体は全部知っている (文春文庫)
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体は全部知っているの感想・レビュー(444)
きちんと選ばれた言葉からの描写はさすが。短編集ゆえに余り入り込めない話も半分くらい、特に前半は文章的にもあまり好きじゃなかったが、ミイラ、本心辺りからばななワールドに引き込まれていった。おやじの味、いいかげんも良かった。日常的に描かれていることのほとんどがなかなかありえないことで、そういう事を日常の中で身体が感じるモノとして「自然」に描かれている。また時間が経ったら読んでみたい。
これまた言葉を大切にする吉本ばななさんの短編集。自然体なんだけど、そこに使われている言葉は選びに選ばれたものなんだろうなぁ、と推察する。あっという間に読めちゃうんだけど、ちゃんと理解するには再読が必要だと思う。「いいかげん」が好きだった。
短編集。文庫版あとがきで書かれているが、執筆においてしたかったことを試した小説集だとか。『みどりのゆび』は、確かに寓話的。『西日』は、ラスト迄速かった。他の作品も全然異なる感性の人達が出て、不気味だったり驚いたりの一冊だった。
ふぉぉ。。。なんと言うか…。心にグっとくるお話もありましたが、ん?よく分からない。なんてお話もありました。でも自然体なお話が多かったように思います。繕わないし、読む人をわざと感動させたりものすごい深いセリフを言わせてみたりしないから読んだ後は軽い気持ちになりました。なんとなーく「よしゃ、がんばるか」みたいな^^田所さんのお話が好きです。
一番印象に残ったのは「みどりのゆび」 私は花も、観葉植物も枯らしてしまう(!)ダメ女だけど、読み終えたときに、家にも何か一つ鉢植えがあってもいいかなと思ってしまいました。…枯らさないように頑張るよ^^;
家が図書館みたいな友人んちで時々本を借りまくるんですが、今回これを借りて読んでみたら再読でした。文庫版後書きがとてもよかったことが新発見。
吉本ばななは なんとなく苦手感があって 1冊しか読んだことがなかった。友人に借りたこの本。タイトルからエッセイかと思っていたら 短編集だった。前半のいくつかは 「色」がテーマになっていたような気がする。 一番好きだったのは「田所さん」。会社にいる なにも仕事をしていないようにみえるおじいさん。そういう存在の人を 周りが、地域が大切にしていたのが昭和の時代だったような気がする。「黒いあげは」の中の一文が心に残ったので書き留めておく。「止めることのできない時間は惜しむためだけでなく、美しい時間を次々に手に入れ
たまたま入った本屋さんで取り上げられていて手に取りました。体をテーマにした13つの短編集。どれも短いけれど、心にじんわり染み込むような作品ばかり。「体と本能にまかせておけば、さほど間違えることはない…(あとがきより)」ちょっとした時間にも読めて、少し肩がほぐれたような気分になる。旅のお供にしたい本になりました。
体とをテーマにした短編集。私は「田所さん」が一番好き。ほんわか暖かい気持になる。体の声を聞ける自分になりたいなあ。歳を取ると何でも分かっているつもりで頭でっかちになっていかん。
吉本ばなな「体は全部知っている」読了。ばななを読んでいると鱒寿司を思い出す。知らないうちに四方をピチッと押さえられてピタッとおさまっている感じ。そしてそれが気持ちいい。あっちこっちに取り散らかってたものが一時的にせよ一同に会すこの感じ。でも、あっという間に三々五々散り散りなのだ。
すごく短い話ばかりで嬉しかった。こんなに身体感覚について書かれているのに、嫌な感じのする生々しさはちっともなくて、寓話的だったり、さらっと思うまま書いた感じがしたりするのが好き。ばななの言葉は、副詞や形容詞が、びっくりするほど力を持って、ぐんぐん歩いていくような感じがするのが好き。
この本の中では、特に最初のみどりのゆびとボート、そして田所さんが好きです。日常の、ふとしたせつなさとかそういうものをぱっとそこだけ切り取ったみたいな、そんな短い短編小説集。続きが読みたくなる、想像力が刺激される一冊だと思う。
何故この本を読もうと思ったのか、もう正確に思い出せない。わかっているのは、身体に焦点を当てており、身体描写が豊富だと何かで読んだからである。そういった意味では「西日」などはわかりやすい作品であったと言える。肉体でも精神でもなく、身体が理解するのである。それは新鮮な清涼感を与えてくれる驚きであると同時に論理も納得をも超越する実感を生起させるものだ。私はこの私の世界でそのような経験を享受したいのだ。しかし、実際のところ大半は現代的な潮流の短編小説といったところでしょうね。
幸せではないけれど、そんな中にも少しずつ希望が見えてくる、全体的にそんなお話でした。私にとって、はっとさせられる一文が多かった本です。
ありがちな日常。自分の身の回りで起こってるかもしれないこと。吉本ばななの優しい文章。いいですね。短編集でした。『止めることのできない時間は惜しむだけでなく、美しい瞬間を次々に手に入れるために流れていく』という言葉が素敵。
最初はあまり得意な文章ではないなーと思っていたけど、読み始めると短編集なのも相俟ってスルスルとあっという間に読んでしまった。少し終わり方がすっきりしない感じもあったが、丁寧で読みやすいお話ばかりだったので、吉本さん入門としては良かったと思う。『おやじの味」での「生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう、と思った。」の一文にえらく共感した。また読みたい。
話の展開がちょっと歯切れ悪い感じがしたけど、心に残るフレーズは多かった短編集。ミイラ、花と嵐と、おやじの味が好き。「生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう、と思った。」
けっこう短めの短編集。日常の中で沈んでいる、けれど確かに心の中にある思いや風景のようなものをうまく切り取っていて、また読み返したくなる素敵な小説群だ。「明るい夕方」「サウンド・オブ・サイレンス」が好き。
この本の短編はタイトルが表す通り、感覚的に理解されるものや無意識のうちに自覚しているものが共通のテーマとしてあると思う。理屈では捉えられない感情を抱くことは誰もが経験することだろう。それが素朴で綺麗な言葉に表現されていて、とても共感できた。
「私はめったに殺さなかった。ただ触り、眺めた。蛾の卵がガラスにきらきら透けて、中に生命が動いているのを見たりもした。世界はぞっとするくらい広かった。なぜ、今、私はどれも感じられないのだろう。」
今まで何度か読み始めては入り口で立ち止まり…と、傍らにありながら読み進められなかった本。今回は、少し疲れた心持ちに、すうっと染み込むように、読了。人生を能動的に生きようとする、作者の賢明さを筆致の端々に感じた。
短編がたくさんあるので、通勤にいいと思います。私も、サクサクよみました。中身は、お父さんの山小屋に行く話が好きだったなぁ。「王国」の原点のような気が…ご本人も巻末で言ってらっしゃいますが、言葉遣いや設定など、色々試されている感じ。出産されてからの安定感の原点は、この作品のような気がします。
久しぶりにこの人の本を読んだ。変にドロドロしたりオカルトちっくではなく私の好きな吉本ばななの透明感とか根っこの部分の生きることへの明るい肯定感みたいなものが感じられて、やっぱり好きだと思った。プチウツとかが話題になるずーっと前から彼女はそういう雰囲気を書いているなぁとも思う。
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感想・レビュー:68件














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