百番目の男 (文春文庫)
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百番目の男の感想・レビュー(161)
連続首切り殺人事件・警察内部の暗闘・彼女アル中・お兄ちゃんレクター・相棒は地口好き・そんなカーソンの明日はどっちだって話。作者の度胸にも乾杯。面白かった。
★4
[2006.06.10 第3刷]
デス・コレクターズの後に遡って読んだシリーズ第1作。
展開の早さはディーヴァーと双璧をなすのではなかろうか...
実に楽しめた怪作であった!
『ブラッド・ブラザー』が面白かったので。事件そのものは暗澹たるものだし、登場人物たちのバックグラウンドも悲惨なものなのに、語り口調の軽妙さに救われて、そこまで後味が悪くない、のが魅力か。ラストの遣り取りも、なかなか続編を期待させてニヤリとさせられます。「「明るいうちにもどれる?」どうしてそれが聞き返すほど大切なんだ――この娘、ヴァンパイアだったのか?」(p119)主人公のユーモアのセンスはなかなか絶妙。
登場人物たちの重苦しい背景もたくさんあるのに、スピード感もあってスイスイでした。でも「えっ、そんな理由?」とちょっとショック。しかし、犯人にとっては重大事だったのだから仕方ない(笑)。
結末は、ずっこける、というよりも、あ〜なるほど!という感じでした。主人公と相棒ハリーとの軽妙な会話が愉しく、アル中問題も興味深くて、ズンズン読みました。次の作品も早く読もう。
あー…なるほどね〜。2作目を先に読んでいるので、主人公の背景がようやくスッキリ。 回想シーンで、お兄ちゃんが豚の鳴き真似をした所から惹き込まれる様に読むペースが速くなった気がします。お兄ちゃんが凄いキレ者と云う事も、ハリーが、ユーモアがあって機転が利いて、思いやりがあって主人公には、勿体ない相棒だと云う事もしっかり解りました。しかし、このシリーズ作品は、《生い立ちの闇》がハンパないなぁ。
わしも最新作からの逆流組。ミステリー的には、このオチ、反則じゃね? とはいえ、アメリカ的な毒が全編満載で、その毒をあびまくってるくせにやけに爽やかなカーソン刑事のキャラは座布団8枚! ノーチラスさんといっしょなら10枚あげます。ちょっとお腹いっぱいなので、続編はまたの機会に。カーソンくん、心配しないで、ちゃんと積んであるから。
巷間で騒がれてたように確かにこのオチは凄い。P.375の33章の見出し直前の一文でまず何事? と思い、その後の展開にさらに驚いた。でも、ライダーとハリーのコンビはバディ物として魅力的だし、警察ものとしても面白いし、主人公の恋愛に関しても魅力的だった。キャラの魅力だけでもこれは1作で終わってたら絶対に惜しかった。なので、続編を読める喜びを感じながらすぐに『デス・コレクターズ』飛びつく。
新聞書評欄に載っていた「ブラッド・ブラザー」が面白そうだったので購入したら、シリーズものだったと知り、第1作目のこちらを購入。主人公の兄ジェレミーがちょっとレクター博士を思わせる役どころ。個人的には、主人公の相棒ハリーが気に入った。ベテランらしく、主人公のいたらなさをカバーしている。いいコンビ。続編も読もう。
最新作(4作目)に興味を持ち、シリーズ1作目から読んでみました。
異常犯罪捜査班の若手刑事カーソン・ライダーを主人公にした警察小説、そしてサイコ・サスペンスとしても、怒濤の展開で面白かったです。
うん、確かに驚きますよ!
まさかあの人が真犯人で…首切りや死体に書かれたメッセージの意味…そして動機…!?(笑)
現代社会の病巣の深さを思い知ります。
カーソンの忌まわしい過去そのもののような兄ジェレミーが、今後もキーマンになるのかな。
最後のセリフが哀しい!!
訳者が衝撃的な結末とか書いていたが特にそうでもなかった。でも遺体に書かれていた文字の意味は笑いどころだったのか。普通に突っ込んでしまった。面白いのに訳のせいだか知らないがテンポよく読み進められなかった。主人公より兄と相棒のほうがいいキャラ。
カーソン・ライダーの造形がどうにも稚拙に感じるのは、デビューしたての著者の技術的な問題なのか、それとも負い目のある主人公の空回りな饒舌が読んでいて鼻につくのか。どっちなのかは分からないけれど、読み物としてはとてもおもしろかった。なんといっても、ジェレミーが登場してからの展開が最高。このシリーズで一番魅力的な登場人物だと思う。ただ、犯人形成の原因が幼少期の虐待ってのがよくあるパターン過ぎてなんとも食傷気味。
激しい虐待によって作られたシリアルキラー。それも複数だし。読んでて胸がいっぱいになるシーンが満載。アルコール依存症が鼻かぜと思えるほどです。全編に亘って緊張感が途切れず、完成度は極めて高いなと。サイコとかバカミスとか言われてるけど、それ以上に優れたミステリだと思う。ただ、翻訳者の後書きにあった「驚いたでしょう!」って・・・言われるほど驚かなかったけど何か読み逃してるのかな?動機のことなら、想定内だったからなぁ。
最新作が出て、帯が魅力的だった。ところが、読友さんが、最初からの謎が解けたと書いてあり、そうであるなら最初からと、図書館から借りてきた。いわゆるサイコスリラーのたぐいで、食傷気味なのだけど、なかなか上手に緊張感を維持して、最後まで読ませる。上手い書き手でした。
最新作から読んでしまったがなかなか面白かったので、同シリーズを最初から、、、噂に違わぬバカ(動機)ミス(笑)。いや、スバカしい。破壊力ありすぎて、最初にここからはいったら続き読んだか微妙ですが、、、。テンポ良さはやっぱり魅力。
中盤までの展開はだらだらしており閉口しながら読み進めたら…これは……これは、凄いな…。こんな動機確かに誰も思いつかんわ。今でも映像が脳内再生されると、何とも思わず笑ってしまう。帯に「ハサミ男」の殊能氏のコメント「これをデビューのネタに選んだ勇気に感動し、作者がメッセージの文言を口に出して確認したかと思うと少し笑える」とあるが、これはこの作品を表現するにふさわしい言葉だ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/25
男性連続殺人事件の共通点は、体が美しいこと、首が切断されていること、謎の文字が体に書かれていること・・・。まさかの動機に驚くもかなりどん引き(笑)いかれたお兄ちゃんの、弟への分かりにくい愛情表現も良かった。いや、良くないけども。
最後のお兄ちゃんの台詞、掛け値なしの本心だと思う。表出の仕方が歪んでて困ったもんだけど、ジェレミー的には本当に弟が大事なんだろう。ぐっときた。それにしても動機が最高!これは良い。「ちょwwおまwww」と言いたくなるけど、いい塩梅なキャラクター描写の効力か、個人的にはあまり違和感なし。カーリイの書くキ××イは輝いてる。
しまった、前評判や殊能さんの帯にリードされて「意外な真相」を広げて考えすぎてしまった(内容はバカすぎて言えない)w 普通に面白かったです。シリーズで読むのが楽しみ。お兄ちゃんラブ。
散りばめられた伏線がまさか最後にこんな繋がり方をするとは思いもよらなかった。そしてまさかアル中の女にここまで萌えるとも思わなかった。ミスター・カッターが少年期にママから何をされたのか非常に気になるところだが、わからないまま終わるのも良い。それはどこか爽快な気持ちにさせられるラストにも通ずる。
え、まさかそんな理由で?(笑)・・ミステリに詳しくないので良い作品なのかそうでもないのかよく分からないのだけど、面白かった。主人公カーソンと相棒ハリーのやりとりも良かったし、サイコパス の兄(ジェレミー)も好き(笑)
一読唖然。しばらく放心して、あまりのバカバカしさに吹き出した。これを思いついたのにも感心するけど、実際にひとつの物語に仕立て上げてしまうのにも驚いた。死体の下腹部に刻まれた文字にそんな意味があるなんて気づかねーよ! 勿論全部褒め言葉です。そして、事件を追う刑事二人(とあの人)の造形がとても素晴らしい。特に相棒ハリーがいい味を出していて、素敵。p.82の「スリーピー・ホロウで会おう」という台詞にシビレたのなんのって。すかさず付箋を貼り付けたのは言うまでもない。
★★★ 6 やっぱり動機はぶっ飛んでいた。動機だけでインパクトを与えたのは、成功していると思う。ただ、翻訳のノリに合わなかったのか、読みづらい部分はいくつかあり、あまり読み進めなかった。ストーリーが良くできているかどうかは判断しづらいが、これは絶対に動機のインパクト性に支えられた作品だと思う。
こんな動機思いつく作者はど変態だ。話もうまくできてます。出版社等の宣伝が大袈裟すぎて、すこし損をした気分も否めません。前評判等がなく読めたら驚きはかなり増した気が・・
何なんだ、これは! まさに近代ミステリ。そして日本人はこんなことは思いつかないだろうという真相。読んだ人は絶対にこの動機は忘れられないと思います。
ほう!これは!首切りの理由や書かれた文字の意味、そしてラストシーン。いずれも非常に斬新で面白い。ただ、洒落た言葉が洒落て聞こえない。原書で読みたかった。
首無し死体に刻まれたメッセージ、その衝撃の真相とは…いや、驚いた。感嘆した。そういう発想は思いもよらなかった。ジャック・カーリイは天才的なド変態だ!最高に爽やかな気持ち悪さ。
「デス・コレクター」を読んだあとから読んだので、少し損した感じ。ミステリとしてはどちらも傑作でしょうが、何より主人公のキャラクターがいい。汚れた街をゆくヒーローの系譜にきちんとはまっている。二転三転する面白ミステリとしても高得点。
主人公の背景が物語が進むにつれてわかるようになっているのは、うまい。身体に書かれた言葉の意味はこれまでに見たことのなかった理由なので驚いて、感心した。犯人はありきたり。細かいネタとして直前で驚かせて、そのあとすぐに謎解きがあるのはサービス。イメージするのに時間のかかるシーンが多かったけど、全体としては面白かった。
基本的な構造がまるっと「羊たちの沈黙」なだけに、真相が陳腐だと目も当てられないことになるのだけど・・・いやぁ、これはひどい(もちろん褒め言葉の意味で)。よくこんなの思いついたな(苦笑)
絶望的に読み辛い文体を掻き分けていくと、それまでちりばめられていた事柄が活き始めたのか中盤以降がぜん惹きこまれていき、あまつさえその先にとんでもないネタが待ち受けておりました。未読の人が混ざると詰まってしまうのがミステリ話の逆な醍醐味(なんじゃそら)ですが、既読者同士でもクチにするのをはばかられるという本作ですが、微細なところまで計算しつくされて成り立っているわけだし、やっぱりこの作者って変(以下自主規制
百番目の男の
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