陰の季節 (文春文庫)
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陰の季節の感想・レビュー(753)
最近警察小説を読む事が多いですが、正直こんなにみんながみんな出世の事考えているのか?と疑問に思います。もし本当なら本当に腐った組織ですね。でも本当はそういう人は(目立ちますが)ごく一部で大多数の警察官は市民の治安の為に頑張っていると信じでおります。
こちらに登録するのは初めてだけどもう何度目かの再読。今回は昨年末に再放送されたドラマの録画をまた観たら原作を読みたくなった次第。小説とドラマの違いを再確認。成る程。それにしてもD県警シリーズ第2弾はいつでしょう?
D県警本部の警務部が舞台となる4つ短編集。そこには組織内の出世争いや保身、揉め事、人間臭い部分がうまくまとまっていて読みごたえのあるものだった。
表に出せない内部問題短編集。面白いけど本当に警察内部はこんななのでしょうか?そういう人もいるでしょうけど・・・。出世をするには仕事に忠実であるのではなくて政治力なんですね。でもやっぱり横山さんの警察小説は読ませますね。結構読ませていただきましたが、コンプリートしていないので、まだまだ楽しませていただけそうです。
短編4作。さすがの横山秀夫。どーやらD県警シリーズの第1弾らしい。平野瑞穂巡査含め知った人も何人か登場。捜査がメインでなく警務サイドの調査がメイン。全部よかった。
警察小説の短編集なのですが、主人公は捜査部門の警察官ではなく、人事や総務などの管理部門に所属する警察官の物語で、一風変わってますが、非常に面白かったです。勤め先の大学教授から薦められたのですが、薦めた理由がなんとなくわかる気がしました…。
一つ一つの短編が小気味良くまとまっている上、短編を通して全てある県警を舞台にしているので文庫としての一貫性もある。文章単体がこざっぱりと嫌味なく粒が揃っているので、自然、話ひいては本全体に纏まりがあり、一気に読まずにいられない。短編なので多少あっさりしてたり物足りない感は否めないが、有り余って全体の風通しの良さみたいなものがある。
短編ミステリー。さくっと読めていい。
警察小説ではあるが警務部という管理職を主人公とする短編。殺人や派手なトリックなどはないが、警察内部で渦巻く保身と野心、組織内での人間関係に苦悩する心理描写が読んでいる自分の胃がキリキリするほどリアルである。何故からもしや・・・そして結末と読ませる筆力が相変わらず凄まじい。横山中毒になりそうです。
警察内部で起きる事件を描いた短編警察小説。警察という組織の内部対立から主人公を取り巻く背景までかなり緻密でびっくり。さらに勉強にもなる。警察ってこんな役職もあるんだーと笑
警察内部の物語。けして派手なアクションではないが、他人の思考を探り、自分の職務をこなそうとする人々の動きに展開が気になりページがどんどん進んだ!おもしろかったなぁ♪
浮世離れし閉鎖的な組織。フィクションなんでしょうが、著者の経歴から ほぼノンフィクションとして読みました。知らない世界だけに惹きこまれます。
警察組織の決して華形とは言えない、管理部門の人々にスポットを当てた作品。どれも泥臭い人間模様が描かれており、どんでん返しがあって見事に裏切られる。組織を守るために、内部で発生した膿を隠し、野心や忠誠心で一生懸命やってきた人々。身内を疑わなくてはいけない厳しさよ。。一番面白かったのは人間の弱さが描かれている「地の声」。ラストはほろ苦い。短篇集ながら、物足りなさもなく十分楽しめる。
事件は警察内部でも起きる。今作は警務部の人達が主人公です。世間に出ないように内密かつ迅速に事を収めようとします。新しいタイプの警察小説ですね。今作も横山節全開で人間の黒い部分を深くえぐり出します。自分が上へ駆け上がるために、同僚を蹴り落とす。弱みを握る。利用する。綺麗事なんて言っていられない。普通な顔して職務をこなしているのかと思ったら、心には猛々しい野心を抱えている。描かれている人間はみんな本当に人間くさい。
警察を管理するバックオフィス(警務)が舞台。他作品同様に人間の深層心理をトコトン抉る筆致は見事。裏の裏まで描くから深みが出る。男性だけでなく、女性心理の描写にも長けている!絶妙の一言。
刑事ではなく警務畑を扱った警察物短編集。そのため、警察という組織自体が題材となっている。しかも、登場人物たちは組織のアウトローではなく、エリートコースに乗った人が多く、組織を守ること考えて動いており、通常の刑事物とは違う味わいがある。どの話もすっきりと終わるわけではなく、組織と個人の葛藤が残ったままでちょっと重い感じが残る。でも、人生の断面を切り取ったものと考えると納得いくものがあり、読後感は充実している。
初めての横山秀夫。うん、地味☆彡 しかし飽きない。なんだろう......トリックはない。プロット小説。問題が疑惑になり、疑惑が謎になる。その謎が解けた時、すべての点が線になる。これは快感。
横山秀夫は4冊目だがどれも外れがない。今回は捜査畑の人間が登場せず、内部の管理部門の人間模様が主題となっている。派手な事件や殺人などが起こるわけではないけれど、些細に見える出来事が警察組織というフィルターに通されるとどんどん膨張してくる。謎は人間の心の中にこそあるのだ。また、4つの短編の中で、ある短編では主役だった人物が、別の短編で登場した際には何を考えているのか読めないような描かれ方をしており、視点の変化が新鮮で飽きない構成になっていた。閃きというより、圧倒的な知識と経験がこういう作品を生むんだろうな。
純粋に、久しぶりに小説を楽しむ。「デカ」色ではない、解説のことばを借りるなら「管理する」側にスポットを当てたものだが、だからといって政治的な黒さはローカルなものに留まっている。それがこの小説の面白さではないかと感じる。
外れの本を読みたくない時につい読んでしまう横山作品 今回も期待通りの内容で良かった 警察の組織としての顔、またそこで働く人間の顔、そこが良く描写されていて面白い 警察ミステリーでこの人に敵う人はいないだろうな ミステリーの中にもヒューマンドラマが見事に描かれていて二重に楽しめる
流石の横山作品!後書きにもあるが新しい警察小説ですね。誰も殺されなかったしね。点と点が線になる組立が良かった!実は他の作品ともリンクしてるのでより立体的で肉厚な作品と感じました!やっぱ横山はんはおもろいのぉ~♪
久々にこのひとの本を読んだけど、この読ませる硬い文体がいいねぇ・・・ 「黒い線」を読んでいて、なんとなくデ・ジャヴが・・・そっか、「顔」の人が出てたんだね
D県警シリーズ1作目の、短編集。4話それぞれ異なる人物を主軸に、全て警察の内部の仕事にスポットを当てている異色の警察小説でした。強行犯などの花形部署ではなく、警務課の二渡の仕事は人事担当。1話はその二渡がメインで、少し捜査担当の刑事にコンプレックスがあるように感じました。その他の話で出てくる二渡は、周りから「エース」と呼ばれ完璧かのように描写されていて、本人主観時とのギャップが面白いと思いました。
「陰の季節」「地の声」「黒い線」「鞄」4編収録の短編集。事件は警察内部で起こっている。表題作の天下りがどうのとかって設定は最初入り込めなくて困ったけど読み終わってみれば“あんなこと”がこんな風に絡んでくるなんて!と驚嘆の声をあげた。こんな警察小説初めて読んだなー。凄い!
数年ぶりに再読。今日、本屋で見つけて「さて、読んだっけ?」と思うだけ思って買わなかったところ、自宅本棚に同じモノが。買わなくてよかった。余計な複本がまた増えるところでした。再読で、あらすじは憶えていましたが楽しめました。
4編収録の短編集。以前読んだ「顔FACE」の平山さんが「黒い線」で登場していてちょっとびっくり。 やっぱり横山さんの作品は、短編でも重厚で読み応えがありますね。個人的には表題作と「地の声」が好きです。
『顔 FACE』を手に取ったところ、主人公の平野瑞穂が本書『陰の季節』にて初出とのことで、本作品を先に読んだ。お目当ては、平野瑞穂が登場する「黒い線」だったわけだが、嬉しい誤算。むしろ男達にやられた。異色の警察小説であり、刑事ではなく刑務官や秘書官などの事務職的なものたちが主役の短編集。警察小説というより、男の生きざま小説。「鞄」で、柘植秘書官が土下座したとき、うるっときた。
後輩くんからの借本。
警察小説でありながら、警察官僚の心理戦がメインの異色作。
それも最前線で働く刑事や警察官ではなく、昇級試験を繰り返しパスしてきた管理職側の人たちが本作の主人公たちである。管理職と聞くとエリートに感じるが、警察の縦社会においてはトップ以外はみな上司の意向に背けない。自身の意志を通すには“零か百か”の戦いに勝ち上がるしかない。
警察小説で刑事が主人公じゃないから地味な話が多いけど、これはこれで面白かった。短編だけど登場人物がクロスしてたりするのも面白い。でも個人的には刑事さんが活躍する話のほうが好き。
クライマーズ・ハイ読了以来ファン。短編、かつ起きる事件の地味さとは裏腹に登場人物にここ迄感情移入させ、読ませるのは、夫々が抱えるシゴトに対するたぎるような熱意を描いていることと、彼らのシゴトを材料にするだけでは語れない、人間くさい部分を巧みに描いているからだと感じる。事件に対峙する人間たちの、立場や職業や肩書きだけでは表現しきれない人間の嫌らしさや誇りや性分をうまく書いているから横山秀夫は面白い。
2010/1/20 Amazonより届く 2011/1/10 一年ぶりの横山作品。 「陰の季節」、「地の声」、「黒い線」、「鞄」の4作からなる短編集。第5回松本清張賞受賞作でもある。 今となっては珍しくないのかもしれないが、警察の我々市民とは直接触れ合わない部署である管理部門に焦点をあてており、殺人事件にからむ捜査が中心の警察小説に新しい分野を開いたデビュー作品。 一度「あっ!」と思わせた後の、もう一ひねりが見事である。
普通の作家が長編で書きそうなネタをハイクオリティで華麗にまとめ上げる横山秀夫の豪腕。まさしくこれは小説のお手本だと思います。
辞任の時期が来たのに、なぜ辞めようとしないのか。悪意ある告げ口としか取れないメモ書きの真意とその犯人は誰か。前日に手柄を立て、マスコミにも大きく扱われ、一躍メディアの主役になった若き婦警はなぜ翌日無断欠勤し、失踪したのか。ある県議員が議会で本部長を陥れるためにぶつける質問、即ち“爆弾”の正体とは何か。これらは云わば“日常の謎”。しかしこれが警察組織で起これば、事件性を伴い、背後に隠された事件・犯罪を浮かび上がらせ、十分警察小説になりうることを横山秀夫氏は見事に証明した。確かにこれは歴史的快作だろう。
陰の季節の
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