月のしずく (文春文庫)
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月のしずくの感想・レビュー(372)
奔放やわがままの裏にある脆さ。優しさに隠された強さ。時代と別れに翻弄され辛さを抱えながらも生きる人々と、それを支える異性。その存在に気づくとき、訣別は邂逅につながるのかもしれない。 浅田次郎の短編は、短い文章の中に、時代の流れが凝縮されているように思う。この短編集も、またそれを裏切らず、時代にあらがいつつも流されている人々の姿が印象深い。
不器用だけど誠実に生きようとする人達の7つの短篇集。女性に対して真摯な態度の男性達。優しい文体に心が温かくなる。忘れてしまった過去を取り戻す「瑠璃想」と自分を捨てた母と再会する「ピエタ」がよかった。リーさんの言動が優しすぎて。傍から見たら無様でも、なんて無垢な愛なのだろう。どれも読後感はよく、いつもより少しだけ人に優しくなれる気がする。『気付いたことがあった。なんて不器用な人なんだろう。ほころびをうまく繕えずに、つぎはぎの人生にしてしまった』
七編からなる短編集。集中して読みたい作品ばかり。特に「聖夜の肖像」は今時期に読んでしまったことも功を奏したのか、泣けて泣けて仕方がなかった。「琉璃想」は、文章にしてしまうとこんなに流れるように過ぎてしまうことが、どれほどの重い事実や歴史を抱えているかということに、愕然とする。ここに書かれている悲しみの何万分の一も、私には到底理解できていないと思う。「ピエタ」もそうだが、浅田次郎さんが書く、女性の独白部分(?とでも言えばいいのでしょうか。。)は、本当に唸ってしまう。
これは男が好きな恋バナ集。どの話も男が憧れる女性が登場して、ちょっと男らしく(男が憧れる男らしさ)、粋な姿が描かれていて楽しめます。
最後の『ピエタ』は恋人の元へ逃げた母親と母の帰りを待ち続けた娘の物語。思わず号泣してしまった。救いである筈の娘のフィアンセ、ミスター・リーのやさしさが何故かすごく、かなしかった。
短編集(^ω^)すべて「解き放たれる」お話ではなかろうか。浅田次郎さんの作品は、やくざが出てきたり、中国が出てきたりが多い気がする(^O^)花や今宵が好き!あとピエタ
直球勝負で「泣かせるツボ」をぐいぐい攻めてくる感じ。それがあざとくもあり、でも浅田次郎ならやっぱりこれぐらい攻めてくれなくちゃ、という気にもなり。期待は裏切らないと思います。
浅田さん初です。大人でロマンチックで、景色を感じる人ですね。「月のしずく」は不器用で、でも一生懸命でちょっとキュンとなってしまう。「聖夜の肖像」がよかったです。
みんな、良い人だ! 良い人なのに、不器用でうまく立ち回れない。だけど相手を思いやる心は一途。それぞれの作品みな素晴らしいです。
とてもありえそうにない、でもどこかでそんなことが起こっているかもしれないと信じたくなるような別れと出会いのお話。 愛だの恋だのに浮かれ読み進めて、最後のお話の切実さにうっかり泣いてしまった。 自分を棄てた親とまではいかなくても、「堪忍してください」と言えたら楽になれるだろかと考える相手に 心当たりのある人は読んだら泣いちゃうのも道理だと思います。
★★★タイトルである「月のしずく」より「銀色の雨」・「聖夜の肖像」・「ピエタ」が良かった。読了後、純愛という言葉がふと頭を過った。男性の女性への優しさを感じた1冊。
初浅田次郎。と思っていたら、昔読んだ事があったようだ。何故忘れてたし いい感じに軽くて読みやすかった。どの話もいいところに落ち着く感じがして、とても心穏やかに読める。ほっとする。関係ないが会社の昼休みには短編が一番いいと思った。これはちょっとウルっときてしまったけど...
どれも朴訥な男が不幸な女に無償の愛を注いで幸せや成長に導くという話で一見そう見えないかもしれませんが甘々です。好きな人は好きなんだと思いますが僕は胸焼けしちゃう感じでした。どちらかといえば女性が好むタイプのお話なんじゃないかなぁと思いました。
「聖夜の肖像」、「銀色の雨」、「ピエタ」が良かった。書き方が上手いのか、話がいいのか、どちらもなんだろうけど、この人の本を読んでると涙腺が緩んでしまう。。。
「鉄道員」前後に書かれた作品ということで期待したが、お話の切なさでは「鉄道員」と「月島慕情」の方が上。でも、「聖夜の肖像」と「琉璃想」は良かった。じ〜んときた。
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感想・レビュー:56件














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