地を這う虫 (文春文庫)
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地を這う虫の感想・レビュー(269)
それぞれ過去を背負った中途退職警察官の短編集。各編とも読み応えがありました。 社会の底辺や裏側などを丁寧に描かれていて、深みのある作品群だと思いました。
世の中の、あまりスポットライトがあたらない職業を持った、でも普通の人たちの短編集。元警察官の警察への嫌悪とか警察体質をひきづった感じがよくわかんなかったけど、各短編そのものはおもしろかった。
警官を退職した人たちが主人公の短篇集。退職の理由は様々だけど第二の人生は皆共通して鬱屈している。どの話もやるせなく読後の爽快感は皆無、なんとなくうつうつとした気分になってしまう。でも、最後の話はショートケーキを食べる妻にときめいたりして、ちょっとだけ明るい展望が見えるような終わり方だった。
元警官の人って一様に刑事の仕事を引きずるものなのかな。その仕事内容が特殊なのを考慮しても、これほどまでにその人の一生を縛り付けるとは、恐ろしい。高村さんの短編は初めてでしたが、どれもそのままもっと膨らんでいきそうな重厚なものばかり。未読のレディ・ジョーカーが読みたくなったな、、、
高村さんと言えば執拗なまでの緻密な細部描写が持ち味で、長編であればこそその重厚感を堪能できると思っていました。が、本作は短編集でありながら別の味わいがあります。寡黙な元刑事たちはそれぞれ「現在」に順応しようろとするが、振り切れない「過去」を背負ってもいる。組織で染み付いてしまった垢は拭い落とせないものか。そんな悲哀を感じてしまいました。
全編元警官の警察小説。どの話もずっしりとした重量感のあるおじさまが主役。短編とは思えない充実感。「黄金を抱いて飛べ」はダメだったが、これはよかった。
高村薫にしては珍しい短編集で、刑事ものだが定年間近だったり、すでにリタイアしていたりするので何となく悲しい内容。5作品ともに素晴らしい出来。
ちょっとダメな、それでいて屈強な誇りを忘れないおじさんの話を読みたいときに最適な本。表題作だけがちょっと浮いてるようなかんじもする。おもしろい。
また、止まらなくなってしまった。読みやすい文章というわけではないのに、先へ先へと引っ張られるようだ。元警官の男たちの、どちらかといえば苦い話。でもその苦味を噛み砕いた時に、他には無い味わいがあるように思う。
長編はもちろんいいけど、短編もいい。主人公の屈折の度合いややり切れなさが伝わってきた。渋い。ただこの当時の人を見つめる視線は現在(2009年末)の作品よりはるかに優しい。
あんまり良くなかった。作品が悪いというより、ジャンル的に肌に合わない。なんかウルトラマンかスーパーマンみたいな主人公が悪い奴をやっつけるような話に、小説らしいちょっとした人間くささで縁取った感じ。
面白かった。 高村薫ってBLだよね~。 「優秀な男」が暴力的に戯れる様を書いてると性的興奮を覚えるんだろうな~。 桐野夏生のエロとはまた別の方向性。天井の高さ、宗教臭。 偏見至極だけれども。
全面改稿ということで読みましたが、私は単行本の方が人間臭さが好きです。でもやっぱり硬質な中に苦悩を溜め込んだそう言うものを高村さんに書かせると右に出るものは居ません。
地を這う虫の
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感想・レビュー:49件














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