アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)
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アンボス・ムンドス―ふたつの世界の感想・レビュー(247)
確かに、以前の桐野作品ぽいのと、新たな桐野作品が入り混じったという感じです。特に表題のアンボス・ムンドスは長編でじっくり読んでみたいと思いました。
解説にも書いてあったように、これが桐野さんの文章だろうかってくらいに他の作品とは違い、鋭い書き口じゃなく柔らかだった。特に「浮島の森」。過去を振り返る時、そこには自分の負のものがあったり、「作家は悪人でなければならない」とかその辺は桐野節が出ていたけど、時代もあってか冷静に感情をコントロールできている女性を描いていて今までにない感覚でした。でもやっぱり桐野さんは長編が好き
様々な「女性」が主人公の七つの短編集。くたびれていくチビピザ女を描いた、一昨目の「植林」がお気に入り。 今年は桐野夏生を読んでいこうかな。氏の作品はなんちうか、あまり表舞台でスポットが当たらないような、日陰に生きるような女性を描写していて興味深い。
同じ短編集「錆びる心」はちょっと物足りなさを感じましたがこちらは毒っ気たっぷり、ひねりも効いてて面白かったです。愛ランドはラスト、怖いけどわくわくしてしまいました。アンボスムンドスは子供の悪意、いいですねぇ。自分もコレ位の年齢にはもう大人がわかっていて騙せて悪意があった事を思い出します。大人は子供がもう大人であることに気付かないので、逆手に取れるんですよね(我ながらとんでもない子供だ・・・)毒童は一体どういうことなんでしょう?全く意味がわからなかったのですが・・・。
デロデロした雰囲気の作品ばかりで読むのが途中で嫌になる作品が多かったですが「愛ランド」などは主人公のある種の強さとでもいうのでしょうか?それで最後の方でひっくり返されたみたいな気がしてちょっと面白かったです。
クセの強い作品が並ぶ。味は淡いのに強烈な香辛料の刺激に頭が支配される感じ。表題作の、隠された強烈な憎悪に疲弊しきった主人公が淡々とそれを受け止めている姿が恐ろしかった。あと小学生の女の子はなめたらいかん。あやつら子供の姿した女だもの。むしろこどもである利点を利用できる分大人の女よりエグイんだぜ・・・
最初から最後までよくも悪くもすごい世界観。これだけ自分の世界を確立できる人ってすごい。好き嫌いは別れるだろうけど、このえぐい感じは癖になりそう。
桐野氏の作品に出てくる女性は基本的に我が儘で自分勝手だけど、みんなに親近感と愛着を感じてお気に入り!どの主人公にも幸せになって欲しいと思うんだけどなぁ~。
終わり方がもう一つだなと感じる作品もあるが、異なる作風のものが並んでいて、読後感としては楽しかった。書かれているのは、どんよりとした女の悪意を描いたものだけれど。
★★★★すべての作品の後味が悪すぎるというか、毒っ気が強すぎるというか…。ほとんどの主人公が嫌われもので、文章がかなり刺激的。タイトルになってるアンボス・ムンドスが好き。女の悪意って怖い…。でもこの方の書くブラックはハマる!
どの短編も読み終わってどんよりしちゃった感じはあるけど、でも意外と「愛らんど」は面白かったりする。 ちょっと行ってみたいななんて思っちゃった私はかなり欲求不満なのかも~。
負の感情だらけ。とは言えども改めて読み返すと、「桐野作品に抱くインパクト」は感じられない。作者名を伏せてさらに再読したら、意外に誰か別の作家と間違えそう。それだけ桐野さんテイストの後を追う作家が出てきているのか、もしくはよくある感じの短編集なのか、は私には判らないが。「浮島の森」は文壇つながりで「ナニカアル」に通じる感じ。
光源魂萌え!グロテスク玉蘭に続き桐野作品5作目。初めての短編だけど、今までで一番良かった。短い分毒がすきっとして、嫌な残り方をしなかったのかな。
暇つぶしに読めばいい。大して面白くはなかった。『アンボス・ムンドス』の文体は湊かなえの「告白」に似ている。こういう文体、何ていうんだろう。
『錆びる心』では、まだ世間との共感を残していたが、こっちは情け容赦なく人間の表皮を引っぺがして、心の奥底のふつふつとした悪意のオンパレード。若干しんどくなったが、ここまで抉り出す作家は、桐野夏生だけ。
なんていうか....桐野さんって、変な中毒性があるというか。
醜悪なんだけど、リアルで、しっかりしてる。
骨太感。
タブーみたいのを恐れないし、それを過度に誇張してえげつなさで勝負。みたいなのでもなく。いずれにせよ、つらつら感想書くのが難しい。
ただ、おもしろかった。
「アイムソーリー、ママ」の鮮烈な第1章にシビれた人におすすめ。しかし短編としてのオチはどれもいまひとつ、上記第1章のほうがずっと良い(ただし長編としては失敗作)。
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感想・レビュー:53件















ナイス!































