グロテスク〈下〉 (文春文庫)

グロテスク〈下〉 (文春文庫)
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グロテスク〈下〉の感想・レビュー(810)

何の予備知識もないまま読み進めたが、実はこの本は1997年に起きた東電OL殺人事件をモチーフにしたものだった。 下巻では和恵に焦点があたります。 桐野夏生はすごい。私はこの事件に対する彼女の解釈(と言っていいのか分からないが)好きですね。実際の事件と物語とがオーバーラップして読後感はとても一言では表せない。感想を書くべきスペースなのに...うぅ。 下巻の帯にある和恵の思いが胸に突き刺さる。その言葉だけで涙がこみ上げてくる。でも現実には私は木島先生レベルの思いしか持てないだろうな。凡人の私は。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/12

結局、なにも誰も救われなかった。 最低の話だけれど、なんとなく理解できるところもあって怖かった。 商品価値があるうちがいいとか 人を馬鹿にする気持ちだとか よく毒舌だとか、酷いことを言うと人に言われる。 毒は毒で制するということなのだろうか。 この本を読んで、そういう黒い部分が幾分スッキリとした気がする。 とにかく、ふわふわと楽しく幸せになれる本が読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/10

面白かった。上下巻ともすごい毒に満ちていて、終始暗い気持ちでした。読み終えてスッキリです。ユリコに導かれるように同じ道を進む2人が恐ろしかったです。自由であることは本当に難しいことだと思いました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/09

ようやく読破。何度も読むの嫌になったし吐き気もした。でも嫌いじゃない。 個人的には上巻のユリコの日記の後のわたしの言葉がグサッてなった。あれだけ文章連ねたのにえぇー!?みたいな。 もうドロドロすぎて正にグロテスク。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 02/07
michu
グロテスクさが伝わって良かった♪
ナイス!ナイス! - 02/10 00:47


★★★★★。人間の心の暗部に巣くう悪意と狂気が、逃れようのない閉ざされた空間の中ですえた臭いを放つまでに腐敗したかのようなとことんネガティブさだけを描出したまさにグロテスク極まる作品。登場人物すべてが己れの中の怪物を扱いかねて止めることのできない人間の業を溢れ出させる。著者の力ずくで読み手を物語に没入させずにはおかない筆力と、まるで三島と谷崎が共存しているかのような物語世界の展開ぶりに感嘆した。Q女子高その他見てきたようなリアルな世界観の構築も見事。傑作。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/05

手記、日記、告白といった形で歪んだ哲学をまざまざと読まされたといった印象。特に和恵の日記の毒々しさと痛々しさには負のエネルギーの放出が凄まじく、こちらまで蓄積しそうで疲れた。結局なに?といったモヤモヤ感が残る。正直、評価は難しいし、しばらく桐野さんはいいかなと思う。だけど、また手を出してしまうのだろう、怖い人だ・・・。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/02

結局中年娼婦に成り果てた和恵の心だけがグロテスクだった。それは本題でないはず。それに、長い。なぜ半分の枚数で書けないのか?
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/01

最後の最後、まさかそうなるとは。下巻は和恵の日記が本当にグロテスクの極みでした。でも和恵は父親のねじれた教育・家庭環境の被害者だよなぁと思うと可哀相になります。しかし主要人物の中で一番まともな感性を持っていたのは実はユリコだったのではという気もします。それにしても最後まで読み終わっても、何でしょう、何か確固たる感想が残る作品ではありませんでした。ただ、胸の中に不快感が残るような…… 上巻を読み終わった時にも感じましたが、まさに全体を通してグロテスクな作品でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/18

妹・ゆりこの怪物的な美しさについては、とうとう最後まで想像に達することが出来なかった。上巻に比べ、下巻は各登場人物にスポットライトをあてている。特に中国人の話はグロテスク極まりなく、気持ち悪さを覚えるほど。他の作品はどうなのか、興味深い作家です。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/13

どうしようもないコンプレックスを抱えた登場人物2人がどんどん悲しい方向に進んでいった。どこかで違う生き方を見つけることは出来なかったのかなと、最後まで負のエネルギーに溢れた小説でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/12

読むのに疲れる作品。読み終えて考えると、グロテスクってタイトルはぴったりだなぁ。悪意・怪物・グロテスク。人として隠したい部分が赤裸々に語られつつ。すごい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/30

人の気持ちの奥にあるものが、そのままに出てしまう、出してしまうとこうなっちゃうのかなぁ。負を感じでしまっているときに読むと、ここまでじゃないなと変な立ち直り方をしてしまいました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/09

常識的に生きよう、生きようと日々思っている私には、ある意味新鮮な生き方が描かれていた。自分の思うままに突っ走る姿は滑稽でもあり、痛々しくもあり。「わたし」のたどる末路を想像してみた。この本のどこにも救いを見つけられず疲れを感じるが、でもやっぱり桐野作品は好き。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/07

迸る悪意に胸が重苦しい。そして和恵が本当に痛々しい。優しくされたいという感情は誰もが持ってるものだけど、どうしてこうなっちゃったのか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/02

まさにグロテスク。それぞれの登場人物の告白からこころ中の歪みを、周りの目線から行動の滑稽さを、これでもかと描写している。文句なくグロテスクだが、面白いかは人それぞれかも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/27

★★★☆☆実在した東電OL殺人事件やカルト宗教がモチーフになっており、人間の深層にある妬み、欲望、悪意が底なし沼のように膨張しこれほどまで醜い俗物へと変貌する登場人物達に重い気分になりました。どんなに努力しても認められない現代社会の中で一流企業勤務を誇示しながら娼婦を続け、自らの存在を見出そうとする孤独な和恵の姿にも悲哀を感じます。人間の内面で表裏する矜持と羞恥の矛盾した心理、堕落した人間の弱さ、醜さを描いた作品でした。表紙のウツボカズラの絵は獲物を待ち構える娼婦を暗示しているようでグロテスクですね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/19

一気に読了.4つの人格に託して描写されたかのように思われる,女として生きることの苦悩は男の自分にとっても共感する部分が多かった.なにを志向して生きていくことが現在,そしてやがて来る死の日までを充実した時間とするのか.他者との差異を比較して優劣を競い,自らの追い求める価値観に近づこうとする営みを人は止めることができない.社会的な存在であることの根源的な困難を力でねじ伏せるかのごとく膨大な文字量で読者に迫ってくる.最後まで匿名の「悪意」の象徴たるユリコの姉は,たぶん自分なのだろう.そう「誤読」できた.
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/19

下巻読了。それぞれの女のそれぞれの叫びが、胸に刺さる思いがする。とらわれたくないという意志にとらわれて、誰かの人生をなぞったり光にしたり陰にしたりして。 他者に認められるために、認められている人を追いかける。認められている人を貶めることで、自分を認めさせようとする。全てにとらわれた和恵が崩れていく様子が痛々しい。 「わたし」の名前が最後までわからずじまいなのが、最高に悪意に満ちていると思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/11

負の感情を煮詰めて活字にしたような苦しい読後感。 一体誰が本当のことを話してるのかな?と、ひどく不気味。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/11

結局姉も同じ道をたどるのか。すごい壮絶だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/20

下巻は和恵がとても印象的。上巻では一癖ある友人として描かれていたが、大人になり化け物じみていく。昼は一流企業に務めるOL、夜は男を弄ぶ娼婦。ユリコは劣化し、わたしも底意地の悪さが露呈、リスは宗教で足をすくわれ、三島はデブの斡旋業者になり、ユリコの美少年盲目息子をわたしが引き取るだのいろいろとドロドロ。まあまあ面白かった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/10

読み終えた途端、急に力が抜けていくようでした。軽い鬱状態になりましたね(笑)女にとっての幸せは一体何だろうか。どうやったら幸せを掴めるのだろうか。人によって幸せの形は違うけども、何故登場人物たちは、曲った幸せを求めるのだろう。それはユリコの所為なのだけども。彼女の関わった人間は全て、歪み、壊れていく。それ故、怪物。グロテスク。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/06

人間の醜さを描くとこの作家はやっぱりうまい。登場人物すべてが病んでいる、あるいはおかしくなっていく様を読んでいると、もしかすると誰もがこうなる可能性を秘めているのかもと思わせられる。桐野作品だから決して爽やかな訳はない。しかし、きっちりと残る作品であり、読み応え抜群だった。現実の東電OL殺人事件そのものの異様さからすると、フィクションが負けがちになっても不思議ではないのに、この小説はそれをきっちり料理していると思う。力負けしていない桐野さんに乾杯。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/02

上巻では気付かなかったが、表紙のイラストって、虫を食べちゃう植物だ(>_<) ちょうど雑貨屋さんで見かけたばかり…。重い、暗い、気持ち悪い。やはりこれは一言で言うなら「グロテスク」なのだろう。まさか実在の事件「東電OL殺人事件」を基にしていたとは知らなかった。被害者の関係者が読んだらいい気分はしないだろうな~。同じ女として、平凡ながらも普通に幸せな人生を歩めてて、とりあえずホッ(- -;)女は男より生きにくい世の中だなと改めて感じさせられた。頑張れ!!女ー!!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/02

ぐいぐいと引き込まれていく人間のグロテスクな世界。「ああもう嫌」と思っても読みたくなってしまう。故に読み終わった後の解放感と疲れは清々しい程でした。共感ではなく、登場人物を透かしてみたら自分が出てきてしまいそうで怖かった……。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/30

今更ですが…。東電OL事件について多くの女が自然と想像「できてしまう」関係者の感情を、丹念に小説にするとこうなる。「爽快な悪意」はまさに桐野ワールド。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/26

oh...

★★★★★ 読後 マイナスエネルギーをお腹一杯貰いました。 吐気が襲ってくる位 気持ち悪い話でしたが 引き込まれて一気に読めました。 知合いにお勧め出来る本ではないですが、桐野夏生の他の本を読みたくなりました。 東京島・OUTしか まだ読んでないので、次はミロシリーズ 読んでみます!!! アンハッピーエンド好きの方には お勧めの作品です。読後 溜息が出て どっと疲れる作品ですが(笑)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/04

初桐野作品。私には毒が強すぎるかなぁ。かなりハマっちゃったけどね。エロスとタナトス??いや、違うかなぁ…。とにかく、背景にあるゾッとするような孤独がひしひしと伝わってくる。今までの努力とか、これからへの期待とかすべて放り出したくなるような圧倒的な孤独。めっちゃ、疲れるわぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/25

疲れた…。読了して解放された安堵。東電OL殺人事件を題材にした小説。登場人物ひとりとして、共感できる人はいなかった。いや…、心のどこかで、共感していたような気もする。名門高校内の階級社会、貧しい中国人の密入国、一流会社での女性の立場、カルト宗教、娼婦、コンプレックス、妬み、悪意、欲望…、様々な負の連鎖。容姿や家柄や家庭環境という、どうにもならない宿命に振り回された女たちは壊れていき、狂気に化していく。グロテスク。あの時代が背景だからこそ、全てがフィクションではないと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/10

作品のモデルにした、東電OL殺人事件にもっと特化した作風がよかったかなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/04

う~ん・・・ラストはちょっと驚いた。精神的に引きこもりを続けてるとねぇ・・・・。「現実と向き合いましょう」かぁ・・・・。はぁ~、疲れた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/27

読み終わったら、ぐったり。何て言うのか凄い世界だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/23

再読・想像もつかない方向に転んでいく物語・・・。相変わらず誰にも感情移入はできない。それは作者のあえての意図なんだろうな・・・。だからやっぱり気持ち悪いというか、すわりが悪いというか。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/18

グロテスクの意味がラストで明らかとされる。そして、「私」が変貌してしまい驚き。賛否の分かれる作品ですが僕は面白かったと思うな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/09

この物語は欺瞞と矛盾に満ちた社会への怒りをも表出しはじめる。女たちの病的な叫びは下巻になるにつれて、さらにどす黒くなってくる。鮮明に、えぐるようにして「他者からこう見られたい自分」を演じ続けようとする「女」たち。それはあまりに痛々しく「男」が築き上げた世界に復讐し、征服したいとさえ願う。誰からも愛されなかった東電OLが、娼婦となって、やがて何者でもない男に殺されるとき、なにを願ったのか。なにを祈ったのか。下巻、自然と涙が溢れ出た。もう戻れない彼岸まで来てしまった女たちの、狂気。何よりも哀しい、グロテスク。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/25

様々な人が娼の道に堕ちていく様は生々しくて、かわいそうで、「グロテスク」。登場人物はみんなすこしずつ頭が狂っているけれど、人間臭くて優しくしたくなる。彼らの供述は嘘ばかりにみえて、でも彼ら自身からしたらまぎれもない真実なのかもしれない。芥川の「薮の中」みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/21

この本、男の人が読んでおもしろいかぁ⁇ こんな女の気持ちは分からないだろうな 。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/20

「怪物」になっていく和恵の圧倒的な迫力。登場人物たちが持っている気持ち悪さは、自分にも当てはまりかねないなんて思ってしまった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/02

自分だけの視点にとらわれると, 人はこんなにも歪んでしまうのか, と,怖くなった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/01

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グロテスク〈下〉の 評価:39 感想・レビュー:158
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