街の灯 (文春文庫)
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街の灯の感想・レビュー(947)
ふんわりと綺麗目に話が進み、ちょっとパンチが弱いのとあまりベッキーさんがガツガツ活躍してくれないのが、かゆい感じ…。英子さんもパンチ弱いなぁ…と思いながら読んでいたら、最後の話は黒くなってきたw 外国育ちなのかなーと思われるベッキーさんの謎があきらかになって来るだろうから続きも読みたいと思う。
北村さんの本はこれが初めてです。本屋でふと「鷺と雪」を手に取って買ったのですが、こちらがシリーズの最初とのことで先に読みました。行間から漂ってくる空気というか雰囲気がとてもいい感じで、早速続編に行きたいと思います。
なんだろう、これ。ものすごく雰囲気が良い。昭和初期時代の華族士族などの上流階級の生活を描きつつ、士族のお嬢様とそのお付の謎めいた美人運転手が主人公となって、日常ミステリや変死事件を解き明かす貴族のミステリー。とにかく文章が優美な雰囲気を醸し出し、幻想的な世界観を演出する。この時代の東京や軽井沢が読んでいくうちに自然と頭の中に映像となって沸き起こる。このシリーズはかなりハマってしまいそうな予感。
きれいな日本語、これぞ「お嬢様」ですよ!知らない世界を垣間見せてもらって、きらきらしていた。 ベッキーさんは一体何者なんだろうか。とても興味がある。すでに不穏な雰囲気がある時代だが、もうしばらく蜃気楼のような世界を見せてもらいたい。シリーズ物で嬉しい。次もなんとか手に入れよう。
おだやかで美しく、上品な文章が、自然と昭和初期の帝都にタイムスリップさせてくれる“ベッキーさん”シリーズ第1作。主人公は賢くて好奇心旺盛な、社長令嬢にして女学生の英子と、この時代では珍しい女性のお抱え運転手別宮(べっく)さん。二人が身の回りに起きる事件の謎を解いていく体の短篇が3作です。時代の空気の描き方も見事ですが、師弟関係のような英子とベッキーさんのやり取りが微笑ましい…などと油断してたので『街の灯』での道子様の告白にドギマギしました。これは気を引き締めて読まねば失礼にあたる。このまま次巻へ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 01/29
アイゼナハ@灯れ松明の火
初北村薫作品。昭和初期とか上流階級のお嬢様の話とか、やや好みと遠いとこにあるなぁ…という先入観を見事に打ち砕かれたのは嬉しい誤算でした。 『《あのような家に住む者に幸福はない》と思うのも、失礼ながら、ひとつの傲慢だと思います』仰るとおりですベッキーさん。色眼鏡をかけずに物を見ることの何と難しいことよ…いや、見てもいないのに見てきたように思ってるだけの事がきっと多いだけなのかも。
ナイス!
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01/29 21:58
初北村薫作品。昭和初期とか上流階級のお嬢様の話とか、やや好みと遠いとこにあるなぁ…という先入観を見事に打ち砕かれたのは嬉しい誤算でした。 『《あのような家に住む者に幸福はない》と思うのも、失礼ながら、ひとつの傲慢だと思います』仰るとおりですベッキーさん。色眼鏡をかけずに物を見ることの何と難しいことよ…いや、見てもいないのに見てきたように思ってるだけの事がきっと多いだけなのかも。
ナイス!
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01/29 21:58
苦手意識を持っていた北村薫作品にベッキーさんシリーズでリトライ。以前読んだ作品はストーリーや女性より女性らしい(笑)繊細な文章は面白いなと思ったものの主要人物の性格がどうにも好きになれなかったのですが、この作品は大丈夫でした。相変わらず登場人物にはさほど感情移入できないものの昭和初期のインテリこまっしゃくれお嬢様&謎めいたおかかえ美人運転手コンビ、という浮世離れしまくった設定のおかげで心の闇描写や主人公がたまに出すイラっとくる言動に生々しさを感じないで済み、お伽噺感覚で楽しく読むことができました。
いかにも良家のご息女といった風情の花村家の娘・英子と、運転手のベッキーさんこと別宮みつ子の取り合わせが面白い。英子の娘らしい気の使いようや、何もかも承知の上で飲み込んでいるようなベッキーさんの凛々しさが素敵。昭和初期の、ほんのり物騒でありつつも平静を保っているような空気を感じました。「銀座八丁」千疋屋のピーチシャーベットおいしいだろうな。
シリーズ一作目。実はうっかり三作目の「鷺と雪」を先に読んでしまい、これは一作目から読まなくては!と手に取りました。昭和七年、上流階級の娘花村英子とお付きの運転手「ベッキーさん」(別宮みつ子)が謎解きに挑む物語。昭和初期という時代設定が良いですよね。それに品が良くて聡明で茶目っ気のある女性が主人公というのがまさに私の好み。一作目ということで英子にまだ幼さがありますね。時代はこれからどんどん不穏になり彼女も否応なしに大人になっていくのですね…。ベッキーさんのスーパーウーマンぶりには驚きました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(5)
- 01/03
久しぶりに北村氏の作品を読んだ。出版に気付いたのが三部作最後の文庫化と言うタイミング…もちろん、三冊同時購入です。円紫さんシリーズや覆面探偵のような日常ミステリーではあるけど、時代が昭和初期である所為かまた違った趣が…。主人公の英子が、単純なお嬢様じゃぁないところや、ベッキーさんの謎とか色々と次刊も楽しみになりました。
主人公は真実を暴かずにはいられないようだけれど、真実が人にとって優しいとは限らない。そういう所へ向かっていくのでしょうか。 それだと「冬のオペラ」があるから、ただそれだけではないんでしょうね。
初めて北村作品を読んだ。レビューを見て読んでみようと思ったが、う~~ん・・私にはちょっと合わなかった。この前に高田郁さんの本を立て続けに読んでひどく感動し、心のテンションがそのレベルにある状態で読んでしまったためか、特に何の感動もなく終わってしまった。また時間をおいて読んだら違う感想を持つかもしれない。
氏の読んだ全作に思うことだけど本当に、喜びも哀しみもなんて色鮮やかに描く方だろう。『リセット』も好きで、北村氏の描く人間、特に女子の清廉潔白さ、嫌味や気恥ずかしさを感じさせない芯の通った賢さと美しさが時代設定によく合っていて、最初の一遍を読んだだけで虜になった。英子やベッキーさんだけじゃない、最後の道子さんも悪いことをしているけれど、それでも潔癖というか、自分の在り様を弁えた子だと思う
久しぶりに北村作品を手にとりましたが、文章の美しさが昭和初期という時代にとてもよく合っていて、読んでいて心地よかったです。 続きも楽しみ。
『時』の三部作以来の北村薫。女流運転手のベッキーさんと、ほんの少し不思議な事を見つけるのが得意な、ティーンエイジャーの社長令嬢、英子のコンビがとても「すてき」だ。まだベッキーさんの謎は解明されていないし、何よりこの作品にただよう雰囲気が好きなので(不穏な空気がかなり、かなり流れているにしても)続きも読む。でもきっとまたあの三部作のように、あっという間に読んでしまうのだろうなあ。本とのうれしい出会い。
いかにもこの時代の匂いの濃い、とろりと春闇の漂う筆致がとても好みでした。ベッキーさんが謎。少しずつ、英子さんが恰好良く、毅然と、ときどき折り目も知る大人の顔にもなっていく、そういうところがきれいなようでいてわりと容赦はない。いいな。ずっと読んでみたいと思いつつ、タイミングを逃し続けていた作家さんでしたが、こんな柔らかなミステリを描くひとだったんだなあ。他の作品も読んでみたい。雅吉お兄様がなにげなく良いキャラしているというか、花村家親族方にほんわかにやり。あとチャップリン好きなのでなんか嬉しかった。
昭和初期&探偵物の設定が気に入って読みました。上流階級特有の陰惨な感じかなぁ〜と期待しましたが…あら違った!知的で清楚なお嬢さんがゆったりと謎を解いてゆきます。その彼女を出過ぎず、さらりと導くベッキーさん。キャラ立ちすぎ♪彼女のお陰で退屈せずに読めました。このまま次作へ
北村薫の作品は好みじゃなかったけどようやく好きになれる作品を発掘。解説にも書いてあるけど、恐らく氏が書く登場人物と時代背景がマッチしたからだと思われる。
トリックに凝った、というよりは登場人物の魅力と謎に引き込まれる作品。主人公は上流階級のお嬢様で、その運転手とのコンビが謎を解くお話。お嬢様の視点であるからか、作品を通して感じられる軽みや明るさが心地よい。 戦前の上流階級社会、町並みの描写など、丁寧で魅力的。社会階級、軍人、拳銃・刀、冒険…古き時代のミステリには欠かせない舞台装置が揃った時代が日本にもあったのだなぁ。これらのない現代は良い社会なのであろうが、なんだか当時が羨ましい気さえさせる。 ともあれ、続きを読みたくさせる、シリーズ物として秀逸かと。
ゲッ、失敗した。単なる上流階級のお嬢様とその運転手の探偵ごっこじゃん、たいした謎解きもしてないし…でももったいないからとりあえず読むか…。なんてことで渋々読み進めて行くうちにあら不思議、印象が変わって来ましたよ。丁寧な時代考証のもと描かれる昭和初期の風景、どこまでも純真無垢な主人公英子の成長して行く姿、そして鳴り物入りで登場したにも拘わらずまだ脇役に徹っしきるベッキーさんなどさて続きはどうなる?とどんどん物語に引き込まれて行くのであった。続編、乞うご期待
昭和七年の上流階級のお嬢様が出くわす謎を運転手のベッキーさんに語り、事件を解決していく話。北村さんらしいほんわかタッチの話で、ミステリーなのにあっさりと読める。ベッキーさんの正体が謎。それがまた気になるところですね!
上流階級のお嬢様が謎を解く話ですが、文章のタッチのせいか、事件そのものがゆるいせいか、全体的にほわっとした感じでした
ベッキーさんが、素敵です
昭和7年を舞台に上流階級のお嬢様が運転手ベッキーさんとさまざまな謎を解き明かしてゆく。舞台設定が戦前で少々入り込みにくいところがあるので、私は円紫さんシリーズの方が好みでした。
「円紫さんと私」と同じく、人物の人柄と文章のきれいさに惹かれる。 ミステリーは苦手だが、さらっと昭和初期の暮らしぶりに交じえて読んでしまう。続編2冊も楽しみ。
まさに今住んで生活している場所が物語の舞台で、時代は昭和初期。主人公花村英子さんとか、ちょうど私の祖母と同世代くらいなのだろう。その時の銀座の様子とか、なんだか思いを馳せてしまう。ベッキーさんに惚れる。
初北村薫作品。昭和初期のお嬢様が主人公ということで、眠くなるようなしゃべり方だったら嫌だなと何となく後回しにしていたけれど杞憂に終わり十分楽しめました。これはシリーズ制覇しよう。
てっきりベッキーさんが超人的な活躍で謎を解くのかと思ったがそんなことはなかった。ハイスペックな運転手であることは間違いないが。登場人物の掛け合いの軽妙さという点では、『円紫さんと私シリーズ』の方が好み。しかしお嬢様の視点を通して描かれる日常描写は変わらず牧歌的な感じがして良い。
単行本刊行時に一度読んでるので一応再読。二作めの文庫化が直木賞受賞に重なってしまい、何となくにわかと思われたら悔しいと読みそびれていたのですが、その受賞作も文庫に入ったのでそろそろと思い三作まとめて買ってきました。超お嬢様を現代でやるとユーモアミステリだけど時代をずらすとすんなり落ち着く、というような解説をよんで納得。やっぱり好きです。
昭和初期の上流階級が舞台。北村さんの美しい文章と相まって、薄い霞のヴェールがかかったファンタジー作品のように感じた。かえって後半の貧しい庶民の暮らしの描写が、免罪符を求めてるようで蛇足かな。226事件に繋がるらしいので、続編も読んでみよう。
ベッキーさんシリーズ第一弾。ベッキーさんは主人公じゃなく主人公のお嬢様の専属運転手だったのね。だけどベッキーさんの凛とした存在感が物語を引き立たせていていい感じ。お嬢様の英子も好感持てる子だったので読みやすかった。次のシリーズも楽しみ。
まぁ、今さらながら読んだベッキーさんのシリーズ。こましゃくれたお嬢様が、自分につけられたお抱え女性運転手の“ベッキーさん”にいろいろ話すことで、謎を解くヒントを得たり、あるいは謎を発見したりする。上品な雰囲気だけれど、出される謎は意外に死体が多くて物騒。なんとなく浮かんだ絵柄は波津彬子。
【再読】数年振りに再々読。昭和初期の東京を舞台にしたベッキーさんシリーズの第一弾。眼前に画が浮かんでくるような細やかな描写、流れるように綺麗な日本語、優しい視点、どれを取っても大好きな作品だ。今作ではまだ日本も穏やかで、英子も幼さが残る。そしてベッキーさんも謎だらけ。後の二作での展開を思うととても大切なものがこの中にある、そう思える一冊。
昭和一桁台の時代の雰囲気ってなんとなくいいですね。ふとその時代にタイムスリップしたんじゃないかと思わせるような作品でした。
街の灯の
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