楽園 上 (文春文庫)
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楽園 上の感想・レビュー(1110)
本書は著者のこれまでのアップテンポな作品と異なり、事件が何一つ進行せず、その分様々な人間の裏模様をねっちり、じっくりと描いているところが特徴。「模倣犯」の前畑滋子を登場されることで、彼女の重い足枷の詳細説明を省き、他の人物像を描くことに多くの稿を割いているところに著者の技巧を感じる。しかしながら物語の進行が遅いので間延びした感じもあった。一気に読破するような作品ではない。また「模倣犯」を読んでない読者には滋子の微妙な心の迷いなどの感情を辿ることができたのだろうか。それが疑問である。 後半に続く。
息子・等を亡くした敏子から依頼され、等のサイコメトラーの力は本物なのかを調査することになったライター・前畑滋子。徐々に本物ではないかと思う展開に。下巻が気になる!ただ調査していくうちに、関係してくる嫌な人も出てきて、ムカッとくることも。優しい人たちがいることが救いです。
「模倣犯」の主要人物の一人、前畑滋子が主役の社会派サスペンス。 だがテイストとしては「火車」や「誰か」に近いかも。 「龍は眠る」など、異能者を扱った作品は良かっただけに、下巻の展開に期待が高まる。 今回の事件に、滋子は「勝利」することはできるのだろうか…。
『模倣犯』を読み終え、色々な感想を読んでいるうちに『楽園』を知りました。 超能力やSF系の話は得意ではないのですが、この作品には引き込まれています。できればもう少し『模倣犯』のその後を知りたいなぁ。
『模倣犯』という名前は知っていたけれど、読んだことはなく、『楽園』を先に読んでしまった… とても面白かったので、『模倣犯』も読みたいなと思いつつ、順番を逆に読んで楽しめるのか、若干不安もある…
「見ぬもの浄し」耳に痛い言葉だ。私も滋子同様何でも知りたがりだけど、知って良かったことって実は少ない。でも、首を突っ込んでしまう探究心は止められない。物語の軸となる少年のように特殊能力とは言えないまでも、子供はみんな大人が思っている以上に勘が鋭いものだ。鋭い子ほど知りたくもない大人の見苦しさを見透かしてしまって、つらい気がする。下巻も楽しみだ。
【再読】「模倣犯」の舞台から9年後。模倣犯の呪縛から抜けるべく前畑滋子の戦いというか、心情変化が上巻なのかな。最後は超能力ありという前提条件を示して後半につながる感じ。たぶん、いろんな伏線というか、背景がありすぎますが、果たして、下巻で、私が無事回収できるでしょうか?
宮部氏らしく人物が緻密でスローテンポで始まったが、終盤から加速。登場人物は皆、辛い過去を持っており、滋子によって少しずつ過去と向き合い始めるきっかけを手に入れたように思う。しかし何よりも辛いのは、等ではないか。望んで得た訳ではない力を持ち、幼いながらもその力と社会と共存しようとしていた少年は一体何を思っていたのだろう。周りの大人達の恐れていた視線をそう受け止めていたのだろう。話がどのように纏まっていくのか期待。下巻へ続く。。
上巻だけじゃ、話の全体像が見えない。でも、何やらズブズブと暗い方へ深くはまっていくのが分かる。断章が怖い。超能力と茜の話は、どこで繋がるのか気になる、下巻に期待。
あの『模倣犯』事件から9年後。物語はある仕事の依頼とともに静かに始まり、事件の後遺症を抱えるライター・前畑滋子が過去の事件と向き合い、徐々にかつての自分を取り戻していくのと同調して、じわじわ盛り上がっていく。人に歴史ありとはいうけれど、その黒歴史というか、人目に晒したくはないけど他人からすると興味を惹くような過去の見せ方がうまくて、読ませるなあと感心してしまう。下巻でどんな真実・過去が暴かれるのか、『模倣犯』事件がどう関わってくるのか、楽しみ。
宮部さんの現代モノを読むのは久しぶり。ストーリーの面白さ、文章の巧さはもちろんですが、登場人物たちを見守る作者の目線の温かさがやっぱり好きだなあと再確認です。
久しぶりの宮部さんの長編物です。まずはこのボリュームに唖然。模倣犯の続編に位置するかどうか微妙だけど、先に読むべきですね。前畑滋子が追いかける今は亡き萩谷等。同じく、謎を究明するきっかけになった土井崎茜。下巻でどうに纏めるのか楽しみです。
模倣犯より先に読んでしまった、等クンが亡くなったのが残念と読み終えてたまらなくなりました。等クンの能力うんぬんより子供を殺さなければならなかったあの家庭がせつない。。。
「模倣犯」をはじめて読んだとき、結構ショックを受けました。でもこの楽園を読んで、宮部さんも同じような気持ちを持っていたのかなーなんで感じて、すごく癒された気持ちになりました。やっぱり、私にとって、宮部さんは特別な作家さんだと思いました。
上下巻の本は上巻が準備期間のように退屈なことが多く、進みが遅いことが多いのですが、楽園はさくさく読めました。下巻は滋子が全力で謎に取り組んでいくようで、非常に楽しみです。
すごく読みやすくサラサラ読めた感じがあります。途中から止まらなかったですね。等くんが生きていてほしいと思ってしまいました。なんでって聞けるのに。あと滋子さんに子供をば。
宮部みゆきさんの小説は、人の悪意という意味でも、幽霊的な意味でも、常にぞわぞわさせられます。そのせいで読書中、読後の座りの悪さが・・・。それでも、文章力は文句なしなので、あると読んでしまうんですが。本編開始から亡くなってしまっている等君が、生きていていてくれればいいのにと願ってしまう程素敵でした。
宮部みゆき×超能力。前に読んだ宮部みゆきの超能力ものは散々の出来だったけど、今回は宮部みゆきらしく人情に溢れて切なさがヤバい。等は本当に幻視ができるのか。そして、気になる断章の行方は。女児性愛者が鍵なのかな。
「模倣犯」事件から9年。事件を追ったことにより前畑滋子は一時ライターの仕事ができなくなるぐらいのトラウマを抱えながら生活していた。そんな彼女に12歳の息子を交通事故で亡くした母親から不思議な依頼がまいこむ。その依頼とは自分の息子が予知能力を持っていたのか調べてほしいとのことだった。始めは気乗りしなかった滋子だったが…。【感想】買ってから今まで読むことができなかったが読み始めたら止まらなかった。理由は今はわからないけど下巻も続けて読もうと思う。それにしても人と人が分かり合うって難しい。
断章のまさこちゃん、いい所が全くないよ…!(愕然)それにしても、ヒタヒタと怖い。ひとつでも違っていたら、また別の道があったろうに。あー。下巻が早く読みたい。
9年を経て立ち直った滋子。新たな依頼を受けて殆どボランティアとも言える不思議な調査をしてみると、そこには又もあの事件の影が…滋子は、あの事件から逃れる事が出来ないのかと気の毒になった。宮部みゆきが超能力を絡ませると、何故か物悲しくなる。『クロスファイア』『龍は眠る』など出て来る超能力者は不幸に描かれる。宮部みゆきにとって超能力は、理解者の居ない孤独な存在と写るのかもしれない。
等くんは本当にサイコメトラーだったのか? まだ謎は解けないけれど、下巻でそうなっていくのか楽しみです。それよりも・・・まさこちゃんの性格が悪すぎる・・・orz
上巻を読んだ時点では、宮部が10年近くの歳月をかけ再び同じキャラクターを登場させた意図はわからない。続編というのでもなし、トラウマを克服するエネルギーなども感じない。「あの事件」があったもののように語られるテクニックには唸らされるが。。。
「模倣犯」から9年。前畑滋子が立ち上がる! というか、9年前の傷がいえずに、うじうじしてる感じかな。 今度のテーマは、サイコメトラー はたして、等君は、本当に、話してなくても相手の感情を読み取ることができたのか? 等君の死に疑問はなかったのか? 等君のお母さんのためにも、滋子は調査を開始する。 さて・・・
何かを探し追い続ける、SF、オカルト的スパイスを追加して、人情も忘れずに。宮部みゆき定食の出来上がり。いつ食べても美味、地元の定食屋の味。ごちそうさまでした… ★★
模倣犯を読んだ人は是非こちらも読んでほしい。事件のスケールは違えど、ストーリーの緻密さにおいてはこちらの方が上。年齢を重ね、主人公である前畑滋子の成長(変化しなかった部分も含め)をリアルに、丁寧に描いている所も見所の一つ。
宮部さんの話の中で超能力の出てくるものはいつも彼らの感情に引きずられて読んでて辛くなってしまいます。今回は能力者の等君の感情を普通の人間である前畑さんが辿っていくので、なおさら感情移入してしまいました。さらに、前畑さんが模倣犯の事件から未だに立ち直れてないので彼女の気持ち全てが痛々しくて読んでて本当に辛かったです。下巻ではどんな結末になるんでしょうか?
途中で止められなかった。ぐいぐい話の先に連れて行かれた感じがする。でもあまりにも前畑さんの感情の波にのまれてしまって、読み終わった後にぐったりしてしまった。初期作品でも取り扱われていた超能力、だけどこの作品がそれらと決定的に違うのはその問題を追うべき前畑さんの物事に対する距離感が不安定なところだろうと思う。ある意味ではとてもリアルなお話。解決の付く問題だけじゃなく、解決の付かない問題もある、問題に気が付いていながらそれ以上何もしなかった案件もある、そういう風にしか生きていけない現実をまざまざと見せ付けられ
「模倣犯」の内容を忘れてしまっていたが、最初からぐいぐい引き込まれてしまい、止まらなくなった。下巻が楽しみ!
楽園 上の
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ナイス!






























