人質カノン (文春文庫)
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人質カノンの感想・レビュー(1245)
ミステリーも良いけど、この短編作品もすばらしい! いじめをモチーフにしたものがいくつかあって、 なぜ生きるのか、という問いに明確に答えているが、 その点にとても共感できた。
初宮部作品。がっつりミステリーを楽しみにしていたので少し期待はずれ(短編だから仕方ないか)。でもよかった◎下から上へと気持ちが向いていく感じ。「人質カノン」だけはちょっと違ったかな。お化けと鏡の組み合わせにはやっぱりあれこれ想像させられる・・・そしてお風呂が怖くなる。印象に残ったのは「十年計画」と「八月の雪」。解説ページに各話のあらすじあり。宮部さんの長編はきっともっとおもしろいんだろうなぁ。
「過去のない手帳」はやる気のない大学生が偶然拾った手帳の持ち主を探すことで人生と向き合い始める物語。「八月の雪」「過ぎたこと」「生者の特権」はいじめられている少年が主人公だ。「八月の雪」は死んだ祖父の遺書を通じて、「過ぎたこと」は元警官との会話を通じて主人公の心が動き出す。「生者の特権」は自殺しようとした女性が少年を助けたことから<生きること>の希望を見出す。あきらめから再び立ち直る人々の姿をさりげなく描く短編集。「十年計画」も起承転結が簡潔でさわやかな印象が残った。
短編集。大きな事件というよりは小さい事件をちりばめた感じ。どれも小学生~中学生くらいの子供がでてくる。ちょっと大人びてる子もいるけど、だいたい、宮部さんは子供を描くのがうまいなあ。後味がよいすっきりする作品が多い。あっさり読書したいときには良いかなぁ。
宮部さんらしく(?)高水準のお話ばかりでした。中でもお気に入りは「八月の雪」。読みやすく、読んだ後前向きになれます。まあこれは、どの話にも言えるものなのですけれども。
★★★☆☆ 宮部作品 「火車」「理由」に続いて3作目ですが、んーーー いたって普通の作品でしたね。。。宮部さんの人気メジャー2作品を読んだ後なので、余計に物足りなさを感じます。宮部作品を今後読む際は、長編メジャー作品にします!次は、時間のある時に 模倣犯シリーズ にでもいきますかね!!!
母親・友達・友達の母・・・宮部ファンの多さに納得。 お試しの気持ちで選んだ短編ミステリー。 切り口がどれも違っていて飽きない。 ワンパターンにはならない意外性にまた惹かれる。
短編集。本当、宮部みゆきさんは引き出しが沢山あると思う。「宮部みゆきを読んだことが無い」という人にもオススメの一冊。個人的にはタクシーの話が一番好きでした。
宮部みゆきさんの短編集を初めて読みました。 とっても大好きな物語ばかりでした。 実は宮部みゆきさんって推理小説しか書かない人だと勝手に思い込んで読まず嫌いでした。 これから宮部さんの本を読みたいと思います。
「八月の雪」が好きでした。「僕にはまだまだ知りたいことがある。」人が生きる理由って、そういうことでいいんだって思わされました。逆に言えば、何かを知りたいと思うことってとても大事なことなんだろうな。そう思えることを大切にしなきゃ。
じんわり~ほっこり~しんみり~人情味あふれるミステリ短編集っすね~マンションのゴミ捨て場にキレイな状態で置いてあったので、もらってきちゃったw表題作もよかったけどおじいちゃんの遺書から226事件の話が展開される『八月の雪』がよかったっす~ちょい学園ホラー風味の『生者の特権』もオススメw
宮部みゆきの短編にハズレ無し。日常の中に不意に落とされる謎の欠片。それを拾って手繰ったら、どんな人にもそれぞれの生きてきた・生きる道と心がある「過去のない手帳」「八月の雪」。それを知ろうとせずに踏み躙ったり、断ち切ることがどれほどの罪であり悲しみであるか「人質カノン」。或いは逆にその道を共に歩んでみること、崩れそうな所を守ってあげること、単に聴いてあげるだけでも良い。その温かさ「過ぎたこと」「十年計画」「生者の特権」「漏れる心」
お気に入りは「過ぎたこと」「過去のない手紙」。 ハッピーエンドでもそうでないものでも、なにか暖かさが残るような…そんな短編集。 「過ぎたこと」の、「語られないが、うまくいったのだろう」という重さが表現として好みである。
「過ぎたこと」は出だしから引き込まれた。この作者の小説には、幽霊(擬き?)が度々登場している気がする。現実的な話が少し柔らかくなっているのが好き。
どのお話も温かさと、その中にある寂しさや孤独が描かれていて切なくなります。
私は、たまたま出会った女性が遠大な殺人計画を語る「十年計画」が1番好きでした。
最後は思わずニヤリとさせられました。
宮部みゆきの小説は読後感が爽やかで好き。今回も外れなし。「生者の特権」が特に好き。普通に考えたら絶対出会うはずのない2人だけど、あの晩求めていたものも必要だったものも同じだったんだろうな。「人生」って?「生きる」って?また何年か後に読んだら違った感想が持てそう。
怖い話や切ない話いろいろありました。その中で八月の雪が良かった。自分の世界からでられなかった少年に過酷な世の中に生きた祖父の姿でなにかをつかめるきっかけをつかんだ。それだけ戦争とは悲惨なものなんだと実感した。
再読でしたが、新鮮な気持ちで読めました。どれも題材の取り上げ方が簡単なようでひとくせある感じ。すっと話に入り込めるので、さすがだなぁと思いました。
短編集。いじめを題材にした3篇は、出版されてからだいぶ時が経っているが、現代にも通じるものがあるなぁと思った。いじめる側も、学校側の対応も、何時だろうとあまり変わらないということか。少し悲しい。「十年計画」がお気に入り。短い作品だが、気の長い計画の話に引き込まれた。
7つの短編どれもが、思わぬ人生の不幸に見舞われた人の話だった。震災で人生何が起こるかわからないと実感させられた後だったので感慨深く読んだ。どれも読後感は悪くなかったが、希望のない本のような気もする。不幸に見舞われた時、人間は、泣いても喚いても、あきらめたくても、現実に向かっていかなければならない。この本ではそれが前向きに描かれているけれど、我々にもそれができるだろうか。もう何年かして、色々なことが落ち着いてから読んだら、また感想が違うかもしれない。
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