陰陽師―飛天ノ巻 (文春文庫)
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陰陽師―飛天ノ巻の感想・レビュー(704)
国語や歴史にあまり詳しくない私でも知っていた話や人が出てきて、楽しくサクサク読み進めることができました。なかでも印象に残った話は「鬼小町」でした。これは悲しい話であるけれど、なんとも言えぬ余韻を私に残してくれました。
前巻に引き続き二人のやりとりが微笑ましいです。獏さんと晴明は本当に博雅のことが大好きですね!鬼小町の章が好きです。愛が人を鬼にするとは切ない。その鬼に涙を流す博雅も、静かに見守る晴明もいい漢だ。
『陰陽師』2巻目*1巻目に比べてグロテスクが少なくなり、安定したストーリーに*『露と答へて』は『伊勢物語』の女が鬼に喰われる話を引用しており、『鬼小町』は深草少将の九十九夜通い事件により少将が小野小町にとり憑く話で、晴明が何もせずに終わるのが衝撃的でした。これは少将と小町の私事の問題だから晴明は敢えて引いたのかもしれないなと思いました。最後の堀川橋に棲む蛟精の白蛇の出産話が個人的に気に入りました**
陰陽師 というタイトルだけど、読者の目線は博雅にあると思う。その博雅の実在の人物としての伝承と、物語上での設定がうまくリンクされてて、より博雅という人物が私の中に降りてきた感じがする。
この巻も内容ゎあっさり。表現がグロイのも相変わらずですが、2作目にして晴明ほどの陰陽師が解決できないことがあるなんてビックリ。でもやっぱり淡々としていながら晴明と博雅の仲や、晴明があっという間に丸く納めてしまう様が面白い。
読んでいて、夢枕さんは清明と博雅のことが大好きだということが伝わってきます。そういうのって、なんだかいいですよね。それにしても人の欲とは凄い力を持っているのだなと改めて思ってしまいます。
岡野玲子さんの漫画で読んだお話もあり、漫画の清明や博雅がよぎりまする。また、京都の大路や神泉苑も浮かびまする。ちゅうことで楽しんじゃいました。それにしても、清明と博雅、いっつも呑んでるし、アテは炙った干魚のことが多い。
晴明と博雅のやりとり健在!鬼小町の「飲もう」「飲もう」「そういうことになった」ってバージョン違いに笑いました。平安時代に行って、2人のやりとり、上からこっそり覗いてみたい。晴明にやられない程度に・・。
岡野玲子の漫画から入った陰陽師のシリーズ2冊目。源博雅と安倍晴明のやりとりは面白い。ほんといいコンビです。毎回お酒飲んでるのが楽しそう…
どんどん博雅の存在感が増していくのが分かる巻だった。晴明の庭を眺めながら博雅のしみじみと語る話が好きだ。それから陰陽師を読んだ後で「今昔物語集」本朝部世俗など読み返すと、元ネタになった話がたくさんあって嬉しくなる。夢枕獏が今昔をどんな風に料理したのかも、このシリーズの見どころだろう。多くの人が触れているが、「鬼小町」の救いようのなさが恐ろしくて悲しく、印象に残った。
『鬼小町』に挿入された謡は、謡曲『卒塔婆小町』からか。桜吹雪の中踊り狂う小野小町と深草少将に胸を締め付けられるような哀しみを感じた。挿入された謡がその哀しみに趣を添える。
博雅と晴明。史実では2人は関わり合いがあったのだろうか?そんなことをふと思ったりしつつも、呪について語り合う2人の言葉がもはや人生訓に近いものと感じられるのは2人がそれだけ成熟しているからなのか、作者自身の人生観なのか。醜さも、愛でる心もすべて人間の一部。どれかを切り取って人であると述べることは断片的であり、すべてではない。そんなことを思わせてくれる話の数々が大好きです。
二人の掛け合いが相変わらず面白いです。短編集なので、電車の中や隙間時間にちょっと読めていい^^何でもできちゃう晴明に出来ないこともあるんだなぁと思ったし、そんなところもある晴明だから博雅もなんだかんだ言いつつ着いて行くんだろうなぁと思いました。
安倍晴明と源博雅の掛け合いがほのぼのとして楽しいシリーズだが、本書の最後の編は博雅ファンには見逃せない。「博雅という漢は可愛い。男が有する色気の中に、この博雅のような可愛気というものが入ってよいのではないか。」(p。233)という夢枕氏の考えに賛同します!
《評価★4》いいなぁ。信頼感で繋がる二人が庭の景色を眺めながらほろほろと酒を呑む。もののけだとか百鬼夜行だとかどうでもいい! ただただ二人の関係が面白い。今夜は炙った魚をアテに酒でも呑もう、
(☆☆☆☆)「鬼小町」小町の女性としての執念、晴明にもできないことがある、その当たり前のことがとても衝撃的でまた悲しかった作品。この作品の最後の二人のやりとりがとてもせつない。博雅はとてもすごい血筋!確かに徒歩で晴明に会いにくる立場ではないのにあの純粋さがとても愛らしい。
作品が持つ、儚げでありながら濃密な、なんとも独特の雰囲気が好きです。今の世では有り得ない話ですが当時なら本当にあったんじゃないかと思うくらい、妙な説得力を感じます。
どの話も、こう言ってはなんだが、話の重大性が大きくないが、そこが舞台を平安の時とするこの物語でも読みやすいのだと思う。小町の話と芥川からインスピレーションを受けた話はおもしろい。伊勢物語、今昔物語を読んでみるといいかも。そういえば一巻の羅城門云々では、死体から髪の毛を引き抜く老女が出演していたりするのだ!
晴明と雅博のコンビのその信頼感と安心感。落ち着くー。そしてちょっとトキメクー!笑。2人でお酒飲むところがなんとも好き。「知りたいか」「知りたい」「行こう」「行こう」。短編なのも、違う世界にほわっと飛べるのも、裏切らない2人の絆も、移動中や待ち時間に読むのによても心地よい。お気に入りのシリーズ。大切に読んでます。
著者の雅博への愛がスゴイ!主人公の清明よりそっちなのかよ?!とツッコミたい。だが楽しく執筆してるようなので良かった。こちらも楽しく拝読してるよ。
昔の夜は真っ暗で静かで。今とは全然違うんやろうなぁ。。。2人はいつもお庭を眺めて和んではる。いいですねぇ。。。でも出掛けるのは妖し退治(笑)何で晴明さんは何でも分かってしまうんだろぉ・・・それが才能なのか。。でもでも博雅さんが重要ポイント握ってたり勝手に手伝わせてたり(笑)何か分からんけど付いてく博雅さんが好き。しかし、京都は妖しさんだらけやんか。。今でもいるんかなぁ。。。真っ暗闇がないから出てけぇへんのかなぁ。。鬼のような人は鬼ではないのよなぁ。。。退治できる妖しの方がましな気がする。。。
陰陽師―飛天ノ巻の
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