意味がなければスイングはない (文春文庫)

意味がなければスイングはない (文春文庫)
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意味がなければスイングはないはどんな本ですか?

村上春樹
エッセイ
音楽

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意味がなければスイングはないの感想・レビュー(239)

村上春樹のエッセイを読むのは初めてだったが、音楽について語っているということだったので読んでみた。実際のところ、聴いたことのない音楽家がほとんどであったのだが、純粋に文章を楽しむことができた。むしろある種の小説ととってもいいのではないかと思う。

村上春樹の作品は、かなりの網羅率であるはずだが、このエッセーは 虫食いのように残されていたもの。 音楽に特化しているものであるが、非常に面白い。 本人も音楽解説書が好きなんだろうなぁと思わせる書きっぷりである。 なかでも面白かったのは、「ゼルキンとルービンシュタイン」 ルービシュタインの自伝に出てくる彼の武勇伝(音符が一つも思い出せない 際の彼の対応)は、さすがに天才なんだなぁと思わせる。 それ以外では、スガシカオが愛情に溢れていてよい。 思わず、CDを購入してしまった。

音楽エッセイ。ジャズ、クラシックだけでなく幅広いジャンルと、それらに関しての奥深い知識を持ってることが読み取れる。何よりも音楽をここまで言葉で表現できることが凄いと思う。

「僕らは結局のところ、血肉ある個人的記憶を燃料として、世界を生きている・・・だからこそおそらく僕らは恋をするのだし、ときとして、まるで恋をするように音楽を聴くのだ。」この本に記されているのは、とても恣意的に抜き取られた情報と、主観的な感想と、村上春樹個人の体験談です。それが「血肉ある個人的記憶」というものなのでしょう。これを伝えることはとても難しいのでしょうが、見事に、実感を伴って伝わってきます。読み物というより、講演集に近い印象を受けました。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/27

著者があとがきで「言い訳をするのではないが、音楽について感じたことを文章のかたちに変えるのは、簡単なことではない」また、「気に入った本があれば、三回も四回も読み返した」とあります。音楽の聴き方も同じで、好きなレコードを何度も何度も繰り返して聴く。ここに音楽を文章化できる術があるのではないか、と思う。ジャズの3篇はもちろん良かったが、「ブルース・スプリングスティーンと彼のアメリカ」が心に沁みました。著者が訳した「レイモンド・カヴァー全集」を読んでみたい、いや読みます。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/04

utk
「だからこそおそらく僕らは恋をするのだし、ときとして、まるで恋をするように音楽を聴くのだ。」春樹さんが音楽を通して見る世界の姿、そこに寄り添う人々の、そして自身の物語を語る。柔らかく暖かい文章で、音楽を包み込んでいく。こんな風に音楽を聴きたい。そんな思いを抱かせてくれる本だと思います。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/19

音楽について知るというより文章を楽しむ目的で文章を読んだ。音楽の世界に解釈を持ちこみ、自分の内容に呼応するような言葉を当てはめていくという行為を客観的に見ることは中々面白いものだ。/ 一つの青春の観念としてのビーチボーイズ。

シューベルトのピアノソナタの旋律はとても悲しい。特に内田光子の奏でるソナタは、絶望的でどこまでも深い悲しみに溢れている。ピアノという楽器を通してここまで感情を出せるものなのかと驚かされる。(D960、D899、D935、16番は名演だと思う。)本書に書かれた17番については良く分からない。僕は17番だけは殆ど聴かないからだ。だが、春樹氏の内田光子論で言わんとしていることはよく分る。「彼女の演奏はどこを切っても内田光子が出てくる。」「取るかとらないかは好みの問題だ」春樹氏の裏を返した称賛には同意だ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/23

紹介されている音楽を今聴いてます。スガシカオは初めて。ブルーススプリングスティーンは学生の頃聴いてましたが、歌詞がどんなんかは知らなかったな。文章を読んでいて読みやすいのと全然進まないのがはっきり。外国語を翻訳したような感じがモロにってのが読みづらい文章に顕著にでてると。

厳しい事を書くかもしれないが、村上春樹の中では駄作に入ると思う。これは村上氏の能力というよりも、原稿の長さに起因するものだと思う。その長さのせいで「エーテルの雲に乗ったような、魂の確信犯的なトリップ」という村上春樹にしては珍しくわけのわからない表現が漏れ出たり、アトモスフィアやデモーニッシュといった「別に普通に日本語で訳せばいいんじゃない?」と気取りっぷりも散見される。三分の一位であればもっと切れ味鋭い批評になったのではないかと考える。ただ、そうであってもこの本を読んだ後批評された曲は聞いちゃいますけどね
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(1) - 04/01
フロム
後、どうしても触れておきたいことがある。村上春樹はジャズ好き、クラシック好き、ロック好きかもしれないが、決して音楽好きではないと思う。これは旅行記、小説、評論すべてにいえる事であるが極めて彼は内向的なのだ、狭く深く内省的に探求するのは得意だが、オープンで貪欲に何でもかんでも理解してやろうという姿勢にかける。ハッキリいうタイのカラバオやインドの甲高い民族音楽をはなかっら拒絶する姿勢は嫌いだ。マーティーフリードマンをもう少し見習ってほしい。でもジャズ評論はすごいです。言い訳がましいですけど。
ナイス!ナイス! - 04/05 22:49


『シューマンの指』→(NHK「schola坂本龍一音楽の学校」→)『音楽の聴き方』という読書の流れで。音楽を、個人的な体験としてしか書いていないところがすごくいい。好きなものを褒める修辞の参考に。91ページにブックマーク。

洞察力の凄さを改めて再認識。音楽評論家を超える感性を感じる。文章も良く練られている。ウイントン・マルサリスはJazzの定点観測的な意味合いで聞き続けるというのは素晴らしいアイデア。意外なスガシカオ氏はアーティストの「感性」という点で共感されているように受け取った。村上氏の仕事場はおそらく最高級の音質でこれらの曲が流れているのだろう。氏の文才の原点は音楽であって、触媒の一つとして重要な役割を果たしていると思う。ずっと音を聞き続けたい思いから大学卒後の進路を決められたのではないか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/25

さらっとした嫌味のない文章でありながらアーティストへの深い洞察と楽曲に対しての切り口の鋭さが感じ取れる。ブライアン・ウィルソン、スタン・ゲッツ、ウィントン・マルサリスの項が好き。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/17

全部聞いたことないにもかかわらず、文章がうまく読めてしまう。

ジャズやクラシックのレコードが聴きたくなります。

★5 村上春樹って事前調査をキチンとしているんだなーと改めて感心した。小説の場合、そういう下調べをさらに入念に咀嚼して作品に落とし込むからつい気づかずに読み進んでしまう(それが作者の意図なんだろうけど)。

もちろんここで語られている音楽を知らなくても楽しめる随筆なのですが、それにしてもここまで語り切れるほどの音楽に対する咀嚼力と「感じる力」というのは・・・。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/15

村上春樹は既に一つのジャンルとなったのだと感じた一冊。日本の文壇と村上のどちらかを選べと言われたら迷うことなく彼と心中するだろう。それほど彼の洞察と感受性、それを言葉へと移す再現力と知性が日本のどの作家よりも卓越している。平明な言葉を駆使して人に伝えようとしてきた作家の到達点が垣間見えたような気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/22

作者がこれまでにも度々取り上げているスタン・ゲッツやブライアン・ウィルソンからクラシックまで様々で楽しめました。これを読めばクラシックに興味のない人でもシューベルトのピアノ・ソナタの二長調を聴きたくなるだろうし、今まで何回となく聴いてきた音楽もひと味違って聴こえるような気がします。キース・ジャレットは胡散臭いとかチック・コリアは退屈とか結構ずばずば書いてあるので人によっては抵抗があるかもしれませんが、印象的な歌詞を引用したり過去のコンサートを回想したりと音楽への思いが詰まった素晴らしい内容。

領域が多方面にわたっており、従来のこの手の書きものとは解釈の深さもあって、一味違う感じ。over 100 users はやはり村上春樹氏ならではなのか。

僕の音楽の趣味も相当雑食だけれど、村上さんもかなりの雑食だ。どの人の話も頷けるものばかりで、音楽好きにとっては実に楽しい読み物。それにしても文章がうまいなあ。プーランクの音楽が「日曜日の朝の光」であるという指摘にはしびれた。好きな音楽という「記憶のぬくもり」のかけがえのなさをこれほどまでに語ったエッセイがこれまであっただろうか?
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/11

出てくる人の半分も知らなかったけど、全員の話を面白く読めたし、各音楽家への文章を通して村上春樹という人間を知れたと思う。あと、著者の文章のウマさを素直に感じた初めての本だった。

ついうっかり聞きたい気にさせる。プーランクは好きな曲も多いけど聞き込みたくなったし、シューベルトは歌曲ばかり聞いていたが改めようと思った。しかし、ブライアン・ウィルソンに対しては愛すら感じる筆致ですね。私も好きですが。

なかなかいい
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/17

ウディ・ガスリーとムーミンパパの放浪癖がオーバーラップした

.

スガシカオしか知らなかったけど、読み物として面白くよめた。取り上げられている音楽が聞きたくなった。この人は、人をその気にさせるのが、悪魔的にうまい。文章の力を信じると同時に恐ろしさもわきまえている(そして日々研鑽を怠らない)作家だとは思うけど、村上春樹は巨大な影響力を手にしつつあるような気がします。剣呑、剣呑。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/09

言葉の力を感じます。音楽を、言葉にしてみるのは、とても難しいけれど楽しいものだ。

ブルース・スプリングスティーンへの見方がガラリと変わった。「ボーン・イン・ザ・USA」のイメージで、自分も彼が保守系の人間だと勘違いしていた。英語力のなさと、あさはかな感性を反省。

今話題の春樹。初春樹。ウディ・ガスリー絡みとはいえビリー・ブラッグに言及していたのには物凄く驚いた。

スガシカオの項に思わず唸る。ここまで真剣に音楽と向き合えるという、春樹さんの姿勢を見習いたい。

個々のミュージシャンにかなり深く踏み込んでいるにもかかわらず、その曲を知らない読者でも楽しめるというのはさすがだなあ。作家が手慰みに書いたというのではなく、愛好家らしく真摯でよく勉強している、とても説得力のある内容なので、読み終わるとiTSで検索かけるかって気分になる。

あたかもジャズ愛好家やクラシック愛好家だったかのような気分に浸れた。音楽を聴きながら読んでるように思わせる文章はさすが。

村上春樹による音楽評。村上春樹はうんちくの作家だと思うが、いいうんちくだった。音楽家たちの波乱の人生が次々と紹介され、知らない曲のほうが多いのに楽しく読むことができ、聴いてみたいという気持ちにさせられた。クラシックにジャズにロック。題材がこんなにばらけているのに、春樹ワールドなのはさすが。

スガシカオに関して書かれていたので読んだ。

シューベルトのソナタ聴きたい。

エッセイも読みごたえありますね。

聞いたことないけど、スタン・ゲッツの章は読んでいて切なくなる。こういう破滅タイプの天才もいるということですね。プーランクは聞いてみたい
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/08

評論を読むより先に音楽を聴くべきかと思ってしまった。

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意味がなければスイングはないの 評価:49 感想・レビュー:58
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