青い空〈下〉―幕末キリシタン類族伝 (文春文庫)
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青い空〈下〉―幕末キリシタン類族伝の感想・レビュー(19)
時代小説というより宗教論もしくは宗教史的な内容が多くて、主人公の成長がいまいち感じられない話だった。為政者は自分に都合のいいように人々の信仰を統制していたんだなと改めて感じた。その結果、今の無節操な状態に繋がったんだなと感じた。ただ、この物語の中で勝海舟が非常に魅力的に思えたので興味が沸きました。彼が居なかったらと思うと恐ろしくなった。
感想が難しい。最後に救いはあったけれど、禁教令撤廃後まで物語が続くと思って読んでいたので、その前に終わってしまったのはちょっと物足りない感じがした。ひとりの日本人として、ここに書かれている「日本の宗教」に関する実情には、愕然とさせられる。こういった歴史を歩んできた日本を、信仰を持った外国人が理解するのは難しいだろうし、逆に信仰厚い国や外国人の状況を日本人が真に理解するのは難しいのかもしれないと思った。
09/05:KSK48
何となく神仏習合を八百万の神々に抱かれた日本文化の懐の深さと理解してきたが実態はかなり異なるようだ。江戸時代の仏教は国家統治のための行政機構の一翼を担う存在へと身を落とし最早、宗教とは言えない存在であったように描かれている。それに対するアンチテーゼとしての神道と神仏分離の思想が維新前後、政治的に利用され狂気とも言える廃仏毀釈へと流れ着く。さらに仏教・神道の名に隠れ生き続ける人民支配の道具と変わり果てた儒教の教え。近世以来我が国が八百万の神々の国ではなく神無国であったことが見て取れる。小説より論として読む。
01/24:タカシ
途中からほとんど幕末の動向と宗教の話ばかりで、その隙間に物語があるって感じだった。新政府のお粗末さ加減にはあきれた。時代の流れを変えるのと、いい方向へ向けるのには別々の力がいるんだなと思った。いい方向かどうかは振り返らないと見えない。
01/18: 丰
キリシタン類族の末裔で、天稟の剣才の持ち主でもある右源太(藤右衛門)が幕末維新期という激動の時代を駆け抜ける傑作長編。日本人にとって神とはなにか。重い命題である。日本とは宗教なき国家だ、などとしたり顔で語る阿呆をたまにみかける。実際はそうではなかった。近代日本という国家は、すでにその成立からして宗教に翻弄されていたのである。文章も素晴らしい。淡々としていながら、読者を物語の渦中にずるずると引き摺りこむ。達意の文章とはこういうものだ。俺には絶対書けない。いま、空は青く広がっているか?
03/05:ロレンス
日本におけるキリシタンの歴史は、他の本からもやるせない酷さを感じてきたが、未熟な政治というものが、キリシタンのみならず、どれほど民を踏みにじってきたのか、そしてそれが今の日本の政治への流れであることを怒りを持って読んだ。明治維新の志士達の見方も変わった。ラストのくだりがなければ、救われない読後感になったと思う。
02/14:kira
02/03:nekokokochi
02/03:ant
01/29:Nao.@中国女
01/21:たぬ山
青い空〈下〉―幕末キリシタン類族伝の
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感想・レビュー:10件














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