納棺夫日記 (文春文庫)
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納棺夫日記の感想・レビュー(432)
「おくりびと」は見ていないのですが、死を考えるためのいい一冊でした。死を身近に見つめる人ならではの思考を読みつつ、愛犬の死体すら恐くて(あるいは怖くて、あるいは死への嫌悪で)触れなかったかつての自分のことを考えました。せめてこれからいつかは死ぬだろう、親しい家族のことはそういう恐怖なしに見送りたい。
映画「おくりびと」の原作ということで読んでみた。今は「おくりびと」の影響のせいか、それ程違和感を感じない仕事だが、この時代の納棺夫という仕事の大変さが伝わってきた。途中、少し宗教色が濃くなってきて少し難しい場面もあったが、読んでよかったと思わせる一冊ではあった。
これは素晴らしい。納棺夫という仕事を通して生死に触れる中で、生死とは、悟りとは、また釈迦や親鸞の言う<ひかり>とは何たるかを考察する。仏教や真宗に関する予備知識が無いといまいちピンとこないかもしれないが、仏教に関心のある人には絶対に読んでほしい一冊。
わたしは仏教のことはなにもわからない。けれど、青木さんの死に触れた毛体験と、死に対する考え方には心動かされるものがあったし、素晴らしいと思いました。死ぬ前じゃなくても、身の回りのものすべてがいとおしく感じる、生きとし生けるもの全てが輝いて見える、そんな経験に近いものを、誰しも感じたことがあると思います。
宗教というか、哲学というか…作者さまも後書きで書いておられましたが、日記の体裁すらとっていないのに、納棺夫"日記"だし、なにやら分類の難しい本です。
哲学的な話が多かったが、仏教の知識が乏しい自分には理解し難い文章。ただ、ハッとさせられる表現、洞察力が感じられ、読む人を選ぶが良書の可能性大。時間が経ったら読み返したい。★★★★☆
この本をを読んで考えただけでは生死を理解することにはならない。ただ生死について考えないようにしたり、向き合おうとしない今までの姿勢をただすきっかけになるようなインパクトのある本だと思う。
納棺夫としての経験談というよりは宗教や哲学書のような内容でした。やはり日々生死に携わると死後のことや生きるということを深く考えてしまうんだろうなと思いました。ただ、納棺夫の仕事内容を知りたくて読んでしまうと期待と違う内容で読みづらいかも。納棺夫という仕事を通じて思うことが綴られている本と認識して読むと入りやすい。私は死ぬのが怖いタイプなのでこの本で少し楽になった気がします。
映画云々ということで、ちょっと避けていたのですが、ようやっと読んでみました。1・2章も面白いのですが、3章の「ひかり」についての解釈がとても分かりやすかったです。その光は見たものにしか分からないのかなと、少し残念に思いつつも、見るような境遇には陥りたくないなという残念な自分もいます。幼い兄弟を失った記憶と幼くして両親を亡くした名僧たちとの関連性のお話も納得しますが、昔の人は現代の我々よりもっと多くの死に触れていたのではということを鑑みると、作者さんが仕事を通じ、それに気付いたことは本当に凄い事と思います。
第一と第二章、その後第三章と読んで、とたんについていけなくなったというのが正直な感想で、ひそかに自分は人非人かと当惑していたが、同様に思った人が少なからずいたとこのサイトでわかり一安心。たぶん私には最初の二章が十分感得できなかったので、次の章を理解するのに十分な精神的な体験として実感できなかったのだと思う。著者の力量不足というのではなく、やっぱり私にはまだ「死」があんまり近いものではないからだろう。昨年から知人関係の訃報が増えてきてるけれど、いつ著者のような境地に達せられるのだろうか。
死に、接することが多いせいか、ズシンとくる。夫を見送った時のことが、走馬灯のように駆け巡った。「死」というものを考える余裕もなかった。その後親しかった人を何人も見送り、またこれからも、それ以上の人を見送るのだろう。
「納棺夫」としての仕事を書いた,ドキュメンタリー風な部分はそう多くない.そして,そうした場面で筆者に見えた景色,感じられたことというのは,我らがただこれを読んだだけで心から全て感得できるものではないと思う.そのあたりに三章が対応しているというか,じっくり,ゆっくり,生きていきながら,理解を深めていくべき本なのかと.「おくりびと」は,ここから考えたらまだすごく表面的なはなしだったけれど,でも効果的にエピソードを使って,この本が向き合う内容の入り口に同じように立てる,良い作品だったのだな,と思います.
おくりびとの原作として話題になった際に知った本。そういう認識で読み始めた。映画は見ていない。1,2章については知らない世界を生きる人の姿を面白く読んだ。3章も面白く読んだ。宗教というものに向き合ったことがない私でも集中力が切れずに読めるのはすごいんじゃないか。この章が。視点が多いと思う。宗教について考えてる人が書いた文章を、おくりびとの原作として読み始めたついでに楽しめたのはラッキーだよね。
送り人の原作として出版社は販売したが、この手法にいささか疑問。確かに1,2章は筆者の経験談で構成され映画の内容に近い話もあるが3章は筆者の死生観、宗教観が綴られ第3章が本書の中で最も筆者が伝えたいものとして感じられた。映画の原作本として詠んだ人にはかなり退屈な作品であったろうと思う
あとがきで、第3章は賛否両論あったそうだが、ぼくは否だな。1、2章は面白いところもあるがごく一部のみだし、そこにも宮沢賢治などの詩の長い引用とかあって、3章と相まってこの人自立した作家としてどうなのよ、としか思えない。
第二章までの経験談は非常に興味深かった。映画の原作はここまで。第三章以降は、作者の宗教観などで興味のない自分には読みにくかった。
おくりびとで有名になっていたので何となく手にとって読んでみた。前半とても興味深く読んでいたのだが、3章だけ毛色が違ってびっくりした。・・・・けど、どうしても体験から考えた思考を記録しておかないとその事を全て表現出来ないって感じたんだろうナー。変わった読後感でした。おくりびとを見てみようと思います。強く
なるほどなぁ。納棺夫としての日記をもとにエッセイ風に描いた1部と2部。これが,「おくりびと」のもとになっている。で,3部は急に作者の死生観について。ただ,こちらは引用だらけで,作者の言葉というよりはメモか卒業論文みたい(失礼かな?)。でもきっと作者が描きたかったのはこの3部なんやろうな。とすると,「おくりびと」のクレジットにこの本が原作として入らない理由もよくわかる。それとやっぱり「おくりびと」の脚本は良くできていると思う。
青木さんが、「生死」と向き合うためにどれだけのことを考え、勉強をしたのか、ということが後半を読むとわかる。「生」も「死」も理解はできていないけど、青木さんの真摯さに胸を打たれる。
「おくりびと」を観たので、もととなったと知って読んでみた。文体が思っていたのとは違って、ホントに筆者が思っていることを書いたというエッセイのよう。前半はまさに日記で読みやすかったけど、後半の第3章は専門的、哲学的な難しい感じで少しとっつきにくかった。本人も明言しているけど、前編日記のようでよかったのではと思う。でもその第3章は死に対しての捉え方や宗教的な考えなどためになった。
死から乖離した現実が死を忌避し,現実味を失わせるのですね。といっても,死に接するだけで青木さんのような考えにはいたれませんね。
映画「おくりびと」のもとになった本(本木雅弘さんが読んで感動して何年も掛けて映画化にこぎ着けたらしい)日記と題しつつ、むしろ前半はエッセイ。筆者が納棺夫として体験したこと考えたこと等で、いろいろ映画おくりびとを思い起こさせる内容である。しかし後半は仏教及び生と死についての考察となっており、そのギャップにとまどい、しばらく読み切れなかったがなんとか1年振りくらいに読了に成功。うーん前半だけの方が確実に読みやすけど、後半は深いっす。注も詳しくついています。
★★★/納棺の仕事をしていた当事者だからこその言葉や景色を期待していたので、途中から宗教の話一色になったのは少し残念だけど、1章は好き。おじいちゃんのお葬式のときのことを思い出した。
会社でご本人の講演会があったので、二日前から急いで読み始めた。死の瞬間は確かにある種解放されて一瞬穏やかな顔になるかもしれないけれど、それは生き方の表れる「死に方」とは少し違う気がした。結局、こういう考えもあるのかな、と思ったくらい。
納棺夫日記の
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