「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
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「空気」の研究の感想・レビュー(196)

空気が絶対的権力をふるい、集団の意識を決定する。日本人は確かに空気に弱い・・・

最終段。工場を原発に読み変えても違和感なし→「全工場をストップすれば一体どんなことになるか、小学生でもわかることがなぜわからなかったのか。」「空気」は見たいものだけ見ることを可能にしてしまう。後、これは日本だけの問題ではない。空気は普遍的に存在するものであり、無視して気づかぬ間に縛られるか、あるとして対処法を考えるか、の違いだと。対処の第一歩は自覚と相対的把握。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/23

論旨のすべてに同意する訳ではないけれど、今も「空気」が日本を支配しているということは、今回の福島原発の事故とそれへの対応、反応でいやというほど実感させられた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/19

保留


正直に言うと、読むことに難渋した。日本の「空気」の説明に関連して、「自由」と「自由主義の自由(リベラル)」とをはき違えている日本人は多いことが理解できる。空気が読めない人が増えたと最近言われるが、その空気に対する感受性が、感度が低下したのではなく、使いすぎて麻痺した人が増えたという理解に進むのだろう。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/19

実証性はさておき、ある程度はしっくりくる日本人論。当時の時事ネタを絡めた論考は世代的に実感しきれないところもある。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/13

難しい。けど、ストンと来る。他の人の感想も全て腑に落ちる。読んでる途中でも否応無しに思考が別の方に行く。なぜ、そうなるのかという理由は山本氏が書く30余年前のイタイイタイ病と公害問題、自民党と共産党、学校での評価制度の問題が現在の社会にそのまんま当てはまるからだ。イタイイタイ病のカドミウムは放射能に、自民党と民主党に、学校制度はさらに進むという具合に、現在の問題に置き換えて、ぐんぐんと違う方に頭が進む。ぶっちゃけ、皆、読んだ方が良い。てか、現代ロジックに置き換えた新書なんかが出れば超良い!また、読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/07

「日本人とはなにか」を考える切欠となる、視点を提示している本。あの時の行動、思ったことは自分の考えなのか空気の影響なのかと考えながら読んだら頭から煙でた。プスプス。執筆時の時代に合わせた書き方なので現代ではかなり理解しづらい部分アリ。WikiPediaあたりで軽ーく調べながら読むと多少理解しやすくなる、かも
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/05

「空気」という言葉に代表される、日本人の議論の進め方、合意形成や意思決定のプロセスの特異性についての論考。読みやすい本ではなく、何度も立ち止まり読み返す必要があったが、非常に示唆に富む。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/28

場を支配する「空気」は臨在的把握という対象への一方的な感情移入による自己と対象の一体化であり、対象への分析を拒否する心的態度から生まれる。「空気」は演劇を観ている観客のように振るまい脱現実的な態度が現実を「空気」によって存在しない純粋な現実=虚構を生成する。それに対抗するには常に「自己を2人」持ち、「水を差す」考えを持つ、そうして「空気」は「水」=本当の現実を作り出す。しかし、時間が経てば「水」もまた「空気」となっていく。しかし重要なのは「水を差す」という態度をとりながら日本人の歴史はそれ繰り返していくこ
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/24

小集団内の拘束だけでなく、その社会を覆い隠す時代の「空気」というものもあると思う。著者の用いる「空気」や「水」は、その時々で潮流となる価値観を生み出しているのではないか。と思うと、非合理性と制御装置の項は、新たな時代への幕開けの理由のようで面白い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/22

初めての山本七平。思ったより哲学的・抽象的で難解だった。1章は日本人にはお馴染みの「空気」についての考察で理解しやすい。2章の「水=通常性」の考察から、話が本格的な日本人の道徳性に関する構造分析に入り、難解になる。3章はキリスト教根本主義の分析を通じて、日本の根本主義とは何かを抉り出そうとしている。日本人のオルタナティブな道徳の在り方を模索していて、保守的であると同時にとても先進的だと感じた。再読しないととても消化できない。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/13

日本において空気が強いことはなんとなくわかっている節があった。 しかし、この本を読むことでさらに深まった。 細かい一つ一つのポイントが非常に秀逸。

nil
この人が書く文章には中毒性がある。難解だが引き込まれた。「空気」に支配されないためにはまずその場を支配している「空気」の存在を把握することが必要で、それができて初めて自由な発想ができる。つい最近まで「KY」という言葉によって作られた空気に支配されていた現代日本人こそ読むべき名書。日本人論の先駆け。完読するには若干の勇気が必要だろうけど。

空気の研究に対して水の研究という比喩がおもしろいなあ。内容は難しくて何度も読まないとよくわからない。苦手な分野だ。

昔も今も、日本という国は場の「空気」や「雰囲気」に支配されており、昔から何も変わっていないんだな…ってことがよく判りました。時にはそういうことも大事かもしれませんが、必要とあらば「水」を差せるような人間になりたいですね。

空気に水を差すと劇場から追い出されちゃうのは今も昔も変わっていないのね。そういう意味で現代でも通じる良書でした。 題材に挙げられている日中国交正常化の流れは本や新聞でしかしらないけれどかなり異常だと感じていたし、最近だって小泉首相が郵政民営化反対派を抵抗勢力として言論封殺したのも、民主党がマスコミと一体になって中身のない政権交代を掲げて選挙に勝てたのも、原発憎しで原因追求や対策には目も向けず原発廃止以外の意見を許さないのも空気の仕業。 マスゴミが無責任に煽って空気を作り出すのは問題だけれど、空気に

「空気」と「水=通常性」に関しての優れた考察は30年前のものとは思えない。日本社会の特徴である対象への臨在感的な把握とその絶対化は、科学的・論理的決定に優越する程の「空気支配」を醸成する。それに対して「水=通常性」を差す事はできるが、日本の通常性の基盤となる集団倫理やそれを支える情況倫理(あるいは相対化できず臨在感的にのみ把握され得る意志)によって現実は更に新たな「空気」を生み出す。目標への追随の段階が終わり“新しい物を作る”事が求められる現代において、「空気」に任せた一時的な趨勢からの脱却を訴えている。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/26

赤木智弘がtwitterで言及していたため読んだ。ここで語られている事柄が震災後の日本の状況にシンクロしていて妙に腑に落ちたのだった。

5:読んでいるときは「なるほど!」と膝を打つのだけど、読み終えると当たり前としか思えないほど、すんなり入ってくる。さて、今の日本の「空気」はいかに?■臨在感的把握。感情移入を絶対化して、それを感情移入と考えない状態。「霊の支配」というものがあるという前提に立って、これをいかに考えるべきか、またいかに対処すべきかを考える。言必信、行必果。同じ人間だから違ってくる。「正義は最後には勝つ」の絶対性。差す「水」はあった。だが差せなかった。通常性による消化吸収に基づく変容。オール3。何かの力。「水を差す」自由。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/01

感動の嵐でした。こんなにすごい本は滅多にありません。専門用語はないのに読むのにとても時間がかかりました。人間の本質に迫る、いろいろなことを考えさせてくれる本でした。

タイトルだけ見ると最近ぽいっけど、30年近く前の本だった。だからかどうかわからないが、非常に難しく、第一章は理解できたけど、第二章の「水=通常性」の研究は全くわからなかった。あとがきですら何を言っているのか不明。

題名から見ると最近の本の様な感じがするけど、世に出たのは30年くらい前。私が生まれる前の本なので、例え話がよく分からない事が多かった(田中角栄とか)。でも、言っている事の中身は廃れてない。つまり、日本人は全く変わってないって事だ。戦前から変わってない。大量に移民でも受け入れるか、国教を一神教にでも変えないと変化しないんじゃないかな。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/09

雑誌連載ということで、時事ネタがさっぱり分かりませんが、それを差し引いても内容が色褪せません。水の研究は、会社員ならば是非読んで欲しいです。思い当たることがあるはずです。

「空気を読む」という動詞形でこそ出てくることはなかったが,30年以上前にすでに「空気」について論じていることに驚愕した.そして「空気」に対して「水を差す」ことも出てきており面白い.2章以降は文脈が非常に難解で流し読みになったけど1章だけでも充分役に立つと思う.
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/11

これ、すごい。切り口が斬新。新しい学問領域の開拓のように思われる。ほんっと、いい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/27

30年も前の本なのにこの論の切れはどうだ。KYなんぞと嘲笑する輩には水を差せ!とは思うものの読めば読むほど苦しくなる本。雁字搦め、結局この国ずっとなんも変わんねー、人の帰趨とは・・・

けっこう荒削りな部分もあるが、鋭い洞察がところどころにあり、最後はある程度まとまっていた。空気の研究という表題だが、「空気に水を差す」という言葉から、空気と水(通常性)を結びつけたところに面白さがあるように思う。ただ、水・通常性という概念が空気に比べて広く、それが混乱を招いているようにも思った。読者の思考を刺激してくれる一冊。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/27

今読んでもアクチュアルな論考。本書で引用されているのが、時に戦前・戦中の例であるにもかかわらず、今の日本にもそのまま当てはまるような構造を持っている。著者の指摘するように、この構造に自覚的になり、アイロニカルに振る舞えるかどうかが重要だと思う。

なぜ撃沈されることがわかっていて戦艦大和は出港したのか。 そこには誰も否定できない ”空気”があった。 その空気とは何者か?の研究。 最初はわかりやすかったのだが、どんどん言葉の定義をつきつめる、言葉遊びに近づいてちょっと難解。。。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/19

砂漠地帯で生まれたキリスト教やイスラム教などを持つ民族は聖書やコーランに書かれたことを根本だとする根本主義に支配されている。そのため唯一の神と自分との二面性で物事を計る。これに対し自然あふれる土地で生まれた日本民族はすべての事物に神が宿ると考え、さまざまな価値観で物事を図る。そこで「空気」に支配されことになる。「空気」に「水を差す」ことは、「水を差す」の負のイメージから「空気」を肯定化することになる。まさに「KY」である。日本にあって、「空気」にあらがうことは難しいが、「空気」は意識しておくべきであろう。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/05

1章「『空気』の研究」は抵抗なく読めたが、2章「『水=通常制』の研究」はさっぱり分からんかった。森博嗣などが「自由」「人間性」を追求しているのに対して、本書はなんで「自由」や「人間性」を持てないのか?という問題に取り組んでいるように理解しました。私はクリアの仕方を習得してると思う課題やけど(何度も巡ってくるやろうけど、対処は出来るという意味)、他の人間と付き合う仕事である以上、その人達がどういったモノに拘束・支配されるのかを考究することの必要性は以前から感じていたので、折りをみて再読してみようかと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/13

改めて読み返しても発見がある。本人が戦いながら書いているのだろう、とても難解だった。でも、ある人から「日本」と書いてある箇所を全部「オレ」に置き換えて読んだら簡単に理解できるよ、と言われてそのまま真似してみたら、本当に理解できた。日本のことではなくて、自分のことだと思って読めばよかっただけだ。ナンテコッタ。。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/27

AとB、相反する力が均衡した状態、それは自由だ、というのは合気道と似ているかもしれないなぁ。矛盾や構造的に立ち行かない、そういう状況は「難しい」のではなく、どうとでもなる自由さがあるのか。

ものさしが、伸び縮みする日本的臨在感的把握。この力を消すか、プラスにするか。

しばしば合理的な判断すら退けてしまう、その場の「空気」。この「空気」支配はなぜ始まってしまったのか。大和特攻などの実例から日本人の心のあり方に切り込む意欲作。

ちょっとわかりにくかった。読むのに時間がかかったせいもあるが、どうもすんなり説明が頭に入ってこない。言っている事はわかるのだが、納得いかない感じ。

本書を、世論形成過程を論じた本と捉えると、どうしてもノエル=ノイマンの「沈黙の螺旋」理論を意識してしまう。「空気」による決定が日本固有の現象であるかといえば、必ずしもそうとは言い切れないが、本書は並外れた「準統計能力」を兼ね備えた山本七平だからこそ書き得た日本型世論形成過程論といえる。

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「空気」の研究の 評価:53 感想・レビュー:52
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