鬼平犯科帳〈2〉 (文春文庫)
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鬼平犯科帳〈2〉の感想・レビュー(341)
鬼平も2巻となって、さらに人物のキャラが固まってきたようです。「妖盗葵小僧」では、翻弄され、追い込まれる平蔵が描かれています。ハラハラしつつ親近感が増しましたね。
(☆☆☆☆)「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「妖盗葵小僧」「密偵」などなど。蛇の眼がなかなか読みにくく大変だったけれどその後はぐいぐい引き込まれた。
少しづつ違うにしろ、ほぼ同じストーリーの話しなのだが、やはり気分がスッキリする。まあ、テレビドラマの水戸黄門と同じなんだろうね。それも、この秋にはとうとう終わってしまうらしいけど、それに比べ、こちらは、多少の悲哀を含んだ勧善懲悪の世界、みんなも好きなんでしょうね。好きだった、と言うべきか…。この情緒的世界、だんだん失われていくような…。
忠吾だ!悪い人はただ悪くなく、善い人ただ善くはない。それにしても、こう、池波正太郎の濡れ場は湿度が高い。へたに官能を売り物にした小説よりもよほど「ひゃー」となる。「谷中・いろは茶屋」「お雪の乳房」がよい。
今月初めて読み終わった本。最近忙しくてなかなか読書の時間がとれない。この本も読み終わるのに3週間かかってしまった。盗賊の過去が書かれていて犯罪にいたるまでの経緯がおもしろい。
平蔵の人を見抜く眼にただただ感服。若い頃のあれやこれやが今の平蔵につながっているんですね。ところで、兎忠さん…佐嶋さんやほかの同心たちをを差し置いて印象に残ってしまった(笑)
足を洗った盗人が自分や誰かの為に悪事を働いたり、逆に悪事に縁のなかった人が欲に目がくらんだりと、決して綺麗事ではいかない人間とその世の中の描写が巧みで、読んでる内に鬼平の世界に入り込んでいるような気になります。葵小僧は失墜していく火付盗賊改メの評判にハラハラしました。
兎忠さん登場。女に弱いけど、ドライな面もあり、本当に人間的な人だなあ。悪人の中のも一概に「悪」でない部分を持っているのが、納得して読める。
これは一気に読んでしまいます。色んな立場の悪人が居て、ひとくくりに「悪人」と言えないような感じがします。みんなそれぞれに事情があったり、もちろん自分の欲望のためにやったりと。登場人物の一人一人に血が通っていて、面白いなぁと思います。
2巻でやっと鬼平が出てきて、らしくなってきた。兎忠に「善事を行いつつ知らぬうちに悪事を〜」と言うところが一番よかった。初めは人情ものと聞いて、あんまりきれいごとばかりだったらどうしようと思ったが、他にも迷う人弱い人悪い人いい人がシンプルにそのまま伝わってきてよかった。女掏模お富も埋蔵金のおけいも密偵の弥市もいい。楽に読めるし、これハマるなあ。自分は複雑な現代ものに惹かれやすいタイプだが、余計な設定や描写なんかホントは要らねえと思った。
鬼平犯科帳の2冊目.相変わらず人情裁きが印象に残る.それ故に,「女掏摸お富」の展開が読者をハラハラさせ,ラストへきてやりきれない気持ちにさせる.そして,江戸の食べ物が食欲をそそる.
江戸の人々の悲しみや喜びを書く鬼平シリーズは嫌な事件もあるけれど暖かい人情もある。神田をぶらぶら本所をぶらぶら楽しみながら読めるのが良いです。
江戸の町の犯罪、関わった人々の哀切が時にじわりと時にぐさりと胸に来ます。葵小僧が一番むかつきました。見せるべき時に見せる人情、そして見せるべき時に見せる冷酷さ。魅力的です。
なんていうんでしょう、後半の大捕物に向けての緊迫感が一気に上がるところ、仕事がひと段落した後の決着の付け方が、現代社会や法にはないやり方で人情味を感じられるところなどがいいですなあ。
蛇の親分との決着を付ける蛇の目は、この時代の盗賊のえげつなさが出ている。あと、葵小僧はエロイ。というか、鬼平は盗賊視点が多い所為か、自然とエロイ話が多い気がいたします。
どこか抜けているが憎めない木村忠吾と、それを温かい目で見守りかわいがる平蔵。なんとも微笑ましく、どちらの立場から見ても羨ましい関係である。また前巻では人物を中心として綴る話がほとんどだったが、今巻では「妖盗葵小僧」の様に事件自体を追っていく様な話もあり、なかなか面白かった。葵小僧一味の卑劣なやり口と、それを捉えきれず火盗改めから江戸の人々の信頼が離れていくのを感じ焦燥を募らせる平蔵。手に汗握ったが、犯人連中の馬脚の表し方が案外あっけなくてそこはちょっと拍子抜けしたかも。
佐嶋、酒井のような有能な部下が居る一方で、木村のような少し抜けた部下も居る。平蔵はそんな部下でも優しく見守ります。行間で感じさせるような誇張されない、その優しさが読者の心にもすっと入ってきます。それも相まって平蔵のさらりとした男気がより一層際立っています。か、かっこいい…。
鬼平犯科帳〈2〉の
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