容疑者Xの献身 (文春文庫)
容疑者Xの献身を読んだ人はこんな本も読んでいます
容疑者Xの献身を追加
容疑者Xの献身の感想・レビュー(8639)
殺人が美しいとは思わない。でもこの物語は美しいと思う。論理的な構成で組み上げられた論理で、数式の解を求めるがごとく見事に愛情を語っている。愛情のあり方って一様ではないし、何が正しいとは決めつけられないけれど、人が人を真剣に愛した瞬間の気持ちってここで表現されている究極の「献身」の二文字につながるものだと思うし、そうあってほしい。文学的要素を取り除いて現実的に考えれば、私がXだったら彼女たち母娘の幸せは罪の告白による精神的な安らぎだと思うので、社会的に守るよりも出頭させるかしら。
正月のテレビ放映を見て再読です。改めてじっくり読みなおすと巧みに作られたトリックもよく理解できます。数学者ならではの観点だろうか。日付や時間をうまく使ったトリックは考えさせられますね。 最後になっタイトル通りの献身ぶりが明らかになり、思わず感極まりました。
もう!献身って!読み終わってから題名を見たら悲しくなります。気持ちよくだまされること請け合い。傑作です
献身という言葉がなんだか切なくて、石神の靖子への愛情と感謝の気持ちが詰まっているいるなと思った。最後のシーンがとても印象的でした。あとがきがないので余韻にどっぷり浸かれた。
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが、皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。
終盤まで石神が仕掛けたトリックが分かりませんでした。靖子の罪を隠すためにいろいろ工作していたけど、その事件を決して交わらない直線上に移してしまうとは。それにしても、石神の靖子への愛は純粋すぎたんでしょうね。こんなかたちでしか靖子に自分の愛を表せないなんて。
**変化球推理もの・ネタバレ**怪奇現象にしか思えない難事件を科学的に解決する天才物理学者、湯川学が主人公の痛快シリーズの続編。驚愕。この世にこんな純愛が存在していいのかと、思わず泣けました。勿論、犯罪を肯定する事はタブー中のタブーです。今回の事件を純愛と考えてはならない。それでも一途でピュアな、まさしく表代通り"献身"的な事件でした。そして、その凄まじい愛を描ききった著者、東野圭吾に驚嘆です。推理物と言うより軽い推理形式の雑学クイズのイメージを一蹴する。渾身の『ガリレオ』にご関心のある方にお勧めします。
純愛と献身。生き甲斐、生きる意味を教えてくれる人やモノの存在は人それぞれあると思う。石神にとってその存在があの親子だった。小説という作り物とはいえ、ストーカーという攻撃だけの狂気を越えた「献身」という2文字を上手く描いていると思う。「自分の知らないうちに、誰かの役に立っている」私はどうだろう・・・結末は悲しいけどそういう存在に出会えた、なれた事はとても幸せな事なんじゃないだろうか。
Xの動機は途中から想像ができてしまったけどトリックは全然わからなかった。物語にのめりこめばのめりこむほど、一緒に盲点に陥っている感覚でした。最後まで何がおかしいのかがわからない、思い込みって怖いな。
タイトルが「自己犠牲」ではなく「献身」であるところに、なんというか、愛を感じます。誰の視点で読むかによって、ラストの感想が変わるのではないかと。トリックは…すごいの一言に尽きる。
見事に騙されました! 人間ドラマとしても秀逸。容疑者Xに感情移入してしまった。直木賞選考委員の平岩氏の評である「秀れた棋士が大胆、且つ、細心の注意を払って指し進めた棋譜をみるような構成力」という言葉が物語のすべてを表現している。きっと、東野圭吾は完全犯罪殺人を3回ほどやったことがある人に違いない。湯川VS容疑者Xの闘い、勝者は湯川でもなく、容疑者Xでもなく、当然、警察でもない。被害者でもあり加害者でもある母と娘こそが、本当の勝者なのだと最後は信じたい。
東野圭吾の作品は『変身』しか読んだことがなかった。文章も内容も酷いものだった。『容疑者x』を遅れに遅れて読んでみた。文章は相変わらず下手くそだが、エンタメとしては十分なレベルだった。「問題を解くものの盲点をつく」という基本命題が輻輳され、推理小説というジャンルに捉われた読者の盲点へと繋がっていく構成は、「数学的」で美しいものだった。そして、登場人物たちの心情や境遇にも惹きつけられた。たいした作品ではないかもしれないが、純粋なエンタメとして完成されている。ただ、その意味で最後が…わざとらしい不幸という印象。
素晴らしく完璧な推理小説でした。他の直木賞受賞作とは違う感じがしましたが、とても読みやすくどんな人でも楽しめると思います。 映画も観たいです。観た方は感想をお願いします。
今更ながら読了。トリックはまったくわかりませんでした。気付いた方はすごい。退屈もせず読みやすい小説だと思います。ラストはさすがに興奮しました。いつか映画も見てみたいです。
今さらですが。さすが東野圭吾。ストーリーに引き込まれてすぐに読了。すごく作り物っぽい、いかにも社会面にありがちな設定なのに、湯川准教授や石神先生のキャラクターや切り口で魅力的な話になっちゃうのがおもしろいな〜と。「思い込みによる盲点をつく」まさにそんな作品でした。
劇場版は既に見ていたので粗方のストーリーは知っていた。読後にはそれを後悔した。先に原作を読んでいたかった!映画では描写しきれない細かな心情や情景など、小説だからこそ深まる部分が大いにあったからだ。もちろん映像化されてイメージが沸きやすくなったという点はあるが、どうしても福山さんや堤さんが浮かんできてしまい、自分なりに想像しながら読むことが難しい。まだ『容疑者x~』に触れてないという方は是非ともこちらから入って欲しい。そして、『最愛』という劇場版テーマソングの意味を考えて欲しい。
けっこう好きなストーリーです。ミステリィ成分も満足ですが、やはり展開があまり好きじゃない。東野さんの作品はやっぱり消化不良起こすなぁ。石神のやったことには同情できるものの、やはり最善だったとは言えない…という感じです。でも、読んで良かった。
倒叙形式のミステリの醍醐味は「いかに犯人を追い詰めるか」だと思うが、本作は天才vs天才って形式にしてしまった分その飛躍について行けなかった。設定など面白かっただけに残念
読了。以前に映画を見たことがあったのですが、面白かったので小説を読んでみたいと思い購入。当然小説を読むに当たっては、すでにトリックを知って読んでいましたが映画では語られないことが多くあり楽しめました。小説では涙腺を緩めない派の自分でも、大段落19はうるっとしました。百夜行に続いて東野圭吾作品は二作品目でしたが、この先も楽しめそうな予感です。
中身は練り込まれたシリアスな内容ですが、読み進めるリズムは軽快なワルツのよう。人気であることがよく分かる。
秀逸な内容 協力者が仕掛けたトラップが最後まで見抜けませんでした。脱帽(┳◇┳)
映画での堤真一の演技を思いだした。そしてあの思いこみを利用したトリックに鳥肌が立ったのを覚えている。ストーリーはほぼ映画と同じだが、活字だからできる心理描写に石神の本心が見えたのが良かった。
容疑者Xの献身読了。単純だからこそ落とし穴に嵌まるトリックは秀逸すぎる。ただ、なんだろう。読み終わった後のもやもやする感じは。後味が悪いわけじゃないけど、なんか突っかかる。にしても、読み終わって改めてタイトルを見ると、まさに「献身」だよなぁ。
主人公の言葉で数学の問題を作る時のセオリーという「思い込みによる盲点をつく」まさにこれにすっかり騙されてしまっていました。 思いも寄らないトリックに気持ちよく騙され、悲痛でありながらこれ程までに大きな愛情に心動かされ、小説って凄いなと改めて感じました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/24
いつものように誰が犯人か分からないドキドキ感が無かった為、なんとなく読み進めていたら最後に衝撃が。東野さんやってくれるわ!
石神の想いに、湯川の想いに号泣です。起こしてしまった事実は変えられない、事件の最初からどんなに石神が手を尽くしてもあの親子は幸せな結末にはなれないと分かっていたのに、あの親子が逃げおおせて幸せになりますようにとハラハラしながら読んでいました。
エドガー賞にノミネートされた事を聞いて再読。忘れてた細かい所まで思い出せたので良かったです。普通は愛する人のためであっても、そこまで犠牲を払えるだろうか…映画の主題歌の「最愛」を聞いた時、石神の心情を表してるように思えて泣きそうになっちゃいました。
友人に勧められて、初めてこの著者の本を読んだ。 トリックが凄いのはもちろんだが、描き出される人間模様に絶句。愛の表現がこんな形でしかできない、というのは悲しすぎる。読後にはずんとした重いものが胸の奥に残った。好きな作品かと聞かれると必ずしも「好き」と即答はできないけれど、自分にとって強烈な印象の本であったのは確か。同じ著者の別作品を読むかどうか、思案に暮れているところ。
東野圭吾先生の作品があまり好きになれないボクですが、これは文句ナシに二十丸です。どうやら女性キャラのセリフ回しに嘘くささを感じてしまうのが理由だなと思うのですが、それを補って余りあるトリックでした。ネタばれさせますが、犯行時刻を1日以上ずらすトリックには湯川が解くまで、全く思い至りませんでした。今さら、こんな「脱帽」コメントを書くのは、読書好きの皆さんの前で恥ずかしいのですが、これは負けました。アンチ東野を自負するボクですが、負けました。いつもは感じるラストの違和感もなく、読み終えておぉぉぉでした。
読み終わったとき鳥肌が立ちました。石神の純愛さと仕掛けたトリックの凄まじさには言葉が出ません。石神の行動はまさに「献身」。うーん、まだ衝撃から戻れないです。ミステリーとしても人間ドラマとしても完璧な作品です。
容疑者Xの献身の
%
感想・レビュー:1574件

















































