手紙 (文春文庫)
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手紙の感想・レビュー(6725)
今さらというか、柄にもなくというか、初めてこの人気作家の小説を読んだ。一言で言うと感動した。いろいろな見方はあると思うが、特に私はこの小説に描かれる二つの愛に感動した。たった一人の兄との間の現世では届かない愛と友人、恋人そして妻子との実生活で支え合う愛。両者の葛藤に苦しみ、結局前者の愛を捨て後者の愛に生きる決心をするが、最後のシーンで、主人公は両者の愛に支えられ生きてきたこと、特に実生活ではむしろ邪魔なものと考えていた前者の愛にも強く支えられてきたことに深い感謝の気持ちを抱いたのだと捉えたい。
一気に読んでしまいました。人と人のつながりについて、すごく考えさせられた本でした。またしても、奥が深い・・・。
またしても一気読み。ニュースで殺人事件の報道が流れたとして、やっぱり自分は犯罪者だけでなく、その犯罪者を取り巻く環境(=家庭環境)も責めてしまうと思う。犯罪者の家族(特に親)も、周囲の人間から非難され、社会的に排除されるのが現実だろう。自分や大切な者を守るためには、危険分子から遠ざけようとするのは本能だと思う。
読み進めていくうちにいろいろ感じ、考えさせられる。読了すると、今度は終わりから読み進めていきたくなった。感動作。
ずっと気になっていた小説。罪と、罰。読み終えてそんな言葉が思い浮かんだ。罰を受けるのは犯人だけでなく家族もであるという事実を、改めて突きつけられた。家族の苦しみがずっと続いていくのだということを知り、それを心に刻み込むことも含めて更正……。今まであまり考えたことがなかったけれど、現実の犯罪加害者家族は一体どんなふうに過ごしているのだろうか。この主人公のように引越しを繰り返し、身元を隠し、世を忍んでいるのだろうか。終盤の主人公の決断が胸に痛い。罪を犯した者にとって塀の外で暮らす家族は唯一の支えで、手紙を書く
やるせなくて、読んでて気が滅入ってしまいました。でもぐいぐい読み進めてしまう。やはり最後は光がさしたようで、救われる。読んでよかった。ありがとう。
差別という深いテーマで、考えさせられることが多く読み応えがあった。今まで凶悪犯罪者の家族がテレビでインタビューを受ける映像は必ず軽蔑するように見ていたことを思い出した。音楽も恋愛も就職も、何もかも我慢しなければならない…直貴のような残酷な運命を辿る人たちが実際にいるのだろうか。彼を見てると、剛志の犯した社会的死の罪の重さはすごくよく分かった。そして時間はかかるが周りとの繋がりをコツコツと取り戻していくことで、そこから生還することができること。うまく感想をまとめられなくて悔しい…
犯人の良心が、かえってその対象を傷つけ追い詰める…。最後、弟や遺族は救われたはずなのに切ない。それでもこれが現実だと思い知らされた気がする。最後の兄の手紙には涙が出ました。
加害者の遺族の立場からというのが新鮮だった。自分の周りに直貴のような立場の人がいたら、どう接するのだろうかと考えさせられた。やはり距離を取るのだろうか。
兄貴が殺人を起こしたこと意外、特に大きな出来事はこの本には起こってないように感じる。 加害者家族に罪はない。それもリアル。しかし、世間からは敬遠され、壁を作られる。それもリアル。なんか、フィクションとはいえ、こんなこと日常茶飯事にあるんだよな〜と思いながら読んだ。
重い話でしたが、一気に読みました。次が次がと興味をそそられる書き方はさすが東野圭吾さんだと思いました。加害者の家族の視点から書いたこの作品はすごく勉強になった。心に残る1冊となりました。
今、死とか犯罪とか色々考え始める歳なんですが罪を犯す人とそうでない人とではどこが違うのだろう、自分も主人公の兄のようにふとした時に犯してしまうのではないだろうかと思ったりしてました。しかしこの本を読んで被害者家族だけでなく加害者家族をも苦しめるというなんとなくしか考えてなかった事が実感できた気がします。勉強になりました。
兄の犯罪の為に、夢も仕事も恋愛も、何もかもが上手くいかない弟。読めば読むほど胸が締め付けられるような思いになってしまった。逃げることもできなければ進むこともままならない厳しい現実が、弟をどこまでも追い詰める。そんな中で弟の選んだ道。最善のようで最悪のような、決して正解とは言い難い判断。家族とは何なのか。絆とは何なのか。深く重く、どうしようもなく胸を打つものがあり非常に考えさせられる内容だった。
加害者の弟という視点から物語が進んでいって、推理ものを読み慣れている自分としては新鮮だった。犯罪を起こすと自分だけでなく、その兄弟、さらにその子どもまでもが罪を背負って生きていかなければならない。それが障害になって物事が上手くいかないことが多くなる。しかし、残されたものは罪を償いながら、前に進んでいかなければいけない。あまり上手く表せられないけど、このようなことを東野圭吾は推理小説家として伝えたかったのだろう。
重い。色々と考えさせられた。私が考える東野作品への期待の大どんでん返しや見事な伏線などは少なかったように思える。描写や言い回しに魅力的な文章は少ないとも思う。しかし、引き込まれ、感情移入していく。辛く・苦しく・そしてただただ考えさせられた。差別とは、平等とは?
何と言う重い話であろう。強盗殺人犯の弟という理由で受ける差別。実際、大抵の人なら、この小説に出てくる普通の人達と同じような対応をするだろう。結局、救いなど何もないのだ。殺人を犯しているのだから当然のことだろう。全く、人生とは一筋縄には行かないものだ。兄は道化師にすら見える。それでも、兄弟が最後には分かち合ってほしいと思っている。
辛い…読み始めたらとまらなくて一気に読みました。「本当はもっと辛い道を選ぶべきだった」「私たちの苦しみを知ることも貴方の受ける罰」家族を守る為に決断する弟。その最後の手紙で自分の存在が弟を苦しめていたと気づく兄。読んでいて切なくて悲しくて辛くなりました。兄が弟の幸せを一心に考えているだけに。もし自分の家族が受刑者になってしまったらどうするだろう。自分の周りに受刑者の家族がいたら…ここまで架空の人物の辛い心情や悲しみを描ける東野圭吾はやっぱりすごいなあと思いました。映画も見てみたいけど…由美子が、エリカ様か
ラストシーンと兄貴の手紙は泣いた。ひらがなが多かった兄貴の手紙が漢字が使用されるようになったところも含めて。社長のことば「差別は当然なんだよ。自分が罪を犯せば家族も苦しめることになる。すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね。」差別が当然のような気もするし、そうではないのかはよくわからない。兄貴も弟もいつかは救われてと願う。
※一度書いた感想が消え、気力が残っていません・・・。
主人公の深い苦しみを、どれほど慮っても足りなかった。一度犯した過ちもまた、どれほど償っても足りないものなのだろう。
きつかった。自分でそんな風に思っちゃいけないって思う。なおきの辛さは伝わってくるし、犯罪者は彼じゃないのに、とは思う。だけど、自分に置き換えて考えたら、やっぱりそうやってよそよそしくなっちゃったりとか、避けたりしちゃいそうで、つらかった。自分の嫌な部分みた気がする。社長さんの言葉がすごく印象的だった。
偏見、差別の目は本人だけでなく家族にも向けられる。そして、人生までも変えられてしまう。そのことを改めて感じさせられる本だった。兄のせいで夢を何度も捨てなければならなかった弟。そのせいで、兄そ存在を疎ましく思ってしまう。 私は兄がその後までを見ること、そして現実を軽く見ているように思う。
東野圭吾の作品に出てくる人物は、みな一様に設定されたキャラの上でしか動かず考えず、安っぽい感動話を演じるだけ。登場人物がかわいそうだ。人間ってもっと複雑だと思う。設定、人物、展開すべてが薄い、浅い。この作品ではそれが顕著だった。
それぞれがそれぞれにしたいと思うことをしながら、実は足を引っ張っている。相手がどう考えるかということも考えながら、行動しなければいけないのかな。読み終わった後、どーんと暗くなった。
眠れない夜に一晩かけて読んだ。その日の朝はとてもけだるい気持ちだったと記憶してる。でも、内容もそんな小説だったような気がする。少し昔のことだからよく覚えてはないんだけど。
なんやろ、償うってなんやろな。罪を償うことなんて、結局できひんのかな、っていうのが感想。でも、罪を犯す人も、被害者も、同じ人間。そこに光明はあると、やはり信じたい。
だいぶ前に読んだ重松さんの作品で“いじめじゃないけど、苦手だから避けてしまう”を周り中に喰らった って状況があったなぁ などと思い出します。敵意はないけれど、積極的に無関係でありたい気持ち、というのかな?周囲の状況がなんだか生々しくて、犯罪者の家族の受ける傷ってこんなにも痛々しいものなのだと思うと・・・
この物語には悪人が登場しない。全ての登場人物が自らの道理で行動し、それらに対して読者は大いに共感できる。正直、直貴は何をすれば良かったのか分からない。十人十色の答え、解釈が存在すると思う。読み終わった後、凄まじい憂鬱に襲われた。どうか直貴とその家族には幸せになって欲しい。
殺人を犯した者の家族は一生世間からの差別や偏見がつきまとって離れることはない、向き合っていくしかない。悲しいお話。
犯罪加害者の家族に焦点を当てた作品。 「人」は、人と人のつながりの「間」で生きているから「人間」だとかよく聞くけど、人間関係というのは簡単には切り離せない。 主人公の勤め先の社長の言葉が儚く鳴り響く。 「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる―すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね。」 これは真理であろうが、誰も口には出さない。 総合的に満足。欲を言えば兄からの手紙にもっと惹きつける何かがほしい。
終章を何度か読み直しました。読み直しているに涙が流れました。白夜行読んだ後だったのでラストを期待してなかったんですが、終章に全てが集約され衝撃を受けました。
映画で号泣した作品。原作もよかった(:_;)心が暖かくなった…特にゆうすけ由美子。いてくれてありがとう。最後のページも…物理的な縁が切れても精神的には切れない。心情がよく伝わってきた。東野圭吾は初めてだったけど愛されている理由がわかりました
兄が弟の大学進学の為に強盗殺人を犯した。その後の兄弟との手紙のやり取りを交えその罪を背負い、たくさんの人と出会いなど人生の歩みを描いた作品。 殺人犯の弟とレッテルを貼られ、何もかも奪われ諦めを感じていた弟。それでも必死に生きて行こうとする様に自分自身にも生きる勇気を与えてもらえました。重い内容でしたがのめり込んでしまい一気に読めました。
手紙の
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