竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈7〉を読んだ人はこんな本も読んでいます
竜馬がゆく〈7〉を追加
竜馬がゆく〈7〉の感想・レビュー(1211)
海外に住んでいると、日本の独立記念日はいつだと聞かれることがある。そのたびに、日本には建国記念日はあっても独立記念日はないと教える。それは何故だと問われれば、どこの国からも植民地化されずにきているからだと答えてきた。竜馬が日本を守るために打ち出した案の背景に大きな鍵が隠されていたと学んだ一冊だった。今の日本が、独特の文化や言葉を守り続けてこられたのは竜馬のおかげでもあるのだと思うと、感極まって視界が滲んだ。フランスのナポレオン3世もイギリスも、本当は日本の植民地化を企んでいたのに。坂本竜馬は天晴れだ。
幕府は仏、薩長は英。高まる緊迫感の背後に虎視眈々の外国の目。目前の政局に国中が躍起になる中、時勢を俯瞰で見ることができたのは、ただ一人。国力を失わぬまま、幕府を消滅せしめる「大政奉還」。日本を外国の侵略から守りうる唯一の奇手が、竜馬により発案された。
坂本竜馬という人物を通してひとつの問題解決方法を示してくれている。それはすべての関係者の利を等しいようにすること。日本を列強から守るとした最大の目的を見失わないこと。最終巻ではどうなるのか。
歯車が噛み合ってくる。視界が開けてくる。さあいよいよ大政奉還へ。藩ではなく、日本のため、日本人のためを考えた竜馬だからこそここまでこれたのだ。革命後の日本を考えればこその、無血革命。残りは、わずかあと1冊。
大政奉還へ。議会政治、富国強兵、四民平等、殖産興業その他もろもろすべてが盛り込まれている「船中八策」。完璧。読んでいて震えてしまった。斬りかかってきた紀州の岡本を瞬時に打倒し、「藩も名も聞かぬ」と言って笑いながら去っていく、こういう場面ただただかっこいい。次の巻竜馬が最期の時迎えてしまうと思うと、読む前の今から辛い。
「面白き、こともなき世を、おもしろく、住みなすものは心なりけり」。作品の中で、詩や唄がそこそこ出てくるが、解説付きでないと、わかりにくいものが多い。でも、この詩に限っては、すんなり受け入れられた。。。心なりけり。。。
亀山社中から海援隊へ。竜馬がこれほどまでに経済感覚に優れた人物であったことは意外と知られていないのではないか。経済の利を利用して政治を動かしてしまう。合理的かつ現実的な竜馬の考え方は、あの蓬髪で汚らしいで有名な風貌からは想像しがたい。船を二隻も沈めてしまったのは純粋にかわいそう。大政奉還の素案となる船中八策に後藤象二郎が驚嘆する場面があるが、自分もほとんど同じ思いがした。竜馬はいつの間にこれほどの智恵をつけたのか。次がついに最終巻。最後まで目が離せない。
海援隊での活動に一喜一憂。 事業家としての竜馬がすごく魅力的でした。 大政奉還に向かう事になりますが、個人的にはもっと船乗りで色々として欲しい気持ちに。 それにしても3隻持った船のうち、2隻をも沈めてしまうとは・・・
船のない海軍で苦しんでた時期もあれば、船を手に入れまた沈む。でもただでは終わらない。ジェットコースターのような人生だ。そして時代は坂本竜馬を必要とし、互いに憎き存在であった土佐藩と手を結ぶこととなる。一方、もはや盟友とも言える中岡慎太郎は韋駄天の如く縦横無尽に全国を駆け回り、岩倉具視と三条実美と手を結ばせることに成功する。薩長土のためでなく新政権のためでもなく、日本人のため、大政奉還という奇策を実現すべく竜馬は京へと上る。山内容堂公、以前は嫌いだったが今はそうでもないな~。自分に何の変化があったのだろう。
海援隊を作り、いろは丸事件が起こり、四賢候会議があり、竜馬が大政奉還に向けて船中八策を作るまでのお話です。この巻では中岡慎太郎についても詳しく描かれており、岩倉具視と三条実美を結ばせたりと幕末においてこの人もかなり活躍したんだと改めて感じました。
(なにもかもだめだ) とは竜馬は思わなかった。この男のふしぎさは、背骨が弾機(バネ)でできているらしい。絶望するよりも次へ跳躍するほうが早かった。(255頁) この、いろは丸が紀州藩の明光丸と衝突し沈没した時の下りが好きだ。この巻の後半より、大政奉還実現に向けて、竜馬の最後の跳躍が始まる!
「船中八策」と「御誓文」。竜馬の”日本”観、そしてその影響を嫌でも感じる。視野の広さと”感覚”からくる先見性がその基盤を作り上げたように思う。 これは各国憲法の習得にも現れ、印象的なのは外国語がわからずもその論理性から翻訳の間違いを指摘した点。中岡の三条卿と岩倉卿の歴史的仲介なども色あせてしまう印象。一方で、岩崎弥太郎が”苦手”とするのは同じ視点(経済)を持つが故と推察するが、”普通”の人間らしさも感じる点は好感。
「日本の乱が片づけばこの国を去り、太平洋と大西洋に船団をうかべて世界を相手に大仕事がしてみたい」―船もない、金もない「海援隊」の事業も紆余曲折を経て、軌道に乗り始める竜馬の長崎時代。一方、盟友の中岡慎太郎は陸路を東奔西走。孝明帝の崩御を機に、朝廷工作のため、三条実美と岩倉具視を提携させる。そして、倒幕の機運が熟するなか、「大政奉還」を胸に竜馬が上京する。すべては、日本人のため。いよいよ、クライマックス!
「人はみな平等の権利をもつ世におれはしたい」、「おれらは薩長の新政権をつくるために働いてきたわけではない、日本人のためさ」、「おれは、この六十余州のなかでただ一人の日本人だと思っている。おれの立場はそれだけだ」の言葉に感動した!この時代にこんなふうに考えてたなんて。いろは丸事件の紀州藩に立ち向かう竜馬はかっこよかった!中岡慎太郎の奔走ぶりに驚いた。そしてとうとう大政奉還。あと残り一冊です。
いよいよ維新にむけて大詰め。中岡慎太郎がここぞと活躍し、竜馬も凄みを増してきています。 最後は竜馬の死が待っていると分かっていながら、読み終わるとすぐに最終巻を手にしてしまいました。
7巻終了。 いよいよ新しい時代まで秒読みという感じがひしひしと伝わってきます。 ここにきて 感じるのは、小説としてとても面白いので、逆にどこまでが事実を描写しているのかを知りたい、と思ってしまう。 というよりも、あまりにもこの世界に引っ張られているので、書かれたことのすべてを 、まるで実際にあったことのように思ってしまう自分がいるのです。 すごいなぁ。。司馬遼太郎。。
竜馬がすごいってのを前面に押し出し過ぎた感が他の巻より強く感じてあまり面白く感じれなかった。が!中岡慎太郎の奔走ぶりのほうが心打たれた。もっと前の巻から中岡慎太郎の活躍ぶりが見たかったなと思う。
現代と違い、情報がなかなか入手しづらかった当時に、直接間接に様々な情報を得ながら、本質的なところを押さえていたところはすごいの一言。竜馬への見方が変わった1冊かなあ。
何年か前に読んだ時、世界をまたにかけた貿易の話に心を熱くさせたのだが、その元はこの七巻だったのか。前半は商社経営の話が中心。後半は政治の話が中心。竜馬がここに来たら、もう彼の少年時代が嘘なのではないかと疑ってしまうくらいの「きれもの」っぷりを発揮している。西洋の政治体制の理解力や経済感覚は愚鈍ではできないだろう。少年時代彼が愚鈍と言われたのはあくまで儒教などの観念的な学問であって、今日的な学問はもともと才能があったのではないか。なによりいろは丸事件時の竜馬の機転と交渉の迫力がかっこよい。
「大政奉還」の案は竜馬が、三年前に勝海舟と大久保一翁から聞いたものだった。それを実行したのは、紛れも無く坂本竜馬です。むしろ竜馬がすごいと思うのは、「船中八策」を具体的に示したこだ。1政権を朝廷に返すこと。1上下の議会を置き、すべて公論に基づいて政治を行うこと。1、公卿・大名のほか世のすぐれた人材の中から顧問を選ぶこと1新しく国家の基本になる法律(憲法)を定めること1外国と新たに平等な条約を結び直すこと1海軍の力を強めること1親兵を設けて都を守ること1金銀の比率や物の値段を外国と同じにするよう努めること。
いよいよクライマックス突入。物語がグッと展開を見せていくのですが、各々の藩や人の立場が非常に分かりやすく描かれています。本当に教科書では1ページで終わってしまうところが、そういう事だったのかと改めて感じました。大政奉還がいかに偉業であった事か。薩長同盟、大政奉還など、歴史の勉強ではその言葉を暗記するだけに終わってきた事が、一つ一つ頭の中で繋がっていくのが分かり読んでいて非常に気持ちが良いです。多くの人の思想やまた人の死や犠牲があり、まさに時代が必要としていた維新だと感じました。また時勢という言葉が印象的。
この巻から、竜馬のイメージが何時の間にかガラッと変わって感じた。今までは、わりとのほほんとした楽観的な人物像だったのだが、それが一切なくなってただただ切れ者な印象に。たぶんこれが日本史的な偉人竜馬のイメージなんだろうけど、今までを長いこと追ってきた読者からすると、それすら彼の魅力の一部にすぎないと主張したくなる。
船中八策を掲げ、いよいよ大政奉還。次の巻で終わりなのか…陽を浴び昇っいく龍馬、どこまどもドラマチックだ。まさに天が遣わした男なのだと思えてならない。
竜馬がゆく〈7〉の
%
感想・レビュー:119件















ナイス!






























