マルガリータ

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村木嵐

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マルガリータの感想・レビュー(112)

主に天正遣欧少年使節の千々石ミゲルとその妻珠、あとジュリアンあたりについての話。殉教が全体的なテーマなのかことある後とにでてくる。結局殉教ってなんだろう、教えのために死ぬってどういう意味だろうって考えさせられた。棄教の持つ意味がすごく重い。

切支丹と殉教を巡るローマ・カトリックの思惑など、成程と興味深く読ませられたし、終章に至って珠がじゅりあんに胸中を吐露する迫力ある場面に納得の結末を見た。だが全体を見渡せば淡々とし過ぎ物足りないのが非常に残念。天正遣欧少年使節団の四人の志、生き様にはそれなりに感銘を受けても、それらに纏わる苦悩、葛藤の描写が薄く歴史物でも群像劇でもない中途半端さが目に付く。同様に珠と伊奈姫の心情についてももっと深く掘り下げて欲しかった。珠のようなあり方こそが信仰の本来あるべき姿だという主旨も分からないではないのだが…

小学生歴女さんから教えてもらった「戦国鍋TV」の影響で読み始めたが、夏に『沈黙』(遠藤周作)を30年ぶりに読んだので、殉教について深く考えてしまった。作品としては『沈黙』のほうが「宗教」に重点を置いていて、こちらは「歴史色」が強い感じがしました。双方とも作者はカトリック信者ということですが、「日本人と宗教(キリスト教)」を深くとらえていると思います。私も「マルガリータ」=「珠」と思いたいですが、珠が言っているように「マルガリータ」=真珠、南蛮、友、天主・・・色々な意味が込められていたのではないかと思います
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/14

基本、ほめたいけど、これは無理。人物造形や描写が雑すぎる。力作であることは認めるが、良作とはこれっぽっちも思わない。

天正遣欧少年使節団については若桑みどりの『クアトロ・ラガッツィ』という本を読んでいたので知っているが、信仰心を有していないので本書にはなかなか感情移入することができなかった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/10

天正遣欧少年使節団の4人のうちただ一人棄教した千々石ミゲルとその妻珠の物語。秀吉の深慮遠望により棄教せざるを得なくなったミゲル。清左衛門と名を変え武士として生きるも切支丹からは憎まれる日々。4人の友情と信仰の深さに感じいること多し。珠のけなげさ、いちずさに感動。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(2) - 07/28
オカメルナ
昔、小学生だったかな?夏休みの課題図書で『天正の少年使節団』という本を読みました。ほぼ内容は忘れてしまいましたが、涙した事を覚えています。4人のうち千々石ミゲルと中浦ジュリアンの名前だけは記憶しています。彼らのその後が分かるんですね。
ナイス!ナイス! - 07/29 23:48

yumineko
オカメルナさん、私も千々石ミゲルという名前だけは記憶にありました。もちろん小説ですから事実を書いているわけではないでしょうが、日本の国情に翻弄された4人の少年たちのその後を興味深く読みましたよ。
ナイス!ナイス! - 07/30 00:15


物語の舞台は、豊臣から徳川だからキリスト教はどんどん迫害されていく時代。読み進むごとに状況は厳しくなる。ちょっとつらい物語。

なかなか入り込めなかった…残念。けど、日本史を勉強してる高校生にオススメしたいな。さらに日本史を好きになること間違いなし。後半の珠の心の葛藤はぐっときた。

幕府の役人が千々石みげる(清左衛門)の妻のもとにやってくる。 天草四郎の素性をたどってきたのだった。 南蛮から日本に戻ってきてからの みげるの話をする。 妻たまのみげるを思う一生と、 もう一人、みげると寄り添うように生きる伊奈姫。 どちらも愛していたんだろうけれど、 清左衛門にとって一番は天主様だったのだ。秀吉とのいきさつなどは おもしろかったが、 長かった。 清左衛門は死ぬ間際に言ったのは 「まるがりた」だったのか? 最後にたまがすくわれてよかった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/10

【22.図】遠藤周作程の鋭さはないけれど、面白く読めた。史実に基づくのか、全くのフィクションなのか。でも、こうだったらいいのにな。と、思った。あの「殉教こそ信仰」みたいな時代の中で、ただひたすらに殉教を止めたい。そう願う人達も確かに居ただろうと思うし。それが少年使節団の四人だというところが素敵に思った。南蛮まで行ったからこそ、わかる事、思う事もきっと沢山あったはず。登場人物の全てが、あの時代において人間らしさを保っていた。そこが、信仰についての記述が少ない、知識が甘いに通じるのかも知れないけれど…
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/02

私はこの時代に詳しくないのでどこまでが史実なのかはわかりませんが、当時の世の中で西洋に渡った彼ら天正遣欧少年使節がどれほど辛い半生をおくったのかと思うと、涙が止まりませんでした。殉教のない国にするという四人の誓いは必ず残ったのだと思いたいです。ミゲルの妻・珠の気持ちには共感できるところがあり、それもまたとてもよかったと思います。すこし、珠がかわいそうに思う場面も多々ありましたが。ジュリアンが珠に話す最後の言葉も涙なしには読めませんでした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/19

こういう解釈、というかこういう視点で書かれるのもおもしろいかもという感じでしょうか。力作といえばそうかもしれないですが、ちょっと物足りなく感じたのはやはり文章力でしょうか・・・

天正遣欧少年使節の4人のうち、なぜミゲルだけが帰国後に棄教したのか。実際はその理由は不明ということになってますが、本当にこうだったらいいのに、という理想がここでは描かれていました。信仰部分の描写にちょっと物足りなさを感じてしまったのですが、ミゲルの棄教の謎を主題としたときに、読みやすさを考えると仕方なかったのかな。珠がミゲルを想い、ミゲルが珠を慈しむ様子がとても温かく、またともに南蛮に渡った仲間たちの、友情厚く相手を思いやり合う様が、非常に胸を打ちました。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/06

遠藤周作の大傑作「沈黙」と若桑みどりの超力作の「クアトロ・ラガッツィ」を読んだ後では、全然迫力が無くて面白くなかった。何なんですかねぇ、この圧倒的な差は?村木さんは「キリスト教」ってものがそもそもわかっておられないような気がします。別に西洋の人間は日本人に「殉教」を願っているわけでもないし、ジュリアンとミゲルの関係も何か変だ。これを読んでいると、キリスト教がめちゃくちゃ野蛮な宗教に思えてくる。イエズス会士のオルガンティーノとかヴァリニャーノなど煌びやかなルネッサンス的万能人は一人もでてこなかった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/13

★★★

宗教は、よりよく生きるために生まれてきたもの。でも、安らかに死に臨むためにも生まれてきた一面もあると思う。なのに、なぜ宗教は勢力抗争に形を変えてしまったのか。キリスト教が弾圧されていた豊臣時代から江戸時代の流れでは、周りを欺いてまでも教えを絶やさずにいるべきか、それともありのままの姿で殉教すべきか、という問題は、表裏一体である気がする。どちらもキリスト教を守りたいだけなのだろうと思う。あえて欺く道を選んだミゲル、それを見守るしかなかったジュリアンたち、ミゲルの支えとなろうと懸命になったたま。つらかった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/28

★★★★☆

天正遣欧使節には興味があったけれど、三浦哲郎『少年讃歌』に挫折・・。そんなときに出合った一冊。ひとり棄教した千々石ミゲルの半生に泣けた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/31

★★★★

これは面白かった。遠藤周作「沈黙」ほどの鋭さはないが、たまさんの目を通した描写は身近で共感しやすい。たまさんもとても潔い、地に足の着いた女性だなあ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/19

村木嵐さんは新人?これはデビュー作?力作だと思います。もたつき感はあるものの小器用にさらっとやられてしまうより好感が持てました。「出星前夜」や「雅歌」、なぜか「永遠の0」まで過去に読んだ本を思い出しながら、宗教のことや日本人の気質について考えさせられました。たまさん意地の咆哮に涙。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/13

第四章が面白かったです。が、そこまでがちと長かった。正統派の歴史小説なんだろうけど、私は天正遣欧少年使節のキリスト教への帰依と棄教についての心理を期待して読んだので、それがいけなかったのでしょう。ミゲルが棄教したことの日本切支丹全体に対する影響というのも、書かれているほどにあったのかどうかが釈然としないまま、いろいろなことが釈然としないままいつまでも話が進んでいかないようで、読み続けるのがちょい億劫でした。それでも最後に向けて一応いろいろと解明されるので、読み応えは充分ありましたが。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/28

殉教を賛美する宗教の欺瞞を痛烈に表現している小説で、非常に面白かった。キリスト教にしろイスラム教にしろ、そもそもは人間の幸せのために、心の安らぎのために生まれたはずの宗教が、信者の命を求めるような教義を生み出すのは堕落以外の何物でもないと思う。天正遣欧使節の4名がその堕落を疑い、特にミゲルが敢えて棄教者としての辛く厳しい人生を選んだのだとしたら、あまりにも悲しく、感動的である。資料の少ない彼ら4人の帰国後の姿だが、この小説が実話に近いのでは、と感じさせるものはあった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/24

ミゲルの棄教の理由に説得力があって本当にそうだったのかもしれないなと思った。日の本の切支丹たちが南蛮人の思惑どおりに殉教していくさまが悲しい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/17

むむむ…歴史モノが苦手な私としては学校で習ったことの筈なのに、時代背景がスッカリ忘れていてついて行くのに必死、という感じでした。なので、私としては切支丹の物語というよりはたまの悲しくもあり、それでいて幸せでもある愛の物語という認識で読んじゃいました。でもそれはそれで結構深みがあってよかったです。なので、切支丹についてや、時代背景に詳しい方はその良さが各段にアップすると思います。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/11

長かった

棄教した千々石ミゲルを主人公とした歴史小説。対外的には棄教しても信仰は棄てるものではない。生きる中に滲み出るものだから。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/03

面白かったです。今月読んだ中で1番でした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/25

信仰を選んだ人も、殉教を選んだ人も、棄教を選んだ人も、ここに登場してくる人物は真っ直ぐに自分の道を信じて進む人たちでした。その潔くも純粋な思いに心が洗われました。とても丁寧に物語が描かれているところも良かったです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/22

戦国末、ローマに派遣された天正遣欧少年使節。8年後帰国した彼らを待っていたのは禁教だった。 帯より  昭和30年代の小学校の国語の教科書にこの話は載っていたが多分こちらのほうが史実に近いのであろう、ずいぶん違う雰囲気、話でありました。まさか日本人改宗の陰謀だったのか?? 笑。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/15

歴史的には帰ってきた使節の彼らについては多くの資料はないようですが、その歴史の隙間をあっても不思議でないというか、こうだったのではと思わせる作品となっています。 彼らの願ったものはなんだったのか。そしてミゲルと伊奈姫と珠の想い…ホント読み応えありました。 そしてただただミゲルを慕っていた珠がなんとも切ないです。 マルガリータ。それは真珠のこと。ミゲルにとってそれは少年使節としてあった時代、そしてその信仰そのものを象徴するものであったのではないかとも思っているのですが…。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(2) - 09/14
nyanco@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
歴史ものが苦手な私ですがコレ面白かったです。珠の想いが切なくて切なくて…。ミゲルも伊奈姫も好きな珠だからこそ、哀しい想いですね。最近、ほんの少しだけ日本史勉強しようかな…なんて思ってみたり…w
ナイス!ナイス! - 09/18 21:01

むつぞー
>nyancoさん。歴史もの苦手って方多いですが、あまり授業でやったこととか気にしないで読んでみて~。判らない時は架空歴史ものと思って読んでいれば、必要なことなら小説の中に書いてくれますから。気になったら後から調べたっていいし、読んでいるうちに結構分かってきますよ。最近は歴史エンタメが増えて敷居も低くなてますから!ぜひ!
ナイス!ナイス! - 09/18 21:38


私には宗教も含めてこれほどのめり込むものがないので、個々に出てくる人たちは理解できるとは言えないですが、ここでも時代にほんろうされたと言えると思います。珠が一心に慕った心が、司祭になった3人と棄教したミゲルや伊勢姫と同じものだという事でしょうか。最後の方の拷問の記述は人間の弱さが出ていて身につまされるものがありました。そうしなければ自分に降りかかる恐怖で人として越えてはいけないところまで行くのでしょうか。人間は何処までも強いけれどとても弱いです。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/11

殉教と棄教、日本の風土に合わせたキリスト教など遠藤周作の「沈黙」にも似た話かなぁと思っていたら、ちと違った。信仰に生きる5人と生活に根ざした珠との対比が興味深かった。最後のマルガリータは、珠であって欲しいなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/10

信仰と殉教を同じ口で説く神を私は信じられない。あの時代の日本人は何故信じられたのか。戦や飢饉など、何かにすがりたくなるような時代背景と一途さが弾圧や殉教を呼んだのだろうか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/31

耶蘇会は他の修道会の倍も3倍も時をかけ手間をかける。だからこの国にやって来た南蛮人の宣教師は選りすぐりの司祭修道士ばかりで日の本の人々はたちまち天主教に魅了された。しかし天主を知るのに殉教と抱き合わせとは本来の姿からかけ離れている。・・・南蛮に遣わされた4人はその真実を理解するがゆえに時の為政者の禁教の方針に翻弄される。苦難の道を進んだ4人と伊那姫はイノセントな珠の存在こそに救われていたんだなぁと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/30

珠はただミゲルを慕っていた。そしてずっとそうしていたかっただけだ。天正遣欧少年使節の4人と伊奈姫はキリシタンであり、天主を中心に考える。珠の中心はあくまでミゲルだから、皆のようには繋がれない。そしてそのやりきれない思いが珠を苦しめる。マルガリータは珠だと思いたい。とても面白かったが、歳のとりかたにだけはリアリティーを感じにくかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/23

マルガリータ。それは真珠、それは輝くあの日々を照らす象徴。彼らの持つ信仰心よりも、4人の絆の方が尊く見えたのは、私が対して信仰心というものを持たないからなのかしら。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/14

☆マジメな書きっぷりだし、そうは手垢にもまみれていない題材なので、そこそこ興味深くはあったが・・・結局流されるばっか(現実はそーゆーもんだろうけどね)の主人公方に感情移入できず、しまいには自己憐憫色が鼻について飛ばし読み。せめてもうちょい、新たな視点とか知らなかった史実でも織り込んでくれていればなぁ
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/10

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マルガリータの 評価:89 感想・レビュー:50
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