少女外道
少女外道を追加
少女外道の感想・レビュー(288)
今の世の中だったら、悩みながらも生きていけそうだか、当時は難しかったんだろうな。実際に少女が自分の中にあるナニカを自覚したときどう思うのか気になる…。
ひりひりとした痛みを感じ、思わず、自分の手に、金気のある血の匂いを嗅いじゃった。何、これ、ものすごい純文学じゃないですか、と意外な思いに打たれたのもほんの束の間、独特な暗い美しさの、いびつな(←ほめことば!)世界に引き込まれました。
初皆川作品。戦前から現代にかけての女性達の視点から語られていく短編集。上手く言えないけど、若々しい感性を落ち着いた文体でまとめあげているところが魅力だなと思いました。
本日の読書 小さな女の子たちの短編集 標本箱 がお気に入り。子供の頃漠然と感じて気にもして無かった事を大人になって改めて考え直すとゾッとする事ってありますよね。
7つの短編。いや、これは文体が一番の魅力ですな。文章は美しく、そこはかとなくエロスを感じる。文中にあるシーレやクリムトの絵から感じる感覚に似ていると私は思う。作者が好きなのかな? 7編の中では表題作の「少女外道」が一番よかった。「外道」というほど外道じゃないんだけど、主人公の少女が「私は歪んでる」と思い込んでる、思い込みたい、そしてそこに酔ってる感覚がたまらない。戦中の話も多いが、作者はその頃まさに少女時代を過ごしている。そして、その頃の話を80歳に近くなってから書いている。(続く)
bunnykcim44
少女の頃の感性と現代の感性が見事に融合していると思う。歳のことばっかり書くのは失礼かもしれないけど、古臭くならずにこういう話を書けるのはすごい。
ナイス!
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12/23 20:08
少女の頃の感性と現代の感性が見事に融合していると思う。歳のことばっかり書くのは失礼かもしれないけど、古臭くならずにこういう話を書けるのはすごい。
ナイス!
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12/23 20:08
世間から逸脱することを許さない大人と馴らされた子供、それに違和を感じるが故に特別な主人公、といった描写が繰り返される。 乱暴な単純さだと思っていたら、『見たいものを見ているだけ』という一文が、眼に入った。 なるほど、見たいものだけを映した世界は、情熱を主とし他を顧みないが故に、酷く偏ったものとなるだろう。その姿勢は少女外道と呼ばれるに相応しい。 その中で、自らが外道である事に自覚的であるか否かが、生死の境目のように思った。他者の眼を持つ事に価値を感じられないのなら、踏み越えていくしかないのだな、と感じた。
タイトルが少女外道とインパクトが強いので、少女がどんな外道をやらかすのかとワクワクしたが…そうでもなく静かに死や少女期の狂気などを表した物が多かった。外道とゆうほどではないなと。
外道というほど強く酷いものはない。他人様に知られれば里には帰れない「恥」とか「体面」とかが色濃くあった時代の話だけれど、その中を秘密の心を持ってかい潜ってきたであろう作者の言葉が、重みはあるが難しくない文体で読みやすい。そこはかとない好意自体がエロティック。不思議な読書感。「巻鶴トサカの一週間」「標本箱」が好き。70代後半時の作品とは信じ難い感性。すごい。ちょっとはまる。
淡い情念。夜明け前の薄紫色の如くたおやかな欲情。可憐なる欲望の予兆。ふわふわと漂う、人の…女の根源。不思議な感じの短編集。
好きとか面白い、って感想はなかったんだけど、なんか心地よい。読後感が割と好き。何が良かったのか自分でもちょっとよく解ってない。でも、他の本も読んでみたいなぁと思った。
戦前・戦中・戦後。それを自分の目で見てきた方のリアルさと幻想が、美しい言葉で語られる。確かにあった昭和の時代。なのに何故か異世界のように、遠く美しく、苦しい。
特に文体や内容が好みだったわけでもないのになぜか一冊よみきってしまった…。アンティゴネ・標本箱はもう少し深くほりさげてほしかったようなこれでいいような。
タイトルに惹かれて。皆川さんの本を読むのは二冊目。戦前・戦後から今に繋がる物語。ほんの少し普通とずれて、だからこそ見えたその世界。綺麗な語り口で淡々と語られる悲しい話達。ねぇ貴女は幸せでしたか?と問いかけたくなる。
強いタイトルに惹かれて手に取った一冊。戦前・戦後の空気感を感じる。たとえるなら古い家独特のふすまを開けたときに感じるかすかな匂いのような短編集。すべての話が「終ってしまった物語」だなあと思った。直裁な表現は一切無いのにどこかエロティックで哀しい。ひとつひとつのお話が濃いので、なんだか不思議な満腹感があります。
濃密な古さと負がここまで押し込められた本は初めてだった。歪んでいるとわかっていながらその感覚に忠実に生きる姿は怪しいと思うが、何故か羨ましいと思った。
「少女外道」スティグマを持つ僧侶を愛する阿星の純粋さが美しい。それに引き換え、久緒の老躯に残り滓のように染みつくそれは醜く映る。「標本箱」捨て子の風習。私の祖母がそうだったと懐かしく思い返した。百年に満たない昔のことなのに、廃れて久しい。昼なお暗い杜の深みに存在していた古い空間。血族の記憶に潜み、後ろ暗い愉悦を抱えた迷い子を誘いこもうと手招きをする。「有翼日輪」倒立した自己陶酔を抱える少年の咎。強烈なM嗜好を感じた。
凄まじかった!初の皆川博子さん。「巻鶴トサカの一週間」が好み、70代後半でこれだけ鋭いものを書けるのかと驚嘆しました。こういう感性を失わずに格好良く歳をとりたいものです。
美しく濃密な短編集でした 文章の醸し出す空気が違う… 他の作品も読みたい ざっくりといえば明治の文豪とか好きな人はイケルように思います、表題作、日輪、標本箱がよかったです 木箱の枠に押し込められた小さなかけら のくだりにドキュンされました
情念と歪みの藻がびっしりと広がった沼に落ちていくような、怖ろしい世界。ある意味で整合性やまとまりの良さは度外視して、ただもう非凡な読書体験に酔えばいいと思う。「少女外道」「巻鶴トサカの一週間」「標本箱」が特に良かった。
『雪女郎』収録の「少年外道」と対をなすタイトルに惹かれ皆川さん5冊目。生と死のあわい・静謐な狂気の短編7作。物語の形をした皆川さんの心を覗き見る感じ。たやすく感情移入許さず、侵入を透明な氷に阻まれるような。どの作品も印象深いが巻の〆「祝祭」主人公・沙子は皆川さん自身なのでは?と思わせる。ラスト6行は、巻頭から紡いできた作品世界を一気に凝縮し、氷結するような鮮やかにして荘厳な描写。「祝祭」オール読物発表時(08年2月号)皆川博子さん78歳。ラスト6行をコメント欄へ書き込みます。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 05/09
文庫フリーク@灯れ松明の火
財布にジャックさん☆はい。取り敢えず図書館在庫の有る皆川作品から攻めてます(笑)コンプリートまで何年掛かるか分かりませんが『たまご猫』読みたい本に追加です(笑)
ナイス!
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05/10 06:44
財布にジャックさん☆はい。取り敢えず図書館在庫の有る皆川作品から攻めてます(笑)コンプリートまで何年掛かるか分かりませんが『たまご猫』読みたい本に追加です(笑)
ナイス!
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05/10 06:44
戦争の影を感じる話が多かったです。どの話もラストの数行でびっくり。好きです、一筋縄で行かない感じ。「有翼日輪」「標本箱」が気に入りました。
初皆川さんはさらりとした手触り。短編集で7つ、お話が入っているんだけど、私が良かったのは『アンティゴネ』。疎開の子の自意識の高さが2011年を生きる私は好きで、戦時中を生きる主人公も好きで、でも時代に阻まれていろいろと上手くいかないのが好きだけど嫌なお話。この小説を読んだ夜は、私なりの江美子ちゃんの続きを想像してから寝ました。★★★☆☆
少女外道の
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感想・レビュー:135件















































