老人賭博
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老人賭博の感想・レビュー(378)
物語のテンポは、極めて良し!さくさくとあっという間に読み終えた作品。また、本作は一言で言ってしまうと「B級の人々が集まってB級の映画をつくるお話し」なのだが、主人公のボクや、その師匠である先生はもちろん、出てくる人々が揃いも揃ってB級の雰囲気にどっぷり浸かっている点がよろしかった。なんというか、最初から最後までフマジメというか、そもそも「まじめにやったって別にいいことないでしょ」という開き直りみたいなものが根底にあって、それが妙な安心感につながってる。表紙を見て興味を惹かれる人なら楽しめるでしょう。
ものすごい勢いで読み進んでしまった…まるで舞台の脚本のよう。グイッとダメダメ世界へ引きずりこまれ、困った人達やなぁ・カンベンしてやぁ・まだ続くんかいなぁ・だるいでぇ、とナナメにみながら、最後にストンとオチ。うう、もうちょい飛ばしてくれてもよかったのにー。
すごい勢いでダメなところに堕ちて、自力で上がってくる感じを期待したけれど、ちょっと違ったかな。もっとエグくてもいいのに。いや、エグイのが好きなわけじゃないけど。
松尾スズキさんのコラムを某雑誌で毎回読んでいます。独特の世界観、言い回し、大好きです。その雰囲気を期待して読んだら、やっぱり松尾スズキワールド全開で、楽しむことができました。松尾スズキさんはなんといっても、『自分ダメ人間なのよ!』表現が秀逸。こんなに素晴らしい作品をたくさん生み出しているんだから、ダメ人間なんてことは決してないんだろうけど、悲壮感たっぷりの自分表現に引き込まれてしまいます。シュールな笑いと悲壮感堪能しました。
松尾節はテンポがよく、舞台を見ているように読み進められる。ただ、底意地の悪さは薄め。もっと徹底的に支離滅裂で、心ない優しさ全開でも良かったのになぁ。
松尾スズキさんの小説、エッセイ好きです。でもこの小説、最初は笑えたけれど後半から読むのがつらかったです。読後もあまりよろしくないです。物語のセンセイがより寂しい孤独な人生を死ぬ間際までごまかしながら後悔しながら生きますように。
芥川賞ノミネート作品がこんなに面白くていいのでしょうか(笑)題材に賛否両論あるようですが、善きにつけ悪しきにつけこれが役者の世界なんだろうなと思わせる説得力は著者ならではだと思います。小関泰司は大滝秀治さんをイメージして読みました。
表紙を描いているすぎむらしんいちの漫画を読み面白いので、原作を読んでみた。松尾さんの経験全開の話でしょうね。台詞が言えるか言えないかに固執する中盤以降は笑える。全体的にもっとブラックでもよかったかなあ~。
表紙画、すぎむらしんいちさんなんですね。懐かしい画風です。内容は残念ながら支離滅裂でした。唐突に感情表現はあるけれど、感情を裏付ける前置きがない。行き当たりばったりで執筆された感が否めなかったです。本作の見所の一つは賭博の裏で繰り広げられる映画人ならではの駆け引きだったのでしょうが、筆力不足なのに良心の呵責や人間関係を織り込んだせいで掴みどころに欠けました。そもそもセンセイと先生の前半部分は小関とヤマザキの師弟関係へのオマージュの仕込み。にしては長すぎ、少し飽きました。全般にセンス良いユーモアは好きです。
映画関係者はみんなこのようにいい加減な人間の集団なんでしょうかね。でもこんなぬるま湯のなうな環境に浸ってしまうと、そこからの脱出は難しいのだろうな。とても面白い本でした。
松尾スズキに関しては『クワイエットルーム』や『同姓同名小説』での期待があまりにも大き過ぎたためか、この『老人賭博』ではなんだか肩透かしをくらっちゃったような気がした。もうちょっとめちゃくちゃな話を期待していたんだけど。しかしまあ、細部はやはり松尾スズキらしく、かなりブラックで笑えるシーンがあったのでいっかな。上の2作のように特にすごいと思うようなことはなかったけど、逆にいうと読みやすい作品だったんではなかろうか。
松尾スズキということで期待して読んだけど、あまり面白くなかった。毒っぽさもあまりなく、かといって感慨深いものがあるわけでもなく、何にも残らない作品。次は宗教が往くを読んでみようかな。
(☆☆☆)うーん、一生懸命に初主演をこなそうとしている78歳の俳優を賭けの対象にするというは後半からあまり気持ちのよいものではなくなってくるので後味があまりよくなかった。私がシュールな笑いをうまく受け止められないだけなのかもしれないけれど一生懸命にがんばっている人が、表紙のようにせつなそうな顔していたら・・!でもそれを最後はぐちゃぐちゃにしておい!みたいな終わり方や所々にぐっとくるようなセリフや文章があってそういうところは松尾氏らしさや生き方がでているのかも。
モーニングでやってるマンガがシュールで面白かったので原作を手に取った。序盤のテンポと空気はマンガのほうが上な気がする。井沢が太鼓のばちを落とすところまではかなり盛り上がったが、あとはなんだか適当にいろいろ意味づけがされてぐだぐだっと終わってしまったような感じが残念だ。|図
いちいち笑える。細かいところにも笑いがつまっている。後半部分のたたみぐあいがほどよく強引で満腹。考えずに一気読みするのがいいと思います。
老人がスパイスガールズのラップをカラオケで歌わなきゃならないそんな哀しさとおかしさがこの小説全体の肝というか。哀しいがおかしい、おかしいしが哀しい。面白かったけど人を笑うコメディーの哀しさ。笑わせてるのではなく笑い者になってるのが哀しいのかぁ。
この作品、読む人によって意見が別れるのでは無いだろうか?面白いと感じる人が多いかもしれないが、私は一生懸命頑張ってる老人を賭けの対象にしたり、自分達の都合でヤマザキに役を与えたり降ろしたりする事に対して、嫌悪感を覚えてしまった。考え方堅いですか?でも、人生の先輩とか一生懸命やってる人が笑われるのって、生理的に許せないんです。
78歳にして映画で初主役を務めることになったベテラン老俳優・小関泰司。脇役たちが暇つぶしのために、彼をネタにした賭けをするという、松尾スズキっぽい物語。誰も怒ることがない「いい話」に振り切れそうでも、そっちの方向にいきそうになると、さっと交わすところも著者らしい。人間のおかしさと哀しさ、作品を創ることへの愛憎に満ちていて、好きな作品だった。それにしても、改訂後の脚本には大笑い。映像化されたら面白そうだなー。ブラック過ぎて無理なら、せめて舞台化で……。
出た、松尾スズキ節!以前、センパイから大量の芝居のビデオを貸してもらって見たときに感じた、中だるみ感と急なオチ感、こまかーいところの描写が懐かしかった。大人計画好きの人は、無茶が少なくソフトな筋展開だと感じると思う。
最近では「熱海の捜査官」の組長役が印象に残っているスズキ氏。映画のロケ現場が主な舞台のイカれたお話しで、演技同様、楽しめました。映画監督でもあるスズキ氏の手になるからか、妙にリアリティを感じるねぇ。ロケ現場つながりで、トリュフォーの「アメリカの夜」(大好きな映画!!)を観たくなりましたよ。
まぁ面白くないったりゃありゃしない。
やっぱり脚本家の小説はダメです。映画や舞台にするならいいんだろうけど。
これが芥川賞候補だってんだから2度びっくり!
あっという間に読み終えた。外出中にページが足りなくなる不安は皆さんご存じと思うので、外出時の読書時間を鑑みてご利用ください。
この手の“おもしろさがわかんない人は置いて行きますよ”的な本ってやっぱ苦手だなと思ってしまいました。ちょっと違いますが、本谷有希子とかもよくわからなくて苦手です…。老人の俳優がうまく演技できるかで賭けをするから『老人賭博』なんですね。途中まで気づきませんでした。
面白かった。役者であり脚本家でもある筆者が書いた小説だけあって映画制作の舞台裏が詳細に、そして諧謔たっぷりに描かれてる。特に最後のNGシーンが何回出るかの競争が愉快だった。想像してたより爽やかで救いがある終わり方だった。
「クワイエットルームにようこそ」でシュールな世界に唖然呆然、振り回されたけれど、今回も爆走!深夜の静けさの中で「信長様も信長様じゃが…」をつぶやく私もかなりシュールかと(軽くテイク10オーバー!)。脚本家氏は時にこうやって演者をはめていくのね。
老人たちが賭博をする話なのかと思っていたら、老人の演技で賭けをする話だったのね。途中までは普通に読んでいたのに、終盤の長回しのシーンでは爆笑した。ヤマザキの切れっぷりが妙にツボにはまりました。最後、主人公にふりかかる災難も悲惨なのに、笑えてしまった。
老人賭博の
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感想・レビュー:151件















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