花や散るらん
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花や散るらんの感想・レビュー(123)
途中までは読みづらかったが忠臣蔵になっって完読できた。主人公らしい中心人物がいなく思い入れができる登場人物がいない。武家と貴族と大奥の考え方や読む本かな。
葉室麟さん著書の1冊目。図書館の、直木賞受賞者作品コーナーで発見。前作は未読。主人公と思われる、剣の達人蔵人とその妻の咲耶は、傍観者的な役割。大奥、柳沢、吉良、神尾、赤穂浪士…、と、大勢の思惑が入り乱れるので、読むのに時間がかかった。
「いのちなりけり」同様登場人物がいろいろ入り乱れて一つ一つを確認しながら丁寧に読みたくなる一冊でした。忠臣蔵に大奥、禁裏、桂昌院の叙勲などを交えて「武士らしく」あろうとする蔵人や咲弥が印象的でした。
「いのちなりけり」の続編。桂昌院と公家方との対立、大奥から忠臣蔵を描いた作品。9割方対立の話しですが、最後1割の蔵人と右京の後半の活躍がとてもよかった。9割の部分はやはりよしながふみ「大奥」の世界観でつい読んでしまいました。
「いのちなりけり」より更に良かった!主人公ふたりは露出控えめだが、要所要所に出てきて、物語の転機となっていく。その他の登場人物の心情や生き様も丁寧に書き込まれているが、そのため思い入れをもつ人物が増えてしまい、かえって散漫に感じてしまい、少しもったいなかった。赤穂浪士、吉良上野介、神尾与右衛門それぞれが「武家の花」を見事に咲かせ散っていく様を、咲弥と蔵人の目を通して見届けた気がする。
『いのちなりけり』に続き物語進行役は蔵人と咲弥。葉室さん描く忠臣蔵の新たな視点・解釈が面白い。綱吉母・桂昌院叙位の為、吉良上野介が公家を金銭で縛る手口。浅野内匠頭・松の廊下の刃傷に至る心情。公家と幕府の争い・大奥の争い・柳沢吉保・尾形光琳と盛り沢山。前作同様、西行を始めとした和歌が効果的。よしながふみさん『大奥』夢枕獏さん『大江戸釣客伝』と予期せぬ共鳴本のおかげで過分に楽しめました。欲張りで無茶振りですが、葉室さんには今よりももっと、一読で即、心を奪われる程のめり込める物語を期待しちゃいます。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 09/22
文庫フリーク@灯れ松明の火
onasuさん☆男女逆転ですが『大奥』の桂昌院や綱吉・総支配の右衛門佐、吉良上野介読みなおしてしまいました。一般説に近い夢枕獏さんも、松の廊下で吉良の受けた傷が深いものであったこと等、細かな史実描かれていて、偶然ながら三人の著者の忠臣蔵楽しめました。
ナイス!
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09/23 06:52
onasuさん☆男女逆転ですが『大奥』の桂昌院や綱吉・総支配の右衛門佐、吉良上野介読みなおしてしまいました。一般説に近い夢枕獏さんも、松の廊下で吉良の受けた傷が深いものであったこと等、細かな史実描かれていて、偶然ながら三人の著者の忠臣蔵楽しめました。
ナイス!
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09/23 06:52
鞍馬にひっそり暮らす雨宮蔵人と咲弥、その子供の香也。いつしか大奥内の二派の争いに巻き込まれ、それは赤穂浪士の吉良邸への討ち入りにまで関わってくる。 見事に作者の物語展開に引き込まれ、こんなこともあり得るなかな?と思えるほどだった。 香也の祖父への思いに応える為に、上野介を守ろうと赤穂の志士達と刃を交わそうとする蔵人、ラストが特に良かった。
時代が違っても、こんな夫婦はいないよ、と思いつつ、息をつかせぬ展開に読み耽りました。 天地に仕えるとの心情の浪人:雨宮蔵人。夫婦の契りを交わすも寝屋を共にせず、その後、故あって16年離れ離れであった咲弥。物語は、再会を果たしたふたりの京鞍馬での暮らしより始まります。世は、5代将軍綱吉の時代。桂昌院の叙位に関わる大奥での争いが、京のふたりをも巻き込み、果ては赤穂浪士の討ち入りにまで関わっていきます。 実際にはありえない絵空事こそ、物語の真髄。またして、和歌を絡めた、いい読み物でした。
最後の一行に心うたれた。この一行を書きたいがための本ではないかと邪推するほど衝撃は大きかった。胸の真ん中にドンと突き刺さり、沁みわたるように滲み余韻を残す。本文は唐突な展開も見られたが大変に面白い読み物だった。綱吉時代の大奥での、言ってみれば嫁姑の諍いから始まったような一連の出来事に、朝廷・公家・幕府の思惑が絡んでいく。そこに巻き込まれたのが浅野内匠頭長矩だ。討ち入りというドラマティックな事件に蔵人や咲弥、娘の香也も否応なく関わってしまう。人の生き様について、信頼について、深く考えたくなる一冊だった。
いのちなりけりには、今一つ合わなかったのですが、こちらは忠臣蔵、大奥がらみなので興味深かったので、、、面白かったです。忠臣蔵をこういう面から見ることも出来るのだと思いました。最後のページでは思わず泣きでした。やっぱり浅野匠は嫌いでした。
特に順番考えず手に取ったけど、『いのちなりけり』の続編だったのか。ちゃんとした順序で読めて良かった。そして忠臣蔵につながるのか。なるほどなあ。楽しい驚きがいくつかありました
忠臣蔵を別の見方から解き明かす意欲作です。浅野家の義士が主人公ではないので、ちょっと考察に物足りなさを感じます。とは言え、幕府と朝廷、大奥の権勢争いを見事に描いており、とても楽しめました。もう少し小説のプロットを分かりやすくしてくれれば文句なかったんですがねー。葉室さんの作品は肌に合うので、新鋭の歴史小説家として期待してます。隆慶一郎の作風に似てますよね。リスペクトしてるのかな?木内さんに先を越されましたが、頑張って欲しい。
忠臣蔵にまつわるお話。有名なわりには余り背景には詳しくない忠臣蔵の一つの見方、見えないところでさまざまな陰謀がうごめく深さが描かれていたのですがやっぱり私には登場人物が覚えきれない・・・。ちゃんと関係図を書きながら読み直す必要を感じた。ああ実力不足(嘆)。
葉室麟作、3冊目である。これはまあ合格点かなと…。忠臣蔵という誰でも知っている物語をバックにしているのも大きいだろう。説明しなくても読者は容易に物語世界に入れる。葉室麟、大化けしたとの評判を聞くことがない限りもう読むこともないだろう。
どうも葉室さんの作品は肌に合わないみたい。たくさんの登場人物がいたけど、ごちゃってしてて軽く消化不良な印象を受けた。和歌は素敵だったのだけど。
☆☆☆赤穂浪士討ち入りと、主人公たちがうまく絡んで面白かった。公家と武家の対立もわかりやすかったが、大奥の女はもっと拘束されているのではないかな。一方的に吉良が悪者になっているような話ではなかったので、良かった。
ところどころに挿入された和歌が、お話を豊かに彩る。吉良がちょっと可哀相に思えてしまった。いつの時代も、仕事に熱心な男ってそういう運命なのかしら。
『いのちなりけり』の続編。といっても、今回は蔵人の出番が少ない。前作もそうだったけど、今作も中盤までは読むのがかったるかった。大奥の女たちの争いが松の廊下の刃傷沙汰の原因だったというのは、おなじみ忠臣蔵の新しい描き方としてありかな、と思ったけど、前半はかなりもたつく。それでも後半、物語が討ち入りに向かって流れ出すと、あとはスムーズに進み、吉良上野介の悪役だけじゃないところもなかなか良かった。そして前作もそうだったけど、今作も最後のまとめ方がうまい。最後の一文読んで ジーンってきた。
女には自由も権利も非常に制限された時代ですが、今と変わらず、むしろ今よりもっと強くしたたかに生きる姿がとても印象的でした。 あと、個人的には作中の内蔵助がスーパーマンではなく、人間味あふれる人で、とても好感が持てました。そうですよね、武士といえども死ぬのは怖いですよね。その方がやっぱりリアルな気がします。
忠臣蔵の別解釈。上野介のイメージがずいぶん違った。作中、蔵人と咲弥はまたもはなればなれで二人の絆の深まりをあらわす描写が少なくて残念だった;なにはともあれ蔵人も咲弥も香也も無事でよかったです。これからは家族で穏やかに暮らしてほしい。
前作の「男」の良さはそのままに(いや、それ以上か)、「女」の情も夫婦愛も友情も、何より家族の情をしっかりと時代と絡めて描いてある様に驚いた。「男性讃歌と女性崇拝」が「人間讃歌」へと変貌している。討ち入りは語り継がれ、紅白梅図は国宝となり、彼ら3人のその後は今に伝わらない。名を残す者も残さぬ者も、皆其々の人生を精一杯生きている。その縁(えにし)の一部がたまたま後世に残るような出来事になるだけなのだと思う。歴史とは人が作るのだと素直に心に沁みる。お見事。
歴史は解釈の角度によって作者が遊べる部分が多いので、そこをどう造るかで物語のカラーが決まると思うのです。矛盾した表現ですが、この作品において忠臣蔵は軸ではあるけど中心ではなく、この時代におけるそれぞれの立場の人間が何に価値を置いて生きているか、が中心になっています。その中で、人々に影響を与える更なる中心が咲弥と蔵人といえるのではないかと思います。葉室作品は、歴史に名を残す人物も歴史を動かした人物もその時代を覗いてみればただ一人の人間なんだな、と感じさせてくれるところが好きです。香也には幸せになって欲しいな
この夫婦の絆の強さ、相手を信じる心の深さが印象的でもあり、羨ましく思いました。忠臣蔵は大好きで、いろんな本を読みましたが、大奥絡みの別の解釈も新鮮味があって良かったです。柳沢邸の家事や、上野介の孫の存在には愛が見え隠れし、愛は尊くも卑しくも醜くもなるものだなぁと感じました。上野介が嫌われ者なのは、どの解釈でも変わらないと思いますが、地元では良い人で通っていたあたりが今の国会議員にも似ていますね。
新解釈の忠臣蔵でしたね。ご存知の通り、今までの忠臣蔵は浅野が吉良に侮辱され、堪えきれずに松の廊下で切りつけてしまう、とされていました。確かに誇りを傷つけられることは肉体を切られるより余程、辛いことです。が何とも美しくない。そこに新解釈の大奥の陰謀が加わっての方がそんなこともあるかも知れぬという気持ちになりました。武士とはいかに生きるべきか死すべきか。女とは‥★★★★☆4
「娘との約束を守らねば父ではあるまい」幼い娘との約束を守るため、殺気立った47人の男達の前に立てるのか?私には到底無理ですね。そこまではしなくとも子供のためにも常日頃体力知力を磨いておくべきかなと思ったシーンでした。
「いのちなりけり」の蔵人と咲弥は鞍馬の村に住んでいる。香也という娘がいる。 二人の実の娘ではない。この香也の生い立ちを辿りつつ、赤穂浪士の吉良邸討ち入りとそれに至る過程を描く。桂昌院叙位を画策する柳沢保明(のちに吉保)と吉良上野介、それ阻止せんとする大奥の暗闘に巻き込まれる形で松の廊下で刃傷に及び切腹した浅野長矩など、いわゆる「忠臣蔵」でおなじみの人物達が登場するが、蔵人と咲也の存在がこの小説を従来の「忠臣蔵」ものとは全く異なる味わいを付け加えている。
「忠臣蔵」を一歩ひいたところからみるとこんな感じになるのでしょうか? 幕府と朝廷、それに大奥が関わっている話はよく聞くようになったネタですから、第三者である咲弥たちの視点で書かれていてすっきり読めました。ただ、蔵人の活躍が少なくてちょっと残念。「花や散るらん」たる武士の最後が赤穂浪士だったのかもしれないですねー。
『いのちなりけり』の続編。本編は忠臣蔵を題材に、朝廷と将軍家の暗闘に巻き込まれた三人(雨宮蔵人、咲弥、香也)が吉良家と赤穂浪士との狭間で翻弄される。前作もそうだが、西行や本人の和歌のやり取りが心に響く。やや強引なところもあって、今一歩だけど、どんどん作品が面白くなってきていて、葉室さんは今後もますます気になる作家の一人です。今、週刊新潮で連載している『橘花抄』はなかなかいいです。これで直木賞をとってほしい。
花や散るらんの
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感想・レビュー:47件











































