四とそれ以上の国
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四とそれ以上の国の感想・レビュー(123)
日帰り四国旅行を終え「熊にみえて熊じゃない」を読んでからの再読。初読時は気付かなかったけどタイトルの「四」が五角形になってる!いしいさんにとっては「見えない=存在しない」ではいし、それは意識するまでもなく当然のこと。だから見えるものと見えないものの描写に違いはないし、あるようにあるものとして同じように描く。読者に説明して理解を求めるという姿勢はあまりないけど、それを求めずに読める物語のふくよかさがある。読んで、四国が羨ましくなった。今度はゆっくり旅をしたい。
さらにさらに際立ってきたいしいさん。この人どこまでいっちゃうんだろう。もう少し易しいとっかかりがほしい。これからもっといしいさんが具体的な形がいらなくなってきてしまったらわたしはこの人の本は読めなくなるかもしれない。それはちょっとした興味をひくキーワードを使ってくれるだけでいいの。塩がエロくて一番よかった。
難解過ぎる。読むというより感覚で掴む作品の気がします。こんなに読みきるのがしんどいのも初めてかも。個人的には藍がよかった。逃げ出した?旅に出た?藍(藍染の藍)が藍染の職人の五郎のもとに戻るって感じかな。不思議な世界観です。
前作『みずうみ』からの流れを引く、いしいしんじの不可思議系中編作品を5話収録。相変わらず意味があるようなないような、荒唐無稽の話ばかりだけど、それでも前作に比べれば、文体といい内容といいだいぶ読みやすくなった気はする。ただ、やっぱりあらすじを書けと言われたら、困ってしまう一冊ではあるなぁ。個人的には、人が現実を神話化するプロセスを残さず言語化したらこうなりますということの見本のような話。作者がその幻想の中に彼だけの四国を創造したように、私たちも実は各々の「日本」を頭の中で創り上げているのかもしれない。
物語の中に入るというより迷い込んだ感じ。頭で理解しようと考えながら読まないほうがきっと楽しめる、かな。これはオススメ!とは言えないけど自分は大好き。
頑張ってがんばって読んだけれど、一編目でギブアップ。不思議な本だわああ。夢の中に出てきそうなシーンも多々あって、心のどこかにひっかっかってはいるのだけれど・・・・・。
じっくり読む時間がとれず、最後はあわただしく。途中、ちょうど仕事で鳴門に行くことになって、ああやっぱりもっと丁寧に読むべきだったーと後悔。本も旅行もまたあらためて。
いままで読んできたいしいしんじの本と同じようで、違うような。やっぱりこの人は私たちの世界と重なる見えないなにかを本にしているのだなと実感しました。
四国の不思議な雰囲気の中でつながりある話たち。短編なのに1篇1篇が長い長い長編を読んでいるような感じがする。今までのいしいさんの作品が童話のような小説ならば、これは小説のような小説なのかもしれない。なぜだかうどんが食べたくなる1冊。
流し読み・・・。乱読。中身がつかみとれず。想像もついていかなかった。あれ、この人物どこでどうだっけ?と立ち戻っては停まり。また読み返してみよう。きっと今はついていけないのかも。本のタイトルとデザインに一目ぼれで借りてきてしまった一冊。
現実の四国とそうじゃない四国が至るところで入り乱れている。内容を一度に全部理解しようとすれば、疲れて本を閉じることになるだろう中身の濃い本。 各県ゆかりの人物や産物、地名がキーワードとなって浅く深く螺旋状に渦巻きながら話全体は進み、5篇全てを読み終えると、この島が持つ不思議さ・不気味さの輪郭がふわりと浮かんで見えてくる。 逆打ちの八十八ヶ所巡礼(死んでしまった大切な人を甦らせることができる、という迷信がある)をする若者の短編「道」が一番読みやすく、分かりやすかった。四国出身の人ならより興味深く読めるはず!
220頁に4つの話しがある。日本語で書いてあるが、外国語の様で意味が解からず、苦痛を感じた。作者の世界観というか、認識というか、常人には理解しがたい。自己陶酔しているにか
こんなに感覚を必要とする本は今までになかった。主人公(作者自身の?)の脳裏に広がるイメージの断片や色彩、匂いや触感、それらが裸のままの言葉で次々と飛び込んでくる。立ち込める木々や食べ物の匂い。影の群衆のヒソヒソ話に、熱を帯びた浄瑠璃の語り。地を這う無数の筋が突如走り出し、巨大な渦が海の水を飲み込んでいく。果てしない青空がまばゆい光を放ったかと思えば、突如の暗転。荒々しい感情の起伏に何度となくかき回される世界。大事なのは話の筋を追うことではなく感覚を研ぎ澄ますこと。
☆☆☆ 物凄く感覚的な短編集で、ついていくのにめまいがする。同調がうまくいくと、文章の連なりから抜けられない呪縛を感じる。気がそれると、読むのが困難になる。誰かの夢を俯瞰して見ているような、もどかしさ。「渦」が好きだった。四国にまつわる物語。もしくは、それ以上の世界、宇宙の話かもしれない。
嫌いな感じではないけれど、許容範囲を超えてました。四国の産物に焦点が当たっていたのは興味深かったです。少し飛ばしたので、正確には完読ならず。
いしい流四国幻想物語集?なんだか夢と現を行きかうような内容で、異様に眠くなる短編集だった。半分、気持ちよく眠りながら読んでいたような。でも、それが正しい読み方と言ってしまっても良いような。巡礼に興味があるので「道」が好き。
わっ、わからない・・・。文章も長いし、幻想の(?)世界に入れない・・・。いやあ、最後まで挫折しなかっただけでもよしとしよう・・・。ああ、それにしても理解できませんでした。。。
宇宙船のエンジンの機械油は、マッコウクジラから採れる。「そして何より鯨がすみずみまで用いられたのは人が読む本だった。(中略)まったく関係ない話にみえたときも、巨大な鯨あるいは目に見えない鯨の影が海面下をゆったりとすすむ気配は本のどこかに必ずたちこめ……」鯨は加工され、その姿をさまざまに変え宇宙にまで行く。遠いものと遠いもの同士を結び付け、さらにより遠くまで行こうとする試みこそが書物の機能であるなら、『四とそれ以上の国』はいしいしんじの最深記録。もはやアーヴィングでもフォークナーでもない、傑作。
なんじゃこれ、というのが第一印象。摩訶不思議な世界で、文章はうねうねと揺れ、人物も物語もうねうねと揺れ動く。父が死に高松の親戚に引き取られた四人の姉妹の物語「塩」。高松から高知へ列車で旅をする英語教師の物語「峠」。海沿いの巡礼路をひたすら歩く巡礼者の物語「道」。鳴門海峡の渦潮にひかれた弟思いのトラック運転手の物語「渦」。ひとり動きまわることを始めた熟成しきっていない藍と、その藍を追う藍師の物語。とにかく、大量のイメージが投げかけられてくる。
どんな物語かと恐る恐る読んだけど、こういう話はものすごく好きだ。現実の四国と繋がっているようでかい離しているまた別の四国を巡る物語。時空が歪み、過去と今、現実と幻想とが一つに溶け合い、作者のイマジネーションによって生みだされた不可思議な「四国」へと、読者を誘う。印象的だったのは「塩」「道」「藍」など。名産品や名所が作品に織り込まれ、各話必ず文学作品が挙げられてるところが興味深かった。
自分に読解力がないからかもしれないが、言葉(方言)や時間軸がわけがわからず読むのが苦痛になる話があった。反面、読んでいてワクワクした話もあった。個人的に楽しめたのは「峠」と「藍」。
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ナイス!
































