楽園 下
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楽園 下の感想・レビュー(1189)
複雑な事情同士が出会った話。ややこしくはないけど、訳あり過ぎる。すっきりしない気持ちを抱えたままの人もいる事が、小説は終わってもまだまだ彼らは生きてくんだな、と思えた。
事件が一段落して滋子が敏子母ちゃんにいう「子供が流されていくのをただ見ていることしか出来ない親」のくだりは心に迫るものがあった。茜だって両親だってお互いに手を伸ばしていたんだろうに… でも、ラストシーンで気持ちが救われました。オムライス食べたいな。
ミステリーで涙したのは初めてかも。今回はそれぞれに理由があり必要悪もあり救いもあった。模倣犯の絶対的悪で疲れてしまった心が救われた。
犯人やその周りの人の心情を詳しく書きすぎないところがすごく良かった。ラストの敏子さんのシーン、暗い話だったのが少し救われて気持ちがすごく晴れた。宮部みゆきさんの今まで読んだ本の中では2番目に好きでした。
超能力が無ければ実際にありそうな事件。
シゲのような犯罪者も報道で見掛ける。
でも、あえてなのかどうなのか、そんなシゲは傍証だけで本人の心情は出てこない。
茜も然り。
心情を吐露するのは、土井崎夫妻のみ。
所謂ミステリーのような明確な動機は明らかにされない。
土井崎夫妻にしても、その瞬間の心の動きは判らない。
犯罪の加害者、被害者、関係者。
拘わった人達に陰を落とし、打ち砕かれる人もいる。
それでも、滋子は云う。
宮部みゆきは云う。
きっと敏子さんも云う。
全ての人に楽園はあると。
情感を読んで次の日に読了!一気に読んでしまいました! 文章の中で出てくる「では、どうすればよかったのでしょう?」の問いかけに滋子同様答えることが出来なかった。持て余してしまった家族は本当にどうしていけばいいのか。家族は近いからこそ愛憎が大きいのだろうと感じました。深い。 そして最後敏子さんが救われて本当に良かった!
上巻を読了して7か月、やっと図書館で会えました。時間があいていたので、登場人物を忘れているのでは…と心配していましたが、どの人もすぐ思い出せました。ページを繰る手が止まらない…一気に読ませるウマさには毎度感服してしまいます。「どうすればよかったのでしょう」の一言がすごく印象に残りました。人の価値観や生き方ってどうやって固まっていくのだろう。
隠された秘密を、知らなかった全てを明らかにしたい気持ちは分からなくもない。でも、知らぬが仏ということも世の中にはままある。土井崎家が前を見つめて歩き出す日はいつのことか。何とも落ち込む結末。
今までずっと積読本にしておいたことを後悔した!スッと読みやすいにも拘わらず、内容は相変わらずクオリティーが高くて骨太。 人間が潜在的に持っている尊く美しい一面、醜く暗いどうしようもない一面を交互に立て続けに見せつけられた気がして、ただただ放心する……。 答えを出すのは難しい。 『模倣犯』のスピンオフに超能力が出てきたのには面食らったが、あの事件から抱えている滋子の苦しみがあってこそ本作のテーマが重みを持ったと思う。 ラストには特に感動し、救いが得られてよかった。
先の読めない展開に後半は畳み込まれるように読みきりました。複雑な心境になりながらも、最後は安堵しました。
風見蝙蝠の家に関する流れでずーっと詰めていくストーリーはよかったが。その周辺が少々退屈でもあった。時効の殺人事件って悲しい話ですね。最期は梅の花がパーッと見えました。あの女の子の中に茜とはちょっと違うのでは?とも思いました。ところで、あの9年前の山荘の絵はなぜ、書かれていたの??
模倣犯と前畑滋子という文字を見て購入してしまいました。久しぶりの宮部さんの作品です。面白かったです。模倣犯の細部を忘れてしまっていることが少し残念でした。読みやすく一気に上下巻読み終わりました。ラストは本当に涙が出ました。よかったよかった。
話が進むにつれどんどん闇が深くなっていくようで、事件に隠された部分がどんどん明るみになっていく。身内にどうしようもない奴がいてそのせいで、人生をつぶされる人もいる。誠子は悲しい結果で終わったけれど、ラストはなんだか救われた気がする。
☆☆☆ 答えの出しにくい難問。身内にどうしようもない奴がいたら?ほんと、どうしたらいいんだろう。敏子さんと等君の作り出す空気。素朴で当たり前だった幸福の形。ラストはここまで「能力」頼りになってしまうとは思わなかった。敏子さん大活躍だなぁ。時に傲慢にも見えるけれど、時々酔っぱらったり甘えたりでぐずぐずになってしまう滋子さんの人間味が好き。よく出来た旦那をお持ちだ、まったく。
9年の歳月が過ぎ、滋子は随分変わったように感じた。「模倣犯」の時はもっとガツガツしていたように思う。行動力は変わらず分別については時が流れた分、思慮深くなったような。茜については哀しいとしか表現しようがない。茜と同世代の娘を持つ親としては、もし私だったらどうしただろうか?自問しながら切なく読んだ。初期の頃の作品を思わせるような展開に、宮部みゆき、やっぱり面白いぞっと再確認出来た。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/05
調査を続けるにつれてどんどん闇が深まってゆくようだった。いったい落としどころをどうつけるのかとドキドキしながら読んでいったら、意外なラストだった。敏子さん誠子さんそれぞれの家族の物語、深いな。この事件に関わったのが、「模倣犯」のの前畑滋子でよかったと思う。骨太の物語だった。
超能力で謎を解かれてしまったらミステリーとしては嫌だなあと危惧していたのですが、謎解きは謎解きとしてきちんと成り立たせてくれたのはさすが宮部さん。よけいな心配でした。 身内に犯罪者をかかえた時にどうするか…読んでいて東野圭吾の「手紙」を思い出しました。切り口が違いますが。人がどういう人生を送るかは、他者からの働きかけではどうにもならない事がある。それが身内だった時、どうすればいいのか?重い問い掛けです。
図書館。刊行時に立読で読了したので、実質再読。 前作の傷を「癒す」かのような作品でした。ですが、一度負った傷や覗き込んだ「暗さ」は拭いさることができない。できることは、それらを納得し糧とすることだけのような気がします。 「楽園」はその人がその人とて築き、大切にしたい場所であり、他人からどう見えようとその人なりの「楽園」があることこそが幸せなのかもしれません。 と言いつつ、等君の能力については...あれでよかったのかなぁと。あそこに逃げてほしくなかったなぁ...と宮部作品だからこそ思います。
過去の奥底から呼び出される暗い部分。そこまで暴く必要があるのかと思いながらも、展開の面白さに引き込まれる。「身内に行状のよろしくない者がいるとき、どうしたらいいのか」、作者は答を読者に委ねたまま物語を終える。我が子を殺すだけに悲しい場面の多い話だけど、それでもラストは明るさがあって救われる。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/06
宮部みゆきさんは模倣犯以来久々でしたが、相変わらずさすがですね。超能力というやもすればリアリティを薄めるファクターを、ここまでシリアスなストーリーに組み込んだうえで、物語が破綻するどころか見事に収束していくところはもう。終盤の手紙形式でストーリーが進んだところは、個人的にはリアルタイム形式で書いて欲しかったんですが、まあこれはあくまで個人的な嗜好です。そして最後のページでやられました。清々しい読後感です。
上巻を読んで下巻にすぐ取り掛かった。
模倣犯の前畑滋子が主人公。
模倣犯の内容を忘れてしまってるのが残念。
交通事故で亡くなった子供の遺した絵の謎を解く事を依頼された滋子。
話はどんどん膨らんでいき…
ぐいぐい読ませるのは、さすがだ。
解決しても重たい気持ちが残っていたら、最後の最後に嬉しい感動がありました。
不意打ちで泣いてしまった。
わたし的には“山荘”の絵をどうやって描いたのかがとっても気になりました。でもやっぱりこちらも続きが気になりやめられず、結局午前2時まで読んでしまいました~!
これだけの厚さなのにクオリティが高いまま最後まで読ませる力はさすが。探偵役となる主人公が無理な推理をすることなくこつこつと真相に迫っていく。多くの登場人物もみんな実体感があった。家族としてどうすれば良かったのかは読者それぞれが考えるだろう。等くんのお母さんはちょっとでも良いから幸せに過ごして欲しい。
茜の死の真相、切ないやら悔しいやら(T_T)途中、滋子が嫌でたまんなかった。救われない内容だったけど 最後の最後だけは良かったかも。
たくさんの悲しさが詰まった作品でした。家族、親子、夫婦、友達、兄弟。決してそれぞれの心の内部を詳細に書かれているわけではないのに、読む側にいろいろ想像させてくれる作品でした。
極悪キャラだったシゲにさえ、何か抱えていたものがあったのかも?と思わさせるほど。
図書館で借りました。主人公が「模倣犯」と同じと途中で気づいたら、もう「模倣犯=中居正広=首ちょんぱ」を思い出してしまい、原作では陰惨な事件なのに笑えてしまって仕方ありませんでした。一気に読みました。最後、救いがあってよかったと思います。
茜が両親から殺されて話しが進んでいく展開。凄い面白く読み応えありました。さすがに宮部作品はリアルです。最後の結果に安堵しました。家族愛というのをまざまざと見せつけられました。宮部作品をもっと読みたいなと思いました。はまりそう~!!
後輩くんからの借り本。
ピースに人生を狂わされた一人であるライターの滋子。事故死した少年の残した、不思議な内容のスケッチを追いかけるうち、知らず目を逸らしていた過去の自分と向き合うことにーー。
宮部みゆき、本作も堪能させて頂いた。“過去は変えられないが未来はこれから刻まれるのである”とでもいうような、清々しいラスト。
前作『模倣犯』を知らなくても十分楽しめる作品。 子を失った母。その死とどう向き合うのか、そして家族の絆とは。 作品中に飲み込まれる引き込みの強さがあり、勢いよく転がる展開もある。心を強くゆさぶられるエピソードがありと、さすがのストーリーテリングでした。
楽園 下の
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