死神の精度
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死神の精度の感想・レビュー(2418)
大好きな重力ピエロとのつながりがかなり嬉しかった。死神の価値観が非常に面白い。雪を甘く見てると~に対して、雪にも味があるのか?という発言には、なんで日本語がしゃべれるのにこの言葉の意味がわからないんだろうと思ったけれど、味覚がない彼らには甘いという概念がわからないから理解しづらいんだろうかと思った。彼らに理解できない言葉にはなにか共通点がありそう。キッチリ一冊にまとまった物語というかんじで、著者の他の作品よりさらに軽く読める印象だが、かなり練られているのだとおもう。
もっとしっとりとしたお話かと思ってたら、比喩表現に弱いちょっとずれた死神のおかげで妙にコミカルな雰囲気に感じました。始終本のなかに存在する雨と音楽が心地好く、死は恐怖の対象ではない、当たり前の存在なんだなぁとほんわか思ってみたり。死神対老女ではそうなるか!と。最後の海のシーンはその光景が目に浮かぶような…気持ち良い、スッキリとした感動がありました。
最後の話だけなのかも知れないが、伊坂さんらしく思いもよらぬピースがカチッとはまるような感じが良かった。
人の生き死にを判断・判定する死神・千葉さんが主人公。とりあえず千葉さん、いい加減すぎる(笑)しかしこの適当さ加減が逆にリアル。ラストの話はちょっと驚くどんでん返しもあり、彼らと人間はまったく別の存在なんだなと納得したりもしました。何となく「敦盛」を思い出させるラストでした。
人間の感覚とはちょっとずれた千葉さんが愛らしかった(^^)7日間一緒に過ごして、読者のほうは完全に感情移入しちゃうのに、サッと「可」にしちゃう千葉さんさすが死神…。でもその潔さが生き死にの切なさを少し軽減してくれる。一つ目から六つ目の短編までは50年近くの時間が経っているようなんだけど、少しずつどこかで絡み合っていて、ほこっとさせられました。
最後の死神対老女!最後まで気が付かなかった~!恋愛と死神の「古川朝美さん」だったんですね。千葉さんと同様、ジャケットで気づきました(笑) つまり、死神は年をとらないってことですよね。うらやましい~。
最後の短編はよかった。淡々と死神の仕事をこなしていく千葉さん。でも人間の気持ちとしては、「見送り」にして欲しいなぁって思う人も多かった。
物語それぞれの、ちょっとしたサスペンス、ちょっとしたハートウォーム、ちょっとしたサプライズ・・・その ”ちょっとした加減" に心をくすぐられました。少しずつ趣向を変えた短い物語の中で、死神の仕事を通して見える人間模様が面白かったです。
死神の千葉さんにはむっとされるかもしれませんが、やっぱり、面白くて、変わってる「人」ですね。つながりがないようである短編集でしたが、とっても楽しくて、すぐ読み切れてしまいました。
死神が主人公ですこしズレた感じの主人公。短編集ではあったが、少し繋がりもあり、自分にとっては良書。また読みたい
いつか読もう、くらいのつもりで昨日入手。こんなに早く読むとは思わなかった。ぱらりと開いた四編目「恋愛で死神」がきれいな話だったせいか。 乾いた文体が、ちょうど良い頭痛薬になった
「俺が仕事をするといつも降るんだ」ミュージックを愛する死神の1人称視点で綴られる短編集、短編1話づつで完結はしているが通して読むことで連作短編の体をなす。人の死という書き方によっては非常に重く暗くなりがちなテーマを扱いながら決して悲しいだけの話ではないのはさすが。読後感も寂しさよりも爽やかさが先に来る。良作。
面白かった。やっぱり伊坂幸太郎の本は引き込まれる。千葉さんの素っ頓狂な質問は笑えた。欲を言うならもっと見送りの人が見たかったなぁ。
死神はCDショップにいるんですね。天使は図書館に居るって、、、古いドイツ映画を思い出しました。あの天使は人間になれたけど、死神は人間になれないのかな。限りがあること、終わりがあること、生きるために大切なんですかね。永遠は寂しいのかな。
死神の性格付けが面白かった。お手軽で読みやすい。私には、伊坂作品は連作短編の方が合っているようだ。『終末のフール』の次に気に入った。タイトルも結構好きです。
伊坂さんは急にきゅっと話に引き込まれるので読みはじめたら読んでしまいましたね!軽く読める感じで面白いかったです!最後そうきたんだってなりますね♪
CDショップに入り浸り、名前はどこかの地名で、素手で人に触ろうとしない、時間の流れが違うから受け答えもズレている、そして何よりミョージックを愛している―そんな「ちょっと変わった」死神が、自殺や病気以外の死の「可」か「見送り」かを決めていく。確率に賭けてみたり、やる気がなくても最高の死に場所を知っていたり、最期にはいつか「見送り」とした人間と再び巡り会って初めての青空を見たり―あの青空は千葉が人間の心触れた瞬間だったんだろうな。それぞれの短編がリンクしたとても素敵な物語です。映画もまた最高。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 12/25
ミュージック!に愛をよせる死神の設定が微笑ましい。井坂氏が短編の名手であるとは知らなかった。ミステリー仕立ての吹雪の山荘では、なかなか唸った。井坂氏はこうゆう「なんか変で読んじゃう」というのが本領なんでしょうか。楽しめました。
伊坂幸太郎の連作短編集。 死神の視点からの描写が面白い。また、伊坂作品に独特の軽妙な会話も微笑を誘う。各編、ちょっとした謎解きも用意されており、退屈せずに一息で読み終えることが出来た。 終盤の一編で、「重力ピエロ」の主要登場人物、春がゲスト登場?してるのも、作者の遊び心か。死神との会話も含蓄があって、「重力ピエロ」を読んでる人は別の意味でも楽しめるのでは。 最終章、ラストで「えっ!?」と唸るような、ちょっとしたサプライズがあり、好印象。
映像化されたとき気になってはいたんですが,なぜか読まなかったこの一冊。すごくわたし好みな一冊です。千葉さんの間抜けな受け答えには笑わされます。死をテーマにした内容にもかかわらず,読みおわったらなぜか心暖まる。素敵なお話です。
初伊坂幸太郎でした。素敵だなと感じた部分。「その時だけ、雨雲がさっと裂けて、月が一瞬だけ顔を出し、トランクに光を射し込んだので、『それ、正解です!』と夜が伝えてきたかのようでもあった。」ー旅路を死神
伊坂 幸太郎によれば死という普遍的な、 そして重いテーマであっても軽やかな印象を与えられてしまう。 キチンと仕事をまじめにこなす、雨男な死神。 という存在も想像するには難しいはずなのだが、 テーマである「死」と共にハッキリとした形を持って描ききられている。 案山子といい、死神といい、 設定の突飛さをなぜか自然に受け入れさせてしまう、 世界観の構成力、ストーリー展開はさすが。 僕たちの命は平等ではない。 それは死神のような存在によって判別されているのかもしれない。 でもこの本
確か話題になった本だったな、と読み始めました。 淡々と読み進めていたら最終話で「そうきたか!」と嬉しくなるサプライズが用意されていて、読後感がとても良かったです。
最終話読んではじめて時間がだいぶ立ってることに気づいた。いや、最終話だけとんでるのか?伊坂作品初読。やる気なくまじめな感じの千葉さんがいいけど、ストーリー好きかと言われるとびみょ。
私が読んだ数少ない伊坂作品の中で、一番好きと思えた。淡々と仕事をこなすだけと本人は言うが、千葉さんにも好感がもてる。短編集ではあるが、こちらがい一体何回「ほう!」と唸らされたことか。きっと再読するであろう作品。明日は、ミュージックを聞きにCDショップへ行こう!
タイ語翻訳されたものを1年がかりで読み終えた記念に、単行本再読。先を知っていてもやはり面白い。伊坂作品ならではのスタイリッシュなセリフと“ミュージック”がカッコいい。人間の致死率は100%。その日がやって来た時に自分もこんな人間臭い死神に判定してもらえるのだとしたら、その日への恐怖も少しは薄れる気がする。こんないい人が死んだらいやだなーと思う登場人物が次々に死んでいくのに嫌悪感はない。死神のお仕事、流石です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/25
千葉さんが働くときは常に雨って気の毒だな。最後ちゃんと晴れ間が見れて良かったね^^短編なはずなのにまとまっていたのが驚いた。おばあちゃんの気持ちがわかる日は来るのかしら。
短編6編と凄く読みやすい。中でも、恋愛で死神!これが一番気に入った。片思い、恋愛って、いいよねぇ。人を好きになりたくなるもんね、読んでいると。僕なら、萩原と過ごした7日間で、”見送り”と判断してしまうだろうけど。これじゃぁ、死神失格か・・・微妙な嘘というのは ほとんど誤りに近い。このフレーズ気に入った!しかし、死神の千葉さんが仕事をすると雨になるから、20日の神戸マラソンの日には、休んでいて欲しい、なんてね。
いずれの短編もヒューマンドラマを観ているような感じがした。登場人物の人間模様、死神を通した運命のいたずらが実に面白く描かれている。
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感想・レビュー:491件












































