空中ブランコ
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空中ブランコの感想・レビュー(2264)
神経科医、伊良部の活躍するイン・ザ・プールの第二弾。 イン・ザ・プールで、その破天荒ぶりに驚いたが、 この空中ブランコでは、 彼ほど優秀な神経科の医者はいないのではないか? 自分がもし神経を病んでしまったら、 ぜひここに行きたいとさえ思うようになります。
悩むことも苦しむことも当たり前だし、何とかなりそうだなぁと思わせてくれた作品。最後に星山さんの小説をほめるマユミちゃんがとても可愛い。
明るい、軽い感じで読める短編集。一話一話、読んだらふと気持ちが軽くなる。ヘビーさがないのがいい。注射は嫌だけど悩み事とかは伊良部先生に解決してほしいな 。
心に巣食う疑心暗鬼が恐れを呼び、自らを客観視できなくなってしまう。そんな患者たちを軽々しくもあっけらかんと彼は救っていく。その一部始終が自らの中にあることを知り、肩の力を抜く快さを教えてくれました。
人間の弱さや醜い影の部分がノイローゼ症状となって発症する様を面白おかしく描いている。ついつい伊良部のキャラに焦点が行ってしまうが、著者は人間の負の部分をオブラートに包んで表現している。そして、そんな人間も決して悪人という訳ではなく、善人でもだれでも持っている負の側面なんだよと伊良部という医者を通じて教えてくれる。著者の人間に対する目はとても温かい。読後感が爽やかで、とても好きでした。
奥田英朗の直木賞受賞作。『イン・ザ・プール』と同じく伊良部もの。変質的なまでの注射好きと、ただの変人とは思わせない胡散臭さは相変わらず。伊良部のキャラクターでもっている小説。可もなく不可もなくで、気楽に読める。ある意味サザエさんみたいなもので、延々と続くことが出来る。5編収められているが、おすすめはやはり「女流作家」を挙げない訳にはいかないだろう。典型的だが良いこと言ってます。
患者が抱えている問題に対して知識や経験で語るのではなく、医師伊良部が患者の日常に入り込み行動を同じくして問題解決をするので非常に感慨深い。その行動に迷いがないところが好き。
精神科医、伊良部一郎。自分のやりたい事を正直にやるという人生を歩んできた彼のもとに精神のバランスを崩した患者たちが訪れる。自分の不調を訴えるもそんな現代社会の副産物のようなストレスが原因の精神疾患の解決法なんて伊良部先生が知るわけがない。だってそんなストレス抱えた事が無いんだから(笑)。患者たちには自由に生きる伊良部と接する事が治療の一環になっているのかも。だって世の中そんなに悩まなくても伊良部先生は生きてるし(笑)。私的には『義父のヅラ』、気になるわぁ~と興味津津でした。ヅラの人のストレスとか知りたいw
子どものように天真爛漫で、いつもマイペースの伊良部先生のもとを訪れる人々は、抱えている悩みをいつの間にかほぐしてもらう。 患者とかみ合わないやりとりが面白い。
精神科医・伊良部シリーズ第2弾。『イン・ザ・プール』を読んで伊良部のキャラが受け付けないなぁ〜と思って、続きをずっと読んでいなかったんだけど、たまたまCSで『イン・ザ・プール』のアニメ(「ホットコーナー」の回)を見て、続きが読みたくなって借りてきた。しばらく期間をおいて読んだら伊良部のキャラクターに拒否反応もなくなってなんか可愛く見えてきた。「女流作家」の最後のマユミちゃんの台詞にグッときた。『町長選挙』も読んでみようかな。2012/041
「義父のヅラ」が一番おもしろかった。あんな馬鹿みたいなことを一緒にやってくれる伊良部先生がじわりじわりと人の心の中に入っていって解いてくれるのがよかった。
精神科医・伊良部一郎シリーズ二作目。直木賞受賞作。シリーズ最高傑作かな。ああ、この病気をここに持ってくるか…って読みながら吹き出すこと数回。「空中ブランコ」はダナミックなサーカスの背景と臆病な患者のギャップ、伊良部のショーに笑わされ。「ハリネズミ」は先端恐怖症のヤクザと伊良部の掛け合いに、「義父のヅラ」は学生のノリや変わらない伊良部に、「ホットコーナー」はイップスにかかった投手と煽る伊良部、「女流作家」は本音を書けない作家とマユミさんの意外な一面に。癒されると言うか本当、笑わせてくれる。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/11
義父のヅラはくだらないけどおもしろいかな。やっぱりマユミちゃんがいいです。何故か椎名林檎を思い出してしまう…ちょいちょいこの作品に出てくる症状が我が身に怒りそうで怖い。
前作が身近な人物を描いた作品で、今作はプロフェッショナルな人を対象とした作品です。相変わらず伊良部が良い味出してます。いつも自然体で常識外れの先生が私は大好きです!奥田英朗の人間の観察力が鋭くて、終始楽しめました。
前作を読んでから数年の間があいてしまいましたが、ああこれだ、この伊良部先生のぶっとびぶり!と、すぐによみがえってくる強烈さ。振り回されながらも不思議と診察に通ってしまう患者たち。そして気づけば気持ちが軽くなっている。本当に、不思議な医者です。
才能があって華やかな生活をしてるようにみえても、みんなそれぞれ生きていくのは大変だ。自分だけがつらいんじゃない。そういうことを、究極に自分本位でわがままで、でも憎めない医者を通じて、「自分で」気づくという過程が大事なんだろうなあ。
彼は、癒し系なのか、奇人変人のたぐいなのか。でも、精神科医伊良部一郎は、それなりに、患者を救っている。とことんまで患者につきあって、彼自身が病気を体感して、癒しているのかも。無自覚のうちに。ともかく、面白かったなぁ
今回も何度も吹き出してしまいました。面白くて一気読み。「義父のヅラ」が一番面白かったかな。伊良部先生が医学部に入学できて医者になれた理由が明らかになった? 読んでるうちに笑えるだけでなく、力を抜いて、もっと楽ーに生きてもいいかと思えてくる。
実家にあったからそのうち読もうと思って放置してて、さっき暇すぎて手に取ったら、あの伊良部先生の名前が!なんだシリーズものだったのかー、と一気に読みました。もっと世の中の人がみんな伊良部先生に会いに行ければいいのにね。
伊良部センセイに容姿としゃべり方がソックリな知り合いがいて、その人のことを思い浮かべながら読みました。こういうお医者様が実際にいるような気になるから不思議。最後の「女流作家」、私も文章を書く仕事をしていたのでこの作家サンの心の動き、特にラストあたりの気持ちはよくわかる。久々に本を読んで泣いてしまいました。マユミチャンみたいに。
機微を削った分かりやすい描写と一面的にデフォルメされた登場人物、つまり「マンガ」的な作りの小説。その明解な面白さが売れた一番の理由かな~。確かにこの作品のストーリーは面白いけど、世には別種の、本当の小説の「面白さ」ってのもあるんやで・・と思ったり
またまた伊良部先生の出会いました。この先生のように生きられたら悩みもなく自然体で生きられるのだろうなと思った。多くの人は、いろんな事を我慢し世間体を気にしながら生きているんだよね。上手に気分転換、毒抜きが出来れば煮詰まらずに生きられるのに、最近、精神を病んでる人が多くなってきた気がする。ブログで他人を攻撃したり、他人に何か言われると傷つきやすいんだといって自分の世界に閉じこもる人など。この本を読んだら、良いなと思った。真剣に悩んでいる人は、バカにしてると思うかな・・因みに、私も家の鍵を閉めたかガスを消した
友達からの推薦で読んでみた。今までに読んだことのない作風で、変人大好きな私にとってとても刺激のある1冊だった。悩みの根本的な部分は意外と簡単で、プライドがあるとややこしく考えてしまう悪い癖を、驚くほど容易く解決してしまう精神科医が面白かった。最後なんかは感動もしたりして、他の作品も読んでみたいと思った。
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