クライマーズ・ハイ
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クライマーズ・ハイの感想・レビュー(540)
映画化されたので、興味のあった作品です。読んだ感想は面白いの一言!新聞社の臨場感も伝わってきて、ハラハラしました。ただ、主人公の悠木の決断に疑問が。なぜ事故原因のスクープを載せなかったのだろう。他の面では強気で押し通すことが目立つだけに、違和感を覚えたのですが・・・・。。。o(゜^ ゜)ウーン
「重い命と軽い命…。大切な命と、そうでない命…。」日航機墜落事故で北関東新聞の全権を任された悠木。墜落の日に一緒に山に登る約束をしていた安西は倒れてしまい意識を失う。新聞社内の格闘、1週間が濃密に描かれている。家族との絆も考えさせられる。映画化もされているので視聴。
寝なきゃ、寝なきゃ、と思いつつ半分ほどを夜中の3時まで読み続けてしまった。しかしそこで気づく。一気に読んでしまってはもったいない・・・。実際に手に汗を握りながら読んだ本なんて今まであったっけ。事故は自分が生まれる前のことなので「日航機墜落」「御巣鷹山」のワードを耳にしたことはあれど、よく知らない。もう少し知りたくなった。あと普段何気なく読んでいた、一部たった百円足らずの新聞。作られる工程は壮絶なんですね。これからは違った見方ができるんじゃないかと思う。読むのが楽しみになりそうです。
事故後の地元新聞記者たちの話を駆け抜けるように読みました。家族関係、仕事への姿勢、命の重さ、自分の弱さ、、、てんこ盛り。時々沈まぬ太陽を思い出しながら読んだ
日航機墜落事故を追う新聞記者のストーリー。業界用語が多く、登場人物も多いため、読みにくいと思っていたが、最後は読んで良かったと思った。 クラマーズハイとは登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺して登り続けてしまう状態のことで、それを人生に例えた最後数頁にある文章が凄い好きだな。
日航機の墜落という地元の事件に地方紙の40男が心が揺さぶられ翻弄される。居場所のない家庭、山を愛する不可思議な同僚、尊敬できない職場の上司、揺れる部下との信頼関係。様々なものを背負いつつ、前代未聞の事件をきっかけに荒ぶる男の魂の物語。久々に熱い男のドラマを感じた。ずっとその場所に留まることの勇気も知ったような気がする。今の場所に不満を感じてもそこから逃げないこと、それも一つの選択肢である。
男が仕事にかけるプライドって様々なんだな。実際新聞社に勤めていた作者だけにリアルなのか。マスコミが怖いと思うのは自分達の都合で情報を微妙に操作できるところだ。事故を航空会社への批判に留めるか人間の死をクローズアップして命の尊厳を問いかけるかはデスクにかかっているのか。マスコミの意見に右へ倣えしてしまわないよう気をつけなければ。
男の人たちの意地とかプライドとか嫉妬とかなんかもういろいろフルコースごった煮。
胸糞悪くなる場面も多々ありながら、いがみ合ってた相手と少し通じ合うシーンではほっこり。
マスコミってひとくくりに言っちゃうのもアレだけど、やっぱ特殊な世界だよなぁ。 「小さい命」
理屈では知ってる。どんなに綺麗事言っても世の中命は平等じゃない。
でも身近な人がいなくなったら、きっとそのことに激しく打ちのめされる。とても受け入れられない。
嫌だなぁ。そんな経験したくないな。
新聞社の日々と登山中の主人公…構成も内容もよく、登山者でなくても、そして新聞社の人間でなくても重々たのしめる。むしろ緊迫感や、スピード感がある。筆者のお得意分野かもしれないが、それなりに筆力がないとこの構成と内容では読者を引っ張っていけないと思う。佳作だ。
山を登った後のような爽快な作品でした。初めは新聞社の内情が分かる人しか楽しめない作品なのかなと思っていました。けれど読み進めるうちに、日航機事故や安西の行動の理由など、徐々に物語に引き込まれていきます。 また上司や同僚に物怖じせずに発言する主人公が格好良くてすっきりします。自分も信念を信じて恐れずに立ち向かっていきたいと感じさせてくれる筋の通ったお話でした。
新聞社の厳しい毎日を書いた作品かと思いましたが、最後には表題の「クライマーズ・ハイ」がなんとなくではありますが、納得いく形で終わりました。日航機墜落事故は子供心に記憶あります。当時は事故の悲惨さばかりにショックを受けていましたが、この作品を読むことによって違った角度からも思いをはせることが出来る気がします。途中中弛みしましたが、望月彩子の投書によって一気に緊張が高まりました。この先もずっと考えさせられる宿題をもらった、と、そんなふうに思います。
病床にて単行本で再読。やっぱり大好きだなこの話。クライマーズ・ハイ状態が悪い方に作用して瀕死の負傷事故につながってしまった悪いクライマーの見本の自分なので反省と後悔の念も込みで高評価してるかもしれないけど。成行きで映像版も佐藤浩市主演、堤真一主演共にみたことあるけど、小説の方が良い。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 05/28
いい本を読めました。親子のあり方、仕事との向き合い方、命の重さ、いろいろ考えさせられます。男性の方が共感できるでしょうね。私は毎度のことながら、たくさんいる社員の苗字をとっさに思い出せない落とし穴にはまりながら、でもなんとかついていきました。悠木の真摯な仕事がなかなか実を結ばず、ハラハラし通し、悔しい思いもしましたが、読後感はスカッと爽やか。胸を打つ場面もたくさん。でもそのいい場面が細かく散らばっている印象、今、全部を思い出せません(だめじゃーん)映像化されてるものも観てみたいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 05/20
不快感がどうしても消せない。事故で飯を食う新聞屋の本音はまぁ良いとしても、事故で飯を食う新聞屋で飯を食う小説家、と言うのは、例えればハイエナの食い残しを漁るハゲタカと言ったところか。題材として日航機事故が必要だったか?そこも含めてフィクションで良かったのでは?上毛新聞記者時代の経験を踏まえても、オールフィクションで書いた方が良かったと思う。自分の小説のリアリティを上げる為に日航機事故を持ち出すのは全ての事故関係者に対して失礼。登山のシーンと回想シーンのリンクも不十分。もっと密度を濃くできる。
「ミステリー」というジャンルの先入観があって読んだが、ミステリーではなかった。それでもこの内容は面白い。新聞制作という自分には全く縁がない世界の話が何となく実感できるように読み進められた。中年おじさん達が熱くなっているという所も共感できる!!
久しぶりに骨太の作品を読みました。テンポよく進み、要所要所に盛り上がりポイントがあり飽きません。最後も綺麗に終わっておりもう少しノンフィクション気味かなぁと思っていたらいい作品だった。
85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。かっこいいおじさんたち。そして男の生き様。
ああ、いい本読んだ!心からそう思わせてくれました。おもしろかった!読んでるうちに体が熱くなってきました。いい汗かいたな!後半は怒涛の勢いで読み切りました。印象的なセリフ、描写がいたるところにあり本がブックマークだらけに。映画をみたあとだったので山の場面などよりリアルに感じられてよかったです。上り続ける人生に憧れます。終わりかたがさわやかでとてもよかったです。図書館で借りたのですが文庫がでてるということで購入を決意。映画も、もいっかいみよう。
図書館で偶然見つけて借りてきた。
昨年、DVDで映画を観たが少しはっきりしなかった部分も原作読んで納得。
事故当時の地元マスコミの混乱、携帯やネットが無く電話を探して走り回る記者の苦労、いらない社内のイザコザが良く分かる。
当時、地元新聞社にいた横山秀夫だから書けた内容だと思った。
航空機墜落事故を通じて浮かび上がる悲哀と焦燥。そして人々はそれをきっかけに変わっていく…。いろいろな事を考えさせられる作品。
○○な部分を書いているのかな、という凡庸な予想をスパッと裏切ってくれる濃厚な傑作。あの日航機墜落事故が、わたしにはどうしてもリアリティを伴ってくれずにいたのだが、新聞報道のうんざりするほどの激しい在り方、また事故で大切なひとを亡くした家族の姿を書いてくれることによって、張りぼてかもしれないが眼前に事故の悲惨さが迫ってきた気がした。回想と現在の混在の仕方も効果的で、新聞を作るものたちの個々の苦悩も伝わった。全国紙にはできない、地元紙の矜持。そしてそれが誰かの一滴の救いになることもある。良い読書体験だった。
日航事故を追う紙面作りだけでも息詰まるのに、それに友人の謎の言葉、息子との不和、社内政治の駆け引きと盛りだくさんで濃密。更にはその怒涛の一週間を友人と果たせなかった山登りをしながら振り返るという構成が素晴らしい。これだけ色んな要素を盛り込みながらもきっちりとまとめあげる手腕はさすが。一時横山さんの描く男の権力争いや嫉妬に少々倦んでしまっていたが、この作品は素晴らしかった。重いテーマなのに清々しい読後感。報道とは、命とは、人としての誠実さとは何かと色んなことを考えさせられた。
ページ数、内容の濃さといい大作でした。骨っぽくて読み応えアリ。場面の展開などもわかりやすく混乱することはなかったです。それぞれのキャラの対立なども立場や内情などをきちんと織り交ぜ、違和感なく読めた。映画化されていますが、それも納得(観てないですが)。タイトルからは内容が想像できないので、逆によかったかな。
プライド、欲、権力争い、根回し……etc 働くって、そういう世界の中で生きていくことなんでしょうか??自分は記者志望なので、新聞社の実状を少し知ることが出来てよかったと思います。
今年25回目の夏を迎えるということを知り、再読。映画の終わり方より、小説の方が好きだ。新聞に限らずメディアから発信される「情報」を鵜呑みにするのはキケンやなあと改めて思う。これは大半がフィクションだ(と思う)けどこんなに臨場感たっぷりにニュースが作られている現場を見せられたら、誰もそう思うでしょう。
日航ジャンボ機墜落事故に遭遇してしまった地元新聞社の戦いはまるでドキュメンタリー映画のような臨場感を感じました。逆に家庭の不和や親友の死というのは使い古された感がありましたが。世界規模の事故を前にして地元の新聞社がどれだけの力を出せるのか、人の命を記事にすることに対する人としての感情、そして新聞製作に色んな形で関わる人達の立場と錯綜する感情が渦巻いて、どういった決着が付くのか非常に期待しました。ということで、最後はちょっと物足りない感じが残りました。「記者」の振りをしようとした広告マンが哀しかったです。
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