グロテスク
グロテスクを追加
グロテスクの感想・レビュー(716)
学校内ヒエラルキーの話が大好物なので裸子植物の章は物凄くワクワク読めた。年頃の女の子の残酷さたまらん。読み進める内に姉も和恵と大差ない痛々しい人なのだと気づいてがっかり…というか、登場人物みんながみんな嘘つきばかりだ。嘘つきというか自分を美化しているのか。毎回同情してはこの野郎騙しやがってとギリギリした。
この本をはじめて読んだのは中学生のとき、読後2日間寝込みました。かつてのような衝撃は感じなかったものの、やはり今読み返してみても凄まじい毒気をぶちまけてくる小説でした。桐野夏生の本はこれと、あとOUTが一番好きかな。間違っても人には勧められないけど。
終始どんよりとした、暗い物語。読み終えた後もどんよりとした読了感が漂います。。 決して派手な展開があるとかではなく、淡々と物語は進んでいくのですが、なぜか続きが気になってしまい、あっという間に最終章へ進んでいましたw 結局物語に登場していた人物でハッピーエンドを迎えた人はいないのでは? 散々妹ユリコを忌み嫌っていた「わたし」も最終的には、同じ道を進んでいくなんて、悲劇というか運命というか・・・なんとも切ない。 暗くて重い、まさにグロテスクな作品でした。
人間は、グロテスクな生き物なのですかね。登場人物それぞれが可笑しい程に歪んでいて、しかしそれは同時にこの世の真理を見ているかのような錯覚。和恵の日記は、痛々しくおぞましいものでしたが、怪物に成り果てた最期の言葉が「優しくして」とはあまりにも寂しい。「発酵と腐敗も、微生物によって起きる、それには水が必要、水とは女の場合、男である」と。世の中が憎いですか。男、社会、金、偏見、差別。まぐわって幻影に浮かぶ暗闇を嘲笑うのですか。魂が黒いなんて、正直なところ思いたくないなぁ。だって余りにも空しいじゃないですか。
うん、グロテスクでした。誰しもこういうグロテスクな部分を少なからず持っているから引き込まれるんでしょうね。 読んでいてげんなり疲れるのに、怖いもの見たさでついページをめくっていました。怖かったです。面白かったけどあまり読み返したくはないかな・・・。
毒気を孕む壮絶な物語でした。描かれるみなが尋常でなく、常にヒエラルキーの頂点にいたいと互いにグロテスクさを吐きかけているように思えました。淫蕩さを隠し秘めたたおやかな美しさの表現に思わずページを繰り延べてしまいました。
成長過程で承認欲求が過度に満たされなかった少女たちが大人になった。孕んでいた危さが表出してグロテスクな怪物へと変貌していった。これは他人事じゃない。きっとすぐそばにそういう現実への入り口があるんだろう。(実際の事件もベースになっているし…) 著者曰く「世の中のすべての差別を描いた」。なるほど、渇ききった現実感や痛みがひりひりと伝わってくる物語だった。 ともあれ最初の1行目で既におかしいので(笑)、それにハマればラストまで夢中になれると思う。
初桐野さん。一人称、丁寧な語り口で淡々と紡ぐがれる題名通りグロテスクで醜い人々の話。何がグロテスクかってこれが自分にも当てはまるところがあるって感じちゃうところ。 しっかし桜庭さんといい、この人といいなぜ女性の書く「おんな」の話はこうも心を抉るかね……。 「この世でどうして女だけがうまく生きられないのか、わからないわ」「簡単よ。妄想を持てないから」
息苦しい内容ではありますが、四者四様淡々とした語り口だったのでさらっと読めました。自分の嫌な部分を濃厚にして鏡で見ているような鬱々とした気分になりましたが、読んで良かったとは思いました。
努力しても報われないこと、努力をする人への嘲笑、お金が全ての世界…この物語を「グロテスク」と感じるのは、そういったことが自分の世界にも通じるリアルさで描かれているからかな。想像したようなグロテスクな表現はあまりなかったけれど、とってもグロテスク。
第一章の「わたし」をなんとか読めばあとはスルスルっと世界観に入っていけた。登場人物全てが悲しい女達。少なからず共感する読者は多いのでは。私もその一人で、そして共感せずとも自分もこうなる可能性を秘めてると感じる人も多いのではないでしょうか。感じない人は想像できない、または愛されて育った恵まれた人かな。最後はちょっとやりすぎ。人間(というか女)の負の感情を書かせたらこの作者の右に出る者はいない気がする
「皆で虚しいことに心を囚われていたのよ。他人からどう見られるかってこと。」というミツルの台詞に共感。ちょうど同じようなことについて友達と話をしたばなりなので。青春であるべに高校時代が一番ドロドロなのかもしれないね。大人だけど社会を知らなくて色々やらかしてしまう。読後感、悪い小説でした。。
東電事件再審を受けて読み直し。今回の方が「わたし」「ユリコ」「和恵」の奥底に眠る 狂気や寂しさが心に残った気がする。寂しさに押しつぶされそうな本だった。
前々から興味はあったのだけど、最近のニュースをきっかけにやっと読む気に。読んでいると精気を抜かれるような、負のパワーに引っ張られそうな気がした。完璧なる美や、醜さが外を覆っていても、人間の中身なんてみんなグロテスクなのかも・・・と思わされてしまった。
東電OL殺人事件の一連の騒動に興味を魅かれ手に取った。前半の“貴族学校(中国語の表現だが、ここではまさにこの表現がぴったり)”の描写にはもうただただ息が詰まる思い。読んでいて苦しかった。後半は中国人被告人(小説ではこういう設定)の生い立ちから、広州へ出稼ぎに出るくだり、そして日本密入国までの描写がリアルすぎてドキュメンタリーを読んでいるかのようだった。そんな著者のプロとしての仕事振りに脱帽。
売春婦になってからより、それ以前の学生時代の話のほうが面白かった。 女子中学生・高校生特有の残酷な仲間意識が「グロテスク」だった。あの頃は確かに、派閥と派閥の間に超えられない壁があった。
長い小説だが一気に最後迄読めた。最初ミステリー小説かと思いながら読んでいたが、事件の真相自体は物語の主軸ではなく、あくまでそれに関わる人間の崩れが中心。視点が変わり説明が続くあたりはいささか読みにくい部分もあり。傍観者のように見えた「わたし」が途中から怪しくなっていき最後に至るというのが、どこまでも救いがない。
人間の醜い側面を嫌らしく描くなぁ。
最初は読みにくくてアレだったけど、あまりに姉の性格が悪くてちょっと楽しくなった。
美女の妹の手記が始まってからは、もう憂鬱一直線。
一直線でした。
一週間を費やして読んだ。最初、「わたし」は、高校生活においても孤高の人でいるように見えたり客観的に物事を見てるのかと思ったら、主観は入りまくりだし、「〜じゃないですか。違いますか。」という決めつけが多い。多くの人の視点で物語が織り込まれているが、基本的に嘘つきばかり。ユリコは一番正直に、ありのまま書いていたのではないかと。つくづく、女は社会では生きづらい。かくも人間というものはグロテスクで醜いものだ。
一章の途中で止まっていたんだが、最近の冤罪疑惑でまた読み直してみた。(実際犯人の側は事実と全然違うように書かれているのできっかけとあまり関係なかったんだけど)…感想は避けるけど読んでて凄くしんどいのに、一気に読ませる筆力は凄い。なんとなく真面目に貯金しようと思った。そんな本では全然ないんだけど。
女達の心の闇が事細かに描かれていて、読んでて暗い気分になる。共感できるわけじゃないが、痛々しくてなんとも侘しいそれぞれの人生は本当に辛かった。
対照的なようで似ている3人の女性とそれを取り巻く人々の悪意の強さに恐怖さえ感じる。女性特有の悪意は、本当に根が深い。きっと自分にもあるんだろう、なるべく見ないようにしているだけで。
ノンフィクションにフィクションを折り込み,厚味ある作品として事件が再生されていると思った。語り部を変えていく事で,登場人物の「人物像」を上手く表現している。特に和恵の堕ちていく姿は痛々しいほど執拗に描かれている。フィクションであっても,実在の被害者に近い人物像であったのではないかと思わせる厚味があった。素晴らしい作品でした。
登場人物たちがもついろんな種類の悪意が不気味で、読者である私をいらつかせる。たぶん読んでいるうちに私がもつ悪意の存在をあぶり出してしまうのかもしれない。こわい本ですよ。気をつけて!
Q女子高の章が面白い!女の戦いみっともない。最初、主人公は高みの見物気分だと思ったけど、実は結構イタイ人だったし。自分が自分を語るときは自然に美化されてるんだなーと思った。ユリコは絶世の美女だけど頭悪いってのは姉の妄想かな、結構頭キレる気がする。章ごとに視点が変わるので読むたびにどいつもこいつも嘘ばっかだなーと感じる。人をバカにするくせに自分も簡単に堕ちていくし。まさにグロテスク。でもこういう話大好きwめちゃくちゃページ数は多いけど他人の長い日記を読んでる気分でざくざく読めます
「グロテスク」の意味が終盤でじわじわと襲ってくる。読んでて疲れた。張の告白の下りは、中国の格差社会の犠牲者?とかうっかり思ったけど、私の考えの甘さにぐったり。百合雄もどうかしちゃってる。ユリコの姉はあの後どうなるのだろうか。想像したくない。何でみんなあんなに壊れてるんだろう。精神的に弱っているときは読むのをオススメできないけど、読み終わって気落ちを引きずるほどではなかった。やれやれ、ようやく読めたわって感じです。
半分を過ぎたあたりから読むスピードは上がったものの気分が相当悪くなった。気が滅入る。東京島やIN・OUTなど有名なものを読みたいのに図書館でなかなか手に入らず。見つけたものから読んでみるも、どれもこれもの娼婦の内容にちょっと飽きがきたというか、女の醜い部分をまさにグロテスクに見せつけられて毒気を抜かれた、というか。もっと優しく?というか素直に楽しめる読後感のいい本を教えて下さい。。
借りて読んだ。…読後感悪。女の嫌な部分を描くのがホントにうまいよな。読んでて誰一人、感情移入というか、共感できない。なんというかワイドショーをみている気分。
…読んでる最中に、この話の下敷きになってる事件の新しい証拠(被害者体内から出てきた体液が犯人と別人のもの、落ちてた毛と一致)が出てきて…やはり冤罪なのかな、と思ってみたり。
最初の方はユリコが変だと思ってたけど、途中から姉もおかしいということに気付いた。てかみんな変。でも現実はそんな感じだよね。人間のキレイな部分だけの小説より人間の本質とかそーゆうのを感じられるこーゆう小説が好きです。ムリにキレイな終わり方をしなくてよかった。
連載中に拾い読みはしていましたが毒気に当てられて途中からは跨いで見ない様にしてました、今回改めて読了したがここまで悪意の連鎖、因果応報の話をかききった作者の実力はお見事!女子の底意地恐るべし。
女の嫌な部分満載でまさにグロテスク。女子高時代からOL時代の手記まで、和恵に関する部分がとにかくしんどかった。他者に認められたいだとか、誰でも持っている欲求をこじらせて最後には壊れてしまった。和恵の同僚のように目を背けたくなる。面白かったけど、読んでて本当に疲れた。文庫版の解説にあった「読後の爽快感」なんて得られなかった。
こんなに、早く読み終わりたいって思いながら、読んだのって今までないかも…。最終的には、読んでよかった!ってなるのかと期待して読んだけど、うーん…微妙。とにかく暗かった。疲れた(*_*)
「わたし」が、怪物的な美貌である妹のユリコと高校時代の同級生の佐藤和恵が何故娼婦となって殺されていったのかを述懐する形式であり、この「わたし」が、当初は唯一まともな人間に見える。しかし、他の登場人物の日記等から、「わたし」も非常に怪しい人物であることが次第に分かってくる。この「じわじわ感」が不気味である。佐藤和恵の「勝ちたい。勝ちたい。勝ちたい。一番になりたい。尊敬されたい。誰からも一目置かれる存在になりたい。凄い社員だ、佐藤さんを入れてよかった、と言われたい。」というセリフなど、随所にグロテスクである。
なんでタイトル「グロテスク」なんだろうっておもいながら読んでいたけど、最後まできて納得。たしかにグロい。この本、図書館の【新成人にすすめる一冊】のコーナーにあったのが私のナゾです。
グロテスクの
%
感想・レビュー:168件














ナイス!





























