夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
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夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語の感想・レビュー(355)

カズオ・イシグロ初の短編集。私も初カズオ・イシグロ。一部連作になっています。各話の、「続きを想像せざるを得ない終わり方」は、余韻を読者に残したかったのかも…と愚考。きっとそこまでが「小説」だと思います。「降っても晴れても」に登場する「犬の匂いを作る方法」を、著者はどんな顔をしてレシピを考えたのかと思うとちょっと楽しい。あり得なくもなさそうなレシピなのがまた。あと、音楽家の名前や音楽事情を知っていたらもっと楽しく読めたのかもしれないな…と思いました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/27

はっきりしたオチがない話なので、消化不良な感じが残るかも。「老歌手」がずば抜けてよかった。

不思議な味わいの短編集でした。笑いのスパイスがまぶしてあって、けっこう痛いのもあったな。

なかなかロマンティックな文章と感じるのは翻訳本のせいかな。音楽(あるいはミュージシャン)をモチーフにした短編集。ちょっとした野心やユーモラスな場面も多いのに、全体を流れる雰囲気はどことなく物悲しげ。それでいてそれぞれの人たちのもっているプライドをきっちり感じさせるところや余韻を残すラストがすてきです。「老歌手」と「夜想曲」のつながりがうれしい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/30

がっつり衒学的に音楽を題材にしてんのかと思ったらそうでも無くてするすると読めた。それこそステキな音楽みたいに、余韻を残す引きが上手い短編集。結構有名な人なんだねー、イシグロさん。今度長編も読んでみよう
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/17

著者自身の音楽へのこだわりはあまりなさそうだけど、短編の題材として上手く取り入れている。少し癖のあるキャラクター作りと余韻を残す終わらせ方が印象的。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/16

短編集、「老歌手」と「夜想曲」が印象深い。「夜想曲」はシャレタ映画のよう。「悪人面でセクシーな醜男ならいい、おまえは退屈な醜さだ」とマネージャーに言われて、整形した顔面包帯のサックス奏者・に笑い、「今別れるのがベスト、まだ老いる年ではない…まだ時間が残されているうちに出ていくのがいい…再び愛を見つけ結婚できる間に・・・手遅れになる前に出ていく必要がある」と老歌手の妻への愛情。「君の母は出ていけなかったんだな」に泣ける。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/13

音楽にまつわる短編が五つ。場所も登場人物の年代や関係もそれぞれ違う人々の思いや人生をユーモアともの悲しさを感じさせる筆致で紡いでいます。どの話もはっきりとした結末があるわけでなくその後を読者に委ねているところが味わい深く感じました。土屋雅夫の翻訳も秀逸ですが原書で読んでみい本です。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/07

こういったノスタルジーやタイトルの「夜想曲」といったイメージがふんだんに発揮された小説は、やはり海外で育った作者だからこそかけるんだと思った。日本にも「わびさび」文化はあるけど、それはそれ、これはこれ。表紙の装丁が素敵すぎます。思い出の音楽を忘れたふりをするレイモンドが切なすぎました…
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/04

本当に音楽のように人に寄り添う物語だった。時に近く時に遠く。時に共感し時に理解できず。時に優しく時に激しく。時に快を、時に不快を。そして時には人をも救い、しかし時には全く無力。音楽が人生と不可分な者にとって、受容しやすいか、身につまされるか、どちらかのような気がする。また、舞台となる街どこもが訪ねたくなるような描写、カズオ・イシグロもまたやはり旅する作家なのだな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/29

VAL
題名の通りどの話も音楽に関わる話でしたが、それと同時に人と人との関係も主題になっています。それは夫婦であり、親子であり、師弟でもあります。静かでノスタルジーという言葉が似合う雰囲気で、その意味では『老歌手』が一番話の主題として合っていました。次点が『夜想曲』。話の流れやオチが伝わりにくい点で『降っても晴れても』は私にはイマイチでした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/17

ペーソス漂う紳士淑女の間にもサラサラと爽やぐ音楽が流れる物語でした。読み終えて思わずホッと小さな溜息がこぼれました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/10

あまり深みのない短編集だったなぁ^^;

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 >> ペーソスとユーモアを感じさせる品の良い短編集
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/04

音楽。夕暮れ。ノスタルジア。才能。男と女。味わい深い人生の一コマと上品で静かな文体。こういう手触りの話って日本の作品であまり出会わない気がする。いいなあ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/30

読みやすかったのだが・・・結局何が言いたかったんだ?というものばかりで、オチがはっきりしないところが好みではなかった。テーマ性やら装幀やらは非常に好みだったのだが・・・私には良さがわからなかった。残念。

よかった。音楽への熱い思いを感じた。村上春樹っぽいと思った。整形手術の話が好き。女性が結構魅力的だ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/26

カズオイシグロの作品には 日本人特有の【諦観】が通奏低音のように流れている。夕焼けの淡い輝き。ノスタルジア。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/04

途中で挫折・・・長編のが好き。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/28

流しのギタリスト in Itary 土屋政雄翻訳

音楽って不思議。同じ曲でも人によって感じ方が違うのは好みの問題もあるから当たり前かもしれないけれど、同じ曲、同じ人間でも時の流れの中では、また違う音楽になる。イシグロさんの奏でる音楽は、夕暮れ時が似合うようです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/03

私としてはイシグロは長篇の方がよいような気が…。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/27

カズオ・イシグロの豊かな文章で描く夕暮れは、私にとって贅沢品。風景の夕暮れも人生の夕暮れもなんともいえない切なさと美しさ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/19

ノスタルジックでちょっとほろ苦い話が五編。どれも音楽に絡んだ話。夕日が落ち、その残光とともに水割りを飲むような雰囲気がある。イシグロの文章は、饒舌すぎない。「行間を読む」という言葉があるが、まさに彼はその間合いというものを知悉している。一番スキだった話は「老歌手」。非常に美しい話だった。イシグロが非凡な作家だと思うのは、話の起承転結の中の「転」の展開が極めて斬新で、ニクイ結末に持っていけることだ。すぐれた書き手は、太古の昔から数多書きつくされた恋物語でも、新たな息吹を与える力を持っている。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/19

かつてミュージシャン志望だったというのは知らなかった。うん、音楽好きじゃなきゃこういうの書けないのかもしれない。短編ってこともあってどこか肩の力が抜けてて楽しんで書いてるような(勝手なイメージ)。それにしても「夜想曲」のあのドタバタというか、ああいうユーモラスな小説も書く作家なのかとちょっと驚いた。カズオ・イシグロの小説で笑う日が来るとは思わなかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 04/11

性別や年齢が違う人物たちが、それぞれ音楽とともに何かしらの物語をうみだす。それは切なかったり、やるせなかったりするけれど、ゆったりと流れる物語たちが読んでいて心地よかった
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/06

失われてしまって、もう戻らない可能性を描く作家。という理解だったが、それは作品を読むごとに強まっていく。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/25

久々の純文学にホッとした気分。イシグロには今どきのライトノベルにはない文学的な品性がある。各短編にオチがないように思うのは、チェーホフ的な人生の一瞬を切り取ってみせたような書き方だから。イシグロは好きな作家で、この作品も評価はしているのだが、短編としては、私はモームやモーパッサン的なドラマ性やオチがあるほうが好きなので、個人的にはちょっと物足りない。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/15

良く言えば、どの作品も余韻を残す終わりかた。悪く言えば、どの作品も完結していない消化不良のような終わり方。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/21

アルバムのような構成になっていて悲しいものから楽しいもの(これがまたおもしろい)までパックされててそれぞれ個別に楽しめる。『チェリスト』は特に短いのに濃厚。なんというかちょっと贅沢をしたような読後感。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/17

人生の悲哀が主題のようでいて、どの話もきちんと主人公の目線から書かれているので、読み手という第三者から見るとユーモラスに感じられる部分があるのが面白い。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/12

十分に熟成されたウィスキーを飲んだときに喉の奥でふわっと広がっては残る余韻。そんなものに似た感慨がある。悲しみと切なさが混じったものが押し寄せ、妙な読後感。だがそれがよい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/03

どの話も、登場人物の考えることや行動にどうも納得できない、違和感がある、妙な気持ち悪さがある、と思って最後まで読んだ。読んでいる間に頭の中に流れてきた音楽は優しいノクターンか心を乱す不協和音か。どこかに置き忘れた時間を想うときの本かな。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/31

ペーパーバックで読みました。 文体が放つ雰囲気がとても美しく、感性豊かで、上品な洋食をたべているような錯覚にとらわれました@ 一番最初のお話が好き。 人間の、恋から離れられないどうしようもないもどかしさを間接的に、それでも鋭く表現しているなぁと感じた、素晴らしい一冊でした(*^。^*) ★★★★☆
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/31

西側と東側、若者と老人、成功者と敗残者、そして音楽を奏でる者とそれを聞く者。それぞれの境界線が<音楽と夕暮れ>のなかで曖昧になり、誰もが郷愁に身を浸す。ファドでも聴きながら読むと合いそう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/14

あと30年くらい年を取った頃に再読したらもっとよく理解できるのではないかと読み終わった後に思いました。『夜想曲』が1番好きです。この話の後に『チェリスト』があるのに関係性のようなものを感じました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/08

副題にもあるように音楽と夕暮れが合う短編ばかりだけど、特に「老歌手」の切なさはたまらない。『日の名残り』や『わたしを離さないで』もそうだが、土屋さんの訳はやわらかくてやさしくてどこか切なくて美しくて、本当にイシグロの作品に合っていてすばらしいと思う。

全てが美しく、愛おしい物語。夕暮れ時そのものや、例えとしての夕暮れ時を描くのが、本当に上手い作家だと思う。もちろん、その他の事を描くのも、上手いのだけれども。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/28

かすかにほろ苦い余韻はまさに夕暮れ。「チェリスト」が好き。

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夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語の 評価:78 感想・レビュー:139
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