さよなら、愛しい人
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さよなら、愛しい人の感想・レビュー(197)
はじめて読んだレイモンドチャンドラー。人や場所の描写が多くて,本筋を追いにくかったというのが正直な感想。話はよかった。船に乗り込むところから最後までは,危なげな展開から事件の解明という流れに引き込まれ,一気に読んでしまった。
訳者の村上春樹もあとがきで同じようなことを書いているが、昔、清水俊二訳で読んだ時には気にならなかったフィリップ・マーロウのへらず口に何度もイラッとした。私が年をとったということでしょうね。
ひさびさに読んでみて驚いたのが、ムース・マロイが白人だったこと。私のイメージの中では、すっかり黒人になっていたのであった。とは言っても、最初のほうで黒人の店に入ろうとして揉めているので、そこを覚えてれば明らかなのだが。村上さんも書いてますが、全体的に比喩やセリフが若い感じ。というか比喩の洪水で、読んでて焦点がわからなくなってくる。きつい匂いのインディアン、ヘミングウェイ、「道徳的再武装」のレッド君、みなさん健在です。最初の方に出てくるジゴロのオジサン、今ならサイモン・ベーカーだなと思いつつ読みました。
「リトルシスター」に続いて2冊目。色んな愛の形が、それぞれに歯車が狂って、こんな事件になるのでしょうね。そう思ったとき、アンの最後の言葉が沁みました。若いマーロウも好きです。ピンク色の虫の行方が気になります。
人間描写がそこまで深く掘り下げることをせずに、客観的に描かれているような気がしました。どこかすこし距離をあけながら少しずつ人物に近づいていくような。よかったです。
古い翻訳で読んだ時に比べれば遥かに読み易かったが、それでも「面白い!」とは思えなかった。マーロウはロバート・B・パーカーやローレンス・ブロックの描く主人公達ほど魅力的には見えない。時代のせい? それとも単に好みの問題だろうか?
『ロング・グッドバイ』が抜群に面白かったのに比べると、今作は、熱中して読む具合がややトーンダウン。それはフィリップ・マーロウが『ロング・グッドバイ』の頃より若いせいだろうか。でも読みやすく面白かった。★4つ。
いつ読んでも文章表現が面白い。比較的若い頃の作品なので、マーロウもロング・グットバイとは違う印象を受けましたが、すんなり入りました。次はリトルシスターです。
時間軸と、布石となる箇所をじっくり確認しながら再読。登場人物の立ち位置も二度目はよく分かって再読良かったなぁと思います。リトルシスターとストーリーがあたまの中で混乱しちゃってたのでスッキリしたかな
読み終わった後「あ~終わっちゃった」と今回も大満足。「ロング・グッバイ」に比べるとちょっと物足りなく思ったのもホントですが、チャンドラー面白い!癖になりますね。 マーロウ突っ走ってるけど、ステキです。
以前読んだ、『ロング・グッバイ』程ではないが、それでもかなり引き込まれて読んだ。人物描写、風景描写、そして独特にして絶妙なその比喩表現、シニカルでいながらも同時に温かみも感じさせる、主人公マーロウの語り口。どれをとっても一級と言ってよく、訳者である村上春樹がぞっこんになったのがよくわかる(ただし、氏のように何度も繰り返し読もうという気にまではならないが)。また、氏が解説で述べているとおり、『ロング~』におけるマーロウに比べると、幾分性急でその分性格に深みに欠ける。それが『ロング~』に比べると物足りない。
皮肉とか比喩とか・・・表現が面白いし、いろんな描写も絶妙で映画を観ているように読みました。女は怖い・・・!?
「湿った空気は灰になった愛に劣らず冷ややかだった」。私立探偵の相棒がウイスキーに拳銃という、由緒正しき古典です。あらすじを3分で語って終わりにできるような本ばかり読んでいると、つい、結末を先に知りたくなりますが、ぐっと我慢で含蓄ある嫌味を読み込んで楽しみたい。ストーリーの奇抜さや、犯人側の心理分析に明け暮れたりする現代風の推理小説とは違う、それこそ相棒にウイスキーを選んでゆっくり読みたい本です。今度はそうしようっと。
読了。 昔読んだけど、内容は全く覚えておらず。村上春樹新訳ということで、読み直した。男はあらゆる意味において強くなければならないという信念を持って、若い時は僕も生きていた。線の細い気の小さな優等生が、酒を飲みタフガイを演じて、前歯をへし折られたりもした。男らしさの病を手放し、ありのままの弱い自分を受け入れてノロノロ生き方を変えた今でも、フィリップ・マーロウのような男の魅力は僕を引きつける。「正直に生きたくても、正直に生きられない時代」。本の中のそんな台詞が印象に残った。登場人物マロイの姿に、狂おしく女を愛
チャンドラーの小説を初めて読んだけど、その文体に捕まえられます。余計なまわりくどい描写がない、乾いた文章が残ります。クセがあるけど、それがいつの間にか、心地良くなってしまう。この物語の中では、僕は、ムース・マロイが憎めなくて、何だかかわいそうだった。
乗るまでに少し時間がかかった。マーロウはやっぱりタフなんだけど、なんだろこの無駄なやんちゃさっていうのか、あとがきで村上氏も言うように「若い」ね。ばらばらだった事件が一つに結びついていく辺りは鳥肌が立つ。でも話の筋より脇役との絡みの方が面白いよ。
先に読んだ「ロング・グッドバイ」と比べ、構成等の洗練度はイマイチだけど、マーロウの熱血ダンディズムはより初々しく、会話の端々で照れ入ってしまいました(笑)。アップタウンの空々しい様子より、猥雑で不潔なダウンタウンの描写に惹かれます。
ハードボイルドなストーリー回しは、「そこまでやるんかい!」的過剰さがあるが、これがチャンドラーの世界なんだよねぇ。南カリフォルニアの乾いた空気。この「My Lovely」って誰のことだろう、と、読み進めながらずっと思っていたのだが、まぁ、そこがミステリの種明かしだった訳ですね。すごいピカレスク小説。すべて集約するところであっと言わされました。
確かに『ロング・グッドバイ』のマーロウに比べて若いって感じの印象ですね~(笑)ミステリとして物語を楽しむって言うよりマーロウの一人での戦いを楽しむ感じの物語ですね~(笑)ヴェルマの正体や結末は何となく予想ができますしね(笑)やはり村上春樹訳ってことでだいぶ読みやすくなったんでしょうかね。一応ハヤカワ文庫の旧訳版も買ってみたのでもう少ししたら読んで比べてみようかな(笑)
マーロウ若いぜ!清水訳は遥か昔、若かりし頃に読んだためハードボイルドってなんてステキ!という記憶しかないが、今この春樹訳を読むとおいおい、マーロウ若さゆえに走りすぎちゃいないかと思う。かっこいいだけではなく、親近感が湧く春樹版チャンドラーは「ロング・グッドバイ」と共にまた読み返したいと思う。
評価=5、原文で2回読んでから、別訳と比較して呼んだが、こちらの方が原文を忠実に訳しているのが分かった。より小説の内容を楽しめた。
マーロー、いいですね。その後の探偵小説への影響がかなりのものなのを再認識しました。小説の中でも誰かに言われていたけれどこのシニカルさがたまりません。村上さんの作品に出てくる僕もかなりの影響を。船上でのブルーネットとの会話、やりとりには男同士の通じ合うものが描かれていてじんときました。
さよなら、愛しい人の
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感想・レビュー:58件














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