ロング・グッドバイ
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ロング・グッドバイの感想・レビュー(385)
再読。レイモンド・チャンドラーはこれしか読んだことがありません。前回読んだときは、村上春樹の巻末のバカ長い解説を先に読んで、そこに書かれてる事を理解しようと肩肘張って読書してました。そのせいで、ミステリーを読む楽しみ、みたいなものが感じられなかった。今回は単純に物語を楽しむことができました。その中で、マーロウのキャラや名言の数々がとても印象に残った。ハードボイルドも良いもんですね。
超気を使って、一文一文丁寧に訳したことがよく分かる労作。というか、ご本人の後書きにそう書いてあるのだが。清水訳は(これも書いてあるけど)、どうもあちこち抜けてる所が多い。確かに大部分はあってもなくてもいいようなところだし、無い方がスタイリッシュだったりする場合もあるのだが、それでも全部読みたいと思うのがファン心理というものでございます。初めて目にする描写も多くて満足感あり。 しかし、村上訳ではマーロウがなんだかイマドキのすっきりイケメンになった感じで、清水訳の昔風のオヤジ臭さも懐かしい。
講義中になにか読もうと選書から久しぶりに推理を読んだ。 マーロウを読むのは初めてなのだけれど この手のアメリカ的というかセックスとハードボイルド的要素がどこかに絡む話というのは苦手 個人的にはもう少し淡白なというか理屈臭い方が好きか レノックスに対するマーロウの態度などはある意味じゃ人間味があるのかもしれないけれど、少し変な受け付け固い印象があってうーん 古典だけあって作品自体は読み進めやすかった。 訳文は春樹らしいのたけれど雰囲気に近いものがあるのか比較的違和感なく読めました 外国の本はどうもアレルギー
20年前、父の本棚にあった清水俊二訳版を読み始めてすぐ断念。今回はすんなり読めました。これがフィリップ・マーロウか!!世界中の男性が憧れるはずです。まさにタフ・ガイ。しかも42歳。僕と同い年だが、全く似てるところがない・・・。 いろんな名セリフがありますが、僕はこれが一番好きです。「私はキッチンに行ってコーヒーを作った。大量のコーヒーを。深く強く、火傷しそうなくらい熱く苦く、情けを知らず、性格のささくれだったコーヒーを。それはくたびれた男の血液になる。」
1953年作品。MWA長編賞。探偵フィリップ・マーロウ。酒場で億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。友情を感じあう2人。やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ、マーロウはメキシコへの逃亡を手伝うが、レノックスは銃で自殺。。。有名な作品。私の頭の中では、時に少年のようなフィリップ・マーロウはボギーのイメージで読み進んだ。雰囲気のある文章、しゃれたセリフや情景を楽しませてもらった。他の作品も是非読みたい。
初読みです。厚くて文字がびっしり…と始めはたじろいでいましたが、無駄がなくどんどん展開されていくエピソードが、物語を先へ先へと引っ張っていってくれました。私立探偵をしているタフな男、フィリップ・マーロウ。セリフや行動の一つ一つがキザで、でもそれがはまっている男。自分なりの美学を持ち、それを曲げることはなく、故に損な目に合うこともある、不器用で人間臭い男ですね。様々な人間の現在と過去が複雑に絡み合って辿り着いたのは、驚愕の真実。紐解かれる真実に切なくなり、何とも言えない読後感がありました。
主人公に憑依するように読書している。自分の生活では決して得る事の無い、スリルや興奮、冒険を主人公の中に入り込んで楽しむのが読書の一番喜びだ。しかし、これはそれがもう一つできない。私が女で日本人で下戸で探偵でもないからだろうかと思っていたが、そうでないことが村上春樹の解説でわかった。こんな文体があるのかぁ。一体感がないからつまらないって訳じゃない。むしろかっこよさが引き立つ。見えないベールに包まれ、掴めそうで掴めないマーロウだからこそストイックで、クールで洒落ているのだ。丁度いい距離感。
村上春樹の初期作品の文体はチャンドラーからの影響が強いんだと強く認識させられた。失われそうな「何かしら」を護ろうとするマーロウの姿勢がすごくいい。
皮肉に皮肉で、あるいはメタメッセージにメタメッセージで返す。この作品に見られる、階段を一段飛ばしで上って行くような会話が好き。 さよならを言うのは少しだけ死ぬことかもしれないが、この本を未読だった自分は、さよならも言ってないのに少しだけ死んでたようなものだ(人生損してた的な意味で)。 村上春樹の訳もタフだった。生卵や半熟卵に食傷気味になってきたら再読したい。
「さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」 コール・ポーターの曲にも同じようなフレーズがあって、私の大好きな言葉の一つなんだけれども、本書を読んで、この言葉がますます好きになった。このフレーズが、この小説の殆どすべてを現わしていると思う。美しい!
これが、フィリップマーロウか・・・・・・というのが最初に感じたことだった。 いままでハードボイルドはセックスと大陰謀とドンパチがでてくるものしか読んだことがなかったので、あっさりとした、だけどこれいじょうないってくらいにクールなマーロウには惚れ惚れしてしまう。あと、「to say goodbye is to die a little」を読めたのは嬉しかった。
フィリップマーロウは、沢山の本に憧れのように登場していたのでいつかこの人が登場する作品を読みたいと思ってたんだけど…初心者にはちょっと長過ぎて半ばは何度も挫折して、正直飛ばしてた気がする…。でも、最後の最後の展開は驚きを持って楽しめてそこからは一気に読めた。やはりマーロウは渋くてカッコイイし名作だと充分頷ける。是非清水さんの訳でいつか再挑戦したい。
マーロウのニヒルで正確な語りが魅力的だ。
分厚さに躊躇してたが読んで良かった。これほど物語に没頭したのは久しぶりだ。『最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりごとになる。あとはただ相手の服を脱がせるだけだ。』『私はキッチンに行ってコーヒーを作った。大量のコーヒーを。深く強く、火傷しそうなくらい熱くて苦く、情けを知らず、性格のささくれだったコーヒーを。それはくたびれた男の血液となる。』素敵だ。アイリーンの瞳の色をいちいち表現を変えて描写するとか憎たらしい程に素敵だ。
冒頭からぐいっと引っ張られ、ゴロゴロゴロと巻き込まれ、突然パッと放されたように感じ、なんとなく煙に巻かれながら進んで気付けば、そこに全てがあったという感じ。本文にあった小説家の自嘲の文、『何もかもが何かのようでなくてはならない。』が、冗談ではなかった。読んでいて、登場人物たちの長ぜりふが楽しかった。もっと思った事はあったけど、春樹氏のあとがきを読むと、私の気になった事なんて全て書かれていた。
おもしろい。台詞の掛け合いもシニカルで良かった。初のチャンドラーだったが村上春樹訳も良かったのかな。ウチの婆ちゃんが昔に清水俊二訳を読んでたのも今回読むきっかけ。他のフィリップマーロウ登場作も読んでみようかなと。
地震と停電の対応でいつもより一時間半早く家をでるから朝のサテンがマーロウ視点になれる時間(マーロウの、会話の返し方がシュールで好き)でした、深いいい本でした。『さよならは少しだけ死ぬことだ』というフランスのことわざは記憶に残った。まるで映画のような描写に参った。村上春樹さんが影響を受けたというだけあって深い。思うに1Q84はやや推理小説ジャンルかなぁと。勿論、村上春樹さんはあとがきで、ご自身が推理小説ジャンルは書くつもりないとは書いてはあったけど、影響は感じるなぁ
羊をめぐる冒険、ダンスダンスダンスとの共通点を探そうと読み始めたものの、けっこう早い段階でそんなこと忘れて没頭してしまった。ハードボイルド小説と呼ばれるものに初めて手を出したのだけれど、村上春樹訳ということもあってかすんなりどころかどっぷりと世界に浸ってしまった感じ。フィッツジェラルドのグレート・ギャツビーとの関係性についてあとがきで訳者が触れているけど、まったくその通りだと思う。救われてもなお失われてしまう悲しさはギムレットには早すぎて、さよならには遅過ぎる。
酒と涙と男と女。ワン・アンド・ハーフは一回転半との解釈で良いんだよね?To say goodbye is to die a little.
いやはや面白かった。ミステリとしても群像劇としても最高峰の出来だろう。個人的に本書を読む前から既に知っていた『ギムレットには早すぎる』という科白がいったい物語においてどんな重要性を持つのかということに大変興味をそそられながら読み進めていったが、あまり大したことなくて拍子抜けしてしまった。それよりは『さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ』の方が重く心に響いたが、これは別にチャンドラーオリジナルの科白ではないということで少し残念。主人公フィリップ・マーロウのようなタフな男になるというのは人生目標である。
長かった。久々に本当に長い物語を読んだ気がする。ひとつひとつの段落が長いからかなー。台詞も含めて、淡々と事象だけを積み重ねていって、それだけで人物とその人々が絡み合う事件を余すところなく語りきるというのは、なかなかできることじゃないと思う。目に見えた感情の描写がなくても、人の心の機微をこんなにも豊かに描き出せるものなんだなぁ。アイリーンとテリー、そしてマーロウの心情の移ろいには寂寥感というか名残惜しさも感じるけど、その少しだけ後ろ髪を引かれる感じが、乾いたハードボイルド。こういうのも面白い。
おもしろかったです。フィリップマーロウってかっこいいですね。でも(原文は知らないけれど)村上節のせいで、やや男臭くないマーロウになっているのでは?と疑ってしまいました。もっとマッチョな語り口のほうがよかったな。
アイリーン・ウェイドはニコール・キッドマンを思い浮かべて読みました。 最後に死んだはずの???が現れて物語の謎がとける。 物覚えが悪く、冒頭の登場人物の解説に何度も戻りながらの2週間でした。
村上さんの解説が長くて面白かった。確かにマーロウってどんな人かという描写は出来るかもしれないけど、どんな心情でいるのかを知ることはできない。感情を表出させた描写が少ないんだよね。そういった描き方も面白かった。
久しぶりに読むのに時間がすごくかかりました。一度はくじけましたが、頑張ってみました。登場人物のこだわり(?)自意識の強さに当てられたのかもしれません。美意識ともいうのかな。ただ時代背景は古くても内容は今にも通じるものがありました。ハードボイルド・・・今回は白旗をあげます。
村上氏はこの本を中学~高校の時、原文で読んでいるのではないか。それ位、彼の深いところにこの「一人称節」がきざまれている。彼の小説家デビューはすでにこの時約束されていたのではないか。そんなことをあとがきを読みなおして思った。
『ハードボイルド・エッグ』を読んでいた際に、文庫版を発見し、なお且つ村上春樹訳ということで迷わず購入しました。『ハードボイルド・エッグ』の主人公が憧れるマーロウに出会って、「なるほどこりゃ男なら憧れるわな」とストンと納得。内容的もTHEハードボイルドな感じと、独特なボリューム感があり、最近読んだことのない小説でした。もう少し間をおいてからマーロウのほかのシリーズも読んでみたい。
ロング・グッドバイの
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