マークスの山 (ハヤカワ・ミステリワールド)
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マークスの山の感想・レビュー(397)
古本屋で200円くらいなので買ってみた。高村薫は初めてだったけど、割と読みやすい。女性作家だけど男社会をしっかり書かれてたように思う。文庫版とは大分違うみたいだけど、さらっと読むには単行本の方がよさそうなのかな?どうしても真知子視点で読んでしまう為どうしても水沢を擁護してしまう。水沢の人生は悲劇としか言いようがない。きっと真知子に出会わなければ山の頂上に立つことはなかっただろうから、悲しい結末だけど私はその方がよかったと思う。
さすが名作。女性作家が合田刑事のようなキャラを立てられるとは驚き。濃密なプロットも、ジリジリするような焦燥感。エンディングは予想通りだったが、ひと言だけでも水沢の肉声が聴きたかった。人は圧倒的な自然と向き合うと、狂気へと駆り立てられるのか。
もう一展開欲しかったような… そして、登場人物の心情やその後をあと少し詰めて欲しかったような。 事件の真相、人の心情を山に象徴させるにしても、もうひと詰め、もうひとスパイス欲しかったような。 魅力はたっぷりだっただけに、もうちょいがほしかった。 ラストは切なかった。 ほかの作品を読んでみたい。
重厚な文体ながらも、しっかりと事件を追いかける人々、追われる人々を克明に書いている。読んでいる間はまさに「山を登る」ような感覚だった。一つ一つの言葉を足がかりに、辛抱強く登っていくような感覚。最後に「マークス」が何を意味するかわかったとき、ページを繰る手が止まらなくなった。最後に犯人が見た風景は一体どんな風景だったのか、それを考えるとどうにもやるせなくなる。
正直、エンタメ性がまるでない本だなと思う。警察の捜査記録に犯人や関係者の心情を少し味付けした。みたいな…。だけど中毒みたいに読み出したら止まらない本だった。残忍でいいことが何もないマークスだけど、早く見つけてあげてと変な感情が起きた。推理小説でもないし、ドラマチックな展開を期待する人には向かないけど、私も普段はそういう本が好きだけど、でも何故かこの作家の本をまた読みたいと思った。
文庫版は大幅に改訂されていると聞いてとりあえずこちらを。
テーマである山の描かれ方が妖しくも美しく感じました。
マークスの心理描写も興味深く、彼の人格に好感すら抱いてしまいます。
彼が最後に見た絶望の大きさはどれ程のものだったのか。
事件に翻弄されながらも執拗に犯人を追う警察側から見たミステリーや被害者達の裏に潜む共通点が気になり、目が離せなくなった。 マークスや真知子の葛藤が描かれることで物語の深みが増し、胸が痛くなった。 狂気に苦しんだマークスに救いがあったようなラストが特によかった。
少し前に読みました。文庫本に比べると、水沢の心情が丁寧に書かれていて、彼の行動の理由や真知子への想いなどがわかりやすかった。ラスト、悲しさや虚しさが心に突き刺ささるのは単行本の方でしょうか。水沢は雪山で最後何を見ることが出来たのか?不幸な生い立ちに翻弄された魂を、せめて白い雪の中で清められて欲しいとも思いました。そして、表紙のイラストは、物語を象徴していて好きな感じです。
映画を観たらエロとバイオレンスばかり、でも原作は全然違いました。水沢も合田もみんな人間くさくて、読み応えありました。かなり改訂されているらしい文庫版と読み比べてみたいと思います。
文庫版から読んだものを遡って読んだのだが、あまりの読みやすさに驚いた。おぼろげな記憶だが文庫版は苦戦した覚えがあり、本書を読み終えたいま文庫版は執拗さに磨きがかかっているという印象を持った。こちらはなんともいえない甘さがあるが、その甘さがマークスの悲劇を際立たせていて、胸詰まるセリフがいくつかあった。不幸であったとしかいいようがないマークスが切なく、合田さんたちが早く彼にたどり着くことを願っていた。被害者も加害者も捜査員も、誰も救われないのが犯罪だとあるがその通りだとおもう。読後感はやはり遣る瀬無かった。
…随分違うんすね。文庫版はイメージ重視で、主要人物の詳細以外は大幅カットされていたようですが、単行本では話の作り込みが甘いぶん読者には優しく仕上がってます。文庫の雰囲気を知っているだけに所々詰めの甘さを感じましたが、全体的にはわかりやすいです。…同じ題材でここまで書けるってのはもう、すごいとしか言いようがありませんね。そして、今回と比べて文庫本の吾妻、林原、水沢のキャラ設定の深堀りを今更ながらに感嘆。高村薫、要チェックですね。次は何かしら…。
ドラマ化ととある新書での高村薫作品への慇懃無礼な酷評への反骨心(不純だ・・・)がきっかけで再読しました。マークスが抱えた暗い山の荒涼としたイメージに表現できない感情に胸が潰されそうになります。「マークスがあんなにお金にこだわったのは真知子のことを本当に愛していたからだ」という事実に切なくなりました。その一方で合田君と祐介の映画館での密会(?)シーンや合田君が祐介への複雑な思いを抱えつつもその存在に癒されていることにとても嬉しくなりました。
レビューはいろいろあるけど、いつ面白くなるか待ちながら読んでたけど、ただの連続殺人事件の刑事ものじゃん。。。謎解きにもならない。ズックズックズック。映像にすると景色とかもはいって違ってくるのかな。
凄く久しぶりに再読。私がこの作品でもっとも好きなのは251Pのマークスがシュークリームを食べるシーン。何故だか、初読の時からこのシーンがどうにも頭から離れない。「バケツ一杯のケーキを買ってあげるから」なんかも素敵だ。こういった警察小説で「甘さ」を犯人側から表現した作品はそうはないと思う。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 10/19
初の高村作品です。期待を膨らませて読んだ割には…という感じでした。警察が翻弄、というかモタモタしていうような感じと、その人物像にあまり魅力を感じませんでした。文庫だとだいぶ改稿されているようですが…。偶然がかなり重なる箇所もちらほらあり、気になりました。まったく犯人がわからずどうしようもない、いったいマークスとは!?という焦燥感を感じませんでした。構成は良いと思います。
★★★★★ 読み応え大いにあり。山梨県内の山中で起きた殺人事件が発端。その後の事件との関連がストーリーの展開とともに徐々にわかってくる。東京での連続殺人を追う刑事たちの捜査の苦労が涙ぐましい。同じ身内である警視庁内の他部署や所轄、上司との確執、地検との闘いなどが生々しく、読みどころである。主要な登場人物はほとんどが男性で、女性はわずか。男くさい作品である。
「あの山の頂上に立ったら、その向こうに見えるのはどんなに明るい世界だろう」 まさか最後に大泣きすることになろうとは。文庫も読もう。
やっと読了。☆5つが満点だとしたら、僕の中では☆3つ。
読んでて確かにおもしろかったけど、文章が結構しつこく感じた。10月WOWOWでドラマ化されるみたい。見なきゃね。
マークス登頂致しました!と言いたいぐらい重厚な話でした。話の5合目まで重厚さに押し潰されそうだったのですが七係の皆さんに引っ張ってもらい無事、最後の景色をみる事ができました。警察の捜査が詰将棋のような丁寧さで、ここまで色濃く緻密に徹底されている作品は久しぶりで読み応え十分でした。初高村作品。文庫では書き直しもあるとお気に入りさんに教えていただいたので文庫も読んでみたいです。
スケキヨ@灯れ松明の火
コメントありがとうございます!藤月はなさんからの情報が無ければ高村薫氏に手を出していませんでした。なかなか骨太な作品だったので次作も楽しみです♪
ナイス!
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08/03 23:08
コメントありがとうございます!藤月はなさんからの情報が無ければ高村薫氏に手を出していませんでした。なかなか骨太な作品だったので次作も楽しみです♪
ナイス!
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08/03 23:08
なかなかおもしろかったです!
藤月はな(灯れ松明の火)
こんばんは、はじめまして。Nobuさん。 藤月はなという者です。 以前、私の感想のコメント欄にコメントしてくださり、ありがとうございます。コメントへの返答が遅くなり、ごめんなさい。 私の場合、番組が有料だったため、ドラマを観ていません。 DVDになったら是非、観てみたいです^^ 最終回が駆け足になったと言うことはやっぱり、東野氏の「幻夜」の方を最優先したためでしょうか?(そうだったら何だか悲しいですTT)
ナイス!
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12/02 20:11
こんばんは、はじめまして。Nobuさん。 藤月はなという者です。 以前、私の感想のコメント欄にコメントしてくださり、ありがとうございます。コメントへの返答が遅くなり、ごめんなさい。 私の場合、番組が有料だったため、ドラマを観ていません。 DVDになったら是非、観てみたいです^^ 最終回が駆け足になったと言うことはやっぱり、東野氏の「幻夜」の方を最優先したためでしょうか?(そうだったら何だか悲しいですTT)
ナイス!
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12/02 20:11
序盤はちょっと眠くなってしまったけど、半ばを過ぎてからはページを繰る手が止まらなくなりました。文庫版よりハードカバーの方が私は好き。
重たい内容と聞いてて"読まず嫌い"でありましたが、意外とテンポよく読み進めることができました。細かい描写、とくに登山については地図がないと無理ですが、警察内部については登場人物や捜査方法や組織関係等、すべておもしろかったです。
一度読むのを挫折したけど、数年ぶりに読んでみたらあっという間に引き込まれて一気に読んでしまった。そしてこのずっしりとした読了感。やはりこの人の書く小説は良い意味で重い!読み終わった後のどうしようもない切なさは言葉にできません。
合田をはじめとした捜査員たちの多彩な人物像、複雑な捜査状況を硬質な文体で緻密に描かれていくところに圧倒された。人を狂わせるのも山なら癒すのも山。最後に残るのが山の魔力というのが悲しくも優しい余韻でした。
【文庫との比較】ハードカバーと文庫で一番違うと感じるのは祐之の性格。個人的には本書の祐之の方が好き。マークスとの共存具合や真知子との関係が祐之の浮き世離れした子供っぽさが本書の方が可愛らしく感じる。
なんか心情的に重たくて深いものが読みたくなって再読。物語の超人的な情報量と、人物描写の細かさにひたすら圧倒され満足満足。自分の力の及ばない巨大な存在のありかに思いをはせ、無力感をかみしめながら、身の程の地平に戻ってこれました(笑)
突飛な展開はなかったが、それなりに面白かった。けれど、なんだかモヤモヤした感じが残る。岩田、そしてマークスではない裕之自身に、人間臭い欲や覇気が感じられなかったからだろうか。その裕之が、真知子が撃たれたのをきっかけに一人の人間としての形をもった気がする。しかし、その姿は結末も含めて悲痛なものだった。
マークスの山の
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感想・レビュー:80件












































