アルジャーノンに花束を
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アルジャーノンに花束をの感想・レビュー(1263)
『目(心の目も同じく)の混乱には二通りある。明るいところから暗いところへ入ったため生じるか、または暗いところから明るいところへ入ったために生じるか。』...混乱することはたびたびあるし、誰にでも起こること。だから、人と人は見えない何かで繋がっていたいと願い、繋がり合える力(思いやり?)を持っていたいと思うのでしょうか。。
こんなに悲しい話だとは露知らず。傑作とまでは思わないが、考えさせられるストーリーだった。回想が多く、少し冗長な印象。もともと中編だったとのことなので、そちらも読んでみたい。
チャーリイがパン屋の連中に今まで馬鹿にされていたと理解した時、想像もできないほど辛かったと思う。チャーリイは何も知らないままのほうがよかったのかもしれない。
最後の一文に、全てが凝縮されているような気がしました。悲しいとか感動するとかとは違う意味で「泣ける」本です。「愛」と「科学」について考えさせられました。…結局チャーリーが「幸せだ」と感じることのできた日はあったのでしょうか…。
これは久々にかなり涙腺にきた作品だった。 チャーリーは結局元に戻ってしまったが、あの手術は彼にとって必要なものであったのだと思う。 チャーリーは最初怒ることを、恋することを、自分のことを何も知らなかった。 しかし彼は手術を受けることによってそれを知ることができたから、最後にはパン屋の友達にも人間として扱われたと思う。 アリスのことは可哀想だったが決してバッドエンドではなく、彼は実験を通して失い、そして確かに何かを得たのだろう。
最後の一文にすべてが集約されている。知能が失われていくチャーリィの姿を見ているのはとても辛かった。最後にチャーリィに残ったものは純粋な笑顔と優しさで、これこそが人が大事にすべきもの、ということか。
チャーリーがあまりに哀れでつらかった。中学生の頃はあんまり興味がもてなくて、半分までしか読まなかったけれど、5,6年たって読みなおしてみると、なにか訴えかけてくるものがあって、すぐに引き込まれました。最後のほう、チャーリーがどんどん退化していき、アリスを先生と呼ぶあたりで胸がいっぱいになって、涙がとまりませんでした。切なさ、悲しさ、憤り、同情、寂しさ… なんともいえない感情で苦しいです。苦しい。
今頃になってこの名作を読んでみました。はじめはあまりにもの読みにくさから読めるだろうかと不安になりつつも読み続けていくうちにどんどん引き込まれ中盤あたりからだんだん涙腺が緩みだし最後の一文で涙が滝のよう..^^;とてもいい作品でした。もっと早く読んでいればよかった。
誰でもどんな人でも家族に愛して欲しくて、友人に好かれたくて、周りに自分を認めて欲しいと思うことはあるはずだ。その為に、手術をして同じ人のように知識と言葉と感情を手に入れた白痴のチャーリーは、少しずつ触れていく他人との繋がりに惑いながら、自分の生き方を見つけていく。――ラストでまた衰えていく知脳に、人間は完璧なものなど作ることも生み出すこともできないのだと感じた。それが、人の運命なのだろう。
読破。再読です。この本は、不条理さとやるせなさと情けなさと、寂しくて悲しくて虚しくて悔しくて、切なさと愛しさと心細さと(ぉ …。なんというかそういう感情が最後の最後に塊となってこみ上げてきて、ぐちゃぐちゃに感情が揺すられてしまう物語。この本を読んで「凄く良かった」とは決して言えない。私のように感情移入が激しい読み手にとっては、二度と読みたくない──でも、ラストがわかっていても、そして絶対(ラストシーン故に)後悔してしまうとわかっていても、ボロボロ涙をこぼしてしまうとしても、手にとってしまう本です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 10/17
なんといったらよいのか・・・切ないというか・・・チャーリーの報告文を読んで彼の心の中を知るうちに、つい彼が本当にいる人のような気がしてしまって、最後の報告文が終わってしまった時にまるで親しい人と別れてしまったかのような寂しい気持ちになりました。その後のワレンでの様子も知りたい、彼の人生がその後どうなるのか見届けたいと、実在してないことも忘れてつい思ってしまいます。見事な翻訳も含め、とても良い本と思います。理由なく敬遠してましたが、読んで良かったです。
踊るらいぶらりあん@SR推進委員
はじめまして。コメント失礼します。これが楽しめたなら、エリザベス・ムーンの『くらやみの速さはどれくらい』(ハヤカワSF文庫)という本もおすすめです。訳者も同じですし、もしよろしければ、ぜひ。
ナイス!
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10/19 10:54
はじめまして。コメント失礼します。これが楽しめたなら、エリザベス・ムーンの『くらやみの速さはどれくらい』(ハヤカワSF文庫)という本もおすすめです。訳者も同じですし、もしよろしければ、ぜひ。
ナイス!
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10/19 10:54
ドラマになりましたよね?かなり昔に。切なかったです。ひらがなが最後また増えてきて、胸が苦しくなりますね。でも、チャーリーは幸せかもしれない。それを判断することは他の誰にもできないですから。小説に限らず、難しいテーマですからね。
再読 チャーリーは辛い子供時代を何度もフラッシュバック 同時に再読した大平光代『だからあなたも生きぬいて』で著者の受難の子供時代とその後の荒廃と立ち直りが思い出され 子供時代に報われなかった気持ちを人生の中でどう昇華していくかを考えさせられる。去年息子がブックオフで買った漫画本に色が塗られているのを見て「塗っておいてくれたんだ~」と言った。知恵をつけるほど優越や劣等を感じ猜疑心が強くなる。汚れた中古本と見るか かつて大事に読まれた本と見るかででは天地の差 幸せを感じ取る教育のあり方についても考えさせられた
ちょっと涙腺に来ました。主人公の退化していく様は一部、何気ない日常の崩れる痴呆への葛藤に通じるものがありそうな気がして、他人事ではないのかもしれない、と感じました。介護の仕事していた時を思い出して、考えること少々。
泣けるよ、うん、泣けるって!!!! 多分すごく有名な本だよね、知能の高いハムスターと人間の話。 知能障害の男が実験で一時的に知能が人類一くらいになっちゃう!! 知能の変化を表すために翻訳者が部首とかを変えたりしてるのが ものすごくあってていいなぁって思った。 (多分原作は英語ってことだよね) まぁ部首が変だったりしても文章として読める自分(というか人間)も すごいなぁ…と感心できることだったなぁ。 先に実験されてたハムスターを観察してスーパーマンになった男が 『あぁ…自分も元の知能にだんだん戻ってしまうの
初めてアルジャーノンに勝った時、彼を抱き、かわいそうだと思うくだりが心に残る。あと床屋の父と会うのは「編集王」の明治君編の元ネタかな
チャーリィがかわいそうだと思った。だがもしかしたらかわいそうなのはチャーリィだけじゃなくて、すべての人間なのかもしれない。知能があるがゆえの、悲しみ。ニーマーが白痴のチャーリィを人間ではないと思っていた(彼の主張だけれど)ように、私たちは人間以外の動物を、知能を持たないものと見なしている。でもそれは違うのかもしれない。チャーリィには愛があった、私はそれしかわからない。チャーリィの文章がひらがなばかりのものから、漢字や専門用語を多用したものになっていく様を読むのはとても面白かった。本ならではのことだと思う。
頭が良くなるにつれて、人の心の醜さを知っていくチャーリー…。
ラストは、漢字からひらがなが再び多くなり、胸が苦しくなった。
素晴らしい。世界は観察主体の変化にともなってかくも千変万化するものか。
主観と客観。
知能と知性、感情と本能と理性、優劣と差違。
臨床心理士さんにどうして今の仕事を選んだのか尋ねた時がありました。臨床心理士さんは、この本を中学生の時に読んで、人の言葉を傾聴出来る人になりたいと思ったのがきっかけだったそうです。読書中、その臨床心理士さんとアリスの姿が何度も重なりました。――通常傑作とよばれる本は、人に夢を与えるものだと思いました。
小3のとき、図書館へ行ったらこの単行本ではなくどでかい重い本の中に小さなフォントで乗っていましたが、根気強く2週間で読み終えました。(当時は貸し出し期間が2週間だった為)。司書さんに探してもらったのですが、何故か「えらいわねえ」といわれたことを覚えている。
隣の芝は蒼く見える。どんな人にも苦悩や喜びが等しくあるのだと再認識。間違いなく歴史に残る傑作。
こんな作品は読んだことがなかったです。複雑なチャーリイの心境をこんな風に描くことができるなんて! 結末が良かったのか悪かったのか、私にはわかりません。アルジャーノンのことはいつまでも忘れないで欲しいな、と思いました。 なんとなく、今のうちに読めて良かった気がします。
冒頭の文から「アダムとイブ」の話かと思ったが、終盤はその反命題になっていると思った。つまり、忘れることの恐怖と、知らないことへのもどかしさである。だからといって、「やっぱり知ることが大事だ」と言っているかというとそうではなくて、むしろ大事なのは「自分の限られた能力の中でいかに懸命に生きるか」なのだ。中盤よりも前・後半の主人公のほうが生き生きとしているのもそのためだろうし、だからこそ愛されるのだろう。「知」を求める前に「心」を整えることが大切なのだと思った。「優しさ」にあふれた小説をありがとうと言いたい本。
当時はSFでも現代では発達障害と行動心理についての立派な専門書!いくら知識や科学が発達しても、「アルジャーノンに花束を」という言葉に込められた愛情に勝ることは出来ないのでは。
チャーリーに起こる人工的な知性の進化と衰退を通して、人間性と知性の関係について深く切り込んだ作品。手に入れた知性によって過去の出来事の意味を理解した時の驚愕、悲しみ、憤り。他人を超越する知性によって生じる亀裂。失われていく知性を繋ぎ止めようと抗う姿。彼自身の経過報告だけで語られる様々な心の葛藤、移り変わりは生々しく心に響きます。人工的な知性が零れ落ちても頑張って賢くなろうとする気持ちは生き続けます。他人から見れば耐えることが出来ない過酷な状況なのに、前向きに歩みを進めるチャーリーの姿には心が打たれます。
名作。ストーリーそのものは単純で明快。ではあるが、というか、だからこそこの小説世界に入り込める。そして主人公に思いを寄せる事が出来る。 小説最期の「ついしん」が心に残る。
この作品を翻訳した小尾さんは凄い。ひらがなだらけの日記から、句読点を覚え漢字が出て……原作ではどういう表記になっているのか興味が出た。/チャーリーは知らないままが良かったのか。でも知ったからこそ、求める先に幸福がないこともわかったわけで……。神様が知恵の実を食べた人間を許さなかったように、軽々しく触れていい領域ではないのかも。上から見下ろすような存在は、けして周囲を理解できず、また自身を理解されない。歩み寄れないほどの差はどれほどのものだろうか。
内容もさることながら、翻訳が凄い。最後の数ページで一人称が”私”から”僕”にさりげなくかわっていたり、段々漢字が減っていたりとチャーリイの変化をうまく表現してると思う
アルジャーノンに花束をの
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感想・レビュー:237件


















































