死の蔵書 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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死の蔵書の感想・レビュー(224)
内容知らずに読み始めましたが、古書店にまつわるミステリだったのですね。最近、本屋ものの本ばかり読んでいますが、いずれも面白い。殺人事件と隠された大量の稀覯本、怪しげな登場人物たち、これが終盤にどんどん絡み合って謎が解かれていくところが、もう一気読み。翻訳ものは久々ですが、なんともアメリカらしい登場人物と展開でした。
「ビブリア古書堂の事件手帖」から「せどり男爵数奇譚」と古書ミステリーを読んだ流れで、元祖古書ミステリ―ともいわれる本書を読んでみました。日本とはまた違う雰囲気の古書の世界。人を狂わせる古書の魅力って万国共通なのかな?日本とはまた違う古書業界の事情や、古典から現代まで幅広く登場する英米文学の稀覯本がまた新鮮でした。ただ、主人公のキャラがどうにも苦手で…。カッコつけた勘違いセリフやあまりの自分勝手さに何度かドン引きしてしまいました。他のシリースはルビーやニールみたいな人が主人公だといいんだけど、と勝手な希望^
本好きの理知的な刑事が頭脳を駆使して事件を解くものかと想像していたが違った。「証拠がない!?だったら拳銃片手に乗り込んで吐かせちまえ」的なハードボイルド展開。手の込んだトリックやアリバイ工作を解こうと頭を悩ませる必要はない。勢いで読むべし。国内ミステリとはまた違った異国の作風を感じつつ、古書の話に酔いしれることができればもう何も言うことはない。
本好きの刑事が古書掘り出し屋の殺人事件を追う、という本好きにはたまらないミステリ。が、途中で主人公が刑事を辞めて本屋に転職したところで、アレレと思った。せっかく本好きな刑事という魅力的なキャラクターだったのが台無し。ミステリとしてはまあまあだっただけに、これはいただけなかった。残りのシリーズはちゃんと読むつもり。
ミステリーとしては謎も謎解きも中途半端な作品。だが、古書の蘊蓄話などが楽しめる。それと何と言っても初版本マニアの主人公が、滅茶苦茶な男でなのに女にはもてて(もてていると言えるか、判らんが?)人の恋路が気になってみたりと、なかなか楽しめる人物でそれがこのシリーズの売りでもあるのか(笑)テンポがよく、500P超える作品でもさくさくと読める。「愛書家の死」を知らないで先に買ってしまったのだが、飛ばして読んでも問題ないのかな?
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/30
読了。1997年「このミス」1位作品。古書・稀覯本を巡るミステリー。謎解きは少々力業という印象だが、本が好きならまず楽しめる一冊。この本によれば、エドガー・アラン・ポーの処女作初版本が少部数で超高値とか。コレクターの世界はやはりまあ何と言うかすさまじい。僕にコレクター気質がほぼない分、興味本位で覗ける楽しさがあった。さもありなんと思ったのは、古本屋には本を読んでいる時間などろくにないというくだり。古本屋にはなりたくない。ところで、電子書籍時代に稀覯本の世界はどうなるのでしょう。意外にもっと高くなるのかな。
主人公の本の知識は素晴らしいと思うが、暴力とか、粗野なところとか好きになれなかったので、物語ののめり方が中途半端でそんなに引き込めれなかった。
古書をテーマにしたサスペンスというのは読書家にとって魅力的な素材だ。おなじみの名前が沢山出てきてボロカスに叩かれたりたまには褒められたりしている。本の魔力に前編が囚われているような雰囲気がありミステリとしては散漫な印象も受けたが楽しめた。今はどうか知らないが新刊本が投機の対象になるところがアメリカらしい。アメリカンコミックはそれで業界自体が潰れかけたというドキュメンタリーを思い出した。
ハードボイルドなのか傲慢なのか…本という魔物に取り付かれた人たちの物語。刑事やめて古本屋になったときは驚いた。主人公はめんどくさい人だなぁ、という印象。巻き込まれる周囲に同情する。
古書を、うんちくでなく商売という側面に徹して描いたので分かりやすくて面白かったです。主人公がお店を立ち上げていく様子もリアルで、それぞれ個性的なお店があるのも素人には楽しく読めました!そして殺人事件の謎解きもしっかりしていてかなり充実の一冊でした。ただこの主人公、本には愛があるけど女性には冷たいのが残念かな?と思います。
このシリーズは本好きなら一度は夢想する目利きの古書店店主がよくある「賢者」の役回りをしてないところが個人的にかなりツボ。偏屈だけれども思慮と知識にあふれていて主人公に示唆を見せるだけの古書店店主は読み飽きていたところよ(ピンクレディ)。複雑な込み入った伏線の配置の仕方とその回収の鮮やかさは、まさに読書の喜びを知っている俗物でなければこうは書けないだろうという見事さ。ラスト一行の潔さには胸がすくような気さえする。
【図書館】
予想外。古書店に関する話だと思ってたので…確かにそれはそうなんですが、こんなにハードボイルドだとは!あまりにイメージが違ったので最初はなかなか入り込めませんでしたが、第二部からは一気読みでした。本の知識が沢山出てくるだけで楽しいです。
とうとう読みました。一度波に乗り損ねたらなんだか手を出しにくくなって、ついに10年以上経ってしまった・・・。今更ですが面白かった。ハードボイルドな主人公にハラハラしながらついていく感じ。「そんな無茶しないでー」とか「やめてー逃げてー」とか思わず呟きながら。続編も読みたいです。お金になる古書を持っていない貧乏人としては、稀覯本を自然に持ってる人々にちょっと嫉妬。
大崎梢の「平台がおまちかね」で主人公が愛する本だったので、興味を持って図書館で借りたら、表紙を見た瞬間に15年前発売当時にすでに読んだことがある本だと分かった。で、再読。本て、なんで人の心をこうも魅了するのでしょう。
本好きの心をくすぐる設定。古書店を始める辺りはつい感情移入してしまう。と、趣味の部分に気を取られている間にトリックに嵌められてました(笑)
『愛書家の死』を読み、面白かったのでこの本を読みました。期待通り、本をテーマにしたミステリィであり大いにワクワクさせられました。主人公の独特の比喩というかジョークに慣れるまで時間がかかりましたが… 主人公にも好感がもてます。中盤は中だるみの感がありましたが、それからの巻き返しがよかったです。
最後の一行まで楽しめるミステリーだ。 古書好きな人にはもちろん、そうでない人でも楽しめるはず。 ただ、古書といってもアメリカのそれと日本とでは、 かなり違いがあるなぁと感じた。
十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探し出すーーーそんな腕利きの"古本掘り出し屋"が何者かに殺された。ハードボイルドな部分と本格ミステリな部分が混ざっている小説で、古書に関する話やミステリな部分が興味深く面白かった。
「平台がおまちかね」で主人公が紹介してた本。面白かったです。宮脇さんの訳も好き。一時期初版コレクターだったのでちょっと気持ちわかるけど、本は読んでこそ本なので、高価な稀少本をケースに飾っておくのは好きじゃありません。
面白かったけれど、本の知識が足りなくてさらっと流しながら読んでしまった。本に詳しかったならもっと楽しめたと思う。主人公の例え話のようなのの挿入が多い。
いや〜、よかった。クリフが警察を辞めて古書店を出すシーンは、自分もその場に居るような雰囲気を感じられました。嵐が丘の話がでてきたりと、本好きには堪らない一冊です。
Book1のハードボイルド風味には馴染みが無いせいか、かなり四苦八苦しました(苦笑)。が、ミステリーっぽくなるBook2からは怒涛の勢いでした。稀覯本自体には触手が動かないんですが、稀覯本を扱う古書の世界を大変興味深く覗見させて頂いた気がします。謎解きよりも、描かれてる「古書」や「稀覯本」の価値基準の描写にドキドキさせてもらった一冊です。恋愛沙汰は要らないから、もっとその世界を見せてくれ!!と強く思った一冊でした(笑)
横田 順弥の「古書狩り」にもリタに似た印象の女性が登場するけれど、古書界にはそういう女性が本当にいるのだろうか?それとも古書狂いの男性にとっての一つの理想の女性パターンなのだろうか?
117頁に主人公が自分なりに値段をつける古書の一覧に自分が知っている本が載っていて狂喜乱舞。そんな現在希少価値の海外文学好きは本当に好きだと思う本書。ハードボイルド刑事になぞめいた美女という取り合わせに新鮮味はないかもしれないけれど、そこは許してあげたい。
最後の謎解きは平凡だったが、古書売買の描き方が半端ない。アメリカ人コレクターの「ミント」コンディションに対する神経質さは病的で、日本人の比じゃない。
事件の話になると関心が失せ、古書店を開く場面になると読みたくなる。そういう本です(ミステリ好きの好きの僕にしては、かなり珍しい……)。
前半は苦痛だったが、後半は盛り上がり!面白かった!本の価値の判断基準はイマイチ理解不能。本にそんなにお金かけられない庶民だからかな?読んで面白ければいいんじゃないの?そして面白いかどうかは人それぞれ。
タイトルから想像してたのとちょっと違った。本を愛するハードボイルド刑事の話。ハードボイルド男は女から見るとバカなのか利口なのかよくわからないんだけど、そこがまた魅力だったりするのよね。面白かったです。
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感想・レビュー:69件
















































