わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
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わたしを離さないでの感想・レビュー(1157)

予備知識なしで読んだことがよかったです。主人公と一緒に世界を理解していくことができました。トミーがヘールシャムの教育について言っていた「何をいつ教えるかは全部計算されている。新しいことは、ほんとに理解できる少し前に教える。」というのが、作者から読者への伏線の張り方(単語の散りばめ方やタイミング)と同じだからなのかなって思います。だからこんなひどい境遇のお話でも、たんたんと受け入れてしまう。あとがきで訳者が読者に問いかけていた質問。エミリ先生はキャシーを使うかどうか。私は使わないと思う。使わないと思いたい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/15

再読了。初読時には見過ごしていた作品の奥深さ・緻密さに触れ、深く心を揺さぶられました。非常に特殊な設定ですが、この物語には深い普遍性があります。読む人の人生に重ね合わせ自分の心を覗いたときに初めて、この物語に寄り添うことができるのかもしれません。主人公は自分ではどうしようもない運命に戸惑い翻弄され悩み苦しみながらも、ただ悲嘆するのでも抵抗するのでもなく、受け入れて静かに歩んでいきます。人生とはそういうものでいいのかもしれません。二度三度と読み返したいと思いました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/15

映画から入ったので話のネタは割れていたのだが、怖い話だった。主人公たちに感情移入し、読み進める内に不意に明かされる歪み。途中までは非常に凡庸な、共感しうる人間模様が淡々と描かるにも関わらず、不意にその歪みが明かされることで登場人物たちと読者自身との齟齬を感じずにはいられない。読者はその親しみと違和感の波の中で、彼らとお前は違うのか否か、と何度も繰り返し問われているように思える。受け入れるということの怖さ。それに、湿っぽいイギリスの情景があいまって得も言われぬ切なさを味わった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/12

作る能力がないのに、したくなるってとこが残酷。

タイトルもそうですけど、読み始めた時は青春恋愛物かと思ってました。でも学生生活の記述に時々「?」と思える意味不明な単語が入ってきます。翻訳の関係でこうなったのかとも思いましたが・・・。少しあらすじめいたものを書いてもネタバレになりそうで書けません。この本を読んで良かったと思っています。読むなら絶対に他の人のレビューを見ずにいきなり読み始めてください。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/06

いやー、お酒を飲んで酔いたくなる本でした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/04

予備知識なしで読み始めたので、衝撃が大きかったです。しかも、実話顔負けな緻密な構成。イギリスってこんな非人道的な国でしたっけ?と、思わず誰かに確認したくなりました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/03

なんともやるせない。実際にこういうことあるんじゃないだろうか。クローン!人間は神様ではありません。キャシーも提供者になるんだろうか。私は何者?親も兄弟もない。ワタシ。さすがイシグロさんでありました。名作。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/02

教育の怖さを感じた。そこに船があっても、そこから先に別の人生があるとは気づけない。人は刷り込まれた価値観のまま生きていく。遠回しに飾った言葉が実は何を指すのか、探りながら薄々理解していく、ミステリのような作品で、社会問題を想起させつつも物語として楽しめる。土屋さんの翻訳は日本語的なオブラートの包み方が適度で、違和感なく読める。作家その人が選んだ表現のように文章を楽しめるのでうれしい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/02

人の感情の動き方やどう思って行動したか、とゆうのが事細かに表現されていて判りやすく、それが、この本の世界との対比で悲しい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/30

面白くて一気に読んでしまった。キャシーのその後を考えるととても悲しくなりました。(作文)
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/29

ヘッセが反戦について書いたものに「私たちは死をなくすために生きているのではない。死を恐れ、死を愛するためにいきているのだ」ってあったのを思い出した。死があるからこそ、人生や生命はより輝き、大きな意味や真実を持つんだと思う。生に固執する人間より、死を静かに受け止めていくクローン人間のほうが余程生身の人間らしく、高潔に思える。記憶をだどり、大事なものをしっかり認識し、それらを大切に抱えて死へ向かっていこうとするキャスは、彼女よりはるかに長い余命を持ってても、いや持ってるがゆえに、刹那的な享楽に身を委ねて人生を
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(1) - 01/29
しょこ
終える人間よりはるかに幸福に思える。
ナイス!ナイス! - 02/01 00:47


★★★☆
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/28

読み進めずにはいられない語り口。ただ普通に生きたいだけ、他には何も望んでいない人たちが登場人物。自分たちではどうすることもできない運命の下、怒りの声も慟哭も届かない場所にいるのは、キャシーもトミーも、そして私達も一緒だと思った。それがわかれば行くべきところへ向かって出発するしかない。綺麗事ではない脆さと強さを併せ持った物語であった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/28

小説なのであたりまえなのですが、現実離れし過ぎた設定なのに、物語は青春と成長の話しという感じでしょうか。ちょっと、ピンとこなかったです。 最後に主人公の事は考えさせられました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/27

先に映画を観てしまったので、内容はわかっていたが、映画よりも本のほうが内容が素晴らしいと評判だった。ミステリにはなっていず、本の最初のほうで秘密は解き明かされる。だが、この哀しい主人公の運命からいっときも目を離せず、次々と読み進めてしまう。ツイッターでも海外のレビュアーたちが絶賛していた。主人公の語りが秀逸。素晴らしい作品。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/25

イシグロ作品は「信頼できない語り手」が特徴的なのだけれど、本作の語り手は非常に誠実に自分の想い出を語ってくれる。しかし、読者にとってはどこかもどかしさが感じられてしまう。平易な言葉で語られる、ありふれた学園生活の活写に思えるのだけれど、何かしら情報の欠落があるように思えてならない。読み進めていくことにより、作品中の世界自体が信頼できないと言うことに気付かされる。基本的な筋立ては了悟するとして、彼らが従容と「提供」を受け入れていることや提供が4回まであり得ることなど、私たちの世界とは地続きではない感しきり。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/25

noi
へたに盛り上げるよりも、こういう淡々とした語り口の方が胸に沁みてきます。訳も読みやすかったです。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/24

1頁目から謎の用語が散りばめられ、それを少し読み進めるたびに少しずつ解き明かしてくれるミステリー風の小説。ひとり語りと世界観の謎があるために最後まで飽きずに読ませてくれる。最後の主人公と提供者の関係をみると他でも同じ様なことが行われていたのかと思わせ、何だか皮肉であるが、ヘールシャムの教育はそこまで考えていたのかな、と思わせる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/21

この作品について感想を書くことはネタバレになるので、あまり書けない。決してミステリーではない。第一部から主人公のキャス、その友人ルースと恋人トミーの友情が描かれる。当たり前の青春。淡々と描かれる物語。この作品が異常なのは物語の背景。下手な作家が作ると異常な背景のみに目が行きがちになるが、イシグロの凄みはそれでも人間関係を重視して描ききったところにある。再読だが、初読時以上に興奮している。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 01/20
syuumama
もう一度、読んでみようと思います。
ナイス!ナイス! - 01/28 11:19


心が波打っています。枝葉はいりません。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/20

細かい描写や人間関係がとてもリアル。第三章からはグッと引き込まれた。さすがブッカー賞作家といった感じ。それでも全体的に退屈な印象。読了後、余韻に浸れなかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/19

ありふれた日常の中の軋み。 静かな、静かな悲劇。 キャシーにとっての、トミーにとっての、 ルースにとっての、マダムにとっての、 「わたしを離さないで」。 一つのカセットテープに幾層にも折り重なる、登場人物たちの声。 (映画の方は、……ん~、雑です)
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/13

良かった。カズオ・イシグロは初めて読んだが、初めてがこの作品で良かった。とてもいい出会い方をした。いい意味で伝統的な英国文学を踏襲しながらも、新しいモチーフ、ファクターを織り交ぜて、主人公達の痛々しい青春を生々しく表現している。淡々と語られる思い出が切なく、哀しい。「淡々さ」がいいです。「後戻りの出来なさ」「取り返しのつかなさ」感もいいんだよなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/13

表紙どおり、静謐でゆっくりとした時間の流れを思わせる物語。大胆なSF的設定と繊細なノスタルジーが溶け合って、まさにセピア色のイメージでした。やや直訳気味の文章だったので、人によっては読みにくいと感じてしまうかも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/13

アジカンのゴッチの薦めで読んだけど、私にはやっぱり洋書は合わないようです…文体がすっと自分の中に入って来ないんですよね。映像では見てみたい気がします。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/13

◎ 1990年代末のイギリス、主人公キャシーは31歳で優秀な「介護人」として「提供者」のお世話をしている。その彼女が少女時代を過ごした「ヘールシャム」での日々を振り返っていく物語。ヘールシャムは特別な子供を育てる施設で、保護官と呼ばれる教師が彼女たちに様々な事を教えていた。図画工作に力を入れた授業と、毎週行われる健康診断。これは何を意味しているのか。やがてヘールシャムの残酷な真相が明かされる。ネタバレせずにあらすじを説明するのが難しい、非常にレビューしにくい作品。子供たちの運命に胸が苦しくなった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/12

ともすると、サイエンス・フィクションともとれる設定だ。しかし著者は登場人物に、絶妙な筆致をもって、普遍的な人間性を描き込む。だからすごく悲しい。「心の中では消えつつある世界だとわかっているのに、それを抱きしめて、離さないで、離さないでと懇願している。」この文を読んだときに感じたことは忘れないでおきたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/09

自分の人生が誰かに臓器を提供するためにつくりだされたとしたら・・・・そんな切ない彼女の人生。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/09

思っていたのと全然違う話だった。こんなSFのような、奇妙で作りこまれた設定があるだなんて。"歪な"世界の中でしずかに、だが確かに存在する愛を見た。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/07

静けさが押し寄せてくる作品でした。ずっと冬の海を観ながら横で語られているような感覚でした。作品の核となる部分がなかなか明らかにならなくてもどかしいのに、主人公の語りをじっくり聞き入ってしまいました。前情報を何も知らずにこの本を開いて良かったかも。物語の問題提起を考えるのも重みがあって良いのですが、私は語り部が生み出す冬の海の空気を堪能するのが好きです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/02

ネタバレ厳禁ってほどじゃないけど、最大限に楽しみたいなら映画の予告編なども観ない方がベター。設定やエピソードの一つ一つはおもしろかった。特にノーフォーク旅行の話がかわいくて好き。終盤のある人物の行動は、それまで物語が走りだすのを抑えてきた分だけ切なさが突き抜けて気持ち良かった。ただテーマ(?)に対して都合がよすぎなところもある気がする。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/02

はっきりと言葉にしない所が想像を煽って切なさが増した。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/01

穏やかな語り口なのにどこか不安に包まれたキャシー達の子供時代。そのグロテスクな真実と何処にも逃げ出せない子供達に胸が一杯になってしまった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/31

ネタバレになりそうなため、わかりにくい感想。隠して見ないふりは楽。でも、いつか押し寄せてくるモノは隠してた分も含めて大きくなる。それだけで、自分が木っ端微塵になる。だから、学校や日常生活でそれに立ち向かう準備をする。ちょっとずつ対処する。すると、少しはマシになるかもしれない。木っ端微塵になることは避けられる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/26

なぜ逃げないの?トミーと一緒に逃げよう!
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/25

期待過剰だったせいか、残念な印象。

おかしな世界だと思う。スポットが当たっているのは、彼らの思い出や恋愛、精一杯生きていきていく様子であるが、この物語の背景と設定が腑に落ちない。

設定は面白いけど、読みにくすぎる。物語が進展していかない。映画のほうがよかった。

あっという間に読めました。いろいろ感想を書きたいけれど、何を書いてもネタバレになる気がして書けません。もちろんネタバレした状態で読んでも十分楽しめるとは思いますが、私は薄暗い靄のなかをかきわけるように、主人公たちと同じようにわけのわからぬまま巻き込まれるように読むのがこの小説の一番いい読み方のように思います。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/16

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わたしを離さないでの 評価:73 感想・レビュー:425
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