恥辱 (ハヤカワepi文庫)

恥辱 (ハヤカワepi文庫)
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恥辱の感想・レビュー(107)

J.M.クッツェーの『恥辱』を読了。インテリセクハラ中年オヤジの負け犬転落人生、ジェットコースターというよりもバンジージャンプで命綱が切れたような身も蓋もない展開…なのかどうかは受け止め方次第。アパルトヘイト撤廃後の南アフリカを舞台に男女間、父娘~世代間、人種間の軋轢や価値観の多様性を描いているが、白人文化から土俗文化に我が身を放り出していく突き放し方が尋常でなく、読み手は主人公の傲慢から諦観への心理変化を傍観するしかない。胸くそ悪いが途中でやめられない喪失と変性と絆の話。なんだこの感じ?明日は我が身か?

01/22:ららら
J・M・クッツェーの『恥辱』を読了。いろいろな観点から読むことができる一冊だと思いましたが、セクハラ疑惑で大学を追われた中年男性が、その娘を陵辱されるという流れは、ある種皮肉とも捉えられるような気がしました。アパルトヘイト撤廃後のアフリカを舞台にしているというのもまた・・・。翻訳が非常に巧みで、読みやすいです。

古い人間と自覚してる身としては非常に心苦しい

12/21:dozeoff
12/14:多聞
12/03:でび
11/16:McLovin
11/11:haneotone
10/31:マーゴ
10/18:
09/26:Takahiro Tsuji
09/24:ヘラジカ
ノーベル賞受賞作です。南アフリカを舞台に初老の白人大学教授が主人公です。女子学生に対するセクハラから大学を追われ、妹の経営する農家に身を寄せますが、使用人の息子である現地人から妹はレイプされ、自らも重傷を負います。妹は使用人の妾となり財産も使用人に奪われます。逆差別にもめげず強く生き抜く妹を見て、主人公は再び生きることを考えます。最初落ち込みますが、最後は風と共に去りぬの「タラ」を思い出しました。

08/31:ちしゃねこ
08/16:taito_
08/11:Hajime Sugimura
07/30:Dave
目を逸らしたくなるような、しかし微妙すぎるくそったれリアリズムにうちのめされる。ラスト間際に主人公が女子大生の父親に会いに行くシーンは、マジで傑作すぎる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/11

07/10:discotic
構造を骨組みとして成り立っている倫理観や価値観。常に変化し崩壊と再生を繰り返す構造の中で、構造からはみ出してしまったものは、何にしがみついて自分の足を地につけていけばよいのか。構造の異なるものとはどう繋がっていけばよいのか。

06/22:Savstrom
06/22:Savstrom
06/11:GORIRA800
大学教授が生徒にセクハラ告発されたところから始まり、プライドや価値観が次々崩れ去っていく悲劇の不条理劇。登場人物が恥辱を本当に「恥辱」だと考えてるとは思えないけど。面白い

05/30:K. Nakayama
05/27:鹿人
とあるかたのつぶやきから、これは!と思い読み始めた一冊。 うーん、痛いよー。 ラウリーの哀れさといい、メラニーの空っぽさといい、ロザリンドの刺々しさといい、ルーシーの頑なさといい。なんだってこんなにリアリティがあるのか。一気に読んだけど、痛い。 途中、言い争いの場面が多々あって、自分のことのように気が重くなってしまった。 とにかく引っかかることは、ルーシーの物語が、再生のための物語とはとても思えないこと。 「新生南アフリカ」がどんなものなのか、さっぱりわからない私には、想像もつかないことなのかもしれないけ

南アフリカを舞台にした大学教授のスキャンダルからさらなる悲劇へ。それでも生活は続く。どこかで折り合いをつける人間。究極的な個人の孤独さと生の達観。

犬として生きることの「恥辱」あるいは「新生」。アパルトヘイト撤廃後の南アフリカを舞台に「文学無き時代」に放り出されたひとりの大学教授が犬として生きる「恥辱」を噛みしめながらも、新たな価値観を獲得していく過程をリアリズムの筆致で描く。本作において語られている人種的問題というのは言葉は悪いがおそらくステロタイプの現実に過ぎないわけで、いくつかの「審判」を経ることによって、主人公の世界認識がたしかに変っていく、その変化を注視することが重要なのだ。その意味で本書は掛け値なしの文学である。傑作。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/19

出口の見えない不条理な世界に空恐ろしくなった。主人公の転落は自業自得だが自分が当事者ならきっと耐えられない。

02/17:ichioka
02/07:赤穂浩之
父と娘のそれぞれの「恥辱」への態度の違い。その背景にある西欧主義とアフリカの歴史、様々な背景が見事に描かれていて、どのようにして読めば良いのか困惑してしまった。面白かった!
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/06

静かに淡々と幕を開けたひとりの男の物語は、気がつくと読者を恐るべき場所へと導いている。そこでは想像を絶するような南アフリカの現実が描かれ、投げかけられる多くの問いは永遠に宙に浮いたままだ。生とは、秩序とは、平和とは何であったのか。「文学無き時代」に生きる者たちの衝撃的な物語は、あらゆる価値観が根こそぎなぎ倒されるような痛みと、不思議な安らぎを感じさせた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/21

突き放したようなラストに、端的な現実の在り様と、それを受容しひとつ突き抜けた人間の姿が際立つ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/07

簡潔な文体がずしりとのちにおもたく響いて、いつまでも背中に乗っているみたい。物語から突き放されたあとも体の奥のほうがいつまでもツキツキ痛い。

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恥辱の 評価:69 感想・レビュー:37
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