さむけ (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-4)
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さむけの感想・レビュー(160)
面白かった。キャラクターの雰囲気がいいね。全員、きちんと描写されている感じがする。ミステリとしても、面白かった。しかしこれ、本格ミステリといっても問題ないんじゃない?ハードボイルドってなんなんだろう?そのラインを知るためには、もっとハードボイルドを読まなきゃいけないんだろうな。
再読のはずなのに完全に忘れているという…w そんな再読(?)だけど、改めてこの邦題の素晴らしさに気付く。『寒気』、だったらなんの感慨も抱かなかっただろうなあ
新婚旅行で新妻が消えた。その調査を依頼された探偵が謎を追ううち、別の殺人事件が発生。過去の別の事件との思わぬ関連に徐々に近づいていく、情に流されない冷静な主人公リュウアーチャーが、かっこいい。犯人像がまるで見えてこず、途中やきもきしました。久しぶりに触れた海外小説、しかもロスマクドナルドといえば「動く標的」しか知らなかった自分は、ハードボイルドの香りが懐かしかったです。派手な小説ではないのに、読ませる展開。やはり有名どころの作家さんは違いますね。驚愕のラストにはタイトル通り、「さむけ」が。
ハードボイルドで一番ゾクゾクするのは過程。魅了されるのは行間だと思った。格好いいだけではハードボイルドとは言えないんだよなぁ、と改めて。
傑作というコメントに納得。
まさに『さむけ』。ミステリーとしてアンフェアな結末を予想していた(与えられた材料からは浮かび上がらない全くの第三者が犯人)けど、見事に裏切られた。もちろん良いほうに。
☆8 いやー、傑作だ。人に対して醒めているというか諦観した雰囲気を持つ探偵のリュウ・アーチャー。だから人を簡単には信じないし、簡単に拒絶もしない。一歩引きながらも丹念に取り組んでいく。何か信念を持ってるようにも見えないんだけど、非情なまでに真実を追い求める。そこで見えてくる人間関係は複雑だけど、それも必然だったと思えるロジック。でも後半は違う意味でドキドキした。真犯人が登場人物以外にいそうで、最後にぽっと出てくる残念な感じかと思った。しかし、そんな心配は無用だった。まさに、さむけの走る驚愕の結末に大満足。
美しい文体で綴られるクールな探偵の物語。ややサスペンス調か。話の伏線が広すぎて、ともすれば何の事件をおっているのか見失われがちだが、本筋はあくまでもぶれない。意外性で攻め、途中で読み休ませる機会すら与えない。300頁あたりから興奮が持続し、一気に解決。とにかく読ませる本だった。犯人がまるでわからないというスリルでここまで引っ張る作品もないだろう。名作だろうが、派手な作品ではない。が、読んでおきたい力強い作品で、あなたの心に残り続けるだろう。
ロス・マクドナルドは初めて読んだ。評価の高い作品ってことで期待して読んで良かった(笑)途中で真相は分かってしまいますがそこに行くまで飽きませんでした(笑)フィリップ・マーロウにはかないませんがリュウ・アーチャーもいい感じでしたね(笑)チャンドラーの作品とはまた違った雰囲気が良かったです(笑)他の作品も読まなければ(笑)
現在目の前で起きていることは、全ての過去の積み重ねであり、未来とは必ずしも全ての人の前に平等に開かれているものではない。物語をとおして、ある2人の人物が起こしてしまった長い物語の結末。2人を除く全ての登場人物は、彼らの愛憎と嫉妬に巻き込まれた普通の人だったのに…という、やりきれなさが読了後には残りました。
探偵リュウ・アーチャーのストイックな目を借りて、人間の実存を底から見つめる戦慄の心理ミステリー。関係者それぞれへの聞き込みが、人々の傷や虚無を浮き彫りにし、冷ややかな中にアーチャーのどこか人間味溢れた眼差しが感傷を刺激する。派手なシーンがないのにぐいぐい読めるのは、全編に人の深層を見据え、それを描こうとするクールさがあるからだろう。事件の真相はさむけを超えて、真底震えるような感覚がある。この真実には確かに、アーチャーほど虚無的でありながらタフな男しか対峙できないだろう。心理ハードボイルドの最高傑作
図書館で借りた本がかなり年季が入っていてカビくさかった・・・内容も古臭く・・・。 海外ミステリーは登場人物が多いとなかなか頭に入っていきません。でも人物や背景の点と線がつながっていくとなるほど!
ハードボイルド小説。探偵リューアーチャーは新婚旅行初日に失踪した新婦の捜索の依頼を受けるが、調査の過程で殺人事件に巻き込まれて…。話としては少々古くご都合主義かなと感じる部分もあったが、なかなか面白かった。
知的な会話の応酬が心地よいハードボイルドミステリでした。ラストには寒気を覚えますが、巷で起こる様々な事件(殺人含む)のウラには、こんなストーリーも実際にあるんだろうな。。。やりきれない。。。
「さむけ」というタイトルにどんな怖い話かとドキドキしたけれど、怖い話ではなかった。しかし話は思いもしなかった結末でとても満足!強いて言えば人の心にさむけをおぼえると言う事でしょう。
ハードボイルド探偵たるもの気のきいた言い回しの一つも言えなきゃ勤まらないものだけど、リュウ・アーチャーのそれは過去の自分への皮肉に近い。時にそれは優しさとして現れるが、決して甘くはない。アーチャーというキャラクターに深みを持たせる、なんともかっこいい表現だ。
読みやすく、ハラハラする展開が続いたりする訳でもないのに長さを感じない不思議…一つ一つ情報を集めていく過程が心地よいからかな?終盤は意外な展開なのに思いのほかあっさりとしている印象。なんだか感想を書きにくい…でも面白かった。
面白かったけど、隠された人間関係や過去の事件との繋がりを突き止める際、偶然に頼ってる所が数ヶ所あり、ちょっと醒める部分があったかな。
人によってはご都合主義と感じるかも。
翻訳のせいか、作者のせいか、余りはいりこめなかった。後半、離婚していたあたりで誰が相手か判ってしまったので、流し読み。ちょっと飽きた。入り込めたら面白かったと思う。
新婚旅行初日に失踪した妻の捜索を依頼されたアーチャー。程なく女は見つかるが、直後、殺人事件に巻き込まれる。三大ハードボイルド探偵とまとめられがちだけど、実はけっこう個性豊か。クールでスタイリッシュなスペード、無頼で皮肉屋のマーロウ、スマートで理性的なアーチャー、といった印象。この事件は当然アーチャー向きの事件。ややこしい事件をあちこち飛び回って捜査する。スペードなら途中で投げ出しそうだし、マーロウなら死体がいくつか増えそうだ。そして、ラストが衝撃。すべてが終わって感じるのは、まさにさむけだろう。
平凡な事件から始まり、どことなく盛り上がりにかける展開かと思いつつ読み進めていくと、恐ろしい真相が。タイトルに偽りなしでした。脱帽。
練りに練られた構成にひたすら驚くばかり。読了後に思わず溜息が零れた。 心理描写が鋭く非常に面白かった。 ただ、最後の片付け方が雑な気もする。
さむけの
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感想・レビュー:60件














ナイス!






























