ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)
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ゼロ年代SF傑作選の感想・レビュー(496)
秋山瑞人目的に読んだ本。単なる短篇集かと思いきや続編や外伝物ばかりで少々とっつきづらい。しかし「地には豊穣」と「おれはミサイル」の二編は素晴らしかった。前者は進歩していく技術、抑圧され消されていく文化とそれに対する葛藤が描かれていて面白かった。後者は戦闘機とミサイルの話。機械しか登場しない無機的な世界観だが登場人物(機械?)は恥じたり生き方に美学を持つというなんともまあ不思議奴ら
収録作家さんの他の作品を読みたいと思わせる良いアンソロジー。続編・外伝物が若干多し。ラノベ・ゲーム畑出身作家ばかりだが、解説を読むとそれにも納得できる。ミステリと違ってSF業界は大変だなと。ラスト二編と解説が秀逸かと。個人的には秋山さん目的で買ったから得した気分。
どの作家も作品を読んだことがない状態だったので、外伝的な作品は読みにくく感じた。SFってもともと定義しにくいジャンルだとは思うけど、それにしてもこれじゃない感が非常に強い。嫌いじゃないけど、なんか思ってたものとは違うぞ、と。
『マルドゥック〜』はカオティックな戦闘シーンの描写が秀逸。 『地には豊穣』の長谷敏司は『あなたのための〜』でも思ったが、エピソードを積み重ねて描写の印象を操作するのが上手い。 『俺はミサイル』はミサイルたちの描写に宮沢賢治作品を感じる。
全体的に、設定が内容に追いつけていない感がある。SFのライトノベル化、と言ったところだろうか。ただ、そんな中でも長谷は安定していた。『あなたのための物語』の設定を引き継いでいる『地には豊穣』では、民族への帰属意識が薄れてきているという、世界的な問題について焦点を当てていた。何を土台にして生きるか、死ぬ時に確かなものを一つでも持っていられるか、みたいな感じ。なるほど確かにそうだなと思わされてしまうのが、長谷の凄いところ。こういった作品があるから、SFはやめられない。
再読。好きな作家が目当てだったけれど、その方以外の話もたいへん楽しめる。SFの新しい世代というカテゴリだけれど、そういう枠がなくてもいいなぁとおもったり、でも、書いている側や出版側はライトノベルにはしたくないんだな、とおもったり。デビュー誌から出版社を移って伸びたって人も多いし……うーん。<既に内容と関係無いような
傑作選なのかはさておき、とてもよかった。マルドゥックの短編ならではのクスリとさせるバトルシーン(?)もよかったし、「おれはミサイル」のどこかノスタルジックな雰囲気もよかったが、なにより「地には豊穣」が最高だった。SF的視点からグローバリズムというむずかしい問題に触れつつ、鮮やかで幻想的ながらしっかりと地に足の着いた素晴らしいラスト。ただ一篇ごとに挿入された解説は駆け足すぎるせいかどれもあまり作品や作者の魅力を表現できていなかったようにも思う。
冲方丁のマルドゥック番外編、長谷敏司のITP関連短編は、本編を読んでいることによる補正を差し引いても素晴らしい出来。ただ、長編の外伝的な作品が他にもう一遍収録されているので、割合的に少し多い印象も受ける。割と前衛的な作品も多め。「デイドリーム」は途中まで萌えてしまったのが悔しい。
特にこれといってすごく好きな作品というのはなかったのだけれど、色々な作家さんを知る機会になってよかったと思う。個人的には好きだったのは「俺はミサイル」と、ネトゲの話。マルドゥックは読んだことがなくて「外伝か~」と嫌な気持ちになったのだけれど、読んでみたらちゃんと短編として面白かったので本編もちゃんと読みたいと思えたところに冲方さんの実力を感じた。解説をさらっと読んでしまったのでそこはちゃんと読み返したい。
SF傑作選といいつつラノベ成分がだいぶ侵食してきてる気が…選が偏ってないかこれ?収録作の中では長谷敏司『地には豊穣』秋山瑞人『おれはミサイル』が単品としても秀逸。冲方さんの『マルドゥック』番外編は流石。
SFには苦手意識があるのだけれど、これは全部読めました。ただ、設定とか世界観とか理解できなかったものもある。「おれはミサイル」は小難しいところがなくて、スッと読めて気持ちのよい作品。「デイドリーム、鳥のように」には、割とびびったけど、そのぶん印象に残っている。
ゼロ年代前半から中ごろにかけてSFマガジン誌上で発表された短編のアンソロジー。 既読の『マルドゥック・スクランブル~』は別として、奇抜な設定の話が多くそれぞれが短いため、よくわからないままに終わってしまう。長編か、作者毎の短編集の中にあるものだとして読んだなら感想は違ったかもしれない。ラスト二編の『地には豊穣』、『おれはミサイル』はしっかりとした世界が出来上がっていて良かった。
海猫沢めろんのアリスの心臓が傑作.量子論で萌えでボーイミーツガールでファンタジーで,どこに収束するのかと思ったら収束しないままキチッと着地しやがった.恐ろしい.
海猫沢めろんの作品は初めて読んだが、あかほりさとる的フォントいじり・レイアウトいじりが隔世遺伝的にこういう形で発展したのかと感心した。あまり好きではないが。
70年代生まれのSF作家の傑作短編集。新城カズマは生年月日が不明なので除く。全8編のうち5つは、長編の前日譚や後日談になっていて他作品との繋がりが楽しめる。桜坂洋のは泣きかけた。オンラインゲームを発端にした謎が、ミステリのような展開で解かれていくのも面白い。海猫沢めろんは、文章が過剰に弄られていて何を読んでるのか分からなくなる。次元の捉え方自体は珍しくないけれど、そこにフォント遊びを混ぜるのは爽快。ふわふわ。長谷敏司は、人格の改変。テーマの重さとは裏腹に情景描写が印象的で後味が良い。秋山瑞人は流石の面白さ
★★★☆SFをあまり読まない自分にも「マルドゥック・スクランブル“104”」「おれはミサイル」は楽しめた。他の方も言われているようにシリーズの外伝とかは載せないで欲しかった(それでも「マルドゥック・スクランブル“104”」はおもしろかったなぁ)
10.2.20.380p.画:シライシユウコ。冲方丁「マルドゥック・スクランブル"104"」ウフコックとボイルド 新城カズマ「アンジー・クレーマーにさよならを」少女たちの電脳? 桜坂洋「エキストラ・ラウンド」オンラインゲームと現実。 元長柾木「デイドリーム鳥のように」BL? 西島大介「Atmosphere」アトモスフィア 海猫沢めろん「アリスの心臓」よくわからん。 長谷敏司「地には豊穣」日本文化の研究。 秋山瑞人「おれはミサイル」ミサイルと発射台がしゃべったら。
《★★★☆☆》好みなのは『マルドゥック・スクランブル“104”』『アリスの心臓』『おれはミサイル』。むしろそれ以外は微妙でした。というか8作中3作が別に本編のある外伝なのは個人的にイマイチ。傑作選と銘打って単体で出すなら外伝は含めないで欲しかったと自分は思います。
「ゼロ年代」って何だよ、とは今でも思うのだけど、ここで読める作品はそれぞれに「確かに『ゼロ年代』っぽいかも」と思わせる感じではある。まあそういう意図の元に編まれているのだから当然ではあるけれど。「ゼロ年代」で「SF」なんて胡散臭い単語を並べた上に「傑作選」と来れば。 とりあえず最近の(でもないか)若手(でもないか)作家をチェックするには便利かも。また、作品について「上手い」「良い」「面白い」の評価が自分の中である程度独立にあることを再確認させてくれたという意味で、個人的に「良かった」かな。
やはり冲方丁の躍動感ある文章はSFによく似合う。しかしSFって屈折した世界を描くツールでもあるけど、一歩奥に入り込むと「?」のままで読み終わる場合があるよね。そんな様々なSFが詰まった本だ。
これがSFを代表するというのなら、僕には無理。「アリスの心臓」は投げました。サイエンス・フィクションでも、スペース・ファンタジーでも、すこし・ふしぎでも何でもいいけど、SFの世界で何が表したいのかさっぱりわからん。高尚すぎるアートは凡人をお呼びじゃないんですね、ハイ。他はそれなりに楽しめましたが、まあ、あんま印象に残らんかったな。「おれはミサイル」わかりやすくてよかったー。
ゼロ年代SF傑作選の
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感想・レビュー:205件















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