Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)
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Self-Reference ENGINEの感想・レビュー(778)
マザーコンピュータが支配する未来世界とか、時空間が変わってしまった世界という設定はSFではよくありがちな話であるはずなのに、この本は全然ありがちではなく新鮮だった。型を壊すにしても、乱暴に壊すのではなく、知的に、ユーモアをもって壊しているところがいい。最初の一文から最後の一文まで、しっかり楽しめた。なんだか気に入ってしまった一冊だ。
はじめに断っておくと、ぼくは『これはペンです』『道化師の蝶』の二作を読んで円城塔さんが素晴らしい作家であることを知っています。そして、デビュー作である本作がとても重要な作品であることも知っています。しかし、それを承知で感想を述べると、いまいち合わなかったかなあという感じです。短編集として読めば前半が秀逸で、後半はかなり抽象的になってくる印象です。最後の方で作品を読み解くヒントのようなものが提示されてはいるけど、はっきり言ってよくわからない。著者の本を一通り読んだ上でまた戻ってきたいデビュー作ではあります。
断言しよう。この本には、読む意味が無い。同時に、読むべき理由が全て含まれている。全ての可能性はこの本の中にあらかじめ書き込まれているし、それと同時にすべてあらかじめ失われている。僕は思う。この本は生きる意味を示している。生きる意味は無限に存在している/生きる意味なんてものはそもそも存在しない。ーーでは自分の生きる意味はどうやって見つけたら良いのだろう?それは自分自身の中に記述されているはずだ。自分を参照し、その意味を見いだせばよい。Self-Reference.
クスリと笑えて、心温まる20編あまりのほのぼのエッセイ集かと思っていたら、ふいにぐ らぐらぐらぐらっ、と脳みそだか心だかを揺さぶられるので、油断なりません。
非常に難解
短編集のような長編
セクションが集まって1つのストーリーを創り上げているものの、それはとても不完全
ただその不完全さは作者の意図でもあるから評価に困る
芥川賞作家の処女作という前提がなければ読みきらなかっただろう
伊藤計劃の『虐殺器官』の方が好み
もう一冊くらいは読もうかな
ここまでわけがわからない本は久々だった。程度の差はあれ各章が世界観を共有してはいるのだが、私の読解力では独立した短編にしか見えない章がときどき挟まるので前に出てきた設定を忘れるし、そもそもどこまでが同じ時空の話なのかよくわからない。でもまあ、あと2回くらい読めば半分くらいは理解できるかもしれない気もする。しかしそれよりすごいのは、わけがわからないのにわからないままで最後まで読めるところだ!
僕の頭では理解できませんでした…けど新しい文学の世界を垣間見た気がします。個人的には、後半で色々な話が急展開で進んでいくけど決して速いわけではないという他では得られない独特な話のスピードが好きです(^^)
面白いけど、6割くらいわからない感じ。Balletは好き。リタとジェイムスの名前が出てくると、どうしたの君ら、とちょっとうれしくなる。変な話系は07Bobby-Socksと09Freudが楽しかった。床下からフロイトが出てくるって何それ(笑)
「Bobby-Socks」「Freud」
「Yedo」「Echo」の本筋を離れた話が好み。この本じゃ、総てが本筋で全てが脚注にしか過ぎないのだろうけど。
芥川賞を取られたのを機会に積読状態だった本書を一気読みしました。一話一話は思ってたより読みやすいと思います。たまに、ここは私が理解出来ないのか不条理を楽しむべき部分なのか迷う所はありますが。巨大知性が段々かわいく見えてくるのが不思議。
やはりよく理解はできないが面白い。わからなさが面白いとしか書きえないのがもどかしい。特に心に残ったのは「Echo」。作者の芥川賞受賞が、あの馬鹿のおかげで思いっきり霞んだのはある意味日本SF界にとって僥倖なのかもしれない。
だいたいほとんど意味がわかりませんでしたー。しかし? だから? 読み進めることが無性に気持ち良かったです。満足な一冊でした。途中から、巨大知性体かわゆ((*´∀`*))とかなったし。短編めいた体裁で、単体でいえば、Sacraがめっちゃ好き。両極で美しい!!
読んでいくうちに内容が把握できてくる感じなので、飲んだ帰りには読めません。 久方ぶりに、頭を使って読む作品に出合ったような気がします。
非常に面白かった。22個の短編で構成されてるわけだが、イベントという単語によって各々が結びつき、一つの長編にもなっている。名前が名前だしエピローグ読んだ時にこれってもしや?と思ったらやっぱり最後は思った通りで、ディファレンスエンジンを知っている身としてはニヤニヤせずにはいられなかった。boy's surface読んだ時も思ったんだけど、円城塔はやっぱ構造美の人だなと。そう改めて思った。
精緻を極め、突き詰めていくと、曖昧さに辿り着く。その曖昧さに、ナンセンスや、幻想や、あるいは批評を埋め込むと、SFになる。そんなひとつの証明として、『Self-Reference ENGINE』はある。ような気がする。滑稽で、シュールで、せつなくて、笑えて、過去であり、未来でもあり、行ったり来たり捩れてたり、つまりはすべての可能性と不可能性の中で、小説が、物語が、人生が、スパイラルしていく興奮と感動が、ここにはある。ような気がする。いや、ある!
信じられないくらい頭の良い人が本気で書いたヨタ話。SFと文学と哲学の境界線を軽やかに走破していく爽快感。難解なガジェットに飾り付けられたストーリーラインは、実は驚くほどシンプルで可愛らしい恋愛物だったりして、そのアンバランスさも面白い。芥川賞、おめでとうございます。
単に文字を目で追っていくだけだと置いて行かれそうな緊張感。単純な連作短編とは異なる複数のエピソードの複雑な絡まりに頭が混乱しそう。果てしなく再読する本になる予感。私の貧困な想像力では巨大知性体=火の鳥未来編(やったっけ)のコンピュータに変換されて何となくその世界観を思い浮かべてしまった。
冒頭から「これは、手術台の上のミシンと蝙蝠傘の出逢いのように美しいねじ式のドグラ・マグラか」と怯んだが、そこまで難解ではない。しかしまさか「くそっこんなのでwww」と言わされるとは。手触りとしては神林長平を火浦功方向へ若干スライドさせて、星新一のエッセンスも加えて煮詰めたというところ。
思いの外分かりやすくおもしろかった しかも『Yedo』や『Freud』などは抱腹絶倒、『Echo』や『Infinity』は静かに感動的だったりと、多次元的におもしろい 物語るエンジンの余熱が伝わってくるようで心地よかった
文学界新人賞の『オブ・ザ・ベースボール』は野球だけど、文庫版『Self-Reference ENGINE』はサッカーですよ(嘘)。2編増量のもくじからのおバカ連想。
理解出来たかと尋ねられたら、よく分からないと答える以上無いのだけれども、分からないなりに楽しめて、どことなく切ない、何とも不思議な作品でした。固い話かと思いきや、床下に22体のフロイトとか、バールのようなもので机のようなものやら家のようなものを壊してトメさんのようなものを助けるとか…時々ギャグ風味のエピソードが挟まっていたりするので侮れない。個人的には『Japanese』のそれ自体が最初に発見された15ページに戻って来る、その薄気味悪さが何だか好きです。
ちんたら読んでたら芥川賞受賞しちゃった。おめでとうございます。ウルトラハードSFであり、ホラ話であり、ボーイミーツガールであり、その他いろいろでもある。
べ、べつに芥川賞とったから読んだんじゃないんだからねっ、いやマジで、て言い訳する必要も別にないけど SF度の重たい連作短編で自分のようなSFひよっこは連作の全体を読みながら構成し直せなかったんだけど、解説の佐々木敦さんさすがっス そっかそっかと鮮やかに全部がつながりました でも短篇集として読んでも十二分におもしろいんだぜ? 時間がクラッシュして因果律が崩壊してマジでなんでもありなそんな世界のボーイ・キャント・ミーツ・ガール
時間が壊れた世界を描くSF長編(短編連作)。時間軸と共に物語も拡散し、難解と言うよりも煙に巻かれた感じ。個々のエピソードや文章には気の利いたユーモアが溢れ、ところどころ非常に面白い。ボルヘス、安部公房、小松左京あたりを混ぜたような雰囲気がある。
純文学という単語が大嫌いで、じゅの字も理解しようとせず日々を生きていたのだけれど、若干そちら側の匂いがしました。あ、すっごく面白かったです。 文章のセンスがとかくクレバーで、そのくせ時に支離滅裂だったり、間の抜けた用語が飛び出たり、文章中で上げては落とされます。 読み易いのに内容は知的で難しく、その実、根本的には何の意味も無い話がほとんど。ひたすら掌の上で踊らされているような印象でした。 直方体を転がすだけの話で、あそこまで華のある文章になろうとは…。 一種の力技感が迸る面白さでした。
割り切ったメタフィクション。支離滅裂ともいえる小説構造は、小説自身が自己言及“Self-Reference”することにより実現されている。しかし、巨大知性体「小説」は滅亡しているのだが、人間「読者」にはあまり関係のないことなのであるw
Self-Reference ENGINEの
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感想・レビュー:300件














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