天涯の砦 (ハヤカワ文庫JA)
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天涯の砦の感想・レビュー(239)
面白い。安定感のあるハードSF。徹底したディティールの書き込みが、架空の話なのにリアル感が増幅してていると感じました。「書き切った」感がある、気迫の1冊
誤解を招く表現かもしれないけれど、もの凄く、あっけらかんとしたSF。SFの魅力を凝縮し、素直にSFを楽しめるつくりとなったSF。小川氏は当たり前過ぎるSFを物凄く上手く組み立ててしまえる稀有な作家。彼の作品を読んでいるとあの新本格ミステリの旗手、綾辻行人氏を思い出してしまう。素直にジャンルの魅力を引き出し、ジャンルの力を大いに高めるという姿勢がタブって見えてしまうのだろう。本書もある意味、「館」ものSFバージョンみたいなところがあるし。まぁ、この人がいれば日本SF界は大丈夫でしょうと安心できてしまう。
Jコレクションで既に読んだけど、文庫で加筆修正されてるらしいので買ってしまったよ。う~ん・・・きっと前に読んだ時も思ったんだろうけど、クラークの「渇きの海」を連想してしまうなぁ。
軌道ステーションで起きた大規模な事故、生存者がいる区画は本体から分かれて大気圏へ!細やかで分かりやすいSFの世界観、壁の向こうは真空という閉塞感のある舞台に、クセのある登場人物たち、緊迫感のある展開にワクワクしながら読みました。
(☆☆☆)二ノ瀬とかのキャラは悪くはなかったけど良くもなかったかなぁ、というのが正直な印象。ここらへんはたぶん展開の割を食っているからだと思うのだけど(描写したいシーンにキャラが引きずられてる感がある)。とはいえ、ラストまで一期に読めたし十分に面白かったってのも事実。緊張感もちゃんと出てるし、設定などもリアリティがあっていいと思う
一気読み。想像もできないような宇宙空間の大事故を、非常にリアルに描く。小川一水さんの作品は、手堅く面白い。よくない点では、ラストがちょっと微妙かな。大島くんが生きてるなら、キトゥンと再会させてもいい気がする。
熱血的雰囲気は苦手なのでちょっと…だったが、真空・無重力下でのいろいろなものの挙動はすごく気を遣って検証されているのがよく分かった。あと久我山捨て身の?反撃のシーンが突出して格好良かったです
他の作品と比べると、確かに皆気性が粗め。漂流という状況下での人間の剥き出しの感情、理性的な行動。〆がいつもよりあっさりしていた気がしますが、これはこれでいいと。こんな素敵な童貞という響きは初めて。
職人を書かせたら並ぶものはいない(←どういう賛辞だ)小川一水の災害パニックもの。今回も職人さんの存在が光ります。登場人物全員に、なんらかの救済があるというラストシーンがちょっとなぁと思いましたが、じゃぁどうなったらいいのかと問われると言葉に詰まるし、この人らしい話運びといえば言えるので、まぁいいかとも思います。
小川一水は災害下の現場を描くのが上手いなぁと改めて感じました。生存者たちが下手に協力しあわず自分勝手に行動するのはリアルにも感じ、逆にそのキャラクターが極端すぎて違和感も覚えます。でも終わり方は結局のところ小川一水らしいですかね。
特定の人物の、事件→トラウマ→救済の流れは相変わらず無理のある感じで鼻につくけど、周到なリサーチに基づく“リアル”なリアリティは圧巻だった。
こういうパニックものだと、大抵登場人物一人一人に何か特技があって、助かるには居合わせた全ての人達が必要になるのだけど、この作品ではそんなことはなかったぜ!…まぁ、でも現実は「こんなもん」なのかもしれないなぁ、等と。そこが妙にリアルでした。読後のカタルシスはないけど、これはこれで新しいパニックものを読んだ気分です
少ない登場人物で色々な性格の人を描こうと思ったら、各人の性格が濃い目になるのは仕方がないかな。追い詰められた状況でも自分を保っていられるか、ちょっと自信はないのだけれど。生き残っていける人間になりたいな。
まさにコズミックホラー。いや違うけど。/実際、舞台設定の絶望感だけで傑作級だと思う。 /タイトルの砦、というのがすこし意味を掴みかねたが、要するに「壁の向こうはすべてが敵だった」ということかな。宇宙空間での生存は戦いとイコールだ、みたいな。
序盤の真空死の描写が強烈。第六大陸ではワクワクさせられる場面が多かったけど、やっぱり宇宙というところは困難が多い場所なんだなと改めて感じた。
第六大陸には劣るか。SFというかパニックものかな。著者もあとがきで述べていたが、登場人物がくどい。今度はもうちょっと薄めで書いてほしい。
宇宙を舞台にしたパニックものの傑作。世界の掘り下げが素晴らしく、緊迫感に溢れたシーンの連続で引き込まれる。ページを繰る手が止まらなくて困った^^;
こういう脱出もの大好きです。地図とにらめっこしながら読む快感!閉じ込められた人達それぞれの個性も、納得させられるだけの背景設定があって良いです。八方塞がりの前半はドキドキですよ。
後書きにもあるように、今回は登場人物が激しい。みんな日本人だったけど、洋画のようでした。おかげで、人間関係でしばしば胃が痛い思いをした…。ともあれすごく面白かったです。犬最高!
小川一水のメルクマール。彼の幼年期はここで終わった。Jコレクション版に較べ、スピノールへの伏線が増えていて瑕疵がなくなったように思う。あれ、これって傑作なんじゃね?
一部の登場人物の性格設定が非常に不愉快だったりしますが^^、考証がきちんとしていて(無重力下ではモノはどういう振る舞いをするかという描写)、宇宙版「ポセイドン・アドベンチャー」的緊張感あふれた面白い作品でした。私的にはけなげに頑張る二人の子供たちのエピソードにハラハラして感情移入させられました。
良くできたパニックSFなのだろうが、ややキャラ造詣が極端に走りすぎて、理解はできても共感ができない感じがした。いやもちろんサスペンスもアクションも見せるしSF考証もさすがなんだけれども。
天涯の砦の
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感想・レビュー:60件














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