ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
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ブルースカイの感想・レビュー(674)
「中世ドイツ」「近未来のシンガポール」「現代日本」それぞれの描写は楽しめたけど、それをつなぐSF設定が」なんか唐突なかんじがした。(^^;)作者の少女論は面白い
何回か挫折してやっと読めた。一章のマリーが主人公なのかと思ったら、ソラが主人公でびっくりしました。一章が面白かったから、ちょっと勿体無いかなと。別のお話でマリーのことをもう少し読んでみたいです。桜庭さんの書く少女はリアルで、変わらずすごいなと思いました。
中世ドイツ、近未来のシンガポール、そして2007年の鹿児島。パスワードは「青い空」。時空を超えた、女子高生。SFと桜庭さんのコラボ、しかもハヤカワ文庫??と想像つかなかったけど面白かったです^^1部2部がもっと膨らみそうなので、これを下敷きにしたお話も読んでみたいなぁ。つながっていたい、と書いた桜庭さんは、「さよなら、せかい。」と幕を下ろす。あー。桜庭さんだなーw
タイムスリップを軸として描かれた少女達の年代記。ブラッドベリ「火星年代記」のような静けさと物悲しさ、深く心を打たれる小説。
時代を超えて、人が何と繋がろうとしているかを考えさせられる。ツールは変れど人は人と愛を媒介として繋がりたいのだろう。『少女』から『大人の女』への変化の視点は桜庭さんの永遠のテーマに思える。『少女』だけに死を与えるラストが意味深。しかし、第一章のマリーのお話にすごく惹き込まれたので、三部構成だったのが不満。特に第二章は必要性があまり感じられなかった。『少女』に焦点をあてると、現在・過去・未来の三方向から描くのがベストだと考えられたのか?マリーとヴィクトリカが何故か重なった…。
第一章が凄く良くて段々尻すぼみになっていった感は否めない。桜庭一樹が得意とする少女の描写に関しても、主人公のソラより第一章のマリーやクリスティーネの方が魅力的に感じた。桜庭一樹だと思うからイマイチって思っちゃうのかな…。2011/548
1627年のドイツ、2022年のシンガポール、2007年の鹿児島…、それぞれの時代の少女(青年)が、時を経て繋がる…。三部構成と知らずに読み始め、ドイツのマリーの行く末が気になってしまいました…。ディッキーが創り出した世界のキャラクターがマリーなのかな…と、初め、ちょっと混同してしまいました。少女という幻想…、青空のイメージが切なさを感じさせる物語。そして、すべての時代を行き来し、「アンチ・キリスト」(ブルースカイ)を回収しようとする不気味な老人の正体が気になりました…。
中世ヨーロッパの女の子と近未来の青年を、現代の少女と対比、あるいは重ねて描くことで表される、少女性というものがいつ生まれ、どのように受け継がれるのかという作者の想像が面白い。少女の描きかたに関しては作者の得意分野というか、流石という感じ。第二部が特に良い。この本を読むような人はディッキーに共感する人も多いのでは。というかディッキーって、割と現代のオタクみたいな感じなのかもしれないとも感じた。
なるほどそうきたか、という感じの着地の仕方。なんかこう腑に落ちないところはぽろぽろあったんだけれども、そしてなんか「あれっこれで終わりにしちゃうんだ?」的なところはあったんだけれども、最後の一行の書かれ方というか、たたずまいというか、なんかそんなものがいいなあと思ったからまあよしとしてしまおうか、みたいな。
全部いい題材だと思うんですが、最初のマリーの話もっと読みたかったので、いっそそれだけで書いてくれたらと(笑)。第二部で高原英理の「ゴシックハート」を参考にした考察が見れてちょっと嬉しかったです。少女→青年(未成熟の)→老人(強化された)という風に、時代ごとに「いちばん弱きもの」たちが何かをバトンしていくのは面白かったですね。
すごく好きで刺激的な小説なんだけれども、やっぱり最後は尻すぼみ。スコーンと抜けるようなカタルシスがあったらなあ。桜庭一樹は平凡な日常に回収されていく形で終わらせることが多い。「赤朽葉家の伝説」もそうだったので、その点ではぼくの好みとはすこしずれている。「グラン・ヴァカンス」みたいに突拍子もない地点にまで連れて行かれる小説がすきなのだ。
平凡でごくふつうの少女を描く天才桜庭一樹さんが用意した物語は、少女を未来へ過去へ飛ばすというSFもの。過去の魔女狩りが行われるヨーロッパ、逃げ回る少女二人。未来での、IT化した中で自己を見いだせない青年との邂逅。ただ純粋に楽しめた感じ。/初期の作品なので、まだ拙い文章に桜庭さんらしさが織り込まれているのがなんとも良い。/しかし青井ソラの描写はちょっと変わっているくせに、やけにリアルだなーwすごい。/この物語、好きな人はすごく好きなんじゃないかしら。
三部構成。一部は、1627年、魔女狩りが行われたドイツを舞台にした10歳の少女マリーの物語、二部は2022年のシンガポールを舞台にした青年ディッキーの物語、三部は、一部と二部に登場する17歳の少女の物語……。一部での謎が回収されないまま終わってしまった感じがする。ちょっと消化不良気味。一部を読んでいる時点では面白くて、期待しつつ二部、三部を読んだんだけど……、中途半端な感じかな。
少女、青年、老人、それらをクリーチャーとする描写の仕方はさすが。どこかにとらわれている、箱庭の中にいるような少女的?な感覚の描き方は本当に桜庭一樹先生独特のものだなぁ、と。
システムというSF的なものより、マリーという少女の強さや、AIを搭載された架空の少女の中の女性との矛盾、絶滅危惧種である17歳の少女の儚さが印象的でした。わたしもこうやって”少女”たちに魅了されていくうちに自分の中の”少女”も絶滅してしまったんだなと感じました。
? これは本当に桜庭さん?っと読み始めは表紙を見返すほど。読み進めていくほどに桜庭ワールド炸裂。うーん、でも桜庭さん、これはハードル高かったかも。この手の話、巧い人いっぱいいるからねえ。
中世、近未来、現代の3部構成のSFもの。第一の箱庭が、退廃したゴシックの雰囲気を醸し出していてこの手の伝奇だけでも全然良かった気も。3人のアンバランスな少女?たちを描く。読後はもやもやするけど、ここも箱庭かもしれないので仕方ない、瑣末なこと、トリビアだ。時計が何とも切ない。
桜庭さんの文章にうっとり。少しグレーがかった雰囲気がたまらなく好きだ。ともすれば大袈裟になりそうな、独特の台詞まわしもいい。厳しい現実とファンタジーのバランスが絶妙で、しかしどちらも容赦がない。せかいはどうしようもなく絶望的だけれど、繋がっているから平気なのだ。
構成が練られてると思いました。異世界トリップモノなのに、本人の視点は最後だったり、それに伴って、徐々に青井のキャラが分かってきたり。10歳の大人と24歳の子供の対比がテーマなのかな。世界が変わっていく中で、変わらないもの=ブルースカイっていう終わり方はきれいだった。あと、ファンタジーなのに情景描写がすっと頭に入ってきた。なんでだろ。
第一部は中世ヨーロッパが舞台の少女小説。SFというよりファンタジー的な印象だった。第二部は未来のシンガポールが舞台。一人称が「ぼく」であるからか、村上春樹みたいだと思った。文章自体は訳文ぽかった。第三部は現代の日本の少女。「少女には向かない職業」とかと同じような文章。 世界の繋がりかたがどこか不思議で、だけど桜庭さんだーっと思った。面白かった。でも最後の「さよなら、せかい。」が悲しくて悲しくてならなかった。
キレイな文章。第一章がすばらしい。祖像もつかない展開だった。セーラー服でなんかちょっと萎えたけど。あとは少女や青年や老人などについての文化的な考察におどろき、すごいと思った。でも各時代にいろいろと未回収の謎が残っていたのがちょいと不満。第三章があんなに短いならいっそオチだけで良かったのではとか思う。
名作だ。世界との繋がり、未来への繋がり。二つのラストの爽やかさと青い空。読後感が凄く良かった。今回は急ぎ目で読んでしまったので、作中幾度も出てきた「少女という概念」についてはゆっくり再読する時に考えてみることにする
桜庭一樹にはまり、本を漁っていたらなかなかに興味の惹かれる帯を見つけてしまいさっそく日本から取り寄せました。自分は現在シンガポールに住んでいるので第2部のディッキーの舞台や会話の様子が安易に思い浮かべられ、冒頭部分ではニヤリとさせられましたね。しかしやはり、桜庭一樹の【少女】というものは救われない。救われないが勇敢と賢さを兼ね備えている。この話自体をハッピーかバッドととるかは自分次第だが、個人的にはハッピーだと感じられた。なぜならせかいがつながったのだから。
再読。「青井ソラ」という名前が、どの世界でも上手く変換されなかったように、「少女」は現代だけの儚いものかもしれない。最後に全てのピースが収まるべきところに収まった感があるラストが綺麗だった。
魔女裁判から始まり、シンガポールのクリエーターに続き、種子島の女子高生に続くという内容。一見すると何にも関係のものが、システムにより繋がっていたように感じました。読んだ人がそれぞれの感想を持つそんな内容でした。
「まず若い女になって、子供をたくさん産んで、でっぷり太って、やがて皺くちゃの老婆になる」と言った桜庭風の少女性の捉え方は大好き。七竈、赤朽葉、ポートレートも。物語の帰結する所があまりに突飛で不思議な読後感だった。少女と言うクリーチャー。これは2007年の本だよディッキー。第一の箱庭が好き。翻訳機にかけられたブルースカイの口調にヴィクトリカの面影が見受けられる。やはり桜庭これぞ桜庭。
どこかで読んだような話だなぁって最初思っていたら、以前読んだのを忘れて再読しているだけだった…… それはさておき。近代が生んだ「少女」あるいは「青年」というクリーチャー。カルチャーをつくりだす、一過性の不安定な存在。そんな彼らが、システムにアクセスしてつながるお話。 自分はもう、そんな時期を過ぎてしまっているから、理解はできるけど、共感はできなくなってしまっていた。それでもそんな刹那的な感性には、失われてしまっているからこそ憧れるのです。
表紙を新たにした版を店頭で見かけ、そういえば読んでいなかったと思い、読んだ。自分の中には、絶対に手に入れられないものとして「少女の感性」への憧れがあるのだけど、桜庭一樹はそれをうまく表現してくれるので好きだ。様々な時代における少女をねっとりと描き出してくれた。すべての少女に共通する概念として、青い空があるのだろう。物語の振り幅と、最後に収束させるテクニックは素晴らしい。やはり少女はいつの時代にも存在するのだと思う。そしてそれはある限られた瞬間の文化なのだと思う。
ブルースカイの
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感想・レビュー:157件














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