サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
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サマー/タイム/トラベラー 1巻を追加
サマー/タイム/トラベラー 1巻の感想・レビュー(414)
ブックガイドにしてもいいくらい次々と時間SFの名作の名前が出てくるし、アメリカンオールディーズの音楽に、ツールドフランスに、奇妙な哲学や倫理学にととにかくいろんな要素が詰まっていて、それでいて物語は破綻していなくて懐の広さというか奥行きに驚く。物語はある少女の時間跳躍による消失事件についての回顧の形で進んでいくが、一体どんな事件が起きたのかを推理しながら読む一風変わったミステリとしての読み方もできるかもしれない。「あらかじめ失われた未来」と地方都市って設定が僕は特に惹かれた。
タイムトラベルSFを作品内で分類しているのが貴重。「過去は改変可か、不可か」という軸と「悔恨欲と俯瞰欲」のどちらかという軸の二つに分け、古今東西のSFがどこに当てはまるのかを語り合っているのは楽しい。その分類でいくと、この物語は悔恨欲か。主人公の語りが回想になっていて、作中で言う「あらかじめ失われた未来」が全編を覆う郷愁さに隠れて不気味な気配を漂わせている。ただ、語りが長いし結末を知らない読者はついていけないしで散々。この語りが二巻の読了感にどう印象を変えるのか楽しみ。『猿の惑星』五部作の考察は面白かった
これからどう展開するのか2巻が楽しみ!夏休み、仲良しグループ、タイムトラベル、田舎の風景、まだ人生を知らない生意気さなど好きなものがこれでもかという感じで詰まっていて読んでてきゅんきゅんします。名作タイムトラベルものSFを何作か読んでいるとより一層楽しめます。ラノベちっくな語りや表現はあざとさもあるけど私は素直に楽しめました。鶴田さんの表紙も素敵です。
シニカルでひどく衒学的な主人公たち。だけれど、たぶんこういう高校生はどこかにいるだろうなぁ、という謎の説得力がある。下巻を読まなければわからないけれど、このようなキャラに設定した理由はきっとどこかにあるんだろう。それを探しに、僕は下巻へと読み進める。
色々なTT(タイムトラベル)物のSFが出てくる話だった。作中では「ここがヴィネトカなら、きみはジュディ」を押してたけど、僕は「しばし天の祝福より遠ざかり」の方が好きだなーとか、タンポポ娘って有名だけど読んだことないんだよなー、とか色々他の作品の事考えながら読んでました。TT分類法の所で出てきた図は、今後読むSFの参考になるかな。この作品の下巻は、たぶん読まない。
思わせ振りでモヤモヤさせられるとか言われそうな文章ですね、要は常に未来からこの夏を振り返った視点でいる点ですね、自分は正にこのテーマと深く関連していて細かいとこまで構成が良く練られていて感心しました。あの頃バカやっていたなみたいな感慨なんか思い浮かべて読む事を想定されて書かれたんだろうと思えますね。「夏への扉」での日々がそしてTTの遊びの一環としての調査と資料分析が、彼らの変わらない日常の象徴であると同時に変わり始めるファクターでもあるとか、叫びたくなるくらい青くて苦くて堪らなくなるような懐かしさを覚える
SFって奥が深い。性格的に「失われた未来」いくつものパラレルワールドが生まれてしまうよりも、矛盾の生じる「変化する未来」のほうがタイムスリップは好き。それにしても読めば読むほど自身が文系であることを実感。如何せんページの進みは遅々。
語彙が豊富で、知識も潤沢で、やっぱり作家さんはすごいなあっていう印象。主人公その他が哲学を振りかざすっていうのは好きなんだけど、登場人物皆がそんな感じで少し疲れる。話の進め方としては、あの頃の僕は何もわかっていなかった……っていう口調が多すぎて残念、せっかくのSFなのに。時々「アエリズム」に感動する他は、まあ一巻ってことでストーリー的にはノーコメント。
少年少女がわいわい集まって何かすると言うお話が好きなので、これはぴったりでした。主人公がこの手の巻き込まれ型?にしてはシニカルな感じなのが珍しい気がします。このクールな仮面が剥がれるような展開はあるんでしょうかね。後半に期待。どうでもいいけど途中まで涼は女だと思ってました。
不穏な空気だけは感じるのだけど、物語がぜんぜん進まずじれったい。一人称の語りもなんか薀蓄たれたり回りくどかったりで少々まどろっこしい。2巻で物語が動き出したときしっかりついていけるかなと少々不安
夏なので再読、といっても発売当時以来なので、かなり…。”倶楽部”って、プラトニックチェーン+SNS的な使い方、およびユーストなどってところかなぁ?今にして思うと。
基本的にモノローグで語るシニカルで蘊蓄たっぷりな主人公、であるため一巻はその地点までの土台であるがゆえ物語が動いてないのも仕方ないか。まあ後半どういう終着点になるやら。
技巧的に書かれた気持ち悪い文体及び縦ロールのお嬢様を筆頭とするキャラ像がどうも肌に合わない...舌を巻く量の引用も、物語を補強する方向ではなく本筋を解体する方向に働いてしまっている印象。2巻どうしよう。
何かが起こることは確実なのに、その何かがなんなのかわからないまま、田舎の成績優秀な高校生の、いかにもな哲学やらを展開させながら、蛇行しつつ前触れを進んでく一巻だった。青く歪んだ青春とタイムトラベル、SFの結末や如何に。結局話を進めるものは、いかにもな弁の立つ優秀なお嬢さまと、いかにもな優秀でニヒルな主人公なんです。
夏が来る前に読む。アニメの世界からそのまま抜き出したようなお嬢様キャラとか、引用やレトリックまみれの思考……うーん、こういうのをラノベというんだろうか。ちょっと苦手かも。ストーリーや悠有の描写はそこそこいいのに、キャラや文章がいちいち作り物っぽくて萎える。後半に期待。
えらく時間をかけて読んだ割にはあんまりストーリーが進んでいないという印象。いちいち思わせぶりな主人公の語り口や言動が鼻につく。薀蓄ネタについていけなかったというのもあると思うが。しかし続きが気になってしまうのは悔しいところだ…。
「天才」を描くのは難しい。僕が森博嗣を好きなのは、「天才」を上手く描けている(と思う)からだ。彼は「天才」に語らせる事なく、「天才」を騙る。新城カズマの様に安易に主人公を「天才」に仕立て上げてしまえば、主人公の語り口に「天才」を感じられない時、僕ら読者は、主人公を「天才」と診ずに、単なる「『天才』と思い込んだ厨二病」と判定する。しかし粗を探して読んでしまった一方、続編が気になる。詰まらない設定≠面白くない物語、ということか。凡人には「天才」を解せないという肢も残っては、いる。
『犬は勘定に入れません』にラノベ的味付けをたっぷりと施したらこうなるかしら、と一瞬思ったけど、次の一瞬で撤回。タイムトラベルネタと、薀蓄まみれの冗長さ、という点では共通してるとは思うけど、主人公の言動のせいか、こっちは読んでいて直接的にイラッとさせられる感じが強い。そう感じつつもストーリーの先は気になっちゃってついつい読み進めてしまうわけだけれども。
そういえばTT作品を読むのは初めてだった気がする。作中で色んなTT作品を目にしても内容が分からず、申し訳ないなあという気持ちと共に一冊で2粒以上美味しいという気持ちが両方芽生えた。タクトみたいなひねくれた友人は結構いる・・・かな
このさびれた田舎という舞台、キャラクターである高校生たち、その他の設定にノスタルジーが感じられて僕はこういうのが好きなんだなー、と改めて。話の中に出てくる過去のSF作品(から引っ張ってきたもの)なんかもニヤニヤできたので、一気に読めた。まとめての感想は2巻の方で。
読みつつ『メフィスト賞』作品を読んでる気分になりました。膨大な薀蓄に「僕はこう思ったが現実はこうでしかし物理的に考えると今までの考えを改める必要があって…」のような文章が続いて正直疲れました。2巻ねぇ。どうしようかねぇ。
著者の作品を読むのは「蓬莱学園の革命!1」以来なので十数年ぶりになる。読み始めて思ったのは「変わらないなー」ということ。難解な概念や薀蓄が積み重ねられ、喧騒とドタバタの末カタストロフィーが訪れる。と同時に著者がどんな変化を遂げているかを期待しつつ下巻へ。
タクトのうだうだした心理描写(?)やら、蘊蓄やらでページ数を取られていて、ストーリーとしては進展が少ない。でも嫌いな感じではないので、後半の展開に期待。
わざとらしさにちょっと疲れた。人物設計といい、薀蓄ネタといい、しつこいまでの主人公の独白といい漫画的。TTラインアップには佐々木淳子(「霧で始まる日」とか「リディアの住む時に」とか)も挙げたい。ジェニーとかク・メルとかは美猫に限る(ブタ猫に呼びかけるべきでない)と思った。
時間を跳躍した少女の話。穏やかに流れる時間、それにゆっくりと忍び寄る不安。この静かな読み応え、好きです。読書中毒の登場人物たちの会話から出てくる時間SFの作品で読んでいる作品だと嬉しくなり、読んでない作品だと精進しないと改めて思いました。それと合間に挿まれた地図は一体、どういう意味を持つのでしょう。次巻へ。
未来志向のタイムトラベルものというのも考えてみると案外少ないような。小生意気な登場人物たちとか、「引き」をひたすら連ねていくような文章とか、地に足のついていないノスタルジアとかが苦味のある青春を取り囲んでなかなか無い世界を作っている。TT(タイムトラベル)小説のガイドとしても読めなくはないか。(稲)
サマー/タイム/トラベラー 1巻の
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感想・レビュー:104件















ナイス!



































