第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
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第六大陸〈2〉の感想・レビュー(361)
1と流れは同じ。一つの目的のために挫折や人の集結が出てくる。むしろ分かってたけど人間関係メインになってる。ラストは好き。大きな目標の後にもっと大きな目標を立てる。日本の企業という文化の模範を感じる作品。1文で書くなら
『お涙ちょうだいは嫌いだけど大団円。』
こんな話が読みたかった。ハードSFと言うと相対性理論や量子論的宇宙論がバンバン出てきて内容理解に四苦八苦するものを想像しがちだが、本作は物理学理論ではなく最新の工学技術を基盤にして、もしかしたら既にありえたかも知れない世界を描いている。性善説に基づく希望の物語であり、『宇宙には国境がない』の言葉通り、月では米中日が国家の壁を越えて協力し合う。月を目指す少女の動機が父娘間の葛藤(それも父親を責めるのは酷な)である言うのが些か玉に瑕ではあるが全体的には良く出来た作品と言えよう。今年最後は『下町ロケット』で〆!
10年というスパンがヒロインの年代と成長にピッタリだと思ったので、もう少し彼女を主軸に話が進んでも良かったのでは。技術面・資金面の苦労から、政治的な駆け引き、未知との遭遇まで盛り沢山で楽しめた。
[★★★★]果たして必要だったのかとても疑問の残るネタも登場してきたけど、夢とロマンを追いかけるオッサンと美少女の熱さが感じられれば後はどうでも良い(←
立ちはだかる法律、宗教の壁。資金不足による計画の難航。現実にも起こりえるような問題が第六大陸計画にも降りかかり、月に建築物を建てることの難しさがよくわかる。1巻ほどではないが、読んでいると熱くなる作品であることに変わりはないです。最後は読者に大きな夢を見させてくれます。
将来、本当に月に一般人もいけるようになったら行ってみたいと読んでいて思いました。夢を抱く人々の話はいいですね。個人的に、この先の展開を読んでみたかったです。
NASA(USA)との国威を掛けた争いは結構あっさり終わった感じ。6台のマルチブルが月面で黙々と作業をしている姿はサイレントランニングを思い浮かべる。スペースデブリに関してはちょっと唐突な感じが…。出来上がったコントロールブロックを撫ぜている姿は2001年宇宙の旅…。多分もっといろいろなオマージュを含んでいるのではないかと思う。予算の問題やら妨害やら親子の関係などはらみつつ、危機もあり、達成感もありで終わるかと思えば、さらにSFらしい結末が待っている。2巻でこれほど詰め込まれていて読み応えがあって面白い。
現地での土木作業の子細も読みたかったです。土建屋のプロ根性ここにあり、みたいな。御鳥羽総合建設が、(株)宇宙開発機構のようになってしまって残念。泰さんの件はショックでしたが、崔さんが元気に立ち直れて嬉しかった。人間はかつて、神様から楽園(エデン)を与えられて追放されたけど、もう自前の楽園を作れる。大人になって自立した未来の人間たち、グッドラック!
熱い!小説。戦争などによって科学技術が高まっていくのではなく、この小説のように何か別の目的でお互いに競い合って、科学力上がっていって欲しい。それにしても泰のくだりはショックだった。
もしかしてあと数年したら本当に実現できるんじゃないかという可能性が感じられて、なんとなく宇宙が近くなったような気がした。前半に比べて後半が少しバタバタと進みすぎな感じが残念かも。個人的にはプロジェクトX的な開発話をもっとじっくり進めてほしかった。
もうなんというか、本当に良かった。読み始めた頃は結婚式場の完成がクライマックスなのかな~とか思ってたんだけど中盤でズラされて終盤でまたズラされて、その良い感じにズラされるのがたまらなくて。最後までワクワクしながら読むことが出来ました。うん。良かった。
物語の1ピース1ピースが神懸り的に噛み合っている。中途で退場するキャラクターがいるが、その人物でなければ全く意味がないあたり、構成の緻密さに驚きを超えて唖然とさせられる。ヒューマンドラマについてはご都合主義で呆気ない気もしたが、好意的に解釈すれば「人間が宇宙を目指す理由なんて大したことがない」という作者のメッセージか。10年の月日を一歩一歩歩んでいく物語構成は圧巻。
月に建造物を作るという目的を根幹とした、それに関わる人々の物語。他の人の感想で「プロジェクトX」というものがあったが、まさにそんな感じ。こういう現実味のあるSFはテンション上がるなー。予算の話がここまで問題になるSFもそうないんじゃないかと(笑)それだけに異星人の件は要らなかったんじゃないかなー・・・まあ総合的に見てなかなか面白い作品になってると思います。
「講談師見てきたような嘘を言い」という言葉があるが、本書はまさしくそんな気持ちのいい大嘘を聞かせてもらったような気分になる作品である。系統は異なるが酒見賢一の「後宮小説」を読んだときの印象に似ている。そもそも、月に結婚式場を建設するというストーリーだけでも十分男の子心を刺激する大事業なのだが、クライマックスの本書の最大のオチには脱帽するしかない。日本人とかそんな観念を超えて、地球人類としての夢や希望を感じさせてくれる。こういう本は、本当に若い、多感な時期の人に読んでもらいたいと、おじさんは思います。
月面に『第六大陸』なる結婚式場を建設するという夢物語にも似たストーリーを現実的な問題である数字、宗教問題、法的問題、人間の心情等を盛り込むことでリアルな厚みを持たせている。ご都合主義にも思える部分もあるが、いいじゃないか。男の子が大好きな宇宙進出の夢を叶えてくれているんだもの。
面白かったけど、ものすごいというほどではない。最後の方はよくわからなかったなぁ。ただ、この人すごいのは間違いない。宇宙開発万歳。地上で何億人餓死しようと、宇宙開発すべきというのは、とっても難しい問題だけど。
SFがあんまりわからなくても、楽しめました。先に、先に・・という欲求は「できるならするべき」って考えと「それをする理由があるのか」って考えと、私はどちらかな、と考え込んでしまった。
これ読むと、革新的なロケットエンジンができないと月へ滞在する資材や人員は運べないのかな。お金以外にもさまざまな問題がでてきますが、作者は前向きに前向きに進めます。ラストは意外な展開に。350ページ
再読…最初よりおもしろく読めた。たぶん初読のときは、最後の「急にファーストコンタクト?」で、話があたまから飛んでしまったんだと思う…。個人的に技術屋の心意気みたいなものががっつり書かれているのが読みどころだったので、月面に行ってからの作業にあまり触れられていなかったのは残念だった気も。「飄々たる無邪気な泰さん」&「働くおばあちゃんドロシー」が私にはとてもかっこよかったので、もっともっと活躍して、ほしかったな。…などとワガママを言ってみる快感(笑)『復活の星』へのステップが感じられました。
困難に直面しつつも進む第六大陸。実際にやるともっといろいろ出てくるのだろうなと思うが、やはり目の付けどころがいいな。そのほかにもいろいろ盛りだくさん。スペースデブリの掃除は実に頭の痛い問題。最後のアレはちょっと唐突すぎる気もする。
1巻で順調に進んだプロジェクトに、次から次へと難問が振りかかる。人間関係に重きをおいたウェットな展開が多め。息をつかせぬイベントの連続。
少し専門的な記述が多くてリズムに乗りにくいところはあったけれど、こんな未来が来るといいと思わせてくれる一冊。走也の活躍を期待していたのでもう少し建築時の話みたいなところがあってほしかった。泰は残念でした。
アメリカ人と中国人を魅力的に描いている点が強く印象に残った(アメリカと中国、という国ではなく、人ね)。恋愛面では、青峰が妙を救う展開が良かったです。
SFとして人類が地球から宇宙への階段を登ればファーストコンタクトが待っているというのは一つの王道とわかっていても、蛇足に感じてしまう。短編だとそうでもないけど、長編の収拾に関しては、相変わらずだなぁ。いや、面白いからこその苦言なので、作品否定ではないょ。念のため。
印象的だったとこは「私たちこそが人類の目、私たちこそが星をつかむ腕だ。」。蓋を開けたら若干ロマンス分多めのお話でした。新しい大陸で、産めよ増やせよ月に満ちよ。いつかきっとそんな時代が来るのかな。
1巻は困難な夢に向かって人々が集まっていくドラマ。2巻は、そこに集まった人々のドラマと、困難を実現していくための戦いの連続。後半はかなり駆け足の印象で、それどれのドラマの描写があっさりかつご都合主義になっているのは否めない。ラストの展開に関しても伏線はあったのだけど、少しざっくりしすぎな気がした。と粗ばかり書き連ねてしまったが、それは、そう書きたくなるほどこの作品が魅力的であり、引き込まれた事の証でもある。
1巻がうまく行き過ぎだと思っていたら、打って変わって2巻目はトラブルと逆境続き。1、2巻を通じて技術者的な名言が数多くあります。お気に入りは「工夫は逃げるためじゃなくて立ち向かうための能力だ」という妙さんの言葉です。さあ、仕事をがんばろう。
第六大陸〈2〉の
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感想・レビュー:72件














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