グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)
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グッドラック―戦闘妖精・雪風の感想・レビュー(694)
「ミクロの決死圏」以来、40数年ぶりに長編SF小説を読む。 あれだけ小学低学年の頃は、毎週少年雑誌に掲載されていたSF小説をワクワクして読んでいたのだが、「鉄腕アトム・鉄人28号・宇宙少年ソラン・サイボーグ009」世代なのに・・・・・すでに「頭の固くなったジジイ」にとっては、精神世界の描写をこのシチュエーション(時空通路・無機質生命体・異星人?神?・ゾンビなどの登場)では・・・・・・感性が付いていかずゲンナリと疲れた。
前作以上に”雪風”の世界にどっぷりと漬かりつつ、形而上的なやりとりにも拍車がかかり、(予想はしていたが)量子論にまで展開。3作目にも取り掛かるとしよう。
1作目見つけるより先にこっち買っちゃってこっちから読んでしまったことを非常に後悔しています!!というわけで1作目を読んでいないところでの印象だけど、SFというより人間とは何かっていう問を延々投げかけてる気がする。知性体とか、機械が意識を持つ(持ったように見える)とはどういうことかとか、愛とか。要するに愛想の悪いタチコマだな、雪風は。
零と雪風の成長を丁寧に描いた前巻から、本格的にジャムと人間の戦いへと発展。零が雪風に依存していたといえる関係から抜けて、雪風は自分の意思を持って行動し、零と接する。やっと対等に付き合えるようになったのだなあと思った。特殊戦がこれからどういう立場になって、雪風がどうなるのかが楽しみ。
前巻の終わりから人間そっちのけの話になるかと思いきや、人間・機械・ジャムの存在や関係性をひたすらに追及する哲学的というか形而上学的な話に。互いに理解しあいたいと思いながらも絶対に理解しあうことの出来ない者同士の戦いにどんな決着をつけるのか、楽しみだけれど、しかし同時に不安でもあります。
再々読。思えば、初読時は戦闘シーンに出てくる専門用語がわからず四苦八苦したっけ。調べたりエースコンバットやってみたりして、今は楽しく読めるようになりました。戦闘機械知性体と人間が徐々に理解し合っていく展開はやっぱり燃える。アンブロークンアロー読んでからの再読なので、ジャムの解釈の話とか前回より理解できた気がする。そして〈雪風〉カッコいい!!
直接感知出来ない、『神の様なもの』とどう戦うか…見えない敵ジャムや、自我や個性とも取れる能力を獲得した機械知性との関係を通して、人間らしさとは何か?コミュニケーションとは何か?を問い掛ける哲学SF。自らが生き残るためだとしても、雪風が零を必要としているのは単純に嬉しかったですね。前作と比べ、「人格が変わった」とまで言われる零と、昔の零そっくりの桂城少尉のやり取りが面白く、更にその後の二人の変化から、人間は変わる、変わることが出来るのだと、一筋の希望を見た気がします。
前巻のゴリゴリした戦闘とは一転、頭脳戦というか会話や思考シーンが急激に増える。 でも別に宗教に走ったとかではなくちゃんと納得の出来るストーリー。 作者の構成力が凄い。FAFが混沌としつつシステムとしてはJAMに対する抵抗力を持っているという考え方は面白い。それならそれぞれの部署のサブストーリーとかもあれば面白いかな、と思ったり。
とにかく濃密! 連載作品だったこともあってか、各章が連続ドラマを見ているように山場が盛り込まれている。 JAMとの真の意味での戦いが始まる今作では雪風と零のコンビが完成し、クライマックスに向けてギリギリの状態が続く。それぞれの細かい描写を読むとこちらもハラハラしてしまう。JAM人間たちの内情も興味深い。 面白いSFエンタメだなぁ。
生き残るため、支配するため、はたまた依他起性に目覚めたが故に、(時には闇雲に)相手を理解しようとする者たち。その結果生み出された混迷の「空」は壮大な錯誤の顛末か、真の相互理解のための試練なのか。
姿を現さないJAMを鏡面として、機械知性・雪風と機械に近いと揶揄されるけれど人間である深井零の相克を描くのかと思いきや。JAMそのものが機械とも人間とも違う存在として立ち現れて来る展開。知性とコミュニケーションについての動的考察。時空を操るほどの力を持つJAMは、ソラリスの海以上にコミュニケート不能の存在だと思っていたけれど、どうやらそうでもない様子。戦力的には圧倒的に有利なJAMが人間に気付き、理解しようとする動機についても興味津々。その動機が人間に理解できるようなモノかはさておき。
ものすごい思弁SF。機械と人間、さらにジャムを交えた主客がめまぐるしく回転し、倒錯につぐ倒錯でアンデンティティーがローリング・ストーン状態になるが、寸止めのためこの本単品での評価は保留。ただ「愛」はよかったな、まさかそこに着地するとは。予想外の所から来たものすごい豪速球、これはテンション上がるわ。
零が変わった事により、内容もより哲学的な感じになった。非戦闘部分は長々とした話が続いて、正直くどい部分もある。しかし、ジャムとの戦闘シーンになると、読んでいて非常に面白くなってくるのもしかり。
フムン。面白い。前作に比べ哲学的になっていたり、ページ数が増えたことにより、読むのに時間がかかった。深井零が変化していっているところも面白い。早く『アンブロークンアロー』が読みたい!
前の巻よりもより哲学的で理解が追いついていないところも多々ある。ただ深井零の変化や、雪風に対する認識など大きく変わっていてなぜ変わったのかを考察しているところがおもしろかった。人間と機械知性とジャムの戦いは物理的な戦闘行為よりもさらに上の次元で起こっており、情報という物のがいかに重要かが伝わってきた。 まぁとても難しいけどおもしろかったです。しばらくしたら再読する必要があると思いました。
人間存在とは何かっていうとても哲学的な命題について考えさせられる。前巻のひりひりするような零の雪風に対する片思いもすきだったけどね。お前は生きる覚悟があるのかという問いを突きつけられているようではっとした
ザッと斜め読み再読。雪風シリーズ、なんでこんなにカッコいいんだろう?この巻のポイントは、主人公の目覚ましい精神的成長と、徐々に明らかになる雪風や機械知性たちの「意識」。その哲学的な考察だけでなく、一気に加熱する特殊戦vsジャムの戦いにもドキドキワクワクさせられる。じっくりもう一度読み返したいけど、この勢いでアンブロークンアローに突入したいという誘惑に負けそう…。
雪風と、零の関係。愛するということ、のくだり。ジャムのプロファクティングからMacProを登場させ、ジャムとの接触時にMacProを用いて雪風が人間とコミュニケーションする一連の流れ。どれもこれも素晴らしいし、大好きすぎる。相手のことを同一視し、生存のために、相手のために自己を犠牲することもいとわない関係を愛するという行為の一形態とされていて、そこにあてはまらないけれど、確かに自分はこの作品を愛してると思う。
続編を待たなくていいしあわせったら! ...ジャミーズって言葉がツボに入ったんだけどなんであんなに笑ってしまったのか分からない。テレタビーズ的なものが一瞬思い浮かんだせいか。深刻な話なのになんか響きが可愛いじゃないか。
ブッカー少佐のセリフ「FAFの真のリーダーは、人間の中にはいない。コンピュータネットワーク内に存在する」は、人間の意識に対するアナロジーともとれる。我々は我々の意識の源を解剖学的に同定することはできない。意識は脳細胞の作るネットワーク内に存在する。だから、「お前は何者だ」と問われれば、「我は、我である」と返すしかない。
前作に続いて読了。この著者の執筆ペースで、この終わり方をされたのでは、刊行当時に買って読んだ人たちは堪らなかっただろうな・・・と想像。続編がすぐに読めるって素晴らしい。 内容は前作より好きで、一気に読める感じですが、深掘りされた登場人物たちが「え?あなたそういう人だったんですか?」という風に感じられることもしばしば。 あとやっぱり「自分さえよければそれで良い、他の人のことなんて知ったことか」っていう人たちの物語って無茶なんだと思いました。そういう性格を徹底できないんですよね、著者が。前作もそうでしたが。
「これまでの機体に代わって高性能な後継機に乗り換える」というのはいわゆる燃える展開だけれども、本作においては醒めたものを感じる。むしろ、雪風と零の言葉では言い表せない関係が新たな局面を迎えるところにたまらなくゾクリと来た。人間、ジャム、機械知性の三つ巴の駆け引きが本格化し、人間側でもさらに対立が表面化し、更なる虚虚実実の戦いへと誘われる。前巻が下地作りの一冊なら、本作は土台作りの一冊。ラストの一幕には、続く「アンブロークン アロー」への期待感も否応なく高められる。
戦闘シーンは少ないけど3作読んだ中では一番好きかも。戦闘シーンと心理面描写のバランスがいいのかな。改めて読み返すと、零が着実に成長していくのがよくわかる。発売から20年以上も経っているのに少しも古い感じがしない。
人類とジャム。全く異なる存在同士が意識しあい、各々の手段でお互いのことを探ろうとする描写と、無機質だった雪風に人間味というか、より柔軟な思考をするようになったのが印象的でした。戦闘シーンは少なめになりましたが、人物やフェアリィに関する掘り下げが深くなり、より没頭できるようになりました。全体の物語としては「承」の部分に差し掛かったところでしょうか。終わるの、か・・・?
前作の続きだけど内容は別物。ジャムとの戦いを軸にさらに哲学的な要素が強くなっている。それでいてストーリーは魅力的。登場人物の造形もさらに掘り下げられていて、続きが気になります。 深井零と雪風の関係もそうだけど、本作ではクーリィ准将がかっこよかったです。
零が雪風に振られた?雪風が独り立ち?な前作ラストにショックでもこれ以上ない余韻だったので、続編は不安に思いながら手に取ったものの、流石!読ませてくれました。残りページが少なくなっていくにつれ、ラストがどうなるのか?ドキドキしながらページをめくり・・・えぇ~?ここで終わり?!と前編に続いて、不完全燃焼な、でもこういったラストも捨てがたし、という(良い意味で)何とも言えない余韻。この余韻を長く楽しむか、すぐに続編に手を出すべきか悩ましい。
面白くて読むのにえらい時間がかかった。フィクションなのに、リアル。登場人物が皆かっこよく、吐く台詞もシャレていて全体的に静かに素敵。「everything is ready」にはしびれた。
読了.面白かった.ただの戦闘機物ではなく哲学的な要素が強いように感じた.ずいぶんと深井零も人間的になった.雪風のキャラクターも以前のやや不気味な感じから,ある種の生物らしさを感じさせるようになったように感じる.そして話はまだ全然終わっていない.この状態からつい最近に3巻が出たというのだから,恐ろしい本に手を出してしまったなと.
他人とのコミュニケーションを嫌い、友達とは違う、また仲間や官僚とも取れない、そんな"機械"に惚れ、他者として認めつつも、己の一部として意識してしまった男がどのように人工知能という機械と触れ合うのか、というテーマが興味深かったです。今日の現実世界での急速な機械化に伴い、将来どのような事柄を齎すのかと、ふと気になりました。読了後の余韻がなんともグッと来ます。続きが気になります。
前作の大きな魅力だった雪風の戦闘シーンはだいぶ減っていた。人間やジャム、コンピュータとジャム人間、それらが存在する環境での哲学。神林長平氏のすごさを思い知る。アンブロークンアローに繋がるであろうラストシーンに興奮した。早く続きが読みたい。深井大尉、雪風にグッドラック。
(☆☆☆)戦闘要請雪風というタイトルなのに戦闘シーンよりも心理学や哲学的な部分が多く、印象に残るというのはこれいかに。まぁそれはともかく面白くはあった。全体的なキャラの味も前巻よりあったかな、と。気になる所で終わってるので次も早く読もう……w
グッドラック―戦闘妖精・雪風の
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