闇の公子 (ハヤカワ文庫FT)

闇の公子 (ハヤカワ文庫FT)
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闇の公子の感想・レビュー(169)

ファンタジー一色で編みあげられ、まばゆい光を放つ大人向けの童話でした。後書きにも「千夜一夜物語」をイメージして書かれたとあって、深くうなずけます。一話一話が濃厚で、想像力を働かせて脳内イメージの中で透明な存在になったつもりで読み進みました。闇の世界の支配者であるアズュラーンは人間を不幸にして楽しむ冷酷な存在。それでも「憎しみ」に滅ぼされようとする世界を見て彼が取った行動については驚かされつつも、彼の中の「神」の要素を見せられた気がした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/06

KBS
表紙の色彩通り暗くて絢爛な西洋風の千夜一夜。口承文芸のような雰囲気が耽美だが残酷な物語たちを魅力的に演出してくれる。そして、それらの話の軸となる主人公のアズュラーンも良い。作中であれこれやってても嫌味に感じさせないキャラクターなのは語り口と同様に彼の中に存在するある種の説話的な可笑しさが嫌いになれない気持ちにさせているのかも知れない。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/04

地の底に棲まう闇の公子であり、妖魔の王アズュラーンの物語。アズュラーンの男女共に魅了する妖しい魅力や、人々は大いなる存在である時に破滅へと導かれ、時に抗う描写が凄く、オムニバス形式で語られる闇の視点に重点を置いたこの世界の奥行きの深さを堪能しました。訳者あとがきで触れられている千夜一夜物語を意識して書かれていることには言われて納得しました。そして終盤、人を弄ぶことを喜ぶからこそ人の真の滅びを嫌うという皮肉な構図とその決断が面白かったです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/14

表現が分かりづらい所がけっこうありたぶんこんな感じか?んん?と読み進めました。闇の王と人間の暗い部分お話なのでまったりしたい時にはいいのかもしれませんが、爽快感やハラハラドキドキといった要素を求めてはいけないことがわかりました。

なるほど、たしかにこれは『千夜一夜』だ。古い物語の雰囲気がよく出てて、非常にいいと思う。いや、マジでおもしろい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/05

世界がまだ平らだったころの物語。闇の公子、アズュラーンの赴くまま、人間を玩ぶある意味純粋で残虐なダーク・ファンタジィだった。仄暗い美の怖さがある

幻想的で耽美なダーク・ファンタジー、堪能させていただきました。(訳文がすばらしい!)妖魔の王アジュラーンの美しくも残酷な戯れにため息。しかし全戦全勝でないところが憎めない。人類の滅亡の危機に瀕しアジュラーンのとった行動は意表をついたが、なんとも「人間らしく」て面白かった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/30

再読。以前の感想に「ユーモアがおとぎ話めいている」と書いたが、個々の物語自体がおとぎ話調なのだった。アズの行動原理の単純さ(その発露が複雑かつ美しいのだと思う)や無邪気な残酷さも、賢き者が勝利し、愚か者が最終的に破滅する流れも、本来のおとぎ話のエッセンスにかなり近い気がする。ただ、一時期流行った『本当は…』的な俗悪さがないのは、やはりリーの実力によるものだろう。個々の物語の繋がりの巧緻さ、アズの最後の選択の意外性などは言うまでもないが。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(1) - 07/11
madhatter
(つぶやき)初読から15年以上経って、今更アレだが、「アズュラーン」ってどう発音するんだろう…。
ナイス!ナイス! - 07/11 05:24


萩尾もとさんの装丁のものが初読ですが、元職場上司(還暦間近)のタニス・リー・ファン同士の方に再版のこちらを頂き、再読。やっぱりいいですね~平たい地球シリーズの中でも、一番好きな話です。アズュラーン様の耽美さの虜です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 06/24

【図書館】原書で読んでみたい一冊。世界観がとっても素敵だった。カジールとフェラジンとのエピソードがとても綺麗ですてきだった。蛇との会話の暖かさ、アズュラーンに引き裂かれても健気に思い続けるカジール、フェラジン二人の姿に、泣きそうになった。しかし、夜の世界の王アズュラーンがどんなに惨いことをしてもどうしても憎めない。 芸術でも何でも美を求め、破滅していくというのはいつの時代も消えない。変わらない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/15

文章表現がとても詩的で、素敵でもあり、解りにくくもあり、独特の雰囲気のお話でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 05/16

★★★**

再々読くらい?初めて手に取ったリー作品はこれでした。連作短編としての構成も、浅羽さんの古めかしい翻訳文もとても好き。個々のおとぎ話の鮮やかな仕立てに酩酊しつつ、ラストの復活劇へ持ち込む流れには大きなカタルシスを覚えた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/31

読み始めて「本当のグリム童話」みたいなエロティシズム漂う短編集かと思ったら、最後には一つの大きな流れに繋がり、また話の全てに救いが無い訳でもなく見事な構成。訳されている言葉も美しく雰囲気に酔えるが、抽象的でもあるので読みにくいと感じる方もいるかと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 12/09
annex 
妖魔の王・アズュラーンが人間界に気まぐれな悪戯を仕掛けると、それが波紋のように広がって悲劇が連鎖していくダークファンタジー。原文も千夜一夜物語を意識し、擬古文的な特別の文体で書かれているそうだが、この訳も格別の雰囲気があって秀逸。性描写さえも詩的で絢爛でこんな風に表現できるのかと驚いた。表紙の加藤俊章さんのイラストイメージそのままに、とにかく耽美。
ナイス!ナイス! - 12/17 10:29


妖魔の王・アズュラーンが人間界に気まぐれな悪戯を仕掛けると、それが波紋のように広がって悲劇が連鎖していくダークファンタジー。原文も千夜一夜物語を意識し、擬古文的な特別の文体で書かれているそうだが、この訳も格別の雰囲気があって秀逸。性描写さえも詩的で絢爛でこんな風に表現できるのかと驚いた。表紙の加藤俊章さんのイラストイメージそのままに、とにかく耽美。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(6) - 12/09
ぬのさと@灯れ松明の火
「死の王」が続きです☆ 確か全部で5冊のシリーズだったかと。《死》、《狂気》、《宿命》の君が出て来ますよ〜♪
ナイス!ナイス! - 12/11 14:10

静祐 
あら~、そんなに出てるんですか?Bオフではあまり見かけない気がする~(涙)。引き続き目を皿のようにして発見に勤しみます。
ナイス!ナイス! - 12/11 16:05


耽美な美しい世界。妖魔の王の気まぐれで人が翻弄されていく。独特の表現方法でルビーやエメラルドやら鉱物に例えた表現が多く個人的には美しい表現だとは思えなかった。しかし、ストーリーは素晴らしく無関心な神と妖魔の王の対比が好きだ。似てはいないが、どうしても「笑うセールスマン」を思い出してしまう。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/08

なんとも気高く、いかがわしく、美しく、禍々しい世界。アズュラーンという存在の物語は神話めいて、大きく広がり、なのに、どこか愛らしくはかない。圧倒されるというのはまさにこういう事をいうのだろうな、という読後感でした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/10

好きな作家さんが紹介していたから読んでみた。のっけから、美貌のアズ様、男の恋人とエッチしてました。その後、妖魔らしく滅ぼしてましたが。この文体、疲れるけれどなれたら快感になりそうです。

ひとつの悪が連鎖して広がっていく物語は見事。ただ、読んで色んな意味で疲れた。疲れた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/20

地球を救うのは、最も邪悪な妖魔の王の愛。

ダイヤモンドの話が好きだったなlwにしても、ラストの話・・・、うーん、微妙・・・

面白かった!闇の公子にしてやられる人間が一方で、打ち勝つ人間もいる。連作短編形式で、それぞれが少しずつつながり合っているのがいい。ネックレスと、鏡の話が好きでした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/25

ひとつひとつの言葉が、この退廃的でいて美しく耽美な世界を構築している。惚れた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/22

ダークファンタジーの女王、タニス・リーの<平たい地球>シリーズ第1作。気まぐれな妖魔の王が人間らを玩ぶ話がオムニバス形式に語られ、寓話的な余韻が残る…と思いきや、妖魔王自身の運命も人間によって翻弄されてゆき、クライマックスでは思わずアズュラーン様!(妖魔王の名)を叫ばずにはいられません。擬古文を意識した訳出で、独特の色香漂う大人なファンタジイ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/21

圧倒的な世界観に惚れた。下手な感想が書けません。

加藤俊章氏の表紙絵に惹かれて買い直し、再読。その凶々しい耽美さが特に喧伝されるリーだが、物語の巧緻さもまた素晴らしい。緩い関連性を持つ連作短篇集の趣で物語中盤までを運びながらも、終盤に至ってそれらが見事に絡み合い、驚異のラストシーンを齎す(愛の対義語は憎悪じゃないのだなあ…)。脇役というものがほとんどいないファンタジーだった。基本的にスマートで美しい残酷さが支配する物語ではあるが、時折織り交ぜられる、おとぎ話めいたユーモアも好ましい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/23

「美」とは、何ぞや の答えがここにある。闇や悪を恐れつつ、人は惹かれ狂乱し滅んでいく。闇の公子は、ほんの些細な仕草をするだけで良い。耽美かつ退廃的な世界を、豊かな語彙で見せてくれる。読む者は、ただその世界に酔い溺れるだけで良い。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/18

巻の一(という表記だったか忘れましたが)はあんまり楽しくなかったのでしばらく放置してたんですが、そのあとは読み始めればとても面白かったです。いろんな意味で凄いなと。耽美ですが、それだけじゃない。

ここで描かれるのは「美」への絶対的な信仰である。美しいことは罪とはよく言われるけれど、美の紡ぎだす災厄、それがあますことなく美しい文章で描かれる。圧巻だった。だが、個人的には合わない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/23

妖艶にして絢爛たる物語とそれに相応しい翻訳。美事。

幻想的な世界観の中で残酷で非道だからこその美しさがある。きっと訳者もこの作品の世界観を美しく伝えたかったんだろうなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/30

むせかえるような甘美さ。そして言葉の豊かなこと。特にエロ表現の多彩さには感心するばかり。最近のエロゲも見習って欲しい。ていうかこういう世界観のエロゲがやりたいです!誰か!
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/03

こういうファンタジーもいいですね。耽美というか。うまく表現する言葉が見つかりません。とにかく良かったです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/18

翻訳が素晴らしい。オムニバス形式で読みやすく、妖しさや程よいエロスな文章な上に古めかしいけど読みやすいという絶妙具合。

良かった。タニス・リーのこの作品に会えて。全ての物語が絡み合っていく様が素敵。ダークで残酷で、愚かな人間をもてあそぶ闇の公子。その公子が、最後をこういう形で迎えたことにどうしようもなく涙が出てきた。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/24

子供の頃に読んだ完訳版のグリム童話を思い出した(残酷だったり、エロがあったり)。浅羽さんの翻訳が素晴らしい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/22

まさにファンタジーと言うべき作品。オムニバス形式で、闇の公子が関わった人間の破滅的物語が語られます。耽美で幻想な世界でした。うつくしい…
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/23

★★★★

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闇の公子の 評価:69 感想・レビュー:58
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