ノーストリリア (ハヤカワ文庫 SF ス 4-5) (ハヤカワ文庫SF)
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ノーストリリアの感想・レビュー(179)
人類補完機構シリーズで一番好きな作品。読むといつもとまらなくなって最後まで読んでしまう。いつになってもわくわくどきどきさせらてしまう傑作
人類補完機構シリーズ唯一の長篇。今までの短編エピソードを思い起こさせるキーワードが数多く登場する。本作品が太い幹となって、数々の枝葉が重層的に物語を際立たせている。モザイク的混在、共存の面白さは、読書の楽しさを実感させてくれる。コードウェイナー・スミスは、他に類を見ないといっても良い魅力的な作家だと思う。1988 年 第 19 回星雲賞海外長編賞受賞作品。
時々読み返す人類補完機構の1冊。これと「シェイヨルという名の星」、「鼠と竜のゲーム」は何回でも読み返したいけど「鼠と竜のゲーム」は処分してしまった……ああ復刊してくれないかなあ。「シェイヨルという名の星」も復刊して欲しいです。
兵器の攻撃に耐えられる丸太小屋とかぶっ飛んだ話が最初からできて、ワクワクしたが、後半になるほどそうでもなくて残念だった。だれか、ク・メルをイラストで表現してください。お願いします。
約20年振りに再挑戦した。なんとか読了できたが、世界観を楽しめなかった。文庫裏の要約『・・・、自分のほしいものを手に入れ、ぶじに帰ることができた。』は正しくないな。
再読。スケールの大きな長編ジュヴナイルとしても楽しめるのだけれども、人類補完機構シリーズの短編に一通り触れてから読み返すと、壮大な宇宙史、そして有機的に絡み合ったストーリーに言いようもない感動を覚える。初読時には謎だった部分に、次から次へとピースがハマっていくあのゾクゾクする感覚はたまらないものがある。また、何度読み返してもク・メルはかわいいのである。SFというジャンルの醍醐味、そして感動がここに詰まっている。まさしく、宇宙史に残る一大傑作。
再読。いつの日か、人間は種の存続のために人間性を棄てることを選択せざるを得なくなる。その選択から創られる世界は、残酷ではあるが極めて合理的に洗練されている。結果、人類は宇宙規模の発展を手にする。しかし、やがて誰かが自らの属する栄華に対して疑問を抱く。そして、行動する。そのとき人間性の復権が始まる。大体こんな感じ。まあ、こんなに重くも固くもないけど。しかし、作者の経歴が凄い。隻眼の政治学者兼情報部員、ラインバーガー教授。そのまま小説の主人公に出来そう。
理屈ではなく、徹底的に作りあげられた設定はまさにSF。 基礎知識として本シリーズの短編は読んでおいた方がよさそうですが、本書の巻末の解説を読んでおけばそれなりに理解できますので、まずは本書から始めてもいいかも。(わたしはそうでした)
詩的かつぶっ飛んでて不思議な読後感。異様な社会をきっちり描いたお話はやっぱり面白くて,これが後々サイバーパンクに繋がっていくのも凄く納得できる(やっぱりバーリイを経由していくのかな)。読後に後書きを読んで,本作と世界観を共通する他の短編集がやたらぶっとんだSFらしいことを知り俄然読んでみたくなった。しかし,栄養入り段ボールのうんこリサイクルにはやられた…。
再読。初読のときの、地球を買い取るくだりのワクワク感、遠い未来の地球をロッドと一緒に旅するような視点(作りが上手いよなあ)、再読してもやっぱ面白い!盗賊たちの挿話とか、エリナーの意外なその後、そして最後の最後のあのシーンなんかは、初読のときはつるっと読んでしまったけど、時間置いたりほかの著作読んだあとだとまた意味深い。FSSみたいに巻末資料つけたらもっととっつきやすいだろうなあ。コードウェイナー・スミスの消えた赤いノート、どっかから沸いて出てこないものか。
猫の獣人が出るらしいと聞いて手に取りました。解説にもありましたが、この一冊では語られていない部分がかなり多くあるようで気になります。読み始めて気づきましたが、某フリーゲームにこの作品の固有名詞がたくさん出てきますね
前半1964後半1968、合わせて本タイトルで発売されたのは1975年。色々とあまりにも壮大な童話。バックグラウンドを知ってから読んだほうが良いでしょう。
SFと言うより、ファンタシィと言うか、児童文学の美しさがあり、童話と言っては語弊があるが、余分な情景描写や心理描写が無く平易な文でサクサク読めます。裏に潜む世界観倫理観は実は怖い。宗教やマスゴミが存在しない素晴しいユートピアの170世紀の物語w。ニュースを20部以上コピーして配布した者は死刑の素晴しい世界ww。デストピア?いえ、ユートピアですよ。ほんわかムードに誤魔化されるが、反宗教小説としてディクスンの「兵士よ問うなかれ」並みに暗く悲惨だともっと良かった。
「・・・・・ひとりの少年が地球という惑星を買い取った。少年は地球へやってきて、なみはずれた冒険を重ねたすえに、本当にほしいものを手に入れて、無事に帰ることができた。お話はそれだけだ。さあ、これでもう読まなくていい!」(裏表紙コメントより抜粋)「少年は逃げのびた。ぶじに逃げのびた。さあ、それがお話だ。さあ、これで読まなくてもいい。」(P.14-8行目より抜粋) 『ただ、こまかいところは別』(読了後、心をこめて)
こんなに切ない物語に出会えるとは、読む前には思ってもみなかった。他の作品も呼んでみたいけど、これだけ読んでも充分に楽しめる一冊でした。
SF小説は冲方丁のマルドゥックとセフィロトしか読んだことが無い。偏見だと自覚しているが、SFって説明不足だと思う。なんでそうなるって展開ばかりだった。まるでわからない。何がなんだかさっぱり。登場人物多いし、情景描写少ないし、色々と不明瞭な点が多い。泣ける。
「どうしてぼくなの?どうしてぼくなの?」 失敗した。鼠と竜のゲームだけじゃなくせめてショイヨルという名の星を読んでから読むべきだったか。
重厚な世界観を惜しげなく使った、ファンタジーのようなSF。この物語をSFとして足場のしっかりしたものにしているのは、著者の論理的な世界観構成にあると思う。文章も読みやすく、子供のようにワクワクさせることも、しっかり考えさせることも忘れない。やはり素晴らしいSF
ゆきてかえりし物語。 / 金融工学をドライブして地球を買い取るという設定にしびれた。その部分はしかし特に未来という雰囲気ではないのだけれど、そういえば、超未来の金融・経済学を描いたようなSFってどういうのがあるのかしら
失敗した。「鼠と竜のゲーム」あたりから手をつけるべきだつた。浅倉久志追悼読書としてつひ手にとつてしまつたが、大失態だ。はじめて読んだときは全然そのおもしろさがわからなかつた。数年後に読んだら「なんでこのおもしろさがわからなかつたんだらう」と思ふほどおもしろかつた。今回は読後にしんみりとした気分になつた。また読みなおしてみやう。さういふ気になる物語。
これを最後まで読んで分かったけれど、コードウェイナー・スミスはとても一筋縄ではいかない作家だと思う。訳者あとがきのあとの文を読むと、自分はまだまだこの物語を理解していない、という事を実感した。そして、本文の最後、あれはやられた。あれが無かったら自分はほかの短編も読もうとは思っていなかったかも知れない。まとまらないのでこれで終わり。
なんといっても壮大で緻密な世界観や個々のキャラクターの奥深さが素晴しい!人類補完機構という他の短中編と共通の世界観での物語だからこその奥深さかもしれないが、それにしても素晴しい。冒頭に書かれているように確かに物語は簡単かもしれないが、たくさんの深い感動を味わえたと思う。他の人類補完機構シリーズも読んでみたい。
人類補完機構関連の初読がこれでいいのかという疑問はさておき。ファンタスティックなほど変容した価値観と倫理とルールの支配する世界を少しだけ垣間見た。登場人物がすっごくかわいくてハッピーになる。愛され系SF? 「燃える脳」「鼠と竜のゲーム」を既読でよかったけど「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」も読まなくちゃ。
さよピから。こういう世界観の作品は初めてなのも有って、雰囲気を感じ取るだけで凄く楽しかった。他作も読みたいんだけど軒並み絶版なのかなこれ。
★★★★★新装版(トールサイズはちょっと扱いにくいので困るけれど)が出たので、10数年振りに再読。聖書やラーマーヤナだとか叙事詩の一節を読むようで美しく、僕は今でも大好きなSFの一つだと再発見。でも、千年を最愛のひとと供に過ごしたとしても別れは悲しいな。
「補完機構」は初めて読みました。素晴らしい作品だと思います。文章も丁寧ですし読みやすい。個人的に<心からの願いの百貨店>の場面が好きです。是非他作の作品も読んでみたい。
背後に垣間見える膨大深淵な世界のイメージ。上遠野浩平もこういうことやりたいんだろうなと思う。SFでしか表現し得ない、ありえない倫理観が凄い。
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感想・レビュー:52件














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