ディファレンス・エンジン〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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ディファレンス・エンジン〈下〉の感想・レビュー(148)
世界観などを楽しめたものの全てを掴みきれず、消化不良になってしまった。構造・設定などがしっかりわかれば、もっと楽しめるのになぁ。一読しただけでは不十分、また読み返してみよう。
さすがに、ぼくくらいに歴史の知識がないと、頻出する固有名詞等を飛ばし飛ばしで読まざるをえないんだけれど、それでも充分おもしろく読めた。たぶん黒丸尚文体のおかげ。
冒険や陰謀といった聖杯探求的な部分が比重を増し(特に第四章)、激変的な盛り上がりを呈しながら、最後は細部にスプロールするように締めくくられる。この構造も、(恐竜の暗喩と同様)技術と社会の変革をたとえているものだろう。レイディ・エイダの演説や巻末の解説にあるように、自己言及を骨とした知性の考察は電脳三部作では薄かった部分であり、最後に明らかになるこの小説というテキスト全体の正体にも繋がる気持ちよさがある。
唯一にして無二の純粋スチームパンク小説。決して読みやすくはないのですが、プロットと世界観は圧巻の一言。現在プチスチームパンクブームが来てますが、どうしても錬金術だったり遺伝子操作だったりといった付加価値をつけないと読んでもらえないのかな、と。
ラストでやられた。ただ、当時のイギリスの歴史をあまり知らなかったので、そういったdifferenceを楽しむことが出来なかったのが残念。いつか歴史を勉強してからもう一度読み直したい。あと伊藤計劃がこの小説を好きだと言っていた理由がなんとなく理解できた。
自分自身に歴史改変SFの読者として致命的な欠陥があることを発見した。19世紀英国の歴史についての無知である。そのために、史実と虚構の波間を漂う妙味を味わい損ねてしまった。
上巻の伊藤計劃、円城塔の解説を読み返したくなる。そして二人の共作がこれだけなのを残念にも思う。神は細部に宿るとはよく言うけれど、細部という歯車が幾重にも噛みあって出来上がった機関がこのディファレンス・エンジン。それはすでに生きているのだ。
話はどうなっちゃうんだ!というところの切り返しがさすが。っていうか、ぶった切ってご想像にお任せするっていうか、まあ、わたしはいいと思うけど。この時代の素地がないからキャラが覚えずらく、あれこの人まえにも出てたっけ?なんてアホなことが多い。もう一回読まねばならん。伊藤計劃&円城塔の解説は、下巻も読んでから読まなきゃもったいな、と思う。差分事典を上巻に入れて、伊藤&円城解説を下巻に入れてくれたほうが、読む方にはありがたい。いやあ、とても面白かった!!
上巻の地味な種蒔き的伏線張りから一転して混沌とバイオレンスの展開に。それが収束していくのかと思いきや、パツッと止まってあとはばらけたパズルピースのように並べられた断片で語られる。それがちょうど「機関」の末期のような雰囲気でいいな。フツーに陰謀と冒険の物語として面白かったけど、差分辞典で予備知識つけて前に遡るとまた良いねw
歴史改変スチームパンクが面白すぎる。細部まで作り込まれた設定が違和感なく作品の雰囲気に引き込ませてくれる。「差分事典」は本当にありがたい。作品内人物と実際の人物の差異がまた楽しめる。
ストーリーよりも設定の重厚さを楽しむ歴史改変スチームパンクという印象は上巻から変わらずだけども、「第四の反復」は全章の中でも特に映画的で、泥臭くて血生臭い雰囲気たっぷり、ドンパチもあってストレートに楽しめる。そして用語解説サブテキスト「差分辞典」の存在が非常にありがたい。要塞をチクチク攻める楽しみ。最終章のラスト2ページには見事にしてやられた。
架空の時代を舞台にして様々なジャンル小説を持ち込む。第四の反復は手に汗握る緊迫したアクションにほれた。あっさりしたラストに放心したが解説をよんで驚いた。そんな仕掛けだったとは。ヴィクトリア時代を学び、歴史の知識を深めて差分事典をひきながら読むことで、この小説の真のおもしろさがわかるのだろう。まだまだ知識がたりない。いつのひか再読だ。
面白かった。長編というよりは連作短編集といった趣。解説を読めばそういう章立ても納得だが、解説を読まなければそういうことだということもわからなかった。時間をかけ過ぎたかな。
エピソードもふんだんだったので、もっとエッジの効いた終盤かと思って読んだが、以外にアッサリ。史実をごちゃ混ぜにし、著名人をあれだけ出したんだからと、想像力を膨らませながら読んでいたのに・・・。コネタが面白いのは、カルト化する作品の定理か?上巻の円城塔と伊藤計劃のあとがき短編が秀逸!
読み終わって、タイトルがこれ以外にありえないんじゃないかってくらい良いと思いました。実在の人物や事件がよくわからない…のは下巻の後ろについてる辞典を読めばまだましになるかも。↓の方が書いておられますが『細部を楽しむものだ』という言葉は本当に目から鱗です
部分部分面白いんですけど、どこに辿りつきたいかわからないから飛ばして読めないなあ(←邪道)と思っていたら、先達から「これは先を予測して読むようなミステリ的読み方をするんじゃなくて、細部を楽しむものなのだ」と諭され目からウロコ。最後に章題の謎も解けて、増補版事典も堪能。
やはり、よくわからんかったです。うーん、下巻すぐのアクション映画ばりの展開はわかりやすかったような気がしましたが、次の章でなんかリセットされたようになって… 読んだというよりも、ただ文字を追っていたってな気分でした。わからん。
ラッダイト運動や大悪臭事件について雑学を持っていたからいいものの、実在の事件について知らないと楽しめなさそう。辞典がありがたい。内容は……最後の二ページが衝撃的過ぎる
凄いのは分かったが、自分の世界史に対する無知が足を引っ張った。差分辞典が無かったら更に悲惨だっただろう。
角川文庫版そのままでなく、アイリーン・ガンによる用語解説「差分事典」が増補されている。昨年世界SF大会で来日したせいか、日本関係の項目が充実。でも、外国人に日本関係の説明を受けるのって、なんか妙な感じ。
SFならでは(?)のアヴァンギャルドな小説。複雑な構成にすると、往々にして中だるみを起こすものは多いけれど、何故か最後まで愉しめた。ただ、注釈はないし、歴史的な要素が詰め込まれてるし、物語の難解さもあって、わかりやすくて楽しい作品を求めている人にはお勧めしない。「差分事典」が付いているのが救い。修辞表現の豊かさは気持ちいい。
ディファレンス・エンジン〈下〉の
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感想・レビュー:44件














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