ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)
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ディアスポラの感想・レビュー(253)

イーガンは本当に数学が好きなんだなーと思った。正直詰め込まれた数学ネタはほとんど理解できていないけど、壮大なストーリーを読み終わった後はしみじみとした読後感が残った。この世界観とキャラクター造形はSFでしか為しえない。SFはやっぱり楽しい。

今から1000年後の未来の世界を描いてる宇宙探索もの。たしかに宇宙人を探すには人間はいまの肉体を捨てなければだめだよなあとかいろいろ考えさせられる。地球人はなぜ宇宙人をどこかに捜し求めるのか?それこそ馬鹿なの?死ぬの?って話ですけどそこに山があるから登るんだ!といわんばかりに遠くへ遠くへ宇宙の大海原に旅をするお話。最初読んだときは???だったけど2,3回読むとしみじみと胸にせまる傑作だということがわかる。未来、社会、人類を考える面白さ、これがSFなんだなーと。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/31

「数学(あるいは科学的思考)を基盤とするかぎり、地球外知性(それどころか、この宇宙の外の知性とさえ)とのあいだに相互理解が成り立つはずだという信念が『ディアスポラ』の根底にある」解説より。──私には、物理系ハードSFとして楽しめるまでの理解はできなかった。が、コミュニケーションと死の、そして同一性の物語として読後感は爽やか。ヤチマの孤独と果てしない探究心を思うと、愛しくてたまらない。ストーリーの展開とともに、次元を超えて拡散する同一性。もはや選択されるものとなった死によって、ひとりの人間として完結される。
らぷ
「わたしも生きつづけたいと思うでしょう──でも、ひとりきりはごめんです。話しかける相手がだれひとりいないなんて」
ナイス!ナイス! - 12/27 21:35


イーガンの他の短編のアイディアも使われていて、主人公は一人だが、一種のオムニバスのような感じ。そして著者にとってのひとつの集大成的作品のように感じる。幼年期が終わり、青年期を超え、そしてその先に来たるものに思いを馳せることができるのはやはりSFだけだ。

電脳都市に生まれた主人公達が、遺伝子レベルで分化した人類世界(マンアフターマン思い出した)から、時空の深淵までを探索する超絶スケールな物語。SFとして内容もボリュームもとても満足できた。結末は旅の壮大さゆえにもの悲しく感じた。理論の説明は流し読み。

なぜあなた方はここまで来たのか・・・。この答えが人間の存在する意味。 好奇心こそが人間の存在意味なのだろうか。

何度か読み返しているわけだが、その度にトポロジーとかワームホールのくだり(コズチ理論)とか、あのヘンの描写が何となく脳内でイメージできるようになっていたりして。…理解しているわけではないが。でも、理解したいと希うこの強烈な欲求はなんだろう。ひょっとして…この本って”真理鉱山”?

きゅっ究極の自分探し・・・

私見だがハードSFは、サイエンスの醍醐味をわかりやすく提示して欲しい。本書の数学的な説明は、少なくともわたしには辟易させられるばかりだった。一応、工学部出身なのだが。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/16

内容を理解できたとは言いがたいが、それでも非常に面白かった。理論は難解だが扱っているのはSFの王道的なモチーフだったためか、読みやすかった。孤児が自意識に目覚めるところと最後の会話は鳥肌もの。著者だけでなく、翻訳者にも感服。

数学!「偶数の次元のほうが豊かな可能性をもっているのよ」

とうとう読了。まさに宇宙ロマン。何度でも読みたい。一章「孤児発生」が一番の好み。心も数学の対象であり、永遠の時間・無限の可能性を生きる心が存在しうるかどうかは、数学の定める所である。というのが、この物語ではないか。やはり主人公はヤチマであり、トランスミューターの物語である。ヤチマが真理鉱山を最後まで持って行ったという事実に胸をうたれたり、硬化していた概念が解凍され洞窟が綺麗な光に包まれる描写に感動したり。ガンマ線によるオーロラやワイルに収束するスターボウみたいなのはSF特有の美的感覚ではないだろうか。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/15

久しぶりに再読。相変わらずわかったようなわからないようなもやもやとした気分を引きずりながら読み終えた。危機的状況が迫る中で、肉体を捨て、いわば思考だけの存在となった人類が、いくつにも自分を複製し、宇宙へ旅立つ、というあらすじだけを書けば、ありがちな話に思えるが、おもしろい物語でSFを十分堪能できる。

イーガンはこんな王道SFも書くのかーというのが新鮮でした。「ワンの絨毯」の生命形態のアイデアが一番好きだなあ。

再読。序章の人格発生過程が好きだなー。理論は分からなくてもOKってかすいません正直ワケわかりません。SFネタにありそうな要素を全て詰め込みまくって、ストーリーは王道まっしぐら。最後に辿り着いた不変量は凡人には寂しすぎるように思えるけど、でもそうなのかもな。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/22

アイデンティティってことでいいよね

最初はわけが分からないよ・・・と思うけど実はすごい真っ当なストーリーね

±
再読してみると、連作形式の一つ一つはかーなーりセンチメンタルな物語、しかしそれが未来の人間存在の「ディアスポラ」にまとまるとさもありなん、に思えてしまう驚きが新鮮。理解しきったとはとても言えないけど、SF語で描かれる「心」の旅はやはり綺麗でした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/19

冒頭の知性を持つ人工生命を無から生みだす過程の描写は、典型的な文系人間である僕にとっては大変難解だった。鉄腕アトムの誕生とはわかりやすさが全然違う(笑)。その後のストーリーは、天体現象による天災から肉体人を救おうとする主人公たちの奮闘や、『宇宙船ビーグル号の冒険』にもたとえられる〈ディアスポラ〉(離散)へとつながっていくが、天体物理学的な説明が随所に出てくるので、やはりなかなかの難物。しかし、イカとヤドカリには驚いた(笑)。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/22

イーガンの作品の中では比較的読みやすかったような気がする。 世界そのものをシミュレートするために、順列都市では現実のコンピュータ上でシミュレートされたTVCセルオートマトンが、この作品の主人公たちにはフェムトテクノロジーによるコンピュータが使われているが、それ以外にまさかそんなアナログな方法でシミュレートされた生命圏が出てくるとは…。 話の本筋にはあまりからまなかったけど、個人的に目から鱗が落ちた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/22

最後数学バンザイで終わりおったwww
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/17

最近再読。知性の行く先について考えさせられる名作、イーガンの良さが非常によくでていると思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/14

イーガン最新作の為拝読。人類播種の動機付けに対する思いが伝わって来ました。「我々はどこから来たのか、どこへ行くのか?」の探求に余念無いですね。すっかり嵌ってしまいました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/28

アイデア元に古典物理や相対論よりは、量子論(とくに素粒子物理)や高次元幾何学が使われているという以外、50年代あたりの古典ハードSFの雰囲気に溢れてて、本当に面白かった。ラストで飛躍しすぎちゃうのはご愛敬。SF者の業かもね。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/09

素晴らしいアイデアの数々に、緻密な描写、そして全宇宙を貫く数学的世界観、まさしく圧巻だった。圧倒的なスケールの物語のたどり着いた先の終末には心動かされる。SFならではの科学的な巧みなユーモアともとれる表現の数々も良い味を出している。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/04

むむむ難しい~~。久しぶりに貸出延長かけたけど、1回読むだけでは頭が全然追いつかない。さすが「ハードSF」。しかもよりによって「つまるところ、すべては数学なのだ。」って。わかるけどー(泣)って感じ。いつかじっくり再挑戦したい。この物語がちゃんとわかるようになりたい。本当に。

時と距離の最果てと自身の成れの果てへの旅路。何もないそこに何が残るのか。西暦3000年の設定でずっとソフトウェア化された人間が主な登場人物なので楽しい。

最初とかファイバーだとかイミフな部分も多かったけど話が進めば進むほど面白くなっていく。この作品でもアイディアの乱れ打ちが気持ちいい。絨毯とかよく考えつくよなあと。あと宇宙やばい。マジやばい。傑作。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/03

SFの極北。それとしかいいようがない。

そうか、年取って日時の経過が速く感じるのは、自分が「減速している」のだな

1997年。人間原理3部作も大概ハードだったが、それに比べても遥かにしんどかった。非常に強烈な作品。作中の登場人物が達した人類の行く末と本作のSFとしての到達点、という2つの高みを同時に見せつけてくれる作品。…いえ、理解できていない部分も多いので流石に大仰な物言いかもしれないけれど。時々「ちゃんとだいたい理解できる」エピソードがあり、そこでは完成度に唸らされ、理解の及ばないエピソードに対しては想像で補いつつ。

半分も理解できなかったが、わかったことは二つある。世の中には自分の想像できない世界を創造する人がいるってこと。SFってやつァ、無限の可能性を秘めてるってこと

ぐるぐると頭が痛くなってゆく内容だけど、何だか人生にも似ているように思える。

イーガンあんま好きじゃなかったけど、すんげー面白かった。

「きみのアイコンはほんとうに美しいけれどね、ヤチマ、ぼくらふたりがいっしょに精神胚を作っているところというのは、想像できないな」
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/18

オイラー数だけ覚えておこう。

正直、すごすぎて良く理解できない

再読?何度読んだか数え切れない。着想の奇抜さや描写の詩的な美しさはもとより、表現が直接的で冒頭から物語の世界にするっと入れる。特に自然発生した人間ではないヤチマの周辺を描く、数学的な美しさにうっとり。無の中から発生する「かわいそうな小さなヤチマ」のくだりを読むたびに最後にヤチマがたどり着く場所を思い浮かべないと涙してしまいそうに。私の中ではベスト1SFだった。これを読んでからしばらくSFから離れたほど。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/29

☆☆

今までイーガンはあまりノレなかったんだけど、これはホントに面白かった。

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ディアスポラの 評価:66 感想・レビュー:83
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