順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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順列都市〈下〉の感想・レビュー(349)
ハードなSFでありその世界観に入り込むのにはかなり困難を要したが塵理論により無限に広がっていく仮想現実、その電脳的な不可思議さをうまくこの作品で表わしてると思う・・・感想書いても訳分からん
究極の電脳SFというに及ばず、宇宙の成り立ちを妄想する神話としても超絶品の代物。塵理論とシミュレーションの世界が作るオートヴァースと順列都市の豊かな光景、その世界で生きる人間の苦悩まで、とにかく完璧というにふさわしい。後半のランバート人とエリュシオンのファーストコンタクトは同じくイーガンのぶっ飛び短編ルミナスを思い出させる。理論、ポパー的に言えば世界3が物と心、世界1と2にまで一気にリンクし姿を変えてしまう主観宇宙SFシリーズの中でも、特に「ありそう」感が強い。本当に面白い小説は読者の現実をも脅かす
久々に順列都市を読んで、この話は仮想世界ものではなく、ファーストコンタクトものという色のほうが濃く出ているのかもしれない、という感想を持った。また、全体のキーワードともなる塵理論だが、冒頭の詩や章題でもわかるとおり、それはアナグラム的なものだ。そう考えれば、文章自体も英数字のアナグラムであると言えるのではないだろうか。イーガンは、順列都市の物語を、点在する英数字の中から、順序良く選び取ったのだ。
下巻で一気に世界が広がる感じが気持ちよかった。塵理論は一応理解できたけど、細かいとこは取りこぼしてる気がするなぁ。あと、あとがき読んで、「つかぬことをうかがいますが」を少し前に売っ払ったのを後悔…あれ中学生の頃に買った思い出の本だったのになぁ。
電脳SF。永続するかに思えたシミュレーションの中のシミュレーション、その主従関係の逆転による崩壊。丁寧なのに適度にぶっ飛んでる設定がくせになる。<コピー>となったトマス、ピー2人の対照的なありかたも面白い。
人格をスキャンしプログラム上で走らせた<コピー>が、新しい宇宙を「創造」して永遠を手に入れようとする。自分の感情や連続性を感じさせるものを改変することができる世界において自分と自分の延長の境界は曖昧になる。塵理論など核になるアイディアが理解できたかわからないので感想を書くと、面白かった、頭がこんがらがったけど、という程度になってしまうな。全く断絶された新しい世界に行くにはなんらかの形で過去の自分との連続性を感じさせる誰か、あるいは誰かの記憶を道連れにしないとやっていけないのだろうか。
読書以外に時間をとられてしまい、一息には読めませんでしたがなんとか読了。よくわからんが迫力は伝わりました。それに思ったよりも読みやすい。塵理論では脈絡なく無限連鎖のネズミ講をイメージしました。やはりイーガンは読んで損はないですね。285ページ
まさに「電脳SFの極北」。極北過ぎてよく理解できない部分が多数。『ニューロマンサー』と同じように「イメージの読書」になってしまったが、なんとか筋を追って読んだ。バリバリの仮想空間SFだけど、肝となるのはやはり人間のアイデンティティーか。特にマリアやトマスにとっては。全体的に面白かったけど、初イーガン(あるいは初SF)でこれはちょっと辛いかも。イーガンなら『宇宙消失』のほうがずっとわかりやすい。
徹底的に本格的なSF。流し読みするぐらいではさっぱり分からん。だが、仮想世界や理論までも創作してしまうグレッグイーガンはずば抜けていると思う。読みづらいけどね
わからーん。ネットで解説とか読んだけどまだまだわからん。 要するに、世の中が嫌なら自分を変えろ、それが無理なら耳と目を閉じ孤独に暮らせ、それも無理なら…スタコラ逃げろってことか?
うーん、個人的にはランバート人に関わる一連の話は無しでもっと塵理論に突っ込んで欲しかった。カタルシスも大事だけど、塵理論にどっぷり浸りたかったのでこの展開は少し残念かな……。もしかしてピーの「演じた別人を時間という繋がりから解放して同時に生きること」や、そもそも「精神状態を周期的に同一の状態の集合でサイクルさせること」は塵理論の示唆でしょうか
ランバート人によるTVC言語の改竄は、神と人との立場の逆転のようにも受け取られた。塵理論でさえも太刀打ち出来ない『無限の命』という壁は乗り越えられないのかもしれない。
現実世界の人間が擬似空間へと迷い込む(あるいは何ものかによって作為的に送られてしまう)というようなSF作品はすきなのだけれど、登場人物がすでに何ものかが創造した擬似空間の住人で、また、そのことを自覚しているというスタイルのSFはネットワーク社会の昨今、割と多いのだが、正直苦手と言うか好みの話ではない。本作も同様に心から楽しめなかった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/12
自意識を持ち人として宇宙にある惑星で生きる。神と人の視点が人として見えたような気がしました。読了後は現実に戻るのに少し時間が必要です。
やっぱり後半の展開は見事だと思った。ダラムの目的、新たな世界の創造、永遠の楽園、そこに関わる人々。個人的にはトマスのエピソードが印象に残った。トリック的に、これも人間原理に近いものが採用されてるような気がした。ランバート人を「人間」と表現するのはアレかもしれないけど。
上巻で綿密に練り上げられた世界観が、後半の怒涛の急展開に説得力を持たしている。それでいて、しっかりした人物描写を怠らないのがすばらしい。
もちろん塵理論によるアクロバットな展開もすごいのだが、たとえばアンナさんの頭蓋を(おそらく数千年以上の間ずっと)砕き続けたトマスさんや、数千人分の「かれら」の幸せが「じぶん」の幸せだと言い切る境地にまで行き着いてしまった元大企業管理職のピーさんなど、人物の描き方にもパワーが漲っている。現実世界に残されたダラムの末路も衝撃的でなかなか忘れることができない。
後半になってやっと塵理論がわかったようなそうでもないような。自意識のありようについて何か言っているなということくらいしかわからなかったけれど、なんかドグマグな感じ。この世界を構成するもろもろは、たまたまこのかたちをとっているだけで、じつはありえた世界やありえた個人の未来をたくさん含んでいる、そうした中ではコピーもオリジナルも変わりはしない。フィナーレはなんだかドラマチックだった。
いきなり抽象的な説明ばかりで読み進めるのに時間かかった。結局「塵宇宙理論」には納得できずじまい。あらゆる時間・あらゆる宇宙の場所から適当な状態(粒子など)を集めれば、例えば「コーヒーを飲む」というような一連の場面を作れるのは分かる。けどそれを認識する誰かが本当にいるのか? 最後1割の疾走感はよかったけど。
上下ともども発想の塊みたいな本だった。よくもまあここまで。すげー面白かった。下巻初っ端でものすごいアクロバットしててさんざ頭を抱えたもんだが、2部でちゃんとそのアクロバットを利用して話が続くのはもう唖然。
パッチワークVRよりオートヴァース世界の方が確からしいから、パッチワークVRはオートヴァース世界により棄却される。そんな事とは関係なく人生は続くし、そのうち終わる。例えその人生を経験する何かが生物としても存在としても人間の定義を満たさないとしても。
上巻によって張り巡らされた要素同士が結集し、遂に〈順列都市〉が描き出される。
イーガンの哲学〈存在観と宇宙観〉が混成する応用編。
順列都市〈下〉の
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感想・レビュー:92件












































